“ものづくり”のベストパートナー 小型ACMセンサーによる局所腐食環境調査 従来より小型化したACMセンサーを用いることにより、狭小部や局所的な腐食環境調査が可能になりました。 ACMセンサーとは ● ACM(Atmospheric Corrosion Monitor)型腐食センサー(以下ACMセンサー)は、環境因子により電気化学的に発生する 金属の腐食電流を直接計測する機器です。 その構造は、 腐食電流 ①基板金属(Fe、亜鉛メッキ鋼板など) ②絶縁ペースト(SiO2など) ③導電性ペースト(Agなど貴な金属、基板とは絶縁) ③導電性ペースト ②絶縁ペースト ロガー 水膜 ①基板金属:Fe・Znなど 基板金属 の3層から構成されており、水膜で①基板と③導電性ペーストが 短絡することで腐食電流が流れます。 図1 ACMセンサーの構成 この電流値が卑な金属の腐食量と対応しているため、設置された環境 での炭素鋼や亜鉛めっき鋼板の腐食速度を推定することが可能です。 ACMセンサー以外に、温度、湿度、降雨記録なども参照します。 小型ACMセンサーと従来センサーとの比較 64mm ③導電性 ペースト 26mm ②絶縁 ペースト 64mm 22mm ①基板金属 小型ACMセンサー 従来型ACMセンサー 写真1 小型ACMセンサーと従来センサーとの外観比較 ● 図2に示すように、従来型ACMセンサーとほぼ同等の出力 電流が得られますので、これまでの蓄積データとの比較も 可能です。 ● 従来型と同様、ACMセンサーと同時に温湿度を測定する ことにより、降雨時間、濡れ時間、 海塩付着相当量を推定 できます。 100 100 10-1 80 湿度 60 10-2 10-3 10-4 10-5 40 従来 20 小型センサー 0 2 4 6 8 10 12 16 20 0 時間 h 図2 従来型と小型ACMセンサーの出力比較 Copyright ©2015 JFE Techno-Research Corporation. All Rights Reserved. 本資料の無断複製・転載・webサイトへのアップロード等はおやめ下さい。 Cat.No 3S2J-209-00-150114 湿度 (%RH) ● 従来、建屋や橋梁などの構造物での測定が主体でしたが、 小型化により装置内部などの狭小部や局所的な腐食量の 測定が可能になりました(写真2)。 ACMセンサー出力電流 (A) ● 小型ACMセンサーは22mm×26mmで、従来(64mm×64mm) と比較し、面積が約1/7です。 写真2 小型ACMセンサー取付け例 プリンター内部亜鉛めっき鋼板使用部位
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