食べ物で体の芯から温まろう

12月号 Vol. 12
高浜町立 青郷小学校
H26 . 12 . 22
●ウイルスから自分の体を守りましょう●
寒さがだんだんと厳しくなり、青葉山の山頂には雪も見られるようになってきました。この時期は暖
房などで乾燥しやすく、インフルエンザやノロウイルスなどが流行しやすい時期でもあります。日頃か
らうがい・手洗いを徹底して行ったり、マスクや消毒などで事前に予防するなど、自分で体調管理を心
がけましょう。栄養価の高い食事をとることも大切です。
12月は「残さずに食べよう」ということで、好
12月の目標
残さずに食べよう
き嫌いを少しでも減らしていけるよう無理のない範
囲で指導をしていきました。小学生のうちに味覚の
形成がされます。冬休みもぜひご家庭で色々なもの
を食べさせてください。
食べ物で体の芯から温まろう
寒い時は、暖かい服装をすることも大切ですが、食事で体の中から温めることもできます。煮たり、焼
いたりといった熱を加える調理法による効果のほか、食べ物そのものに体を温める成分が含まれているも
のがあります。では実際にどのような食べ物を食べればいいのでしょうか。
温かい料理を食べる
寒い時は、やはり温かい食べ物を食べたり飲ん
冬野菜をたくさん食べる
冬野菜には血行をよくするビタミンEや、血液の
だりするのが効果的です。食欲が増し、体が温ま
主要な原料である鉄分の吸収を促して
って血行もよくなります。特に眠る前に温かなも
くれるビタミンCが多く含まれて
のを飲むと快眠にもつながり
いるため、体の冷えを防ぎ、
ます。体を冷やす生ものや冷
体温を上げる効果を持ってい
たい物を取りすぎないように注
ます。大根、かぶ、ごぼう、
意しましょう。
白菜などが冬野菜の代表です。
香辛料を取り入れる
料理に風味を加える香辛料。唐辛子やごま、カレー粉など辛みのあるものや、しょうが、にんにくなど
には血行をよくして体を温めるほか、様々な効能があると言われています。
具だくさんで栄養豊富な
あつあつの鍋料理は栄養のバランスもよく、寒い時期におすすめの料理です。肉類
や魚介類をはじめ、冬に不足しがちな野菜も多くとることができます。
●食育に関する活動を紹介します●
5年生
総合:高校生との食育交流学習
12月17日(水)、食育交流の一貫として、この日は小浜水産高校の3年生が来校し、一緒に「アラ
レガコ」を使った調理実習を行いました。アラレガコは九頭竜川を代表する回遊魚です。水産高校の生徒
は、そのアラレガコを養殖し、実際に料亭に出荷をしています。
はじめに高校生がアラレガコについての説明をしてくれました。今、九頭竜川ではアラレガコはなかな
か獲れないらしく、そこで水産高校と福井県立大学とで養殖に取り組んでいるとの話でした。また、実際
にアラレガコの生態についても教えていただきました。
その後、このアラレガコを使って「アラレガコの唐揚げ」をみんなで調理しました。子ども達はアラ
レガコを初めて触って、そのぬめりに大変驚いていました。高校の先生から、「外敵から身を守るために
ぬるぬるしているんだよ。」と教えていただき、初めは触るのを気持ち悪がっていた子ども達も、最後に
は率先してぬめり取りをしていたように思います。物怖じせず調理に挑む姿は、やはり頼もしく感じま
す。唐揚げにしたあられがこは、堅い部分もありましたが、みんな2匹食べたがるほどおいしかったよう
でした。高校生との交流学習、大変貴重な体験になったようです。
また12月18日(木)には、キッチンBOOの高野さんにお世話にな
り、出汁の取り方についての学習をしました。この日までに家庭科の学習
で、出汁のある味噌汁の方がおいしいと気づいた5年生。そこでこの日
は、昆布と鰹節の合わせ出汁の味噌汁づくりをしました。高野さんから、
出汁には日本人が感じる旨味がとても凝縮されているとお聞きし、子ども
達もその良さに改めて気づいたようでした。最近は、出汁の素が市販され
ており、それを使うご家庭も多いと思いますが、こうして素材を使って出
汁を取る経験も貴重かと思います。最後には自分たちで炊いたご飯と、具
材を選んで作った味噌汁をおいしくいただきました。
6年生
総合:青郷ランチづくり
11月から、多くの時間を使って考えてきた6年生なりの「青郷ランチ作り」も終盤をむかえ、自分た
ちの考えた献立を調理しました。今までの調理実習とは異なり、栄養のバランスや彩り、他学年の食育の
学習や地産地消を考慮しながら1から献立を立て
てきました。また自分たちで分量を決め、何度も
何度も練り直して決めた分、児童達も調理実習に
寄せる思いは倍増しており、楽しみながら調理す
ることができました。そして、こんなにも色々な
ことを考えて給食の献立が立てられていることを
体感できたようでした。