リンパ浮腫患者用弾性ストッキング製造システム実用化研究

徳島県立工業技術センター
平成20年度 技術開発力強化支援事業 共同研究事業
リンパ浮腫患者用弾性ストッキング製造システム実用化研究
東光(株) 細束正一,中村久子,松本光生
工業技術センター 企画情報課 香川敏昌,三好英円 電子機械課 平岡忠志
1.研 究 目 的
下肢リンパ浮腫の圧迫療法に有効なオーダーメイド弾性ストッ
キングの採寸作業を省力化し,品質の向上と供給量の拡大,短納
期化・低価格化を図るためのシステムを開発する.
2.研 究 内 容
光切断法を応用し,立った姿勢で腰から足裏の形状を非接触自
動計測する装置を開発する.また,形状モデルを見ながら簡単な
マウス操作で採寸できるソフトウエアを開発する.
写真1 下肢リンパ浮腫
3.研 究 成 果
写真2 弾性ストッキング
下図①~③の方法で開発を行った結果,撮影時間70秒,画像処理時間5分で形状を計測
できる,安価なシステムを構築することができた.
① 反射光画像撮影
ミラー
カメラ
② 形状モデル構築
カメラ
点 群
反射光上の点を
空間座標へ変換
反射光画像
水平ライン光
反射光
レーザ
右脚
水平ライン光
カメラ
反射光
ミラー
左脚
カメラ
床面から120cm
移動
(約70秒)
座標相関データベース
画像上の多数の離散点の座標と
空間座標との相関を保存
面を自動生成
③採 寸
形状モデル
水平ライン光
カメラ
マウスで位置指定
+45°
仰角制御
透明板
周囲長を自動計算
-45°
反射板
ライン光を移動させながら
数mm間隔で画像を撮影 ※波長:670nm(赤)
編み目数に変換して
編み立て