神風特攻隊 概要・調べたこと 特攻作戦とは、重さ 250kg の爆弾を装着した戦闘機で敵の艦船に体当たりして沈める、パイ ロットは必ず" 死ぬ・亡くなる" という『必死』条件の作戦でした。航空特攻による戦死者の数は 3848 人にものぼります。特攻作戦は当時アメリカに対して苦戦を強いられていた日本が打ち出し た、戦力の消耗でしかない破綻へ向かう作戦でした。特攻の命中率は終戦に向かうにつれて低 下し、終戦直前には 11%程度だったそうです。 特攻機が離陸してから戦艦に体当たりするまで、無線のスイッチはオンにしてあったため、基 地では特攻隊員の最後の叫びを聞くことができたそうです。「大日本帝国万歳」と言う人はほと んどおらず、母や愛する人の名前、そして「海軍のバカヤロー」という叫びを多くの特攻隊員が 残しました。しかし、そうした通信記録は残されていません。隠蔽すべき事実として燃やされてし まったのだと思われます。 特攻作戦は志願制という名目で隊員を集めていましたが、実際は周囲から圧力がかかり、望ま ぬ特攻をした人も多かったと言われています。ですが、志願兵の中には祖国や家族、そしてその 誇りを守るために自ら志願し、作戦に参加した隊員もいました。 特攻隊員が作戦を遂行する前に書き残した遺書が今も多く残され、保存されています。そこに は家族や愛する人への強い想いが綴られています。 感じたこと・考えたこと 特攻隊の人たちの、家族や恋人を強く愛する気持ちを感じました。それほど愛した人たちを置 いて、絶対に帰ることができない特攻にいかなければいけないことは、どれほど悲しかったこと だろうか、と思います。私は中学生の頃、鹿児島の知覧にある特攻資料館に行ったことがあるの ですが、そこにはたくさんの特攻隊員たちの遺書が展示されていました。それらを読んで感じた のは、祖国の誇りのため、と言っても、きっと隊員の人たちが本当に望んでいたのは平凡な日常 を平和に生きていくことだったのではないかということです。やはり、戦争は何も生み出さない、 恐ろしいものだと改めて強く感じました。(経済・2年 岩井) 参考文献 数字は証言する~データで見る太平洋戦争~(2)神風は吹いたのか?4000 人が死んだ特攻-毎日新聞 http://mainichi.jp/feature/afterwar70/pacificwar/data2.html 神風 KAMIKAZE http://www.geocities.jp/kamikazes_site/index.html
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