ヒューマンバイオロジー学位プログラム

筑
波
大
学
博 士 課 程 教 育
リーディングプログラム
P h . D .
P r o g r a m
i n
H u m a n
2015
B i o l o g y
ヒューマンバイオロジー
学位プログラム
身 に つ く の は 研 究 力 、専 門 力 、 英 語 力 、プ ラ ス α
ようこそヒューマンバイオロジー
学位プログラムへ
目次
∼グローバルリーダーを目指して∼
CONTENTS
ようこそヒューマンバイオロジープログラムへ
ヒューマンバイオロジー学位プログラムの特色
HBPカリキュラム
HBPが標榜する国際性の日常化とは?
在学生インタビュー
HBP教育における質保証
ラボマスターのお気に入り
教員紹介
入学試験
学生支援体制
つくばとは
情報発信
アクセス
1
2
4
6
8
10
12
14
18
19
20
20
21
ヒューマンバイオロジー学位プログラム(HBP)は文部科学省
有能な船長に必要とされる能力には、 技術だけではありませ
が推進しているリーディング大学院プログラムに採択された新
ん。 完 結 力(A:Accomplishment)、 突 破 力(B:Break-
しい5年一貫博士課程大学院コースです。 現在、 地球上には
through)、 目利き力(C:Cognoscente)など、リーダーと
環境、 資源、 災害、 疾病、 貧富格差など、 様々な問題が生
して備えておくべき強い人間力が重要です。 我々は、これを
じており、これらは一つの国、 地域、 あるいは一つの学問領
HBPの学生が身につけなければならない人間力のABCと呼ん
域では解決が困難になっています。地球上のすべての人々は、
でいます。HBPでは、これらの能力を涵養するための様々な
地球という一つの船に乗った運命共同体であり、 国境を越えて
プログラムもまた用意しています。HBPで幅広い研究能力に
人々が恊働し、 解決しなければならないものです。
加えて強い人間力を身につけた修了生は、 内外の企業、 種々
HBPではヒューマンバイオロジー(ヒトの生物学)に関わる多様
自ら起業する人も輩出されることと思います。それぞれの適性
な領域の学問を学び、この観点からこの地球上で生じている
と興味に従って、 大きく羽ばたき、ヒトが人らしく生きることが
様々な問題について、課題を設定し、解決する方策を見いだし、
できる社会を築くことに貢献してくれることを期待しています。
の研究所、あるいはアカデミアで活躍することになるでしょう。
これを克服していくことができるリーダーを養成します。我々は、
これを「船長養成プログラム」と呼んでいます。 優秀な船長
HBPは給付型大学院コースです。 本コースの学生は、5年間
は、 強いリーダーシップを持って船員を統率し、 様々な技術を
経済的な心配をすることなく、 学業に打ち込むことができます。
駆使し、 荒波を乗り越えて、 責任を持って船を正しい方向に導
また、 本学は日本で最も学生宿舎が充実した大学です。HBP
きます。そのために、HBPでは、多くの研究領域の世界トップ
では、これを活用して、 海外からの学生と日本からの学生が一
レベルの多数の教授陣を擁し、 生物学のみならず、 医学、 計
つの宿舎で日常的に交流しながら生活することができます。
算科学、物質科学などの幅広い領域の学問を学ぶことができま
す。さらに、 海外ラボローテーション、 海外企業インターンシ
本プログラムは社会から大きく注目され、 強く期待されていま
ップ、 途上国での適正技術教育など、 積極的に海外で学修す
す。大きな夢と高い志を持った若人の入学を歓迎します。
る機会を提供し、 支援しています。
渋谷 彰
プログラムコーディネーター/教授
Ph.D. Program in Human Biology
Ph.D. Program in Human Biology
1
学際融合による複合新分野の創出
ヒトは人が産み出した科学と技術により、自身の健康を脅
理的限界があり、生命科学分野からの成果をヒトに外挿す
威に曝しています。水・大気汚染など地球環境の悪化を招
るためには計算科学と融合することも必要です。
いた脅威の実体の中には、人類自らの技術が生み出した内
分泌かく乱物質などの低分子化合物も多数あります。また、
ヒューマンバイオロジー学位プログラムでは、生命科学、
新興・再興感染症などは高速でのヒトとモノの移動がもた
医学、計算科学、物質科学を横断した複合的方法論を駆使
らしたものでもあります。これらの地球規模の脅威を制御
して、ヒトの生命の維持、適応、継承のメカニズムを理解し、
するためには、疾患の予防と治療を目指す医学だけでは不
これらに関する研究力、専門力を獲得した上で、ヒトが人
十分であり、生物学をはじめとする多分野の協業が必要で
らしく生きる社会の創造を先導できる国際的トップリーダ
す。ヒトを対象とした研究を行う場合、実験的手段には倫
ーを養成します。
イノベーションを牽引する
グローバルリーダーの育成
育成される能力
講義、審査は全て英語
問題解決型学習
年2回、5年次まで実施、QE2で最終評価
科目学修
基礎科目
基礎
ヒューマンバイオロジー:「ヒト」に関する生物学
ヒトのからだの仕組みとホメオスタシスを理解する「ヒト」に関する生物学です。
ヒューマンバイオロジー学位プログラムでは、
❷DNA解析を中心とした従来のセントラルドグマでは扱
例:ヒューマンバイオロジー研究としてのインフルエンザ感染症研究
するために活用するための目利き力、突破力、完結力を
医学
なぜ、ヒトでは
高病原性なのか?
生物学
新規
Biomolecule
の同定
生命進化
Infectome解析
ウイルス変異予測
情報工学
HTP
screening
の変化など、細胞や組織の感染応答を計算機上でモデル構
築することで、ヒト個体におけるウイルスの病原性発現や
盤情報とすることで、今後流行するウイルスを予測してワ
クチンを作成したり、耐性ウイルス株が出現しにくい抗ウ
イルス薬をin silicoで探索することも可能になります。
2
Ph.D. Program in Human Biology
2年生
修了要件 3年生
Qualifying
Examination 1
60単位以上
72単位以上
筆頭英文論文1報以上を含む
英文原著論文2報以上
TOEIC860点以上相当
GLidDの項目達成
4年生
中間発表会
5年生
Qualifying
最終試験
Examination 2
学位論文予備審査
未来予測型
ワクチン
ケミカル
バイオロジー
機能構造解析
数理科学
アントレプレナーシップ(起業家精神)にも繋がる組織力や戦略的な企画に裏付けられた挑戦力を涵養するコースワークを、
連携教員および産業界との協働により提供します。
国際的な産・官・学の連携による充実した複数指導体制
インフルエンザウイルスは、水鳥を自然宿主として、ヒト
適応進化を理解することが求められています。これらを基
1年生
海外武者修行
・国際研究室ローテーション
・海外企業におけるインターシップ
・適正技術
し(目利き力)、荒波を乗り越えて(突破力)目的地に達する(完結力)ことを可能にする能動的学修方法を採用します。
その制御技術の専門力を修得し、
ヒトでは病原性を示さない例も多く、免疫応答や生理機能
専門科目
世界のフィールドを利用した適正技術教育に代表される武者修行型学修では、自らの力で船出し(企画力)、羅針盤を駆使
えない生命素子(epigenetic biomolecules)の科学と
ます。しかし、マウスで高い病原性を示すウイルス株でも、
薬学
世界を舞台に自発的に学ぶ地球航海型学修
❶ヒトの生物学に関する概念を理解し、
を含む他の動物種に感染した場合のみ、病気を引き起こし
研究
物質
科学
・人体解剖学・発生学 ・ヒューマンバイオロジー特論
・生化学・分子生物学 ・ヒューマンバイオロジー演習
・基礎計算生物学
・ヒューマンバイオロジー実験実習
・起業家マインド育成
・TOEFL対策講座
秋入学
春入学
さまざまな学問領域の垣根を越え、ヒトを宇宙や地球の一つの生命体として捉え、地球環境と生物進化の時間軸で
涵養します。
医学
計算
科学
Human Biology - the biology of the human being
❸さらにこれらの知見を社会の現場における課題を解決
トランスファラブルスキルの達成度評価と
成長支援システム GLidD
応用
ヒューマンバイオロジー
学位プログラムの特色
【専 門 力】
【目利き力】
【突 破 力】
【完 結 力】
T2K@計算科学研究センター
農学
汎ウイルス
薬効性
抗ウィルス薬
in silico
screening
薬学
本プログラムでは、学内の各研究科および民間企業、独
学内
69 人
法研究所など、産・官・学分野の枠を超えて多数の教員
が結集し、各分野の最先端の知識と技術を提供します。
医学、生命科学、農学、
数理科学、コンピューター
サイエンス等
また、学生の研究指導においては、複数指導が構築され
ております。
主研究指導教員:学内に常勤する本プログラムの研究指
企業・他大学
海外の大学
副研究指導教員:企業あるいは異なる分野の国内の教員
島津製作所・花王・味の素・
みずほ情報総研・
東京理科大学等
エジンバラ大学・国立台湾大学・
ボルドー第二大学・
ウプサラ大学等
導担当教員
および国外の教員
10 人
30 名
Ph.D. Program in Human Biology
3
HBPの特徴的な科目
Distinctive curriculum for HBP
HBPカリキュラム
世界のサイエンスリーダーズセミナー
ビジネスリーダーズセミナー
学内ラボ企業実習
World-science Leader’s Seminar
Business Leader’s Seminar
大学に居て、企業インターンシップを行う。企業で活躍する
世界をリードする研究者と経営者を招いてオムニバス形式
教育方針
ヒトの生物学においては、ヒトの分子から環境中におけるヒト個体・集団までを研究対象とする。
本プログラムでは、
(1)ヒトの生物学に関する概念を理解し、
(2)DNA解析を中心とした従来のセントラルドグマでは扱えない生命素子(epigenetic biomolecules)の科学とその
制御技術の専門力を修得し、
(3)さらにこれらの知見を社会の現場における課題を解決するために活用するための目利き力、突破力、完結力を涵養し
ます。
カリキュラムポリシー
本プログラムは、学生が専門的な知識と技能を修め、
「専門力」を高めることはもとより、地球航海型学修を中心に、誠
実かつ真 な態度で課題を解決する「突破力」
、本質を見極める「目利き力」
、適切なチームを編成し様々な意見を集約し
て意思を統一できる「統率力」を養うように編成されている。また、これらによって裏付けされた「完結力」をもって持
続可能な社会の実現に向けた営為を先導できる世界のトップリーダー人材を育成する。
Speaker
Seminar Title
Dr. Arthur Lander
(University of California Irvine, USA)
Robustness, control, and the organization of
developmental pattern
Dr. Carl-Henrik Heldin
(Uppsala University, Sweden)
1. Academic Research and the Nobel Prize
2. Learn thoroughly about the Nobel Prize
Dr. Iordanis Kavathatzopoulos
(Uppsala University, Sweden)
Skills, methods and tools for
ethical leadership in research
2014年 授業例 Business Leader s Seminar 2014
Speaker
Seminar Title
Luis Carbonell
(CEO, MagArray Inc.)
How Internships Can Influence Your Future
Career
Takefumi Matsushita (Kyowa Hakko Kirin Pharma,
Inc. Senior Director, Planning Department)
Pharmaceutical Industry where science drives
business
Kazuya Onomichi (General Manager, R&D
Planning Dept., AJINOMOTO. CO., INC)
Eat well, Live well.
To Greet the Next 100 Years
の声
学生
ice
ent’s vo
橋本美凉 Hashimoto Misuzu
HBPの中でオススメの授業はワールドサイエンスリーダー
ズセミナーという授業です。そのいい点としては、つくば
にいながらにして世界のトップリーダーの研究内容を聞け
るということです。学会と違って少人数で聞けるという特徴があるため、
議論が活発になりやすく、学生にとってとっても魅力的な授業だと感じて
います。
Stud
講義、審査は、すべて英語
問題解決型グループ学習
企業・独法提供科目
分子創薬学
統合生理学
食品安全学
最先端分析科学
専門基礎科目Ⅰ
人体解剖学、人体発生学、人体
病理学・腫瘍学、ヒトの感染症、
ヒトの免疫学、生物学/分子細
胞生物学、毒性学、基礎薬学、
Serendipity in Human Biology
全学総合知教育
生命・環境・研究倫理
国際交渉力養成プログラム
Smart Doctor 育成プログラム
イニシエーションセミナー
キャリアパスセミナー
入試
4
Ph.D. Program in Human Biology
理念や社会のニーズを捉えた研究の方法などを理解する。
2014年 授業例 World-science Leader s seminar 2014
教育課程の編成方針
国際科目
世界のサイエンスリーダーセミ
ナー、ヒューマンバイオロジー
の国際討論
研究者が主宰する学内研究室の活動に参加して、企業の研究
の講演を行います。
Curriculum for HBP
企業・独法提供科目
企業トップマネジメ
ントサイエンスにお
けるITの活用
Home Internship
目利き力
海外武者修行Ⅱ(上級コース)
海外インターンシップ
国際研究室ローテーション
適正技術教育
起業家マインド育成・実践
育成される能力
海外研修報告会
専門基礎科目Ⅱ
発生工学、生殖生物学
エビゲノム生理学、シグナル
伝達、幹細胞と再生
数理形態学
専門力
計算科学
基礎計算生物学、高性能計算技術、
数理アルゴリズム、生物数学
研究
専門
3年次
2年次 Qualifying
Examination 1
ヒューマンバイオロジー
基礎実験
突破力
完結力
修了要件
72単位以上
筆頭英文論文1報以上を
含む英文原著論文2報以上
またはアントレプレナー相当の業績
TOEIC 860点以上相当
最終審査・試験合格
専門科目
ヒューマンバイオロジー特論
ヒューマンバイオロジー演習
ヒューマンバイオロジー実験実習
1年次
目利き力
海外武者修行Ⅰ
海外インターンシップ
国際研究室ローテーション
適正技術教育
永島 聖 Nagashima Kiyoshi
HBP科目である島津製作所と花王のホームインターンシ
ップに参加させていただきました。丁寧な講義の後に実験
という形で授業が組まれていたため、短期間ながらその分
野への理解がとても深まりました。また、少人数で行われるデータ考察は、
深いディスカッションをすることができ、得るものが多かったと思います。
大学内で一流企業の研究の一端を学ぶことができる素晴らしい機会とな
りました。
Stud
ヒューマンバイオロジー基礎実験
Basic Experiments in Human Biology
新入生が異なった分野の4つの研究室に1週間ずつ滞在し
て、各教員の研究について、その概要と基本的な実験手法
医師相当のヒト基礎知識
専門力
の声
学生
ice
ent’s vo
起業家マインド育成
Entrepreneurship Training
の原理を理解するとともに、実際に基本的な実験手技を学
修する。
研究の成果をビジネスに結びつけ、起業するための基礎知
識とスキルを学びます。また、リーダーとして予測困難な
状況、未知の環境に打ち勝つための思考法を修得します。
授業の一環として企業訪問も行っています。
4・5年次
4年次:学位論文
中間発表会
の声
学生
ice
ent’s vo
Qualifying
Examination 2
突破力
完結力
竹村彩 Takemura Aya
バクテリアばかり扱っていた自分が、がん細胞から蛋白を
抽出したり、マウスの皮を剥いだり、固有値問題を解い
たりと、衝撃的な出来事ばかり経験させて頂きました。
今振り返ってみると、幅広い視野を持つという点で本当にいい経験だと
思っています。
Stud
の声
学生
ice
ent’s vo
河村有美 Kawamura Yumi
起業家マインド育成はHBPでもっとも面白い対話型授
業の一つです。毎回異なるゲストスピカーによって行われ
る授業では日本と海外における経営方法、企業組織の違
いを学ぶことができました。特にグループワークを通してビジネスプランを
考案し、ビジネス手法と資金計画をまとめた企画案を互いに発表したこと
は創造性と問題解決力を養う素晴らしい機会となりました。起業を考え
ている人にはもってこいの授業です。
Stud
菊地琢哉 Kikuchi Takuya
今までマウスを用いた実験しか経験がなかったが、本実習を通して酵母
や線虫といった他のモデル生物での実験を経験し、そのおもしろさや奥
深さを知ることができた。また自分の専門とは異なる研究に触れること
で、専門の研究を今までとは違った角度から考察できるようになった。
Ph.D. Program in Human Biology
5
大学における国際化は、ものすごい勢いで全国の大学で進んでいます。
ヒューマンバイオロジーの国際討論
国際研究室ローテーション
テレビ会議システムを使った国立台湾大学、京都大学との
ヒューマンバイオロジー学位プログラムの担当教員が主宰
交流授業、英語による論文紹介と討論を通して、生命科学
する海外の研究室に赴き、1∼2ヶ月研究に従事し、研究
の知識、および英語によるサイエンスコミュニケーション
技術の習得、
研究結果解析能力と国際性を養います。長期間、
能力を身につけます。また、毎年3大学の学生が集まり、
海外の研究室で学びたい学生にはアドバンスコースとして
ミニシンポジウムを開催しています。
6∼18ヶ月研究に取り組むコースを用意しています。
International Discussion on Human Biology
筑波大学は、日本の大学の中でも有数のトップランナーとして国際化に向けて前
進しています。ここHBPにおいては、周りで国際化が進む中で、際立って異彩を
放っています。なぜなら、HBPにおいて、既に「国際化」という概念がなくなっ
ているからです。日本人学生と外国人学生が英語という共通言語を用いて共に生
活し、授業を受けるこのHBPの環境にあっては、
「国際化」ではなくきわめて「普
通」でしかないのです。すなわち、
「国際化」を美旗に改革を進めているという
International research rotation
ことは、まだまだ国際化に到達できていない状況を示しているに過ぎません。「普
通」である環境が学生にもたらすものは計りしれないのです。
大根田 修
筑波大学国際室長/HBP国際連携委員会委員長/教授
の声
学生
ice
ent’s vo
本多隆利 Honda Takato
本コースはとてもやりがいがあり、多文化や違った背景
を持った人達と一緒に活動できるワクワクする授業でし
た。私はこの授業を通して、科学というフィールドで他者
の価値観を尊重し、協力して研究活動を行う重要性を再認識しました。
米国『マサチューセッツ工科大学 (MIT) 』のピカワ学習
記憶研究所に留学しました。以前、日本で開催されたシ
ンポジウムで、受け入れ先の教授のご講演を聞き、その
独創的な研究や手法に強く興味をもちました。それ以来、いつか実際に
自分の眼で見て、手を動かして学びたいと考えていました。指導教官の
先生の寛大なご理解もあり、本科目を通じてそれを実現できました。研
究室では、専門家の方々から直接ご指導いただくことで、論文を読むだ
けでは決して得られない技術やノウハウを学びました。また、研究所の多
くの研究者と交流する機会に恵まれ、研究やキャリアについて考えを深め
る貴重な経験となりました。
海外企業におけるインターンシップ
適正技術教育
Stud
HBPが標榜する
国際性の日常化とは?
の声
学生
ice
ent’s vo
綱川祐貴 Tsunakawa Yuki
Stud
What is ‘globalization in everyday life’ that HBP highlights?
Internship in Overseas Companies
国際ネットワークの形成
1、2ヶ月間、国内外の企業でインターンシップを行う。
Appropriate technology
現地のニーズ、文化、環境、人などを考慮したうえで、現
地の人に必要とされる最善の技術を創出する。それにより、
32名の海外教員
これからの社会で必要とされる問題解決力、現場対応力、
起業力を身につける。
ルードヴィヒ癌研究所・
ウプサラ大学
エジンバラ大学
ライデン大学
ボンオフィス
ウィーン大学
北京オフィス
清華大学
セゲド大学
延世大学
アーバインオフィス
車大学
ボローニャ大学
ボルドーオフィス
ハーバード大学
ボルドー大学
アルマトイオフィス
上海オフィス
台湾オフィス
ペンシルバニア大学
国立台湾大学
カリフォルニア大学
サンフランシスコ校
ホーチミン オフィス
ベトナム国家大学ホーチミン校
チュニスオフィス
タケシントンオフィス
フエ医科薬科大学
カリフォルニア大学
アーバイン校
クアラルンプール オフィス
ジャカルタ オフィス
筑波大学海外拠点(12か国13拠点)
6
Ph.D. Program in Human Biology
サンパウロオフィス
の声
学生
ice
ent’s vo
阿部真弓 Abe Mayumi
オランダにあるユニリーバという企業のR&Dへ約一ヶ月
Stud
間インターンシップをさせていただきました。そこでは主
に、食品の研究開発を経験しました。今回のインターン
シップを通して、海外の企業の人たちがどのようにして働き、どのように研
究を進めているのかを実感することができました。様々な国の方々と、価
値観や考え方が違う中で働く事は私にとって非常に刺激的で良い経験と
なりました。また、卒業後の進路を考える良いきっかけにもなりました。
の声
学生
ice
ent’s vo
三浦悠樹 Miura Yuki
本プログラムの‘Appropriate technology’という授
業の一貫で、東ティモールに現地調査に1週間行ってきま
した。現地調査を行う中で、
現地の人達の生活に密着し、
実際に現地の人との対話を通じて、彼らのニーズを体感できました。とて
も良い体験が出来たし、世界のニーズとは何なのか、また、自分に何が
出来るのかを深く考える良いきっかけになりました。
Stud
Ph.D. Program in Human Biology
7
弟と姉妹に囲まれ、刺激的なディスカッションを日々行っています。また、先
Xu Haojun
徐 昊珺
ーム
ニックネ
Luci,
Lucy,
るーしー
学年 ● 2年(2014年春入学)
研究領域 ● 睡眠医科学
出身地 ● 中国 上海
出身大学 ● 筑波大学 生物資源学類
― HBPを通して、将来何をしたいですか?
通常の博士課程修了者と比べても遜色のない研究能力を持った人になりたい
と考えています。また、その能力を活かし、ビジネスやマネジメントの世界
で自分の力がどこまで通用するのか試してみたいです。 研究室に籠る、従来
生はいつも私を励ましてくれますし、事務スタッフはどんな時もサポートして
くれます。
Lucyの一週間 (一年次)
7:00
月
火
水
木
金
土
起床
起床
起床&ランニング
起床
起床&ランニング
起床&ランニング
レポート作成&授業
準備
神経科学
論文読み合わせ&
ラボミーティング
基礎計算科学
ランチ
ランチ
ランチ
ランチ
人体解剖学・
発生学
レポート作成
1時限
8:40-9:55
免疫学
ラボミーティング
2時限
10:10-11:25
ヒューマンバイオロジーの
コミュニケーションⅠ
3時限
12:15-13:30
4時限
13:45-15:00
5時限
15:15-16:30
生物学のための数学
6時限
16:45-18:00
授業準備
7時限
18:15-19:30
19:45-21:00
21:00-23:00
エピゲノム生理学
論文読み合わせ
日
ラボ
ランチ
ランチ
レポート作成
スイミング
サイエンスにおける
ITの活用
ラボ
Café de Neuro
神経科学論文
読み合わせ
(ビールを飲みながら
友達と)
ポットラック
パーティー
宿舎
授業準備
基礎毒性学
起業家マインド育成
生殖生物学
レポート作成
趣味の時間
スイミング
趣味の時間
スイミング
ワールドサイエンス
セミナー
ラボ
適正技術教育の
打ち合わせ
ラボ
授業
論文読み合わせ
ラボ
授業準備
ラボワーク
自由時間
の研究方法ではなく、ビジネスやマネジメントにまで視野を広げ、研究と社会
を、ひいては日本と母国をつなぐ“架け橋”になりたいです。
― HBPで最も面白い授業は?
科学研究はもちろん、「起業家マインド育成」 や 「ビジネスリーダーズセミナ
ー」 など、従来の博士課程にはないビジネス講座を学べる点です。2つの授
業では、起業のためのマネジメント方法やビジネスモデルの基礎知識を学び
ました。また、「適正技術教育」 では自分自身で考えたビジネスプランが世
在学生インタビュー
界にどう作用するかを頭に思い浮かべながら実行に移すという経験をしまし
た。このような特徴的な講義を受講し、科学の世界でも必要なビジネスの素
養を学習出来たことは大変貴重な経験になりました。
― キャンパスライフについてどう感じていますか?
最初の一年間は本当に忙しいです。しかし、様々な分野の学生と意見交換出
Interview
来ることや 「ワールドサイエンスセミナー」「ビジネスリーダーズセミナー」
といった授業で著名な科学者や経営者の有益な講義を受講出来ることはとて
も幸せです。HBPは私にとって大家族のような存在です。 私はたくさんの兄
方で、自分の英語力・コミュニケーション力の低さを痛感し、自分の課題や
弱点が顕著に見えた旅でもありました。この留学の機会は自分を人間的にも
三浦 悠樹
学年 ● 4年(2012年春入学)
研究領域 ● 細胞生物学、神経科学
出身地 ● 埼玉県
出身大学 ● 筑波大学
医学群 医療科学類
― HBPへの進学理由
大きく成長させてくれた点で大変有意義だったと感じています。
勢を体験し、世界は自分の知らないことで溢れているということを実感しまし
― HBPでの研究内容
た。また、「発展途上国における農業」 について着目し、日本の技術をどの
現在は生理化学研究室にて、
“細胞内脂質シグナリング”の研究をしています。
ように生かすことができるのかを考える良い機会になりました。
“脂質”というとあまりなじみがないと思いますが、私たちの全ての細胞は
脂質を含んだ細胞膜を持ち、細胞膜を構成する脂質組成の変化は細胞内シグ
ナルや細胞形態をダイナミックに変化させ、様々な細胞現象をコントロールし
ています。 私は特に脳の神経細胞の局所における細胞内脂質シグナリングの
基礎的な分子メカニズムの研究を通して、精神疾患や認知障害などの機序解
明や治療への可能性に貢献したいと考えています。
― 最近の生活スタイルは
― 筑波の生活で何が一番面白いですか?
石川
学年 ● 2年(2013年秋入学)
研究領域 ● 生殖科学
出身地 ● 岩手県
出身大学 ● 群馬大学 理工学部
一期生としてHBPへ入学することはかなりチャレンジングであり、入学前は周
1、2年次で60単位を取り終え、現在は授業がほとんどないので、平日から休
りの多くの人にHBP入学を反対されていましたが、“新しいプログラムへの入
日まで研究室での研究に集中しています。 1、2年次の授業が終わってから
学のリスク”と“人とは違う経験、差別化を図れる”という面を天秤にかけて、
はクラスメイト達と交流する機会が無かったのですが、最近 Café de Neuro
医学・農学の分野で基礎研究を生かした生殖医療や繁殖工学の仕事に携わり
最終的に入学を決意しました。一人前の研究者としての基礎的な研究能力に加
という神経科学のJounral Clubを毎週、自らで主催しています。 神経科学
たいと考えています。受精・着床・出産という哺乳動物にとって神秘的なプロ
えて、海外での研究の経験・ビジネスのエッセンスなど、卒業後の実社会で特
に興味のあるHBPの学生と教員を招き、サイエンスを楽しみながら、アルコ
セスを科学で説明できるようにし、不妊治療や効率的な家畜繁殖の為に貢献
に必要とされる能力を養える、という意味でHBPは魅力的だと感じています。
ールも交えて(笑) みんなと交流し息抜きする機会を設けています。
できる研究者を目指しています。
― HBPへの進学理由は何ですか?
2年次に海外ラボローテーションの一環として、フランス・ボルドー大学
修士課程時代に行った東北農業研究センターでの 「ウシ受精卵を用いた新規
の Interdisciplinary Institute for Neuroscience, Laboratory of
家畜技術の開発」 のインターンシップをきっかけとして、基礎研究と現場で
Development and Adaptation of Neuronal Circuitsに2 ヶ月間留学さ
の応用技術開発の大切さを学びました。 私は 「哺乳類の受精機構の解明」
せて頂きました。 最先端のイメージング技術を学べたと同時に、一つの研究
のために基礎研究に打ち込み、 応用研究に繋がる知見を修得したいと考え
機関で細胞生物学や神経科学だけでなく、物理学や化学、コンピューターサ
HBPに進学しました。
イエンスを専門とした研究者達がコラボレーションし、研究している環境を実
― あなたの目標を実現するために、HBPでは何が有益でしたか。
際に体感できたことは、将来のキャリアと今後自分に必要な能力を考える上で
アメリカでの海外ラボローテーションや生命現象を数理モデル化するために情
大いに役に立ったと思います。
報工学系の研究者と共同研究をしています。HBPでは他分野の研究者と接す
― HBPで最も面白かったことは
る機会を豊富に与えてくれるので、独創性に富む異分野融合研究にチャレン
2 ヶ月間のフランス留学の機会がHBPの3年間の中で一番面白かったことであ
ジすることができています。
り、有意義だった経験だと思っています。フランスという異国の地は、自分に
― HBPで最も面白かった経験は?
とっては全てが新鮮で刺激的で、最先端のイメージング技術に触れ、毎日顕
一番印象深いことは、「適正技術教育」 を受講して東ティモールでフィール
微鏡で神経細胞のライブイメージングに取り組める生活は楽しかったです。一
ドトリップをしたことです。日本の生活とは全く違った生活環境・価値観・国
Ph.D. Program in Human Biology
つくばの美味しいものを探索しています。
― 将来の目標・夢は何ですか?
― HBPで将来のキャリア形成を考える上で、役に立つ知識や技術はありましたか
8
毎年つくばマラソンに参加するため、週末はジョギングを楽しんでいます。ま
た食べることが好きなので、地産地消のレストランやパン屋さんを見つけて
Ph.D. Program in Human Biology
9
HBPにおける教育の質保証
Quality assurance for HBP
養成する人材像
学位審査
最終試験は、学位論文をもとに口頭発表・質疑応答による。審査は海外からまたは産業界からの教員が少なくともひとり入っ
た審査委員会で行う。
審査項目は、以下のとおりである。
(1)地球航海を先導できる世界トップリーダーにふさわしい人間力
(2)企画力・独創性(テーマの設定、計画の意義、独創性、実現可能性、期待される成果を説明する能力)
(3)実践における成果(研究・活動成果の質と量)
(4)プロジェクト推進能力(成果の信頼性、結果の意義の理解、計画性)
(5)総括力
(結果を重ねて企画提案書または学術論文を構成する能力、
論理的で説得力のある文書作成能力、
プレゼンテーション能力)
教育方針
教育課程の編成方針
ヒトの生物学においては、ヒトの分子から環境中におけるヒト個体・集団までを研究対象とする。本プログラムでは、
(1)ヒトの生物学に関する概念を理解し、
(2)DNA解析を中心とした従来のセントラルドグマでは扱えない生命素子(epigenetic biomolecules)の科学とその制御技術の
専門力を修得し、
(3)さらにこれらの知見を社会の現場における課題を解決するために活用するための目利き力、突破力、完結力を涵養します。
学生の自己成長を促進する形成的評価システム
これらの学修にあたり、世界のフィールドを利用した適正技術教育に代表される地球航海型学修、すなわち
(1)学生の自発的な企画・提案に基づいて先進国における教育研究の最先端国際基準を体感するとともに、
(2)開発途上国の教育研究の創出プロセスに参画する武者修行型学修を発展させ、自らの力で船出し(企画力)
、羅針盤を駆使し(目
利き力)、荒波を乗り越えて(突破力)目的地に達する(完結力)ことを可能にする能動的学修方法を採用し、アントレプレナ
ーシップにも繋がる組織力や戦略的な企画に裏付けられた挑戦力を涵養するコースワークを、連携教員および産業界との協働
により提供する。
これにより、ヒトの生物学に関する知識と生命素子に関する専門知識を持ち、医薬農工などを含めた活動から生み出される低分子化
学物質を原因とする地球規模課題の解決のための国際的合意を形成する為の目利き力(課題抽出能力)、突破力(計画立案能力、論
理的説得力)および任務完結力を備えた博士人材を養成する。本プログラムを修了した博士人材は、産業界・科学行政機関で地球規
模課題について国際的に実現可能な解決を先導することができる。また問題解決に必要な新業種の起業を推進できる人材も育成され
る。さらには、大学運営に待望されているジェネラリスト、すなわち研究/教育/国際コーディネーターともなりうる。
HBPでは、俯瞰力と独創力を備え広く産学官にわたってグローバルに活躍するリーダーへと導くため、大学院教育の抜本的改
革を支援し、最高学府に相応しい大学院の形成を推進しています。専門力、目利き力、突破力、完結力を備えた次世代の世界
リーダーとなりうる人材養成を目指し、産官学幅広い分野で活躍する新しい時代の博士にとって必要となるトランスファルブ
ルスキルの養成を目的として、ルーブリックを発展的に運用するエビデンスに基づく指標とその学修成果の評価と定着化を実
践する、GLidD(成長と省察支援システム)を採用しています。 GLidDは、目に見えない学修成果の可視化を行い、学生一人
一人の現状や学修結果を客観的に振り返る省察の機会を支援します。5年次までの年2回、経験豊かなGlidD専門メンターが
学生と1対1で個別にインタビューを行うことにより、確かな成長を段階的に踏むことのできる次の課題と目標の明確化を図
ります。
GLidD運営支援を行う株式会社ラーニング・イニシアティブより
GLidDは形式知explicit knowledgeに基づく人材養成手法を応
用した成長と学修を実感し促進するためのエビデンスに基づく指
標とその学修成果の評価と定着化を実践する、独自の省察支援シ
学位授与基準
ステムです。予測困難な時代に、社会の要請に応える新しい人材
の輩出を目指すため、様々な体験型学修や双方向型の授業が増え
つつありますが、教職員には莫大な負担がかかりなかなか組織的
学位は、筑波大学大学院学則に謳われている課程の目的を充足した上で、以下の能力を有することが認定された者に授与する。
な取組みに発展しづらい状況であります。他方面での指摘として
(1)世界に貢献するという明確な意志と真 な態度
(2)国際的な英語力検定試験で保証された英語力
(3)国際社会で自在に交渉することができるコミュニケーション能力
(4)我が国の医師と同水準のヒトに関する生物学の専門基礎知識
(5)生命科学・計算科学・物質科学を駆使して社会が求める課題を自立して解決する能力
これらを認定するためQE1-2および最終試験を行う。
は、国際社会において日本人の若手や学生に共通する課題として、
マチュリティ(成熟さ)
、特に「現状や結果を客観的に正確に振
り返り自分と対話できる省察能力」に関し、その不足が指摘され
る場面に多々遭遇してきました。こうした課題背景のもと、学
修成果の可視化や質保証の取組みを支援するため、大学・大学院
と共に学修プログラムの実質化を支援する基盤の構築を目指し、
GLidDの開発に取り組みました。
QE1
世界に貢献するという明確な意志の有無、ヒトの生物学に関する総論的知識かつ各論的知識をもって地球規模課題を抽出する能力の
有無、これを解決するための研究企画力の有無、およびその研究を推進できる能力を評価する。
QE2
審査においては、地球航海型学修によって修得した地球規模課題を解決するのに必要な目利き力、突破力、完結力を評価する。
A-1 英語力の向上(修了までにTOEFL iBT 90点、TOEIC 860点以上あるいは相当の英語力)
A-2 統率力(集団での課題解決への自発的貢献、ディベート力、リーダーシップ)
B-1 適正技術教育、海外研究室ローテーションなどの成果としての現実的な企画力
B-2 海外企業インターンシップ、企業企画コンペティション等での実績
B-3 プロジェクトマネジメント力(特許取得から組織化・起業に至るまで)
の声
学生
ice
ent’s vo
新妻耕太 GLidD は私たち学生に取って自分の成長過程を刻む事のできる最高のツールです。GLidDには10項目のケイパビリティの獲
得達成度を測る様々な質問が用意されており、学生が回答しメンターが承認する形で学修成果が可視化できます。全ての質問
に「代表的な事例」をふまえて回答していく作業は時間のかかる大変な作業ですが、同時に自分がどんな考えをもとにどのよう
に行動したか客観的に振り返る事のできる楽しい時間です。個別インタビューでは半年間の成長をメンターと共に総括し、これからの半年間の
具体的なアクションプランをたてるためのアドバイスを得る事ができます。五年間の生活を通してできあがる回答の数々は自分がどのような人材
に成長できたかを物語ってくれるでしょう。
Stud
Aは必要条件、Bは1, 2, 3から1項目以上を選択
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Ph.D. Program in Human Biology
Ph.D. Program in Human Biology
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ラボマスターの
お気に入り
Maestro’s Favorite
Maestro’s
Favorite
入江 賢児
深水 昭吉
川口 敦史
櫻井 鉄也
「僕のお気に入りはものではなく人」という、深水先生の人
川口先生ご自慢の愛車と、ライダーズジャケットです。筑波
櫻井先生のラボに今でも飾られているMacintosh Plus。大
を大切にする思いは、研究室に一歩足を踏み入れた瞬間、研
だからこそ楽しめる、SUVのワイルドな走りを満喫していら
学卒業頃に私費で購入された当時最新鋭のコンピューターは、
究室の皆さんから感じました。研究室創立10周年には国外か
っしゃるそうです。東京じゃ置き場に困るこの大きさ、筑波
先生にとってまさに人生の原点。研究室では難解な数学式な
らの参加者も含め100人以上の卒業生が深水先生のもとにと、
に住んでいるからこそ? ということで思い切って買ってし
どを扱いますが、趣味としてのめり込んだゲームづくりや音
この筑波の地に集まったそうです
まった! とのことでした。
楽づくりが先生を鍛えてくれたそうです。
分子生物学
分子ウイルス学
数値解析
Molecular Biology
Molecular Virology
Numerical Analysis
加藤 光保
渋谷 彰
柳沢 正史
取材を担当したカメラマンと熱いカメラトークを披露してく
加藤先生の元で学ぶ、あるいは巣立っていった学生たちが国
渋谷先生の部屋に入るとすぐに目に飛び込んでくる繊細で鮮
学内合奏団にて日々練習に励まれているフルート奏者の一面
れた入江先生は「入江研写真部」も立ち上げ、若手育成に励
際大会のお土産として買ってきてくれた、世界各国の強い、
やかな絵画。
「ベトナムに出張に行った際に衝動買いしちゃい
も持つ柳沢先生。始めたきかっけは、ご実家近くにあった村
んでいます。パソコンの画面にはコンテストで入賞した自慢
そして珍しいお酒です。先生ご自身はお酒はあまり強くない
ました」と。実はこの絵の前に購入したアオザイの女性の絵
松フルートの工場に勤めていた先生との出会いだそうです。
の作品も。
「ラボ外からの入部もオッケーですよ」とのお言葉
とのことですが、研究室で折をみて懇親会開いたり仕事仲間
がとても気に入っていたのですが、友人の開業祝いに贈られ
先生の愛用フルートは、ご自宅にある「かなりおたくな人に
と交流したりする食事の場が好き、とのことでした。
たとのこと。現在は再度ベトナムに行った際に同じ画家の絵
しか分からない」Abell社の木管フルート、一見の価値ありで
を購入された作品、というこだわり。
す。
も頂きました。
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生化学・分子細胞生物学
実験病理学
免疫制御医学
睡眠・覚醒の神経科学
Biochemistry, Molecular Cell Biology
Experimental Pathology
Immunology
Neuroscience of Sleep and Wakefulness
Ph.D. Program in Human Biology
Ph.D. Program in Human Biology
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教員紹介
Faculty introduction
発生生物学(浅島 誠)
生理化学(金保 安則)
国際医療学(狩野 繁之)
[email protected]
http://www.tara.tsukuba.ac.jp/about/,
https://unit.aist.go.jp/scrc/cie/index_en.html
[email protected]
http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/biochem/kanaholab/index.html
[email protected]
http://www.rincgm.jp/individual/lab01/index%20En.html
当研究室では、細胞膜のリン脂質を代謝する酵素とそれを
活性化する低分子量G蛋白質のArf6が制御するシグナル
伝達機構の生理機能と病態との関連について、分子レベル、
細胞レベル、個体レベルで解析を進めている。最近我々は、
遺伝子改変マウスを作製してそれを解析することにより、
Arf6は腫瘍血管新生を促進して、腫瘍の増大を促進するこ
とを見いだした。このことは、Arf6を介するシグナル伝達
系を阻害する化合物は新規の抗がん剤となりうることを示
唆している。また、リン脂質代謝酵素のホスホリパーゼD
は、腫瘍の抑制に重要な役割を果たしていることも明らかにしている。現在は、
その詳細なメカニズムを解析中である。
「国際医療学」の中でも、特に「国際保健医療学」と「熱
帯医学」の研究成果をもって、グローバルヘルスに貢献す
ることを所掌する。以下の2つの柱の研究を行う。1.マ
ラリアを中心とする熱帯病、新興・再興感染症などの国際
的感染症の制御に関する研究 2.開発途上国を中心とす
る地域の健康格差の是正を目標とした国際医療協力研究。
これらの研究テーマを遂行するために、下記の3つの旗を
立てて、それぞれの基盤・臨床・疫学研究を展開している。
具体的には:1)国際的感染症の疾病メカニズムの解明に
関する研究、2)開発途上国における疾病の蔓延を防止するための社会技術
開発研究、3)我が国の国際的感染症の防疫に関する研究
Developmental/Stem Cell Biology (ASASHIMA Makoto)
ヒトおよび脊椎動物のボディプランのうち、器官(臓器)
又は、組織の形成と分化のメカニズムを発生生物学および
分子生物学、遺伝子工学的に行っている。使う材料はツメ
ガエル、マウス、ヒトなどの未分化細胞(アニマルキャッ
プ、ES細胞、iPS細胞)であり、それぞれの特長を生かして、
オリジナルの高い研究をしている。再生医療の基盤作りの
研究を主として行っており、いくつかは実用化に結び付き
つつある。
Physiological Chemistry (KANAHO Yasunori)
International Medicine (KANO Shigeyuki)
分子細胞生物学(馬場 忠)
血液内科学(千葉 滋)
実験病理学(加藤 光保)
分子ウイルス学(川口 敦史)
[email protected]
http://www.acroman.org/
[email protected]
http://www.md.tsukuba.ac.jp/hematology/index.html
[email protected]
http://www.md.tsukuba.ac.jp/epatho/
[email protected]
http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/infectionbiology/virology/
研究内容:造血器腫瘍(白血病や骨髄異形成症候群など)
の分子病態について研究し、新しい治療法開発の糸口を探
索しています。特に、エピゲノムの変化に注目しており、
メチル化されたDNAの脱メチル化制御の破綻が造血器腫
瘍の発症にどのように関わるかについて、臨床検体を用い
た方法と、遺伝子改変マウスを用いる方法とを組み合わせ
て研究を進めています。一方、骨髄異形成症候群では、腫
瘍細胞内の分子異常とともに、造血微小環境の異常が病態
に深く関わっています。この問題にも取り組んでおり、特
に細胞微小環境におけるNotchシグナルと呼ばれるシグナル系に注目して研
究を進めています。
実験病理学研究室では、トランスフォーミング増殖因子β
の関連分子が発がんにおいて果たす機能の解析から独自に
発見したがん関連遺伝子(TMEPAI, THG-1, MafK)の作
用機序について研究し、これらの研究を基盤とした新しい
がんの予防方法と治療方法の開発を目指しています。また、
遺伝子改変動物の作製を含む分子生物学研究と組織の連続
切片からコンピューター内で組織の3次元構造を再構築し
て細胞数や分裂増殖動態の定量解析を行う3次元定量組織
病理学研究を組み合わせて、発がんの初期過程におけるが
ん幹細胞の動態を解析し、新たな発がんメカニズムを提唱をしています。
我々の研究の目的は、ウイルスの複製と病原性発現の分子
メカニズムを明らかにし、得られた情報を基盤に新たなウ
イルス疾患の制御方法を開発することです。研究を、原子、
分子、細胞、個体の各レベルですすめ、これらの過程に関
わるウイルス由来因子と宿主細胞由来因子を同定し、それ
らの機能と機能構造を明らかにします。実際、インフルエ
ンザウイルスのRNAポリメラーゼの構造を決定し、複製機
構の解明に役立てるとともに、その構造をもとに新たな抗
インフルエンザウイルス薬の開発もすすめています。一方、
宿主因子については、その本来の生理機能を解明することも重要です。その
一環として、また再生医学の基礎として、ウイルス研究から見つけたクロマ
チン構造変換に関わる因子を中心に、遺伝子発現のリプログラミング研究を
進めています。
分子細胞生物学(千葉 智樹)
分子生物学(深水 昭吉)
幾何学的トポロジー(川村 一宏)
生物有機化学・天然物化学(北 将樹)
[email protected]
http://tchibalab.org/
[email protected]
http://akif2.tara.tsukuba.ac.jp/, http://tmsystem.tara.tsukuba.ac.jp/
[email protected]
[email protected]
http://www.chem.tsukuba.ac.jp/
わたしたちの体を構成する個々のタンパク質は状況に応じ
て選択的に分解されています。そのようなしくみは、生体
内で異常となったタンパク質を選択的に排除するために重
要であるばかりでなく、細胞周期進行や細胞内シグナル伝
達など様々な生命現象を制御するために必須です。この選
択的タンパク質分解の破綻は「がん」「神経変性疾患」
「生
活習慣病」など様々な疾患の原因となっており、その分子
機序の解明は疾患の病態解明や治療法開発に役立つと考え
られています。当研究室では、「選択的タンパク質分解が
どのように制御されているのか」、そして「選択タンパク質分解が生体の恒常
性になぜ大事なのか」を命題として、細胞内の主要な分解経路であるユビキ
チン・プロテアソームシステムの制御機構とその生理的役割について研究し
ています。
生体は、環境に応答して様々な化学反応を引き起こし、そ
れらの連鎖的シグナル反応によって恒常性を維持していま
す。複雑なシグナル応答は、細胞膜から核内情報へ変換・
集約されて、ヒストンや転写因子がリン酸化、アセチル化、
ユビキチン化やメチル化といった 質 的制御であるシグナ
ル応答性の修飾反応を受け、遺伝子発現を調節しています。
本研究室では、マウスや線虫などモデル生物の遺伝学的手
法を駆使し、受容体機能、転写(制御)因子のエピゲノム
調節を解析することで、 生活習慣(栄養,ホルモン,ス
トレス等)シグナル による核内情報伝達に与える影響を解明し、生活習慣病
や妊娠高血圧発症と、寿命の分子メカニズムを理解することをミッションと
しています。
無限次元線形作用素の力学系理論・野性的空間の幾何学的トポロジー・
グラフに付随する単体的複体のトポロジー
自然界には、動植物および微生物由来の様々な生物活性物
質が存在し、生命の営みに利用されています。私たちは、
生物の現象を真 に観察することで、生命科学の飛躍的な
発展や疾患克服につながる重要な 物質の発見を目指して
います。さらに、機器分析、精密有機合成、ケミカルバイ
オロジーなど様々な研究手法を用いて、 物質の機能を解
明し、動的で複雑な生命システムを制御する新たな有機小
分子の創出を目指しています。具体的には、抗腫瘍性、抗
炎症活性などを示す海洋天然物や、トガリネズミやカモノ
ハシといった珍しい毒を持つ哺乳類由来の麻痺性物質など、独創的な研究テ
ーマに取り組んでいます。
生化学・分子細胞生物学(入江 賢児)
分子遺伝学(石井 俊輔)
環境生物学(熊谷 嘉人)
システムズ睡眠生物学(ラザルス ミハエル)
[email protected]
http://www.md.tsukuba.ac.jp/public/basic-med/molcellbiol/index.html
[email protected]
http://rtcweb.rtc.riken.jp/lab/mg/mg.html
[email protected]
http://www.md.tsukuba.ac.jp/environmental_medicine/index.html
[email protected]
http://www.wpiiiislazaruslab.org
生体には環境の変化に的確に応答し、恒常性を維持する
様々なシグナル伝達経路が存在します。反応性システイン
残基を有するセンサータンパク質は、レドックスシグナル
の 分子として注目されています。本研究室では、環境中
にユビキタスに存在する化学物質(親電子リガンド)によ
る細胞生存、細胞増殖、毒性防御に係る各種シグナル伝達
の活性化と曝露量増加に起因する当該シグナル系の破綻に
ついて研究しています。また、生体内で産生される求核低
分子による親電子シグナルの制御についても調べています。
本研究を実施することは、環境化学物質の毒性メカニズム解明および健康リ
スクの軽減に繋がります。
私達の研究室では、カフェインの覚醒効果が側坐核のア
デノシンA2A受容体におけるアデノシン活性の遮断によ
り生じることを発見しました(Lazarus M, et al., Trends
Neurosci 2012, p. 723)。アデノシンは最も強力に睡眠
を誘発する神経調節物質の1つであり、側坐核はモチベー
ションや薬物依存に関連付けられている脳部位です。私達
は、 脳 波 記 録(electroencephalography, EEG) や レ
ーザー光線を用いた脳の局所的遠隔操作(optogenetics)
、
脳深部のイメージング(fiber-optic endomicroscopy)
技術を用いて側坐核や腹側被蓋野、吻側内側被蓋核等の領域の睡眠の恒常性
維持に係わる睡眠覚醒調整回路の解明を目指しています。また、中脳辺縁系
を対象とし、我々が必要とする睡眠量を徹底的に且つ健康的に削減する方法
を探ります。
Molecular and Cellular Biology (BABA Tadashi)
ます。
おもにマウスの系を利用して生殖細胞の「なりたち」と「は
たらき」に関する研究を行い、雌雄生殖細胞の特殊性を分
子・細胞・個体レベルで調べることによって、生命発生に
関する「正」と「負」の高次制御機構を明確にしたいと考
えています。また、これらの研究成果を食料・医薬品生産
や生殖・再生医療、および環境問題などへ応用することも
念頭に入れています。具体的な研究テーマとして、
(1)
配偶子形成・成熟制御、(2)受精能獲得制御、(3)受精、
および(4)卵子活性化と初期胚発生の機構を研究してい
Molecular Cell Biology (CHIBA Tomoki)
Biochemistry, Molecular Cell Biology (IRIE Kenji)
細胞の増殖、筋分化、ストレス応答、細胞の極性形成、非
対称分裂などの制御系を対象として、mRNA安定性制御、
翻訳調節など「RNA制御」の分子メカニズムとその生理
機能について研究しています。哺乳動物細胞と酵母細胞
(Yeast Genetics)の両方を用い、ヒトhnRNP K/酵母
Khd1, ヒトPar1/酵母Kin1, ヒトAtaxin2/酵母Pbp1な
ど進化上保存された分子を解析することで、生命現象の基
本メカニズムの解明と、医学医療分野への貢献を目指して
います。研究室では、一人一人の学生ごとに独立したテー
マを決めて、実験のプラン・遂行、学会発表、論文作成も丁寧に指導します。
14
Ph.D. Program in Human Biology
Hematology (CHIBA Shigeru)
Molecular Biology (FUKAMIZU Akiyoshi)
Molecular Genetics (ISHII Shunsuke)
私達の研究室は、つくば研究学園都市内の理化学研究所に
あります。私達は、遺伝子の発現を制御する転写因子を切
口として、癌、多様な(神経系・免疫系・代謝系などの)
疾患、発生異常などのメカニズムを研究しています。特に
最近は、獲得形質の遺伝の可能性にも繋がる「ストレスに
よるエピゲノム変化の遺伝」の可能性を明らかにしようと
しています。また、新たなiPS細胞の作製方法の開発に繋
がる「体細胞のリプログラミングのメカニズム」を研究し
ています。
Experimental Pathology (KATO Mitsuyasu)
Geometric Topology (KAWAMURA Kazuhiro)
Environmental Biology (KUMAGAI Yoshito)
Molecular Virology (KAWAGUCHI Atsushi)
Chemical Biology (KITA Masaki)
Systems Sleep Biology (LAZARUS Michael)
Ph.D. Program in Human Biology
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メディア情報学(牧野 昭二)
トランスレーショナルサイエンス薬理学(宮田 桂司)
内分泌代謝・糖尿病内科学(島野 仁)
解剖学・発生学(高橋 智)
[email protected]
http://www.tara.tsukuba.ac.jp/~maki/index-j.htm
[email protected]
http://www.astellas.com/jp/
[email protected]
http://www.u-tsukuba-endocrinology.jp/
[email protected]
http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/anatomy/embryology/index.html
トランスレーショナルサイエンス(TS)は前臨床段階の
基礎研究と臨床段階の患者治療とを直接的に結び付けるこ
とを試みる医学研究の一分野であり、特に創薬においてそ
の重要性が高い。また、最終成果(いわゆる出口)にあた
る研究としても注目されている。このTS研究を推進する
ための強力なツールの一つとしてPET、MRI、CT等のバ
イオイメージング技術がある。バイオイメージングは、動
物とヒトで同じ実験プロトコールを使用できること、同一
個体で長期的に観察できること、視覚および定量的データ
を提供できること、さらに基本的には侵襲性のない手法であること等の特徴
を有する。これらの特徴から、バイオイメージングは創薬にとって必要不可
欠なツールである。
肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧など代謝性疾患は現在
増加の一途を っており、大きな社会問題となっています。
これらの生活習慣病メタボ病態が重積すると行き着く先は、
動脈硬化症や認知症が知られていますが、最近では炎症、
線維化、がん化、脳神経の機能異常と様々な病態との関連
が注目されています。
我々は、生活習慣病の分子メカニズムとエネルギー代謝の
制御機構を、分子細胞生物学、発生工学、ゲノムインフォ
マティクスなど最新の手法で解明し、生活習慣病の新しい
予防法・治療法の開発や創薬を目指しています。脂質の研究を軸に、様々な
疾患の病態メカニズムを様々な臓器で展開しています。
脂質の量と質、代謝と脳機能の分子メカニズムをキイワードに人と心の繫が
りを通じて必ずワクワクするでしょう。
主プロジェクト
1. 脂質合成転写因子SREBPと脂肪毒性病態
2. in vivo lucを用いた生体における栄養センシングメカニズム
3. 新規飢餓応答転写因子(CREBH)の生理と病態
4. 臓器脂肪酸の質的制御を担う Elovl6と多臓器多病態展開
研究室では遺伝子改変マウスを用いて、生体内における転
写因子の機能解析を行っています。下記のような研究テー
マについて研究を行っています。▶膵臓β細胞の発生・分
化の分子機構の解明とその応用:インスリンを産生する膵
β細胞の発生・分化過程を明らかにし、新規の再生治療法
の確立を目指しています。▶マクロファージの分化・機能
発現におけるLarge Maf転写因子群の機能解析:Large
Maf群転写因子MafB, c-Mafのマクロファージでの機能解
析を行っています。動脈硬化や自己免疫疾患等の発症の分
子メカニズム解析を行っています。▶糖転移酵素遺伝子改変マウスを利用し
た生体における糖鎖機能の解明:糖鎖および糖タンパク質の生理機能を、生
体レベルの表現型解析で明らかにし、その機構を分子レベルで解明すること
を目的としています。
Media Informatics (MAKINO Shoji)
音情報処理技術の生命科学への応用を目指して,様々な生
命現象を理解・評価・制御する、生体信号処理の研究およ
びそのための音響音声信号処理要素技術の研究を推進して
います.そして,脳科学,生命科学,情報科学を融合させ
た生体マルチメディア情報研究を行ない,これらの研究の
成果を有機的に統合することにより,ブレインマシンイン
タフェースなどの応用システムを開発しています.
Biomolecular Medical Science (MIYATA Keiji)
再生幹細胞生物学(大根田 修)
RNA干渉, 睡眠, 恐怖(チンファ リュウ)
[email protected]
http://www.md.tsukuba.ac.jp/stemcell/
[email protected]
http://liu.wpi-iiis.tsukuba.ac.jp
Regenerative Medicine and Stem Cell Biology (OHNEDA Osamu)
われわれのグループでは、がん・難治性疾患に対する細胞
治療の研究開発を大きな研究目標に設定し、以下の研究を
行っている.1)多能性を有する胎生幹細胞を用いた効率
の良い分化誘導法の研究開発、2)様々なヒト組織由来幹
細胞から細胞治療に有用な機能性細胞を単離・同定する研
究、3)癌細胞の特性を探るとともに癌に対する幹細胞治
療法開発を行う研究、4)幹細胞の分化・増殖に関連性の
深い低酸素ストレス応答の分子機構を解明する研究、の4
つに焦点を当て研究を進めている.ヒト幹細胞の性質を分
子細胞レベルで解析し、加えて遺伝子改変マウスおよび動物疾患モデルを作
製し、in vivoでの幹細胞機能解析を行っている.
RNAi, Sleep, Fear (QINGHUA Liu)
Liu研究室では、古典的な生化学的手法と遺伝的スクリー
ニングを組み合わせ、RNA干渉(RNAi)とマイクロRNA
回路の詳細な作用機序を同定するプロジェクトに取り組ん
でいます。近年、それらRNAiで培った技術を生かし、新
たに睡眠や恐怖といった行動/神経科学の国際共同研究プ
ロジェクトを立ち上げました。我々の睡眠や感情の調節に
密接に関わっている新たな分子の同定を目指しています。
Endocrinology and Metabolism (SHIMANO Hitoshi)
生化学(田中 啓二)
Biochemistry and Molecular Cell Biology (Tanaka Keiji)
[email protected]
http://www.igakuken.or.jp/
生体を構成する主要成分であり、生命現象を支える機能素
子であるタンパク質は、細胞内で絶えず合成と分解を繰り
返しており、きわめて動的なリサイクル(循環)システム
を構成している。実際、細胞内の全てのタンパク質は、千
差万別の寿命をもってダイナミックに代謝回転(ターンオ
ーバー)しており、生物はこの新陳代謝を通して良・不良
を問わず不要なタンパク質をクリアランス
(細胞内を浄化)
するとともに、エントロピーの増大(秩序から無秩序への
劣化)を食い止め,生体の恒常性維持を図っている。われ
われは生命科学史上最も巨大で複雑なタンパク質分解装置であるプロテアソ
ーム(真核生物のATP依存性プロテアーゼ複合体)とそのパートナーである
ユビキチン(分解シグナルとして働く翻訳後修飾分子:2004年ノーベル賞)
の動態と作動機構について、分子から個体レベルまで多面的に研究を進めて
いる。このユビキチン・プロテアソームシステム(UPS)は多様な生体反
応を迅速に、順序立って不可逆的に進める手段として様々な生命現象に不可
欠な役割を果たしている。現在、われわれは分子構造・機能・形成(分子集
合)機構の解明から免疫系における自己と非自己の識別機構解明を中心とし
た生理病態学的研究までプロテアソームに関する研究を包括的に推進してい
る。高齢化社会を迎えた今日、UPSの破綻に伴って発症する疾病が急増して
おり、タンパク質分解の生理と病態に関する研究の重要性は、拡大の一途を
っている。
Anatomy and Embryology (TAKAHASHI Satoru)
睡眠科学(裏出 良博)
Sleep Science (URADE Yoshihiro)
[email protected]
urade.wpi-iiis.tsukuba.ac.jp
睡眠調節に重要な役割を果たしているPGD₂は、気管支
喘息などのアレルギー反応や、様々な炎症反応にも関与
しています。我々は、二種類のPGD合成酵素(L-PGDS、
H-PGDS)の構造解析、および遺伝子操作マウスを使った
機能解析を進め、睡眠調節や炎症反応におけるPGD₂の役
割の解明を目指しています。
また、マウスの睡眠測定を応用した人間用の簡易型睡眠脳
波測定装置の開発も行っており、組織損傷の進展と修復
に関与するPGD₂の役割の解明を進め、現在のところ有効
な治療法が無い、デュシェンヌ型筋ジストロフィーや多発性硬化症に対する、
新たな病態進行の抑制方法や治療法の開発を目指しています。
脳の再生(坂口 昌徳)
免疫制御医学(渋谷 彰)
[email protected]
http://sakurai-sakaguchi.wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/
[email protected]
http://immuno-tsukuba.com/index.html
我々は脳の再生医療を実現させます。脳の再生には、成体
脳で新生するニューロンが、どのように既存の神経回路に
組み込まれるかを知る必要があります。このメカニズムと
して、我々は新生ニューロンが記憶ネットワークに取り込
まれることを示しました。現在、この過程に睡眠が強い影
響を及ぼすことを示すデータを得ています。そこで、光遺
伝学等の最新の技術を用い、睡眠が、新生ニューロンの記
憶回路への取り込みに与える影響を明快に示すための実験
を行っています。メンバーは国際色豊かでハードワーキン
グなため、発見の楽しみを満喫できます。見学は随時受け付けておりますの
でメールにて坂口までご連絡下さい。
高等動物であるヒトは病原微生物に対する生体防御機構とし
てきわめて精緻に統合された免疫システムを築き上げてきま
した。 しかし、インフルエンザや結核などを例にとるまで
もなく、感染症は現代にいたってもなお人類にとっての最大
の脅威です。一方で、免疫システムの異常は自己免疫病、ア
レルギーといったきわめて今日的な難治疾患の本質的病因と
もなっています。また癌や移植臓器拒絶なども免疫システム
に直接関わっている課題です。これらの病態や疾患の克服を
めざした人為的免疫制御法の開発は、免疫システムの基本原
理を明らかにしていくことから始まります。本研究室ではアレルギー、自己免
疫病、がん、感染症などの難治性疾患の発症メカニズムに関与する新しい免疫
受容体分子を世界に先駆けて発見してきました。これらの革新的な知見をもと
に、難治性疾患に対する分子標的療法の基盤開発に挑戦します。
数値解析(櫻井 鉄也)
内科学(膠原病・リウマチ・アレルギー)
(住田 孝之)
進化発生学(和田 洋)
睡眠・覚醒の神経科学(柳沢 正史)
[email protected]
http://www.cs.tsukuba.ac.jp/~sakurai/
[email protected]
http://www.md.tsukuba.ac.jp/clinical-med/rheumatology/
[email protected]
http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~hwada/
[email protected]
http://wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/japanese/
Brain regeneration (SAKAGUCHI Masanori)
Numerical Analysis (SAKURAI Tetsuya)
我々の研究室では、生体分子やデバイスなどのナノシミュ
レーション、振動解析などの力学シミュレーション、大規
模データや画像の解析などのための高性能な計算アルゴリ
ズムの研究とそのソフトウェアの開発を行っています。と
くに線形方程式や固有値計算分野において、効率がよく計
算が速い方法、高い精度が得られる方法、信頼性の高い方
法などの計算手法を開発しています。複雑な現象や大規模
なデータなどを扱うときには計算やデータ量が膨大となる
ため、スーパーコンピュータが必要になります。このよう
な大規模計算でスーパーコンピュータを活用するためのアルゴリズムやソフ
トウェア実装法などについて、理化学研究所の「京」コンピュータや筑波大
学のGPU / MICクラスタなどを用いて研究しています。
16
Ph.D. Program in Human Biology
Immunology (SHIBUYA Akira)
Internal Medicine, Faculty of Medicine (SUMIDA Takayuki)
当研究室は、自己免疫疾患の原因・制御機構を解明するこ
とを目標としており、究極的には自己免疫疾患の治癒を目
指した治療法の開発を探索しています.また、当研究室の
大きな特徴として臨床医学系に属していることが挙げら
れます.モデル動物で得られた知見をヒトの病態にfeed
backすることが研究室内で可能であり、患者さんの治療
に生かせる研究を目指しております.また、臨床開発を通
して製薬企業とも共同研究を進めており、新たな創薬に向
けての民間との係わり合いも大切にしております.
Evolutionary Developmental Biology (WADA Hiroshi)
動物の進化を研究しています。特に進化の過程で新しく獲
得されてきた構造の起源と進化を研究しています。例えば、
二枚に分かれた二枚貝の殻、棘皮動物の幼生骨片、脊索動
物の脊索などが新しく獲得された構造です。これらが、ゲ
ノムをどう書き換え、発生過程をどう改変することで獲得
されたか、研究しています。
睡眠制御を担う皮質の神経回路(フォークト カスパー)
Cortical Networks in Sleep (VOGT, Kaspar)
[email protected]
http://wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/research/
深い眠り、いわゆる徐波睡眠は生命維持に不可欠と言われ
ていますが、その理由は未だ解明されていません。本研究
室では、人為的かつ特異的に神経回路を制御しつつ、同時
に睡眠・覚醒時における様々な皮質神経細胞の活動パター
ンを解析することによって、深い眠りがどの様に脳機能の
維持に関わっているのかを解明する研究に取り組んでいま
す。主に2光子励起顕微鏡を用いた脳機能イメージング法、
chemogeneticsと光遺伝学などを駆使して、神経シグナ
ルの測定、神経活動の特異的な制御を行っています。
Neuroscience of Sleep and Wakefulness (YANAGISAWA Masashi)
私たちは人生のおおよそ三分の一を眠って過ごします。こ
の 眠る という現象は未だにきちんとメカニズムや役割を
説明できない現象です。また、様々な原因でこの睡眠が乱
される=睡眠障害が起こることも現代社会で大きな問題に
なっています。覚醒制御を担う生理活性ペプチド オレキ
シン の発見を契機に睡眠研究は飛躍的に理解が進みまし
たが、なぜ睡眠が必要なのか、近過去の睡眠履歴を参照す
るホメオスタシス制御のメカニズムなど、睡眠に関する
はまだ多く残っています。我々は睡眠の本質を探っていく
ため、表現型から遺伝子同定を目指すフォワードジェネティクスや in vivo
imaging など、最新鋭の機器・手法を取り入れた生化学・生理学的アプロー
チによる研究を展開しています。
Ph.D. Program in Human Biology
17
入学試験
学生支援体制
Entrance examination
Support system
前期試験
(後期試験)
■ 出願受付
7月
(11月)
■ 書類選考
7月
(12月)
■ 試験
8月
(1月)
■ 合格発表
9月
(1月)
学生支援委員会が中心となって、在籍生の学習をサポートする為に、特別奨学生制度による生活費および学費の支援、海
外学習の経済的支援、学生の自主的な活動の支援等、様々な支援活動を行っています。また、他の研究科から独立した事
務組織を持っており、学生を万全の体制でサポートします。
給付型支援
※前期試験の状況により、後期試験を行う場合があります。
海外渡航支援
■ 試験科目
住宅支援
筆記試験(言語:英語)
、個別面接(言語:日本語 or 英語)、集団面接(言語:日本語 or 英語)
■ 試験会場
H24
H25
H26
国 籍
H27
H24
H25
H26
H27
3
2
3
1
2
アメリカ合衆国
1
中国
チュニジア
1
インド
1
トルコ
1
オランダ
1
ハンガリー
1
スリランカ
1
ベトナム
3
モロッコ
1
韓国
台湾
1
フィリピン
2
学生寮へ優先的に入居(家賃:3万円/月は個人負担)
1・2年生 半額 3∼5年生 全額免除
※金額は年により変更する場合があります。
その他
・国際化支援:TOEFL講座、国際シンポジウムの開催、海外サマースクール開催
・リスク支援:メンター制度
・メンタル支援:イニシャルメンター制度、学生支援委員会によるサポート
・キャリア支援:イニシエーションセミナー、ビジネスリーダーズセミナー、 海外・企業インターンシップ
■ 現在までの入学者数
国 籍
年間あたり上限75万円を支援
海外研究室ローテーション、海外インターンシップ、適正技術教育、海外での研究
※金額は年により変更する場合があります。
授業料
つくば及び海外各地
※開催地については一次合格者の決定後に確定しウェブサイトにて公表致します。1次合格者の人数を考慮して開催地を決定します。
月額16万円(1年次は18万円(入学金を含む))
※金額は年により変更する場合があります。
※上記は学費補助・学生寮費・所得税・保険料を含む。生活費約10万円
※成績優秀者への昇給制度あり。
2
日本
4
10
4
1
合計
16
18
13
8
3
1
2
1
2
ポットラックパーティーの様子
の声
学生
ice
ent’s vo
菊地 琢哉 Kikuchi Takuya
十分な奨励金を給付されるため、経済的負担が解消し、
Stud
学業に専念することができます。また計1年半程度の海
外渡航支援や、学生寮入居が保障されることから、各人
にとって最適な環境を選択することができます。特に、海外インターンシ
ップ等、世界で学ぶ機会は私にとって大きな魅力です。私はこれらの強力
な経済的サポートを受けることで、本プログラムならではの多種多様な「学
び」に没頭することができています。
18
Ph.D. Program in Human Biology
完全個室。セキュリティー、ベット、調理器付き台所、ユニットバス、勉強机を完備しています。
の声
学生
ice
ent’s vo
竹村 彩 Takemura Aya
日本とは違う考え方・習慣を日々感じることができる環境
です。世界の人々とコミュニケーションを取るとはどういう
ことか、日常を通じて体感します。クラスメイトは積極的
でレベルが高く、自分では気がつかなかった大切な視線を持っていて、常
に刺激をもらいます。ポジティブな姿勢で学習に取り組むことができる環
境です。
Stud
Ph.D. Program in Human Biology
19
つくばとは
アクセス
the Tsukuba
Access
トカイでもない
イナカでもない
一ノ矢
学生宿舎
ツクバ スタイル!!
東大通り
ヒューマン
バイオロジー
学位プログラム
都心から1時間圏内の自然豊かで広大なキャンパス。
研究機関集積都市であり、120ヶ国以上の外国人が
居住するアカデミックな環境。
大学本部
学園
平塚
筑波大学中央
線
筑波大までの主な交通経路
成田空港
JR成田線
ী
羽田空港
京成線
スカイライナー
ী
৞
成田駅
浜松町駅
日暮里駅
ী
JR山手線
ী
ী
上野駅
体育専門学群
芸術専門学群
東京モノレール
ী
৞
ী
秋葉原駅
ী
東京駅
附属病院
空港バス
ী
৞
我孫子駅
ী
ひたち野うしく駅
関東鉄道バス
ী
Information
http://hbp.tsukuba.ac.jp/
HBP Facebook
https://www.facebook.com/Tsukuba.HumanBiology
20
Ph.D. Program in Human Biology
つくばエクスプレス
ী
৞
高速バス
‫ع‬ী
৞
つくば駅
つくばセンター バスターミナル
筑波大学ホームページ
https://www.youtube.com/user/hbptsukuba
春日キャンパス
情報学群
バス路線
関東鉄道バス(筑波大学中央行き/大学循環)
৞
http://www.tsukuba.ac.jp/
HBP動画サイト
西 大 通 り︵ 国 道408号 ︶
情報発信
HBPホームページ
空港バス
ী
৞
JR常磐線
ী
筑波大学
筑波大学中央
総合研究棟A 7階
つくばセンター
つくばエクスプレス
徒歩 2分
ヒューマンバイオロジー
学位プログラム事務室
つくば駅
(地下)
Ph.D. Program in Human Biology
21
Ph.D. P r o g r am in Human B i o l o gy
〒305-8577 茨城県つくば市天王台1-1-1
問い合せ
筑波大学 グローバル教育院 事務室(総合研究棟 A703)
TEL 029-853-7085 / 029-853-7081
FAX 029-853-5967
Email [email protected]