【事例ダウンロード】株式会社サイバーエージェント

株式会社サイバーエージェント
導入事例
70以上の子会社とのデータ連携自動化により
マスタ更新・各種集計業務を大幅に効率化
kintoneとの連携で
「バックエンドの完全自動化」
も目指す
「Ameba」ブランドのブログ・SNSで広く知られる株式会社サイバーエージェント。同社は、
事業拡大にともない急増する子会社の管理業務を効率化するため「ASTERIA WARP」
を導入した。これにより、本社・子会社間のマスタ連携の自動化を実現したほか、今後は
サイボウズの「kintone」をはじめとする外部ツールとの連携も強化。人の負荷を肩代わり
する「業務代行ツール」として、多面的な活用を計画している。
業務効率化プランを持ち寄って検討
「システム間連携」
を実現することに
迅速・大胆な意思決定により、新規ビジネ
スへのチャレンジを繰り返し、ときには素早い
撤退も辞さず、柔軟な成長戦略を描く̶̶。
るミスのリスクも低減できると考えました」と
各サービスも、社内の事業部ではなく、それ
折しも、近年はビジネス拡大により子会社
社の中澤 洋雄氏は説明する。
この形態で事業を行う際、同社が注力して
本社所在地●東京都渋谷区道玄坂1-12-1
URL●https://www.cyberagent.co.jp/
理担当者が形式を整えて集計したのち、会計
同社の経営でユニークな点の1つが、新規
ス立ち上げが図れる体制としています」と同
1998年3月、インターネット広告の営業代理業を主な
事業として設立。ITベンチャーとして急成長を遂げる。
インターネッ
ト広告事業が売上の約半分を占めるほか、
「Ameba」などのスマートフォンサービスを数多く提供
する。従業員数3,059人(連結・2014年9月末現在)
、
売上高2,052億円(同)
。
同様に決算業務についても、従来は、子会
システムに入力していた。「こうした定型作業
独立性を持たせることで、スピーディなサービ
株式会社サイバーエージェント
室の担当者が、手作業で子会社のマスタに入
トークアプリ「755」まで、多くのユーザーに
ぞれ専門の子会社が運営。ビジネスの権限と
●CORPORATE DATA
子会社設立時には毎回、本社・経営システム
社から送られてきた受注・請求データを、経
事業の子会社化である。「現在提供している
ひろお
情報など、本社と子会社のマスタ情報はシス
テム上で同期していませんでした。そのため、
うして成長を続けてきた1社。現在は「Ameba」
支持されるサービスを多数展開している。
なかざわ 「これまで、取引先や取扱品目、社員の所属
力し直していたのです」
や定額制音楽配信サービス「AWA」、新世代
中澤 洋雄氏
氏は次のように話す。
それが典型的なベンチャー企業の姿といえる。
1998年に創業したサイバーエージェントも、そ
株式会社サイバーエージェント
経営本部
るというものである。その理由について中澤
いるのが、いかに業務を効率的に行うかとい
う点である。「ITを使い倒すことで、人手によ
る業務を極力省く。これにより、リソースをサ
ービス開発などの創造的な業務へ注ぐことが
は自動化できます。また、人が関わることによ
中澤氏は言う。
数が急増。それらの負荷は日増しに高まって
いる状況だった。「プレゼンの結果、私たちの
チームの案を実施することが決定。早速、最
適なソリューションを検討し始めたのです」と
中澤氏は述べる。
マスタ連携のフローを3分で構築
想像以上の手軽さに可能性を実感
でき、市場競争力を高めることができます」
(中
選定に当たり、中澤氏が掲げた要件は次の
同社では新規事業や生産性向上施策など
「Excel」に対応していること。2つ目は、使い
り組みは全社的に行われている。昨年、バッ
て3つ目が、十分なサポートや情報提供が受
層に提案する会議が行われた。この会議で、
ことだ。
の『システム間連携』の改善策」を提案した。
は初めから決めていました。そのため、ストレ
澤氏)。
を提案する場を定期的に設けており、その取
クオフィス部門でも業務効率化プランを経営
中澤氏が率いるチームは「本社と子会社の間
具体的には、データ連携を行う「EAIツール」
を新たに導入することで、業務の自動化を図
3つ。1つ目が、バックオフィスが 主 に扱う
やすいインタフェースを持っていること。そし
けられる国内ベンダーのソリューションである
「スピード感を創出するため、内製での導入
スを生まない使いやすさや、ベンダーの支援
は必須でした」と中澤氏は説明する。
この方針の下で選択したのが、インフォテリ
ア の「ASTERIA WARP」だ。Excelア ダ プ
タを使うことで、データの抽出・書き込みを
Excelファイルに直接行える点、アイコンのド
ラッグ&ドロップで連携フローが構築できる使
い勝手などを高く評価したという。「この使い
勝手は、他製品と比較しても優れていました。
また選定時には、インフォテリアにデモも実施
してもらい、機能や使い方などを確認。こうし
た対応を迅速に行ってもらえる点も、当社の
要件にマッチしていました」と中澤氏は付け加
える。
同社は早速、マスタ連携の仕組みの開発に
着手した。具体的には、ASTERIA WARPで
本社のマスタから必要なデータを抽出。それ
をサイボウズ社のアプリケーション作成プラッ
トフォーム「kintone」で開発した子会社の各
予想していましたが、実際は非常に簡単。パ
である。これにより、取引先/科目/部門マ
数回で済みました」
(中澤氏)。また、今回の
ートナー企業のSCSKへのサポート問合せも
業務システムにアップロードするという仕組み
スタなどが人手を介さず同期できるフローを
実現。手間を大きく削減できたほか、スクラッ
チ開発であれば数時間はかかる作業がわずか
3分程度で完了するなど、想像以上の迅速さ
にも驚かされたという。
「内製での導入は、苦戦する部分も多いと
仕組みはあくまで社内向けのもの。そのため
当初は「まずは試してみよう」という気軽な考
現在は、子会社とのマスタ連携、および各種
使って考えは一変。想定よりも多くの業務が
中。今後は、ASTERIA WARPのさらなる可
ると感じたのです」と中澤氏は語る。
的に追加していく計画だ。
えで開発に着手したという。「しかし、実際に
自動化でき、迅速なビジネス展開が可能にな
システム構成図
導入前
具 体 的 には、ASTERIA WARPとkintone
化。これにより、さらなる工数削減と業務効率
化を図る狙いだ。「例えば、現在の連結子会社
担当者
数は71社。それぞれが決算時のデータ集計
マスタ連携
取引先マスタ
CSV
取引先マスタ
科目マスタ
CSV
科目マスタ
部門マスタ
CSV
加工・
アップロード
子会社の
各システム
計213時間の作業が発生している計算になり
ます。その時間を、よりイノベーティブな業務
見積もる中澤氏。同時に、ASTERIA WARP
を扱える社員の育成も推進。市販の解説本と
子会社
人手による作業
に3時間かけているとした場合、単純計算で合
に振り分けられる。効果は大きいはずです」と
部門マスタ
ヘルプがあれば業務に問題ないレベルのスキ
ルを習得できるため、利用拡大と並行して増や
自動化により負荷ゼロに
本社
能性を引き出すべく、連携先のシステムを積極
する多様な業務のデータ連携もまるごと自動
本社システム
加工・入力
集 計 業 務 の2軸 でASTERIA WARPを 活 用
の連携を強化することで、決算業務をはじめと
導入後
本社システム
子会社
自動化で社員の負荷を
「ゼロ」に
今後はkintoneとの連携も強化
本社
子会社
していく計画だという。
決算業務
「全社的には『1万時間のムダ削減』という
目標があります。バックエンドを完全自動化し、
管理ファイル
ワンクリックで業務が完結できる仕組みの実現
集計・入力
など、新しいアイデアもどんどん試したい」と中
集計・入力
会計システム
会計システム
澤氏は期待を込める。躍進するサイバーエー
ジェントの戦略を、ASTERIA WARPが支え
ている。
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このカタログに記載された情報は2015 年 2月現在のものです。内容は予告なしに変更することがあります。
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