症例 3

症例3
公立玉名中央病院
中央検査部
布上 暁
【 症例 】
【現病歴】
【既往歴】
77歳
男性
2003年5月より糖尿病、高脂血症、高血圧の診断の基、当院代謝内科を定期受診
していたが、2004年3月より、血小板増加傾向が見られるようになった(2004.3 PLT
76.8万2004.12 PLT 113.5万2005.4 PLT123.4万 )為、骨髄穿刺を行ったが多量の末梢
血混入により判定保留であった。(染色体検査異常なし)外来でフォローしていたが
除々に血小板値は低下し、正常範囲に収まっていった。2008年7月末梢で白赤芽
球症が認められるようになり、再び骨髄穿刺を行ったが骨髄検体採取できず。生検
の同意得られず再度外来フォロー。2010年頃よりWBCが1万を超えるようになり貧
血症状も進行(Hb8.3) 2011年からは末梢で芽球(1~3%)も認められるように
なった。2011年8月貧血の更なる進行(Hb6.3)もあり骨髄生検を行った。
糖尿病・高脂血症・高血圧・高尿酸血症・脳梗塞・前立腺肥大・腰部脊椎管狭窄症・
気管支喘息・閉塞性動脈硬化症・逆流性食道炎・慢性前立腺炎
骨生検時検査データ
AST 15 ALT 12 LDH 556 ALP 246 γGTP 44 T-BIL 0.6 CPK 72 Na 142
K 3.9 Cl 109 BUN 51.9 CRE 1.95 UA 10.0 T-CHO 112 TG 107
GLU 130
WBC 16500(Blast 1 Myelo 5 Meta 12.0 Stab 31 Seg 34 Baso 1 Mo 4 Ly-
mph 12 NRBC 3) Plt大小不同(+) RBC大小不同・奇形(+)
RBC 226万 Hb 6.1 Ht 19.3 MCV 85.4 MCH 27.0 MCHC 31.6 PLT 15.8万
Ret 22.6‰
骨髄穿刺時染色体検査 46XY (1、2回共) bcr/abl(FISH)陰性
JAK2陰性
2011年8月末梢血塗沫
M.G染色
2011年8月末梢血塗沫
M.G染色
骨生検捺印標本
M.G染色