Nutanix NCC 導入・運用手順書

NCC 導入・運用手順書 (Rev 1.1)
Nutanix NCC 導入・運用手順書
第 1.1 版
更新日:2015 年 2 月 18 日
日商エレクトロニクス株式会社
エンジニアリング本部
コンピューティングエンジニアリング部
第二プロダクトグループ
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NCC 導入・運用手順書 (Rev 1.1)
<著作権通知>
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わらず、複写、配布、送付、転写、検索システムへの貯蔵、他言語への翻訳、他のコンピュータ言語への移植、
及び第三者への開示を行うことは出来ません。
<改訂履歴>
改訂番号
1.0
1.1
改訂日
2015 年 1 月 21 日
2015 年 2 月 18 日
改訂内容
初版作成
ログ出力先を修正
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NCC 導入・運用手順書 (Rev 1.1)
はじめに
本書では NCC (以下 NCC)の導入及び運用手順を記載します。NCC は、Nutanix Cluster の健全性を確認す
る目的で各種情報を自動的に収集するツールです。このツールの実行によるクラスターへの負荷等の影響は考
慮する必要がありません。
本書の内容はシステム構成が下記①~③のいずれかの組み合わせであることを前提とします。
①
NCC
NOS
Hypervisor
1.3
3.5.2.x, 3.5.3.x, 3.5.4.x, 4.0.x およびそれ以降
ESXi, Hyper-V, KVM
②
NCC
NOS
Hypervisor
1.2.x
3.5.2.x, 3.5.3.x, 3.5.4.x, 3.5.5, 4.0.x およびそれ以降
ESXi, Hyper-V
③
NCC
NOS
Hypervisor
1.1.1 以前
3.0.2, 3.1.x, 3.5
ESXi
※NCC はなるべく最新版を使用してください。
対象者
本書の内容は Nutanix 社製 仮想化基盤アプライアンスで構成されるシステムの管理者を対象とします。
用語と略語の定義
用語・略語
NOS
説明
Nutanix Operating System の略。
CVM
Controller VM の略。Controller VM は各 Node 上に配置されており、分散ファイルシ
ステムの管理を行うアプライアンス仮想マシン。
クラスター
(Cluster)
Block(ブロック)
特に言及がない限り、本書では Nutanix クラスターのことを指す。
Node
ブロック内に搭載するサーバのこと。各 Node はブロックの背面側に搭載されている。
Web Console
Nutanix クラスターの管理 GUI の名称。クラスターが構成されていればブラウザで何
れかの CVM にアクセスすると画面が表示される。
Nutanix 筐体の単位。NX-6000 シリーズでは1ブロック内に最大 2 台まで Node を搭
載できる。(NX-1050、NX-3050、NX-3060 シリーズでは 4 台まで)
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NCC 導入・運用手順書 (Rev 1.1)
目次
1.
最新版の入手
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2.
NCC のインストール/アップデート
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3.
NCC の実行
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4.
実行結果の確認
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NCC 導入・運用手順書 (Rev 1.1)
1. 最新版の入手
NCC を実行する際はなるべく最新のインストールファイルを使用してください。
最新版の入手方法については、[email protected] までお問い合わせください。
※NCC のご提供は弊社より Nutanix 製品をお買い上げのお客様に限ります。
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NCC 導入・運用手順書 (Rev 1.1)
2. NCC のインストール/アップデート
NCC のインストール及びアップデートは共に以下の手順で実施します。
1.
SSH クライアントで Nutanix クラスター内の何れかの CVM にログインします。
※デフォルトの ID/Password
ID :
nutanix
Password : nutanix/4u
2.
/home/nutanix/ディレクトリにインストールファイルを配置します。
注: インストールファイルをクラスター内の全 CVM に配置する必要はありません。
3.
NCC1.2 以降の場合、以下の手順に従います。(NCC1.1.1 以前の場合は手順 4 に進みます)
① 以下のコマンドを実行し、インストールファイルを実行可能にします。この例では、バージョン 1.3 のイン
ストールファイルを使用します。
nutanix@cvm$ chmod u+x ./nutanix-ncc-1.3.0-latest-installer.sh
② 以下のコマンドを実行し、NCC をインストールします。
nutanix@cvm$ ./nutanix-ncc-1.3.0-latest-installer.sh
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NCC 導入・運用手順書 (Rev 1.1)
③ 以下のような結果が出力されることを確認します。
4.
NCC1.1.1 以前の場合、以下の手順に従います。(NCC1.2 以降の場合は前項の手順を実施してください)
① 以下のコマンドを実行し、インストールパッケージを展開します。
nutanix@cvm$ tar xvmf <インストールファイル名.tar.gz> --recursive-unlink
② 以下のコマンドを実行し、インストールを行います。
nutanix@cvm$ ./ncc/bin/install.sh [-f <インストールファイル名.tar >]
③ 以下のような結果が出力されることを確認します。
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NCC 導入・運用手順書 (Rev 1.1)
3. NCC の実行
クラスターの健全性を確認するには、何れかの CVM に SSH でログインし、以下のコマンドを実行します。
全てのヘルスチェックが完了するまでに 15 分程かかります。
nutanix@cvm$ ncc health_checks run_all
注: Web Console のパスワードを変更している場合、NCC の実行中にパスワード入力を求められることが
あります。その場合は、Web Console のパスワードを入力してください。
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NCC 導入・運用手順書 (Rev 1.1)
4. 実行結果の確認
ヘルスチェックの結果は下記のように分類されます。
全項目が PASS であれば問題ありません。PASS 以外の項目があった場合は、NCC の実行結果が出力されたフ
ァイル(/home/nutanix/data/logs/ncc-output-latest.log) を取得し弊社サポート窓口へご連絡ください。
PASS: クラスターのテスト項目は良好です。追加のアクションは必要ありません。
FAIL: クラスターのテスト項目は不良です。解決する必要があります。
WARN: プラグインが予期せぬ値を返しました。調査が必要です。
INFO: プラグインが PASS または FAIL と判断できない値を返しました。
以上
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