モザンビーク - プラン・ジャパン

~コミュニティ訪問ガイド~
2015 年 6 月更新
モザンビーク
The Republic of Mozambique
インド洋に面しており美しい海岸線が魅
力の国で、エビなどの魚介類が美味しい
ことで有名です。
独立後の内戦を経て、経済成長も進むモ
ザンビークですが、
いまだ 6 割の国民が 1
日 1.25 ドル以下で暮らしている貧困国
です。
成人死亡率が世界ワースト 5 位内と、著
しい貧困と保健サービスの不足が課題で
す。高い HIV 感染率も憂慮されています。
正 式 国 名: モザンビーク共和国
首
都: マプト
人
口: 2392 万人(2011 年 世銀)
時
差: 日本より 7 時間遅れ
公
用 語: ポルトガル語
通
貨: メティカル
宗
教: キリスト教(41%)、
イスラム教(17.8%)、原始宗教
産
業: 農業(トウモロコシ、砂糖など)、
漁業(エビ)、鉱産(アルミ、石炭)
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現 地 ま で の 行 き 方
現地事務所までの交通手段は、訪問者側で手配してください。
日本~モザンビーク
日本からモザンビークへの直行便はありません。南アフリカ共和国のヨハネスブルグを経由し
マプト国際空港に到着するのが一般的です。モザンビークは国内線が整備されており、首都マ
プトと大都市間では定期便が運航されています。
※入国にはビザが必要です。
マプト~イニャンバネ
イニャンバネ現地事務所は、モザンビーク南部のマシーシェ(Maxixe)という町にあります。首都マプトか
らマシーシェまでは 500km 離れています。マプト空港からイニャンバネ空港までは定期航空便があり、約 1
時間かかります。または、ヨハネスブルグからイニャンバネ空港までの直行便もあります。イニャンバネ空港
からイニャンバネ市内に出て、港でフェリーに乗り換えて、30 分ほどでマシーシェに渡ることができます。
現地事務局~チャイルドのコミュニティ
現地事務所からコミュニティまでは、現地事務所が車を用意してご案内します。

#2074(144) イニャンバネ(Inhambane)
コミュニティによっては現地事務所から遠く離れているところもあり、最大約 1~2 時間かかることもありま
す。路面の状況は季節によって異なり、雨季の時期には到着時間が長引くことがあります。
現 地 ス タ ッ フ と の 待 ち 合 わ せ
宿泊ホテルで待ち合わせ、チャイルドの家まで交通手配をいたします。
モザンビークに到着しましたらマプトにある国統括事務所にご一報ください。ご訪問の最終確認をいたします。
(事務所の所在地はご出発前にご連絡します。)
訪 問 に 適 し た 時 期
インド洋のモンスーンとモザンビーク海峡の暖流により、モザンビークは多湿な熱帯気候です。5 月から 9 月
にかけては、涼しく乾燥した季節が続き、10 月から 4 月は、雨が多く気温も上がります。特に、中部のザン
ベジ(Zambezi)川・Pungue(プンゲ)川・Save(サベ)川や、南部の Limpopo(リンポポ)川では頻繁
に洪水が起こります。
また低地の東部海岸側は暑く、丘陵地・山地が広がる西部周辺では(中部と北部にかけて)涼しいです。
現 地 事 務 所 の 業 務 日 / 時 間
ご訪問は現地事務所の業務日にお願いしております。土・日・祝日のご訪問はご遠慮ください。
月曜~金曜:9:00~17:00 ※土・日・祝日は休み
(夏季休暇・年末年始も事務所をお休みします)
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周 辺 地 図
イニャンバネ現地事務所
#2074(144)
モザンビーク国統括事務所
モ ザ ン ビ ー ク の 主 な 祝 祭 日
1 月 1 日 新年
2 月 3 日 モザンビーク英雄の日
5 月 1 日 メーデー
6 月 25 日 独立記念日
9 月 25 日 国軍事記念日
4 月 7 日 モザンビーク女性の日
9月7日
10 月 4 日 平和記念日
ルカサ協定の日(勝利の日)
12 月 25 日 クリスマス
※上記は 2015 年のものです。上記以外に、キリスト教のイースターやイスラム教など宗教特有の休日にご注意く
ださい。
言 語 と 通 訳
タクシードライバーはポルトガル語と現地語を話します。ほとんどのホテルやレストランでは英語が通じ、流
暢に話せる者もいます。*現地では職員が英語でご案内します。
宿
泊
ゲストハウスやホテル、キャラバンパークまで幅広く様々な宿泊施設があります。現地事務所によるホテルの
予約手配をご希望される場合には、訪問同意書にその旨お書き添えください。
両 替 ・ 銀 行 ・ ク レ ジ ッ ト カ ー ド
モザンビークの通貨はメティカル(MTn, MZN)です。また、US ドルや南アフリカのランドも流通しています。
トラベラーズ・チェックはあまり一般でないため、現金、クレジットカードを用意することをお勧めします。
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主要な都市銀行(Millennium Bim、Standard Bank、BCI)はマシーシェとイニャンバネに支店を持ち、両
替業務を行っています。お店やホテルによっては、US ドル・ユーロ・ランドなどの外国通貨を両替できると
ころもあります。
現 地 の 習 慣 ・ 留 意 事 項
モザンビークの人々はアフリカの中でも最も親しみやすい人々です。有意義で楽しい訪問となるように、モザ
ンビーク文化について、そのいくつかをご紹介します。
○ 「Bom dia!(こんにちは)
」
「Como estas?(お元気ですか?)」このような言葉で会話が始まります。
○ いくつかのコミュニティでは、女性がひざまずいて何か現地語を言うことがありますが、これは歓迎して
いるということです。
○ 初めて会った人とのキスや抱擁は当惑の原因となるので、お控えください。
○ 家庭にお邪魔する際、急いだり、せかしたりしないようにしてください。ドア付近で簡単な挨拶を受けま
す。その後、家主が椅子を用意したり椅子を綺麗にしたり、あるいは近所まで椅子を誰かに取りに行かせ
る場合もあります。家主から椅子の案内されるまで待ち、座ってから正式な挨拶を交わしましょう。
○ 今回の旅行や訪問について、詳しく尋ねられることがあります。代わりに家主が家族一人一人の健康状態
や家族が今何をしているかなど詳しく話をしてくれます。
○ 訪問先で、モザンビークの人々は何を食べたいか特に尋ねたりはしませんが、客人を迎えている家庭が食
事を提供することは礼儀正しいこととされています。食事を断ることは、家主と親しい間柄でない限り、
失礼だとみなされるため、満腹の場合は少しずつ食べるとよいでしょう。万が一、健康上やその他の理由
で食事を断りたい場合は、付き添いのプラン職員にご相談ください。食事中は自由に会話をしてかまいま
せん。若者は質問されたときに話の輪に加わります。しかし一般的に、食事中は年長者の話に耳を傾けて
います。
○ 持病のある方は旅行前に医師に相談することをお勧めします。マラリア予防のために、蚊帳・防虫剤・ス
プレー・蚊から身を守る服装等(モザンビーク国内で入手可能)をご用意の上、蚊に刺されないようご注
意ください。
○ チャイルドの家・学校・コミュニティの写真を撮るときは、必ずその場の責任者の許可を得てください。
○ 現地の法律を遵守ください。
○
チャイルド家族と皆さまの安全のために、チャイルドをコミュニティから連れ出すことや、コミュニティで
のホームステイはできません。
○
チャイルド家族から現金や物を要求するような発言があった場合、現場での説明、通訳、諸費用の支払いに
ついて問題をお感じになった場合は、その場で現地職員に伝えてください。
○
あらゆる種類の麻薬の売買・所持、および子どもとの性行為は厳罰に処せられます。
○
お互いの個人住所の交換はできません。
☛ チャイルドとの直接の手紙のやりとりは、郵便サービスのない場所には届かず、通信記録がとれない
ために事務局で郵便事故の把握ができません。また、個人的援助の依頼の手紙が届いてご迷惑をお
かけするなど、現金や高価なプレゼントを渡す行為と同じく、住民の和を乱す一因となったり、ス
ポンサーへの依存心を生むなど、地域活動の阻害につながることがあるため、ご遠慮ください。
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渡 航 前 の 準 備
○ パスポート(6 ヶ月の有効残存期間が必要)
、ビザの準備は早めにしておくとよいでしょう。
○ ビザについてはモザンビーク共和国大使館ホームページをご覧ください。
(http://www.embamoc.jp/visa/index.html)
※ビザ申請時、予防接種証明書(イエローカード)の提示が必要となる場合があります。
※雨季に渡航予定の場合、マラリアの予防接種もお勧めします。
○ 海外旅行損害保険には必ずご加入ください。
○ 渡航先の安全に関しては外務省の情報等でご確認ください。
*外務省 海外安全相談センター/ TEL(代表)03-3580-3311(内線 2902、2903)
(直通)03-5501-8162
*外務省 海外安全ホームページ/
http://www.anzen.mofa.go.jp
*海外渡航者のための感染症情報/ http://www.forth.go.jp
○ 訪問時に、見たいこと聞きたいことなどが具体的にありましたら、
「同意書」などで事前にプラン・ジャ
パン事務局までご相談ください。
○ 連絡先のリストをお忘れなくお持ちください。現地事務所の連絡先は出発前にお知らせします。
○ チャイルドやコミュニティの住民の中には、人見知りしてなかなか話しづらいことがあります。訪問前に、手紙
や報告書を読み返し、こちらからも積極的に質問や話題を用意されていくことをお勧めします。また日本の国や
文化についても簡単な紹介ができると良いでしょう。
○ チャイルド訪問時は華美にならない服装でご訪問下さい。また、動きやすいスニーカー、布製のショルダ
ーバッグ、リュックなどをお持ちになるのが良いでしょう。
チ ャ イ ル ド に お み や げ を 持 っ て い く 場 合
○高価なおみやげはご遠慮ください: チャイルドが健やかに育つには、地域全体の生活向上が不可欠です。
あるチャイルドや家族だけが高価なギフトをもらうことにより、地域の調和を乱してしまうおそれがありま
す。そのため、チャイルドやその家族への個人的なお土産はお控えください。
○コミュニティには他にも多くの子どもたちがいることにもご配慮ください。
○現地での購入もできます: 文化・習慣の違いなどもありますので、事前にご相談ください。現地職員と共
に購入する場合、現地職員は好まれる品物を紹介はしますが、購入は義務ではありませんのでご予算の範囲
内でお買い求めください。
◎適切なギフトの例:
 学用品
 日用品(石けん、歯ブラシ、タオル類など)
 グループで一緒に遊べるもの(ボール、風船など)
 日本の文化を紹介できるもの(折り紙、人形、コマ、日本の絵葉書など)
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 大勢で分けられるもの(筆記具、飴など)
◎不適切なギフトの例:
 現金(いかなる場合も渡さないでください)
 変質しやすく、食中毒を起こす可能性のある食べ物や、口にすると危険な乾燥剤の入って
いる包装菓子など
 現地では高価なもの(電気製品、時計、使い捨てカメラなど)、電池を使うおもちゃ
 中古品(汚れや破れのある古着、使い古しの学用品)
 その他(翻訳が必要な本、薬、好き嫌いのある和菓子など)
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*モザンビーク共和国大使館
東京都港区三田 3-12-17 芝第 3 アメレックスビル 6F
Tel: 03-5419-0973
ホームページ:http://www.embamoc.jp/
*モザンビーク情報サイトアドレス
外務省: http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/mozambique/index.html
モザンビークの会: http://mozambique-no-kai.net/
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チャイルドとの面会はもちろん、プランが進める地域開発プロジェクトの進捗や成果を
じかにご覧いただけるのがコミュニティ訪問です。訪問日のながれを一例でご紹介します。
(例)
午前
午後
9:00
ホテルロビーで現地職員と待ち合わせ
9:30
現地事務所にてプログラムについての説明
10:00
チャイルドや家族に面会
12:00
昼食
13:00
プロジェクト視察のため学校や保健所訪問
15:00
現地事務所にて訪問アンケート記入
16:00
滞在ホテルへ向け出発
<エルサルバドル>
<セネガル>
希望どおり収入向上プロジ
<中国>農村部の発展度合いに
普段受け取る成長記録や
ェクトを視察。プロジェクト
対する理解がより深まりました
手紙の仕分けの現場を拝
に携わる女性たちが嬉しそ
見し、私とチャイルドの交
うに成果を語る姿が何より
流にも多くの方が関わっ
印象的でした
ていることを実感。温かい
気持ちになりました
<ジンバブエ>
コミュニティの出迎えと
子どもたちの笑顔は一生
<エクアドル>地球の反
忘れられません!
対側にいる私とチャイル
ドが交流できるのは、プラ
<スリランカ>住民と一緒にプロジェクトを立案し、その運
ンのような国際NGOの
営は住民や地元組織に任せていく仕組みが順調に進んでい
おかげだと思いました
るように感じました
公益財団法人 プラン・ジャパン
〒154-8545 東京都世田谷区三軒茶屋 2-11-22
TEL 03-5481-6100
URL http://www.plan-japan.org
サンタワーズセンタービル 10F
FAX 03-5481-6200
MAIL [email protected]
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