THE TOKYO STAR BANK, LIMITED ごあいさつ 皆さまには日ごろより東京スター銀行をご愛顧いただき、誠にあ りがとうございます。役職員一同厚く御礼申し上げます。 このたび、2014年6月5日付で、台湾のCTBC Bank ( 正式名称:中 國信託商業銀行股份有限公司)が、当行株式の全部を取得し株主と なりました。同行とは、相互交流を深めるとともに、同業企業とし てシナジーの追求を進めております。また、同行のノウハウおよび 幅広いネットワークを活用し、当行既存のお客さまのみならず、本 邦中堅・中小企業の台湾・中国・東南アジア諸国への進出支援など、 新たな業務機会の発掘を実現してまいります。本格的な推進はこ れからですが、今後、同業務が当行の新たな業務展開の柱になると 確信しています。 さて、今年度上期は、比較的良好なマクロ環境下において金融業界 の競争が一層激化するという環境下ではありましたが、当行の 2015年3月期の中間連結決算におきましては、経常利益が148億 円、中間純利益が98億円と前年度を大きく上回る収益を計上いた しました。また、資産・負債の内容といたしましては、預金残高が2 兆3,333億円と前年度中間期末比1,853億円、貸出金残高は1兆 5,890億円と同221億円の増加となりました。銀行の健全性を示 す代表的な指標である自己資本比率は9.72%と、海外営業拠点を 有しない銀行 (国内基準行)として求められる4%を大きく上回 り、健全な水準を維持しています。 2011年度に策定した中期経営計画「NEXT10」の四年目となる 今年度は、 「 トップラインの強化に向けた施策と組織インフラを 一層強化すること」を目指し、 「全社一丸となった顧客基盤の拡大」 「これまでの前提にとらわれない拡大施策の展開」 「コスト管理の 最適化による効率的な運営」 「持続的成長を支える強固な業務運営 体制の構築」 「人材の多様化による組織力の向上」に注力しており ます。 まず、 「全社一丸となった顧客基盤の拡大」についてですが、お客さ まのお取り引きを一元的に管理する 「CRMシステム」活用を深化 し、お客さまとの長期的リレーションシップ強化を軸に、当行のユ ニークさの追求を通じて新たな業務機会を発掘しております。 個人 のお客さま向けの好金利預金商品の販売や、中堅・中小企業のお客 さま向けの融資商品の拡充を行うなど、 お客さまのニーズの的確な 把握およびアプローチを行うことで業容の拡大を進めております。 次に、 「これまでの前提にとらわれない拡大施策の展開」につきま しては、先述のように、株主であるCTBC Bankと協働し、当行の 現在の業務内容をグレードアップさせるとともに、これまでの日 本の金融機関では提供してこなかったビジネスや商品を提供する ことで、当行が目指している飛躍成長に向けて勢いを増していき たいと考えております。 「コスト管理の最適化による効率的な運営」につきましては、これ までと同様に、必要な投資や経費に重点配分を行い、不必要な支出 は削減するといったメリハリのあるコスト管理を一層徹底し、コ スト効率重視のビジネス運営を行っております。 「持続的成長を支える強固な業務運営体制の構築」では、目標管理 とリスク管理態勢の一層の高度化を全行的に図るとともに、引き 続き強固なコンプライアンス態勢の構築を進めております。役職 員一人ひとりが自ら考え行動を起こす取り組みを推進することに より、コンプライアンスの精神を当行全体に深く浸透させる活動 を継続しております。 「人材の多様化による組織力の向上」につきましては、人材活性化 を企図した研修・教育制度の活用を積極的に進めるだけでなく、当 行の企業価値向上に向けて、今後の当行の持続的成長を支える行 員の創造性を強化し、組織に対する主体的な関わりを喚起する育 成プログラムも進めております。 また、ダイバーシティの観点につきましても、 「ダイバーシティ推 進プロジェクト」を立ち上げ、女性行員が推進を担う体制で、キャ リアアップや若手行員の育成、働きがいのある職場環境、働き方の 見直しなどをテーマに活発な議論などを行い、女性活躍推進を積 極的に進めております。 このほか、 「業務インフラ整備」としての勘定系システム刷新プロ ジェクトにつきましては、 2015年始動に向けテストフェーズが 佳境に入っており、新システム導入を見据えた営業体制や事務プ ロセスの整備、研修実施など、着実に進捗しております。 当行は、これからも、お客さま一人ひとりの 「Financial Freedom (ファイナンシャル・フリーダム)∼お客さまをお金の心配から解 放する∼」を実現するために、常に革新的で付加価値の高いサービ スをご提供し続けるべく、たゆまぬ努力を続けてまいります。 皆さまにはこれからの東京スター銀行の成長にご期待いただきま すとともに、ますますのご支援を今後ともよろしくお願い申し上 げます。 2015年1月 取締役兼代表執行役頭取 最高経営責任者 1
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