顧客と一緒に汗をかく会社に - ナビタスビジョンソリューション株式会社

界での知名度
製品は枚葉
が上がった。
ラベルを搬送
置による検査が求められて
期に﹁印刷業界では検査装
100台を超えた。この時
カーV1の納入台数が
うもので、ラ
ができるとい
して、仕分け
員数カウント
し、良品のみ
しながら検査
おり、市場には当社の技術
年にはナビタスチェッ
NVS検査装置開発の原点に迫る
年前に
検 査 装 置 は こ こ 数 年、 ラ ベ ル 関 連 機 材 の 中 で 最 も 成 長 し て き た 分 野 の 一 つ
だ。 設 置 台 数 は 20 15 年 中 に1 0 0 0 台 を 超 え る こ と が 予 想 さ れ、
谷 潤 一 社 長、 ☎
比 べ 2 倍 以 上 に な っ て い る。 そ の 検 査 装 置 普 及 の 立 役 者 的 存 在 が、 ナ ビ タ ス ビ
ジ ョ ン ソ リ ュ ー シ ョ ン ㈱︵ N V S、 横 浜 市 港 北 区 岸 根 町、
045・710・05 84︶
。4 月1 日で創業から5 年目を迎えた同社は、革新的
社長とともに手探りで、検
の悪化とプラスチック成形
ショックに端を発する景気
谷社
だが、準備中の3月に東
巽 西、 柳 澤 隆 司 社 長、 ☎
ル パ ッ ク︵ 大 阪 市 生 野 区
日本大震災が発生。
めていたので、やるしかな
たが、すでに会社設立を決
その中の船出に抵抗はあっ
度は遅いという同社のイ
り、検査性能はいいが、速
種だ。この製品の誕生によ
の装置技術で実現した新機
長は﹁多くの犠牲者が出て、 0 6・6 7 5 4・7 0 6 1︶
い﹂と腹をくくり、一歩ず
品をリリースしていく。翌
を結び、同社は順調に新製
していきたい。さらに使い
多くあり、これを今後解消
けばよかったと思う部分が
れば、製品にはこうしてお
梨和部長代理は﹁振り返
メージが覆された。
年には卓上型ロールラベル
その後、着実な努力が実
つ仕事を進めていった。
検査装置﹁NaviLab
やすい検査装置を提供す
谷社長は自社のあり方
る﹂と目標を述べる。
について﹁大手企業だけで
︱Lite﹂を発表。安価
印字品質を同時に検査でき
でありながら、可変・固定
る高機能検査装置としてラ
台以上を販売する
査装置の恩恵を受けてほし
ベ ル 業 界 で 受 け 入 れ ら れ、 なく、ラベル業界全体が検
年間
独立後に大きなターニン
る。 目 標 は 検 査 ソ フ ト ウ
チを探すことに面白みがあ
い。検査装置の新しいカタ
グポイントが二つあった。
エアで世界一と言われるこ
ヒット商品となった。
年に開発した制
と。その日まで、誰よりも
一つは
御・ 操 作 ソ フ ト の﹁ N E
お客さまと一緒に汗をか
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
・大手ラベル印刷コンバーター向けに枚葉検査機NaviCon ︱Ⅰ
を開発。これを改良したNaviCon ︱Ⅱが次年度からのヒット商
品に。ナビタスチェッカーV1納入台数は200台超
・電子基板検査装置の納品台数は 台超。リーマン・ショックの影響
で目標台数の3分の1に。ラベル検査機市場に軸足を移す
・ナビタスチェッカーV1の納入台数が100台を超える。電子基板
検査装置の増産が続き、開発・販売に注力する
・電子基板検査装置やラベル検査装置の製作依頼を受ける。ロール対
応の検査機を研究し、NaviLab︱Ⅰ製作
・携帯型音楽・ゲーム機用メディアの印刷検査機として 台販売。検
査装置市場への本格展開を決定
・ナビタスチェッカーV1を本格発売。携帯電話の外装プリントで台
数を伸ばす。医薬品・化粧品ボトル用検査装置も発売
2012
2011
・ナビタスビジョンソリューション設立。検査機専門開発メーカーと
して8名で事業をスタート
・手差し型枚葉検査装置NaviCon︱Lite発表
・ナビタスチェッカーV2を本格発売。カラー、可変情報、印刷検査
から基板検査まで対応したナビタスチェッカーフレックスに搭載し拡
販。新会社設立初年度にこの新バージョンの納入台数が100台を
超える
・制御ソフトを操作しやすいNEOに更新。数クリックで検査設定完
了を実現
・大 判 枚 葉 対 応 Nav iCon ︱ LXを 販 売。 最 大 対 応 サ イ ズ を
400×600㍉に
・ナビタスチェッカー販売台数が400台を超える
・タイに駐在員事務所を設立。
・本社を現在の横浜市港北区岸根町に移転。
販売を記録
・高速カード検査装置NaviCa ︱Lite ︱MFを発売。初年度5台
・自動供給式スキャナー検査装置NaviScan︱F発売
NaviLab︱HSY/HSTを発売
・ラベルフォーラムにて、毎分300㍍対応の高速ロールラベル検査装置
・NaviCon︱Ⅱを高速化しNaviCon︱Ⅲを発売。
・大阪サポートセンター設立
・ナビタスチェッカー販売台数が500台を超える
・文字校正・刷り出し検査機NaviScanの年間販売台数 台超え
・社員数は創業時の倍の 名に
NVSの最新製品に注目
2015
2014
2013
・ラベルフォーラムにて卓上ロールラベル検査装置Nav iLa b︱
Lite発売開始。初年度 台の販売を記録
・校正・刷り出し検版システムNav iScan ︱A3を発売。初年
度 台販売
ナビタスビジョンソリューション設立後
・カラー画像処理、可変情報検査機能を持つ新製品ナビタスチェッカー
V2の開発に着手。枚葉ラベル自動検査装置NaviCon︱Ⅱ発売。
・ラベル、基板、カード検査市場で業容拡大目指し、検査装置事業部
門をナビタスから分離することを決定
ナビタス時代
NVSの 歩 み
装 置﹁ N a v i L a b ︱
ベル用検査装
NaviCon︱Ⅱの
置では珍しい
えていったと 谷社長。た
で十分参戦できる﹂と気づ
だ、ラベル業界からの発注
H S ﹂ の 発 売 で、 同 機 は
き、グループ内も意識を変
VS技術開発部長代理︶が
ヒットにより、ラベル業界
︵中村︶
な検査装置を業界に提供し続けてきた。今回は同社のルーツから開発の歴史を追
い、将来展望などにも迫った。
開発に手を挙げ、検査の仕
はまだわずかで、同業界へ
毎分300㍍の検査に対
た高速ロールラベル検査
電話の外装部分用の印刷機
組みを勉強しながら、検査
で認知されはじめた同事業
査装置の1号機を組み上げ
いった。 年4月の独立だ。 査 機 で 協 業 を 始 め た ㈱ ベ
その後、 年のリーマン・ 部はさらに次の手を打って
仕様だった。
チック成形品用特殊印刷
を多く納入していた。印刷
エ ン ジ ン︵ ソ フ ト ウ エ ア ︶ の意識はまだ薄かった。
年、ナビタスでは携帯
機メーカであるナビタス
機の納入が増え、印刷され
同社の前身はプラス
㈱︵ 大 阪 府 堺 市 堺 区 石 津
た 製 品 の 出 荷 が 増 え れ ば、 担当者として参画した 谷
0 7 2・2 4 4・1 2 3 1︶ NG品が出るのは当然のこ
ていった。
応 し た。 前 年 か ら 基 板 検
北 町、 廣 口 隆 久 社 長、 ☎
と。大量の製品の中から目
検 査 エ ン ジ ン﹁ ナ ビ タ ス
ゲーム機などのプラスチッ
品加工メーカの海外移転で
視でNGを見つけ出すの
は、納入先では非常に骨が
チェッカーV1﹂は、必要
の事業部門だった。
谷潤一社長は世界一と
顧客から﹁印刷と
折れる作業だった。そこで
とされる検査を一通りこな
年に完成した最初の
いわれる検査装置が目標
検査を一緒にでき
すことができ、納入先では
台また1台と追加発注があ
ないか﹂という依
当時ナビタスに
り、生産台数を重ねること
好評を得た。その結果、1
は、検査装置の部
となった。その実績から評
頼があった。
署すらなかったが
と梨和淳氏︵現N
ク成形品分野で検査装置の
依頼が次々に舞い込んだ。
この頃、検査装置部門は、
自社の印刷機向けに検査装
置を供給することが主な役
割。開発の意図も自社印刷
機向けというのが、グルー
プ内の共通認識だった。
検査装置市場を意識
O﹂の投入だ。それまで操
き、喜びを分かち合いたい﹂
国内の空洞化が進行し、同
年 の こ と。 社はラベルをはじめとした
作設定が数段階に分かれて
ラベル検査装置の開発依
国内印刷業界に向けた取り
と抱負を語る。
頼が来たのは
ロール・ツー・ロールの検
おり、新版では検査を始め
◇◇◇
組みを強化し始める。
るまでに数十分かかること
査装置の製作はこれが初め
て。完成した検査装置の速
独立とラベル業界参入
同社は5月に新ショー
㍍ととても
もあった。しかし、NEO
度は最大毎分
ルームを開設予定で、より
年に
製品を見やすく、立ち寄り
新製品開発では、
う。
では数クリックまで操作を
速 い と は 言 え な か っ た が、
年に完成し
数クリックで可能。
やすい会社を目指すとい
もう一つは
なることがありました。そ
ので、工程の流れが煩雑に
れが後加工だけに集中でき
NVS
の検査 方式が魅
るようになり、現場は喜ん
入江
力的と感じまし
カラーや可変情報にも対応し、マスター登録は
揮する。
販売開始した枚葉検査装置
ヒットし、一気にラベル業
﹁Nav iLa b︱HSY﹂を導入
た。厳しく検査
でいます。
︱︱検査装置に対して課
する部分と、緩
くする部分を分
くなっ ていますが、万能で
昔に比べ性能はよ
はないですね。光沢のある
入江
け ら れ る の で、 題や要望などは
つないだりした
ものや透明なものは検査が
貼 り 直 し た り、
部分が多少斜め
難 し い ケ ー ス も あ り ま す。
薄手の素材の検査と巻き取りで高い性能を発
短縮し、顧客満足度を大幅
置への要望などについて話
になっても感知
白い剥離紙に白インクで印
設定の場合でも、過検知が少ないことが特長だ。
にアップした。
を聞いた。
しないで、検査
字されたものなどは、不可
見当ズレの許容範囲を設定できるなど、厳しい
送することを得意としており、フィルムなど
納入先は﹁それでもいいと
二度手間になっていた作業
を続けることが
能だとは思いますが、検査
可能です。
印刷したままでス
現場の希望を言い
という要望もあり、検査装
ム「ハイブリッドフレックス方式」での検査で
縦軸であるため強いテンションを加えずに搬
機能に満足してくれた﹂と ﹁ N a v i C o n ︱ Ⅱ ﹂ が
梨和部長代理は振り返る。
を簡素化し、省力化に貢献
藤井
藤井
ができたらいいです。
ますと 、操作はさらに簡単
入江
33
軸型高速ロールラベル検査装置。新アルゴリズ
30
ルラベル検査装置。仕様などは姉妹製品の
「HSY」とほぼ同等で最高速度も毎分 300m。
﹁ や っ て み よ う ﹂ 判が高まり、ボトルや携帯
創業時から従業員数は2倍になった
高速検査装置を導入
工程の省力化に大きな貢献
谷区五貫目町、津田邦夫社
後 加 工 ま で の や り と り で、 緯や導入後の状況、検査装
長、☎045・921・20
しているという。今回は藤
タカラ印刷㈱︵横浜市瀬
15︶は昨年、NVSの高
井誠吾工場長と、検査の現
置が止まってしまうことが
従来、検査では一
で加工の後、もう
部の製品
入江
SYを導入したきっかけは
◇◇◇
a
v iLa b︱H
︱
︱N
速ロールラベル検査装置
﹁NaviLab︱HSY﹂ 場責任者である品質管理部
を導入した。印刷から検査、 の入江和成部長に導入の経
ていないものを検
リットし
に し て い た だ き た い で す。
査したいという要望があっ
たので、330㍉と幅広の
検査でNGが出れ
あったのです
って貼り直す、ま
ば抜き取
この機種には満足していま
査後にまた欠点が発生す
エンドユーザーからは、検
たは切ってつなぐのです
す。
と止まるといった現象も発
︱︱検査工程はかなりス
が、その部分が斜めになる
入江
一度検査が必要なものがあ
りました。この、二度手間
を省くためというのが大き
︱︱二度手間というのは
どういうことでしょうか
の ス リ ッ ト や カ ッ ト な ど、 置に対する期待は年々大き
る 可 能 性 が あ る の で、 出
少しだけ精度を緩めて検査
くなっています。検査装置
荷前にも検査をしてほしい
をするのですが、見逃しが
メ ー カ ー と 協 力 し な が ら、
生 し て い ま し た。 そ こ で、 トレスがなくなったようで
を製造する機会が
のラベル
ないように、次工程で目視
後加工の担当者がストレス
われわれも努力し、顧客の
当社では医療分野
多くなりました。この分野
を減らしたと思います。こ
求める高品質に対応したい
検査工程よりも後
を含めてラベルは近年、印
検査をすることもありまし
れ ま で は、 幅 が 足 り ず ス
すね
刷の高品質化が進んでお
た。これらの二度手間を解
リット後の検査や、再度の
り、 こ れ ま で に な い 厳 し
︱︱Nav iLa bを選
消することが目的でした。
い検査をすることがありま
定したのは
「NaviLab-HSY」 は 最 高 速 度 毎 分 300m の 横
1号機から開発に携わる梨和淳部長代理
と思います。
す。その際、少しのゆがみ
や曲がりなどでも、検査装
「NaviLab-HST」は縦軸タイプの高速ロー
11
13
11
03
07
目視といった仕事があった
藤井
14
16
20
08
市場に気づき本格参入
ラベル検査装置に新風
10
10
10
06
10
50
NaviLab-HSY
NaviLab-HST
タカラ印刷
04
な目的です。
右から藤井誠吾工場長と入江和成部長
顧客と一緒に汗をかく会社に
ナビタスビジョンソリューション特集
5年目を迎えさらなる飛 躍を
集( 8 )
特
【昭和44年 9 月30日第三種郵便物認可】
聞
新
ル
ベ
ラ
平成27年4月1日
第1097号