⑤ 地方創生と地域政策 分科会 「人口減少社会における地域づくり」 竹 本 田 持(明治大学) 小田切 徳美(明治大学) 1.分科会の趣旨 「地方創生」策がいよいよ始動した。 そこには、我が国の人口減少社会に対する強い問題意識がある。そこで、本分科会では「人口 減少社会における地域づくり」について議論を深める。 地方で生活する人にとって、生活の質の向上は地域特性に応じて考えるのが当たり前のことで ある。東京での成功事例は地方ではあまり役に立たない。地域資源を充分に活かそうとする地域 政策に基づいた地方創生が基本となる。 本分科会では、こうした問題意識を持ちながら、地方創生に向けた国の方向性、ふるさと回帰 の実態、若者たちを引き寄せるための自治体の挑戦等の報告をもとに、問題を掘り下げていきた い。 報告者は国レベルの担当者、地方自治体の首長、地方移住を促進するNPOの代表者、地域に おける地域づくりサポーターと実に多彩な方々にお願いした。さらに、討論者として、国より地 方自治体に派遣され地方創生をサポートする若手行政担当者を依頼している。 この多彩なメンバーにより、①そもそも「地方創生」とはなにか、②地方創生のプロセス、③ 地方創生における地方と国の役割等を中心に話し合う。 2.分科会の構成 〔座 長〕 小田切徳美(明治大学) 〔報 告〕 (タイトルは仮題) 第一報告 「地方創生に向けた国の諸施策」 藤原豊(内閣府地方創生推進室次長) 第二報告 「田園回帰の予兆…何が起こっているのか?」 高橋公(NPO 法人ふるさと回帰支援センター理事長) 第三報告 「京丹後市の挑戦…地方創生の成功モデルになる!」 中山泰(京丹後市長) 第四報告 「小布施町の挑戦…若者を引き寄せるまち小布施」 大宮透(慶應義塾大学小布施町研究員) 〔討 論〕井上貴至(鹿児島県長島町統括監・総務省) 〔コメント〕コメンテーター:竹本田持(明治大学) 3.報告の概要(タイトルは仮題) (1) 「地方創生に向けた国の諸施策」藤原豊(内閣府地方創生推進室次長 地方創生に向けた国の方向性、諸施策に関して報告する。 (2) 「田園回帰の予兆」高橋公(NPO 法人ふるさと回帰支援センター理事長) ふるさと回帰支援センターの現状と田園回帰の新たな動きについて報告する。 (3)「京丹後市の挑戦」中山泰(京丹後市長) 京丹後市の意欲的な施策を報告し、地方創生の在り方を問う。 (4) 「小布施町の挑戦」大宮透(慶應義塾大学小布施町研究員) 小さな自治体の個性的なまちづくりについて若者の視点から報告する。 4.討論の進め方 特に多岐にわたる論点が予想されるため、各報告者からのプレゼンテーションの後、討論者、 コメンテーターからのコメントに続き、参加者からの発言を中心に進めることを予定している。 そのため、参加者の積極的な参加を期待したい。
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