地球科学基礎I 第Y7回 比較惑星学 金星と地球と火星 金星(Venus) 半径は地球の0.95倍、質量は地球の0.82倍 大気圧 89気圧(9.2MPa) 地表温度 735K 大気主成分 CO2 ゆっくりとした自転 (-253日) ! 大気構造 40-75kmあたりまで断熱温度構造 明瞭な成層圏は存在しない ! 地表の地形 ・急傾斜ドーム(図55) 直径20100km ・洪水玄武岩(図56) ・帯状の構造は認められない → プレートテクトニクスは起きていない ! 3000km以深にコアがあると考えられているが、磁場がない。 ・自転速度が遅いためか? 火星(Mars) 半径は地球の0.53倍、質量は地球の0.11倍 地表大気圧は0.0055気圧 (560Pa) (液体の水が存在できない = 水の相図) 極冠(ice cap)の存在 (図62) CO2の雲、 ! 大気構造 断熱温度勾配よりもゆるやか 成層圏は存在しない ! 地表 玄武岩に覆われる 北部 比較的若い平原(plains) 南部 衝突クレー他に覆われた古い高地(highlands) 盾状火山と巨大渓谷をもつタルシスドーム(Tharsis Dome) オリンポス山(Olympus Mons) (図63) 流水地形 かつて水が存在した (図59,60,64) 地球がもう少し太陽に近かったら ・H2Oの蒸発 → 水蒸気の温室効果 → 温度上昇 (暴走温室効果 runaway greenhouse effect) ! 地球がもう少し太陽から遠かったら ・大気中の水蒸気量減少 → 温室効果の減少 → 凍結 → 太陽光の反射率 上昇 → 温度低下 (全球凍結状態 snowball planet)
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