託 送 供 給 約 款 (一般ガス事業等向け) 平成 27 年 1 月 1 日実施 西 部 瓦 斯 株 式 会 社 託 送 供 給 約 款 (一般ガス事業等向け) 目 次 頁 Ⅰ.約款の適用 1.適用範囲 ・・・・・・・・・・・・・ 1 2.約款の届出及び変更 ・・・・・・・・・・・・・ 1 3.定義 ・・・・・・・・・・・・・ 1 4.実施細目 ・・・・・・・・・・・・・ 3 5.託送供給検討の申し込み ・・・・・・・・・・・・・ 3 6.託送供給検討及び託送供給契約の申し込み窓口等 ・・・・・・・・・・・・・ 4 7.引受条件 ・・・・・・・・・・・・・ 4 8.必要となる設備及び工事費の負担 ・・・・・・・・・・・・・ 5 9.諾否の検討 ・・・・・・・・・・・・・ 6 10.託送供給契約の申し込み及び締結 ・・・・・・・・・・・・・ 6 11.託送供給の開始 ・・・・・・・・・・・・・ 7 12.受入・払出計画の通知 ・・・・・・・・・・・・・ 7 13.受入ガス量等の計量及び算定 ・・・・・・・・・・・・・ 7 14.単位及び端数処理 ・・・・・・・・・・・・・ 8 15.託送供給料金 ・・・・・・・・・・・・・ 8 16.附帯サービス料金 ・・・・・・・・・・・・・ 9 17.料金の算定期間 ・・・・・・・・・・・・・ 9 18.料金等の支払義務 ・・・・・・・・・・・・・ 10 19.補償料 ・・・・・・・・・・・・・ 10 20.過不足ガス量の精算 ・・・・・・・・・・・・・ 12 Ⅱ.託送供給の申し込み及び契約 Ⅲ.託送供給の実施 Ⅳ.料金その他に関する事項 Ⅴ.託送供給の制限又は停止 21.託送供給の制限又は停止 ・・・・・・・・・・・・・ 14 22.託送供給の制限又は停止の解除 ・・・・・・・・・・・・・ 15 23.損害賠償の免責 ・・・・・・・・・・・・・ 15 24.託送供給契約の延長 ・・・・・・・・・・・・・ 15 25.託送供給契約の変更及び終了 ・・・・・・・・・・・・・ 16 26.託送供給契約の解約等 ・・・・・・・・・・・・・ 16 27.託送供給上の保安責任 ・・・・・・・・・・・・・ 17 28.保安等による敷地・建物への立ち入り ・・・・・・・・・・・・・ 17 29.情報の取り扱い ・・・・・・・・・・・・・ 18 30.担保 ・・・・・・・・・・・・・ 18 ・・・・・・・・・・・・・ 18 1.託送供給の担当窓口等 ・・・・・・・・・・・・・ 19 2.ガスの組成等の基準 ・・・・・・・・・・・・・ 20 3.ガスの性状等の測定方法の例及び監視方法 ・・・・・・・・・・・・・ 22 4.託送供給を実施するにあたり必要となる設備 ・・・・・・・・・・・・・ 23 5.託送供給料金表 ・・・・・・・・・・・・・ 25 ・・・・・・・・・・・・・ 26 ・・・・・・・・・・・・・ 27 Ⅵ.託送供給契約の延長、変更、終了及び解約 Ⅶ.保安に関する事項 Ⅷ.その他 付則 実施の期日 別表 6.導管ネットワークの圧力計算方法及び ガスの圧力等に関する条件 参考 託送供給を実施するにあたり必要となる設備(概念図) Ⅰ.約款の適用 1.適用範囲 (1) 当社が、一般ガス事業又はガス導管事業向けの託送供給を行う場合の料金その 他の供給条件は、この一般ガス事業等向け託送供給約款(以下「この約款」とい います。)によります。この場合、一般ガス事業又はガス導管事業向けの託送供 給とは、ガス事業法第2条第12項に定める託送供給のうち、当社が託送供給依 頼者からの申し出に基づき、当該託送供給依頼者が所有するガスを導管により受 け入れ、同時にその受け入れた場所以外の場所において当該託送供給依頼者に対 してガスを払い出す場合で、3.〔定義〕(12)に定める乖離率が 10 パーセント 以内の範囲にあるものであり、かつ、一般ガス事業者又はガス導管事業者に供給 されるもの(当該託送供給に係るガスの全量がガス事業法第2条第7項に定める 大口供給の用に供されるものを除きます。)に限ります。 (2) この約款は、(1)に定める託送供給であって、当社の既設本支管と受入導管 が連結するものに適用いたします。 2.約款の届出及び変更 (1) この約款は、ガス事業法第22条第1項の規定に基づき、経済産業大臣に届け 出たものです。 (2) 当社は、ガス事業法第22条第2項の規定に基づき、この約款を変更し経済産 業大臣に届け出ることがあります。この場合は、託送供給の料金その他の供給条 件は、変更後の託送供給約款によります。 3.定義 この約款において使用する用語の定義は、一般ガス供給約款に定めるもののほか、次 のとおりといたします。 (1) 「託送供給依頼者」とは、当社に対してこの約款に基づき託送供給検討の申し 込みをする方、又は当該申し込みに基づいて当社との間でこの約款に基づき託送 供給に係る契約(以下「託送供給契約」といい、基本契約と年次契約からなりま す。)を締結した方をいいます。 (2) 「高圧導管」とは、最高使用圧力(ゲージ圧力)が 1.0 メガパスカル以上の導 管をいいます。 (3) 「中圧導管」とは、最高使用圧力(ゲージ圧力)が 0.1 メガパスカル以上 1.0 メガパスカル未満の導管をいいます。 (4) 「受入地点」とは、当社が託送供給依頼者の所有するガスを当社の導管に受け 入れる託送供給契約上の受け渡し地点をいいます。 (5) 「払出地点」とは、当社が託送供給するガスを当社の導管から払い出す託送供 給契約上の受け渡し地点をいいます。 -1- (6) 「受入導管」とは、託送供給依頼者の所有するガスを当社の既設本支管まで輸 送する導管をいいます。 (7) 「払出導管」とは、当社の既設本支管から分岐して払出地点まで託送供給する ガスを輸送する導管をいいます。 (8) 「基本契約」とは、当社と託送供給依頼者との間の託送供給に関する基本的事 項を定める契約をいいます。 (9) 「年次契約」とは、基本契約に基づいて当社と託送供給依頼者との間の託送供 給を実施するうえでの細目的事項を定める 1 年を単位とする各年次(以下「契約 年度」といいます。)の契約をいいます。 (10) 「受入ガス量」とは、受入地点で計量する毎時 0 分を起点とする 1 時間毎のガ ス量をいいます。 (11) 「払出ガス量」とは、払出地点で計量する毎時 0 分を起点とする 1 時間毎のガ ス量をいいます。 (12) 「乖離率」とは、同一時間帯における受入ガス量と払出ガス量の差の絶対値を パーセントで表した数値をいい、次の算式により算定いたします。 払出ガス量 乖離率 (%) (13) = 受入ガス量 × 100 - 100 「基準最大流量」とは、基本契約で定める契約年度毎の受入ガス量及び払出ガ ス量の最大値のいずれか多い方をいいます。 (14) 「契約最大流量」とは、年次契約で定める年間を通じた受入ガス量及び払出ガ ス量の最大値のいずれか多い方をいいます。ただし、対応する契約年度の基準最 大流量を上限とし、90 パーセントを下限といたします。 (15) 「基準年間託送供給量」とは、基本契約で定める契約年度毎の託送供給予定量 をいいます。 (16) 「契約月別託送供給量」とは、年次契約で定める月別の託送供給予定量をいい ます。 (17) 「契約年間託送供給量」とは、年次契約で定める 1 年間の契約月別託送供給量 の合計値をいいます。ただし、対応する契約年度の基準年間託送供給量の 90 パー セントを下限といたします。 (18) 「月間受入・払出計画」とは、託送供給の実施にあたり、1 か月(毎月 1 日 0 時から当該月末日 24 時まで)を単位として当社に事前に通知していただく、毎日 0 時を起点とする 1 日毎に合計した受入ガス量及び払出ガス量の計画をいいます。 (19) 「週間受入・払出計画」とは、託送供給の実施にあたり、1 週間(毎週月曜日 0 時から翌日曜日 24 時まで)を単位として当社に事前に通知していただく、毎時 0 分を起点とする 1 時間毎の受入ガス量及び払出ガス量の計画をいいます。 (20) 「附帯サービス」とは、当社が託送供給に附帯して託送供給依頼者に提供する 業務をいい、「バックアップ」及び「パーキング」をさします。 -2- ① バックアップ 「バックアップ」とは、払出ガス量が受入ガス量を超え、かつ乖離率が 10 パーセントを超える場合に、受入ガス量の 110 パーセントを超える払出ガス量 に対して行う当社のガスによる一時的な補填をいいます。 また「バックアップガス量」とは、毎時 0 分を起点とする 1 時間毎の当社が 「バックアップ」を行ったガスの量をいい、以下の算式により算定いたします。 バックアップガス量 = 払出ガス量 - 受入ガス量 × 110% ② パーキング 「パーキング」とは、払出ガス量が受入ガス量に満たない場合で、かつ乖離 率が 10 パーセントを超える場合に、受入ガス量の 90 パーセントのうち払い出 しされなかったガス量に対して行う当社設備による一時的な貯蔵をいいます。 また「パーキングガス量」とは、毎時 0 分を起点とする 1 時間毎の当社が「パ ーキング」を行ったガスの量をいい、以下の算式により算定いたします。 パーキングガス量 = 受入ガス量 × 90% - 払出ガス量 ③ 「月別バックアップガス量」とは、毎月 1 日 0 時を起点とし当該月末日 24 時までの 1 か月毎の「バックアップガス量」の合計値をいいます。 ④ 「月別パーキングガス量」とは、毎月 1 日 0 時を起点とし当該月末日 24 時ま での 1 か月毎の「パーキングガス量」の合計値をいいます。 (21) 「休日」とは、次の日をいいます。 ① 日曜日 ② 銀行法第15条第1項に規定する政令で定める日及び 12 月 30 日 (22) 「消費税等相当額」とは、消費税法の規定により課される消費税及び地方税法 の規定により課される地方消費税(以下「消費税等」といいます。)に相当する 金額をいいます。 (23) 「45メガジュール地区」とは、標準熱量45メガジュールのガスを供給する 区域をいいます。 (24) 「46メガジュール地区」とは、標準熱量46メガジュールのガスを供給する 区域をいいます。 4.実施細目 この約款の実施上必要な細目的事項は、託送供給契約に定めるほか、必要に応じてこ の約款の趣旨に則り、その都度託送供給依頼者と当社との協議によって定めます。 Ⅱ.託送供給の申し込み及び契約 5.託送供給検討の申し込み (1) 託送供給を希望される場合には、あらかじめこの約款を承諾の上、予定される -3- 次の事項を明らかにして当社に託送供給検討の申し込みをしていただきます。 ① 受入地点及び払出地点 ② 基準最大流量及び契約年度毎の最大の乖離率 ③ 基準年間託送供給量、契約月別託送供給量及び契約年間託送供給量 ④ ガスの性状、製造方式、原料調達、管理体制及び設備 ⑤ ガスの受入地点及び払出地点での圧力 ⑥ 託送供給開始日 ⑦ その他必要な事項 (2) 託送供給の申し込みに際しては、見積料その他費用の実費相当額に消費税等相 当額を加えた額を申し受けます。 6.託送供給検討及び託送供給契約の申し込み窓口等 (1) 当社における託送供給検討及び託送供給契約の申し込み窓口は、別表1に掲げ る部署といたします。 (2) この約款並びに当社の高圧導管及び中圧導管の位置等を明示した地形図の閲覧 場所は別表1に掲げる場所といたします。 7.引受条件 当社がこの約款に基づいて託送供給を引き受けるにあたっては、当社の一般ガス事業 の適確な遂行に支障を生じさせないため、原則として申し込みに係る託送供給が契約期 間を通して、以下の条件に適合したものであることが必要となります。 (1) 1契約について受入地点及び払出地点は各 1 ヵ所であり、かつ、払出地点に託 送供給専用の取引用計量機器(負荷計測機能を有するもの。以下、同様とします。) を設置できること。 なお、託送供給依頼者の申し出がある場合であって、全てのガスが同一の一般 ガス事業者又はガス導管事業者向けの送出であり、かつ、供給安定性等の観点か ら合理的と当社が判断したときには、払出地点を 2 ヵ所以上とすることがありま す。 (2) 受入地点と払出地点が導管で接続していること。 (3) 当社が受け入れるガスの組成、圧力、量等は以下の要件を満たし、当社の供給 するガスと互換性を有するとともに、その安定を確保するため託送供給依頼者及 び当社の双方で常時監視が可能であること。 ① ガスの組成等は、原則として別表2に掲げる組成等の条件を満たすこと。た だし、別表2に掲げられていない項目に関しては、個別に協議するものといた します。 ② ガスの性状等の測定及び監視方法は、原則として別表3によるものとし、託 送供給依頼者が監視、記録の上、当社に報告していただくこと。 ③ 受入地点及び払出地点は、それぞれ当社の高圧導管又は中圧導管に接続する -4- ものであって、払出地点のガスの圧力が受入地点の圧力よりも低いか、又は同 等であること。 ④ 受け入れるガスの圧力は、受入地点における当社の導管の運用圧力の範囲内 であり、当社の導管に受け入れることが可能な圧力であること。 ⑤ 受け入れ、払い出すガスの量及び圧力は、当社の導管ネットワークに影響を 及ぼさないものであって、ガスの受け入れ又は払い出しのいずれか一方が事故 等により途絶した場合であっても、当社の製造・供給設備及びその運用に支障 を生じさせないものであること。なお、導管ネットワークの圧力計算方法及び ガスの圧力等に関する条件は、別表6によること。 ⑥ 託送供給依頼者から受け入れるガスの圧力及び量は、急激な変動がないよう に制御されること。 (4) 託送供給期間内において、安定的に所要の量と性状のガスを製造あるいは調達 可能であること。 (5) 保安上及び供給安定上必要な場合に、受入・払出調整、緊急遮断等、迅速な対 応が可能な体制・設備を有するとともに、休日・夜間を含めた当社との連絡体制 を確立していただくこと。同時に、当社においても必要な場合に、必要な設備の 遠隔制御を可能とすること。 8.必要となる設備及び工事費の負担 (1) 託送供給を実施するにあたり必要となる設備(以下「必要となる設備」といい ます。)は、原則として別表4に掲げるものとし、詳細は個別に協議させていた だきます。 (2) 必要となる設備(払出地点の取引用計量機器、受入導管及び払出導管を除く。)、 その他託送供給を実施するにあたって必要となる設備を当社が新たに設置する場 合には、当社は、その設備費を含む工事費の全額に消費税等相当額を加えた額を 託送供給依頼者から設備等工事費として申し受けます。 なお、これらに係る支払方法については、個別の協議により定めます。 (3) 受入導管と払出導管の設置及び費用負担の方法については、個別の協議により 定めます。 (4) 必要となる設備の所有権は、費用負担の如何にかかわらず、原則として受入地 点から払出地点までの部分及び取引用計量機器については当社に帰属するものと し、それ以外の部分については、基本契約で定める場合を除き、当社に帰属しな いものとします。 (5) 当社が設置又は所有する、必要となる設備及びその他託送供給を実施するにあ たって必要となる設備の工事及び維持管理のために必要な用地の確保等につい て、当社は託送供給依頼者に協力をしていただきます。 (6) 必要となる設備、その他託送供給を実施するにあたって必要となる設備の工事 着手後、託送供給依頼者の都合によって託送供給の実施前に託送供給契約を解約 -5- 又は変更する場合は、その解約又は変更によって当社に生じた損害の全額を託送 供給依頼者に負担していただきます。 (7)(6)に基づき、損害を賠償していただく範囲は次のとおりといたします。 ① すでに実施した設計見積もりの費用(消費税等相当額を含むものといたしま す。) ② すでに工事を実施した部分についての材料費・労務費等の工事費(消費税等 相当額を含むものといたします。)及び工具・機械等の使用に要した費用(消 費税等相当額を含むものといたします。) ③ 原状回復に要した費用 ④ その他工事の実施についての特別の準備をしたことによる損害 9.諾否の検討 (1) 当社は、託送供給検討の申し込みがあった場合には、7.〔引受条件〕につい て検討し、託送供給が可能と当社が判断した場合には、必要となる設備、その他 託送供給を実施するにあたって必要となる設備の費用及びその設備に係る工事費 並びに本支管等の工事が発生する場合にはその額の概算を付して、3 か月以内に 託送供給依頼者に書面にて通知いたします。 (2) 当社は、検討の結果、検討申し込みに係る託送供給の一部又は全部が不可能な 場合には、その理由を付して、3 か月以内に託送供給依頼者に書面にて通知いた します。 (3) 当社は、申し込まれる内容により、3 か月を超えて検討が必要となることが明 らかとなった場合には、託送供給依頼者と協議の上、検討期間を定めるものとい たします。 10.託送供給契約の申し込み及び締結 (1) 託送供給契約の申し込みは、9.〔諾否の検討〕(1)に係る通知を受けた日 から起算して、原則として 3 か月以内にしていただきます。 (2) 託送供給契約の申し込みに際しては、28.〔保安等による敷地・建物への立 ち入り〕に定める承諾を得ていただきます。 (3) 託送供給契約の申し込みを受けた後、当社と託送供給依頼者はこの約款に基づ き、必要な事項を協議の上、基本契約を締結いたします。 (4) 基本契約の契約期間は、3 年間といたします。 (5) 託送供給契約は、基本契約の締結時に成立いたします。 (6) 当社と託送供給依頼者は、この約款並びに基本契約に基づき、適用する料金種 を明らかにし、契約年度毎に年次契約を締結いたします。 なお、適用する料金種は年次契約期間を通じて同一のものといたします。 (7) 年次契約の締結は、各契約年度開始日の前々月末日までに行うことといたしま す。 -6- 11.託送供給の開始 (1) 当社は、基本契約で定める託送供給開始日に託送供給を開始いたします。 (2) 当社は、用地事情等やむを得ない事由によって、基本契約で定めた託送供給開 始日に託送供給を開始できないことが明らかになった場合には、その理由をお知 らせし、あらためて託送供給依頼者と協議の上、託送供給開始日を定めて託送供 給を開始いたします。 Ⅲ.託送供給の実施 12.受入・払出計画の通知 (1) 託送供給を実施する場合には、契約月別託送供給量及び契約最大流量に基づい て、月間受入・払出計画及び週間受入・払出計画を当社が定める方法により当社 に通知していただきます。 (2) 月間受入・払出計画は、毎月 20 日 12 時までに翌 1 か月分を当社に通知してい ただきます。また週間受入・払出計画は、毎週水曜日 12 時までに翌 1 週間分を当 社に通知していただきます。 なお、月間受入・払出計画及び週間受入・払出計画を通知していただく期限と なる日が休日の場合には、その直前の休日でない日までに通知していただきます。 (3) 月間受入・払出計画及び週間受入・払出計画が、この約款又は託送供給契約の 要件を満たさない場合など、保安上又は供給安定上支障があると当社が判断した 場合には、当社は当該計画に係る対象期間の開始日前に託送供給依頼者に通知の うえ、月間受入・払出計画及び週間受入・払出計画の全部又は一部を変更してい ただく場合があります。 (4) 託送供給依頼者又は当社が、それぞれ予想しがたい事由により月間受入・払出 計画及び週間受入・払出計画を大幅に変更する必要がある場合には、すみやかに 相手方に通知し、協議によってこれを行うことができるものといたします。 13.受入ガス量等の計量及び算定 (1) 受入ガス量及び払出ガス量の計量は、受入地点及び払出地点において、原則と して当社が設置する取引用計量機器を用いて当社が行います。 なお、7.〔引受条件〕(1)の規定により払出地点を2ヵ所以上とした場合は、 当社はそれぞれに取引用計量機器を設置し、この全ての取引用計量機器により計 量された計量値を合算して当該託送供給契約の払出ガス量を算定いたします。 (2) 託送供給依頼者が、当社の託送供給により 1 の受入地点から 2 以上の払出地点 にガス供給を行い、払出地点毎に当社と託送供給契約を締結している場合には、 (1)にかかわらず、当社は(1)の計量値を用いて次の算式により託送供給契 約毎の受入ガス量を算定いたします。 -7- 受入ガス量(m 3) = 当該受入地点における全ての受入ガス量(m 3) × 当該託送供給契約の払出ガス量(m 3) ÷ 当該託送供給契約の払出ガス量を計量する時点で有 効な当社と託送供給依頼者との間の当該受入地点に 係る全ての託送供給契約における払出ガス量の総和 (m 3) なお、受入ガス量が 0 立方メートルを超え、かつ当該託送供給契約の払出ガス量を計量する時 点で有効な当社と託送供給依頼者との間の当該受入地点に係る全ての託送供給契約における払出 ガス量の総和が 0 立方メートルの場合には、上の算式の払出ガス量を年次契約に定める契約最大 流量に読み替えることといたします。 (3) バックアップガス量及びパーキングガス量は、(1)により計量された受入ガ ス量及び計量又は算定された払出ガス量を基に算定いたします。ただし、(2) による受入ガス量の算定を行った場合には、当該受入ガス量と(1)により計量 又は算定された払出ガス量を基に算定いたします。 (4) 取引用計量機器の故障等によって、受入ガス量及び払出ガス量のいずれか一方 又は両方を正しく測定できなかった場合には、託送供給依頼者と当社との協議に よってその量を定めます。 (5) 当社は、17.〔料金の算定期間〕(1)に定める料金算定期間毎に計量の結 果をすみやかに託送供給依頼者に通知いたします。 14.単位及び端数処理 この約款において、ガスの量、託送供給料金、その他の費用負担額を算定する場合の 単位及びその端数処理は、特に定めがない限り次のとおりといたします。 (1) ガスの単位は 1 立方メートルとし、小数点以下は切り捨てます。 (2) 料金その他を算定した結果 1 円未満の端数が生じた場合は、これを切り捨てま す。消費税等相当額を加算して申し受ける場合は、消費税等が課される金額及び 消費税等相当額それぞれについて 1 円未満の端数はこれを切り捨てます。 Ⅳ.料金その他に関する事項 15.託送供給料金 当社は、17.〔料金の算定期間〕(1)に定める料金算定期間毎に別表5の託送供 給料金表を適用して算定した額を託送供給料金として申し受けます。料金の算定方法 は、以下のとおりといたします。 (1) 託送供給料金は、基本料金と従量料金の合計といたします。 -8- (2) 基本料金は、定額基本料金と流量基本料金の合計といたします。流量基本料金 は、流量基本料金単価に契約最大流量を乗じた額といたします。 (3) 従量料金は、従量料金単価に料金算定期間における払出ガス量の合計値を乗じ て算定いたします。 16.附帯サービス料金 附帯サービスに係る料金(以下「附帯サービス料金」といいます。)は、以下のとお りといたします。 (1) バックアップ料金 バックアップを行った場合には、次の算式により算定する額をバックアップ料 金として申し受けます。 バックアップ 料金 (円) = 月別バックアップ ガス量 (m 3) バックアップ 料金単価*(円/m 3) × * 適用する従量料金単価に 0.5 を乗じたもの(小数点第 3 位以下切り捨て)。 (2) パーキング料金 パーキングを行った場合には、次の算式により算定する額をパーキング料金と して申し受けます。 パーキング 料金 (円) = 月別パーキング ガス量 (m 3) × パーキング 料金単価*(円/m 3) * 適用する従量料金単価に 1.5 を乗じたもの(小数点第 3 位以下切り捨て)。 17.料金の算定期間 (1) 当社は、託送供給料金及び附帯サービス料金(以下「料金」といいます。)の 算定を(2)に掲げる場合を除き 1 か月を単位として行います。この場合の算定 の対象となる期間(以下「料金算定期間」といいます。)は、毎月 1 日 0 時から 当該月末日 24 時までの期間といたします。 (2) 当社は、以下の場合には、託送供給料金を日割計算により算定いたします。 ① 託送供給開始日(託送供給契約を変更する場合の変更後の託送供給契約に基 づく託送供給の開始日を含みます。以下同様といたします。)の属する月にあ っては、託送供給開始日 0 時から当該月末日 24 時までを料金算定期間とし、基 本料金を次の算式により算定する日割計算後基本料金といたします。 日割計算後 基 本 料 金(円) (小数点第 3 位以下切り捨て) = 基本 料金 (円) × 日割計算 * 日 数 (日) ÷ *託送供給開始日より託送供給開始日の属する月の末日までの日数。 -9- 託送供給開始日の 属する月の日数 (日) ② 託送供給終了日(託送供給契約を変更する場合の変更前の託送供給契約に基 づく託送供給の終了日、託送供給契約を中途解約する場合の中途解約日及び2 6.〔託送供給契約の解約等〕(2)により託送供給契約を解約する場合の契 約解約日を含みます。以下同様といたします。)の属する月にあっては、当該 月 1 日 0 時から託送供給終了日 24 時までをもって料金算定期間とし、基本料金 を次の算式により算定する日割計算後基本料金といたします。ただし、託送供 給依頼者の申し出により契約期間中に託送供給契約を中途解約する場合及び2 6.〔託送供給契約の解約等〕(2)により託送供給契約を解約する場合には、 当該中途解約日又は契約解約日の属する月の基本料金は15.〔託送供給料金〕 (2)に基づく 1 か月当たりの基本料金全額といたします。 日割計算後 基 本 料 金(円) (小数点第 3 位以下切り捨て) = 基本 料金 (円) × 日割計算 日 数* (日) ÷ 託送供給終了日の 属する月の日数 (日) *託送供給終了日の属する月の 1 日から託送供給終了日までの日数。 18.料金等の支払義務 (1) 当社は、託送供給依頼者より料金に消費税等相当額を加えた額(以下「料金等」 といいます。)を、料金算定期間の末日が属する月の翌月 1 日から起算して 30 日目の日(以下「支払期限日」といいます。ただし、30 日目の日が休日の場合に は、その直後の休日でない日を支払期限日といたします。)までに、当社が指定 した金融機関を通じて支払っていただきます。 なお、料金算定期間に託送供給終了日が含まれる場合には、託送供給終了日の 翌日から起算して 30 日目の日(30 日目の日が休日の場合には、その直後の休日 でない日といたします。)を支払期限日といたします。 (2) 託送供給依頼者が当社の指定する金融機関に料金等を払い込まれた時に当社に 対する支払がなされたものといたします。 (3) 託送供給依頼者が料金等の支払いを支払期限日までに行わない場合は、支払期 限日の翌日から支払いの日まで、料金に対して 1 日当たり 0.0274 パーセントの延 滞利息を申し受けます。ただし、料金等を支払期限日の翌日から起算して 10 日以 内に支払われた場合はこの限りではありません。 19.補償料 当社は、以下の補償料に消費税等相当額を加えた額をそれぞれの補償料の支払期限日 までに申し受けます。なお、支払いの方法等については、18.〔料金等の支払義務〕 (2)及び(3)の規定を準用いたします。 (1) 契約年間託送供給量未達補償料 実績年間託送供給量(実績払出ガス量の年間の合計といたします。)が契約年間 託送供給量の 90 パーセントに満たない場合には、以下の算式により算定する契約 -10- 年間託送供給量未達補償料を、当該年次契約終了日が属する月の料金等の支払期 限日までに申し受けます。 * 契約年間 託送供給量 (m 3) × 90% - 実績年間 託送供給量 (m 3) × 従量料金 単 価 (円/m 3) *0(m 3)を下回る場合には 0(m 3)といたします。 (2) 契約最大流量超過補償料 料金算定期間において実績最大流量が契約最大流量(受入ガス量又は払出ガス 量の最大値のいずれか多い方)を上回ったときには、以下の算式により算定する 契約最大流量超過補償料を、当該料金算定期間の料金等の支払期限日までに申し 受けます。 実績最大流量 (m 3) - 契約最大流量 (m 3) 流量基本 料金単価 (円/m 3) × × 12(月) ただし、年次契約に定める契約期間中に契約最大流量超過補償料を申し受け、 又は申し受けることが確定している場合には、上記算式によって算定する金額が、 すでに申し受け、又は申し受けることが確定している金額を超えている場合に限 り、その差額を契約最大流量超過補償料といたします。 (3) 年次契約中途解約補償料 託送供給依頼者の申し出により契約期間中に託送供給契約を中途解約する場合 及び26.〔託送供給契約の解約等〕(2)により託送供給契約を解約する場合に は、中途解約日の属する年次契約に対する中途解約補償料(以下「年次契約中途 解約補償料」といいます。)を(1)により算定する契約年間託送供給量未達補 償料に加えて申し受けます。なお、年次契約中途解約補償料は以下の算式により 算定し、中途解約日の翌日から起算して 30 日後(30 日後が休日の場合には、そ の直後の休日でない日といたします。)までに申し受けます。 定額基本 料 金 (円) (4) + 契約最大 流 量 (m 3) × 流量基本 料金単価 (円/m 3) × 中途解約日の属する月の翌月か ら年次契約満了日の属する月ま での年次契約の残存月数(月) 契約最大流量中途変更補償料 託送供給依頼者の申し出により当該年次契約期間中に契約最大流量を減少変更 する場合には、以下の算式により算定する額を契約最大流量中途変更補償料とし て(1)により算定する契約年間託送供給量未達補償料(この場合、契約年間託 送供給量は、契約変更前の年次契約における契約年間託送供給量を用いて算定い たします。)に加えて申し受けます。なお、契約最大流量中途変更補償料は当該 契約変更日の翌日から起算して 30 日後(30 日後が休日の場合には、その直後の -11- 休日でない日といたします。)までに申し受けます。 変更前の当該 契約年度の契約 最大流量(m 3) - 変更後の当該 契約年度の契約 最大流量(m 3) 流量基本 × 料金単価 (円/m 3) × 中途変更日の属する月の 翌月から年次契約満了日 の属する月までの年次 契約の残存月数(月) 20.過不足ガス量の精算 過不足ガス量の算定期間(以下「精算額算定期間」といいます。)における受入ガス 量の合計値と払出ガス量の合計値に過不足がある場合には、原則として以下の方法で精 算をいたします。 (1) 算定期間及び精算期日 ① 精算額算定期間及び当該精算額算定期間の過不足ガス量の精算に係る精算期 日(以下「精算期日」といいます。)は、②に定める場合を除き次のとおりと いたします。なお、託送供給終了日までは、年次契約の契約期間によらず精算 額算定期間毎に精算をいたします。 精算期日* 精算額算定期間 4月1日 ~ 6 月 30 日 7 月 30 日 7月1日 ~ 9 月 30 日 10 月 30 日 10 月 1 日 ~ 12 月 31 日 1 月 30 日 1月1日 ~ 3 月 31 日 4 月 30 日 * 精算期日が休日の場合には精算期日の直後の休日でない日を精算期日といたします。 ② 託送供給開始及び終了の際の精算額算定期間及び精算期日は、以下のとおり 取り扱うものといたします。 ア.託送供給を開始して最初に行う精算の場合 精算額算定期間は、託送供給開始日から翌精算額算定期間末日までとし、 精算期日は、翌精算額算定期間の精算期日といたします。ただし、託送供 給開始日が精算額算定期間の初日の場合はこれによらないものといたしま す。 イ.託送供給を終了する際(託送供給契約を中途解約又は26.〔託送供給契 約の解約等〕(2)により解約する場合を除きます。)に最後に行う精算 の場合 精算額算定期間は、前精算額算定期間初日から託送供給終了日までとし、 精算期日は、当該託送供給終了日の翌日から起算して 30 日後(30 日後が 休日の場合には、その直後の休日でない日)といたします。ただし、託送 供給終了日が精算額算定期間の末日の場合はこれによらないものといたし ます。 -12- ウ.託送供給契約を中途解約又は26.〔託送供給契約の解約等〕(2)によ り解約する際に最後に行う精算の場合 精算額算定期間は、中途解約又は26.〔託送供給契約の解約等〕(2) による解約の日の属する精算額算定期間初日から当該中途解約又は契約解 約の日までとし、精算期日は、当該中途解約又は契約解約の翌日から起算 して 30 日後(30 日後が休日の場合には、その直後の休日でない日)とい たします。 (2)精算額 過不足ガス量の精算額は以下のとおり算定するものといたします。 ① 精算額算定期間中の払出ガス量の合計値(以下「対象払出量」といいます。) が精算額算定期間中の受入ガス量の合計値(以下「対象受入量」といいます。) を上回る場合(以下「払出超過」といいます。) 対象払出量のうち対象受入量を上回る量(以下「払出超過量」といいます。) に対する精算額は、次の算式により算定いたします。 * 払出超過量(m 3) 払出超過精算単価(円/m 3) × *払出超過精算単価 = 当該精算額算定期間末日に適用されている当社の一般ガス供給約款別表第6 に定める料金表Dの基準単位料金(ただし、調整単位料金が適用されている 場合は調整単位料金) ② 対象受入量が対象払出量を上回る場合(以下「受入超過」といいます。) 対象受入量のうち対象払出量を上回る量(以下「受入超過量」といいます。) については、当社は無償で引き取るものといたします。 ただし、当社が託送供給依頼者の受入超過に係るガスを引き取ることが当社 の原料調達に支障を及ぼすと判断し、託送供給依頼者に対して事前(原則とし て各精算額算定期間開始日の 10 日前といたします。)に通知した場合を除き、 当社は、当該受入超過量のうち対象期間の契約月別託送供給量の合計値(以下 「対象契約量」といいます。)の 1 パーセントを限度として買い取るものとし、 次の算式により算定する額を精算額といたします。 受入超過量のうち、対象契約量 の 1%を限度とする量 (m 3) × 受入超過精算単価 (円/m 3) * *受入超過精算単価 = 当該精算額算定期間末日の当社の一般ガス供給約款に適用されている 平均原料価格(円/t)÷100×係数 (小数点第 3 位以下切上げ) 係数:45 メガジュール地区は 0.081、46 メガジュール地区は 0.083 (3)精算方法 ① 払出超過の場合 (2)①の計算に基づく精算額に消費税等相当額を加えた額を精算期日まで に料金等の支払と同一の方法で申し受けます。 -13- ② 受入超過の場合 (2)②の計算に基づく精算額に消費税等相当額を加えた額を精算額算定期 間末日が属する月の料金等から控除いたします。なお、精算額が当該料金等を 上回る場合には、当社は、当該料金等を上回る額を精算期日までに託送供給依 頼者の指定する金融機関を通じて払い込みにより支払うものといたします。 Ⅴ.託送供給の制限又は停止 21.託送供給の制限又は停止 (1) 受入地点において託送供給依頼者が当社に受け渡すガスの組成、圧力、量等が、 この約款又は託送供給契約と相違する場合には、受入地点における当社へのガス の受け渡しを託送供給依頼者によりすみやかに停止していただきます。 (2) 当社は、以下の場合には、託送供給依頼者への託送供給を制限又は停止するこ とがあります。その際、当社は予めその旨を託送供給依頼者にお知らせいたしま す。ただし、緊急の場合にはこの限りではありません。 ① 天災その他の不可抗力による場合 ② 法令等の規定による場合 ③ 当社の一般ガス事業の適確な遂行に支障を与える以下に掲げる事項が発生し た場合又は発生するおそれがある場合 ・ ガス漏れによる事故の発生のおそれがある場合その他保安上必要な場合 ・ ガスの組成、圧力、量等が託送供給条件と異なる場合 ・ バックアップ又はパーキングの発生の程度が著しく、またその状態が改善 される見込みがないと判断される場合 ・ 受入ガス量又は払出ガス量が基準最大流量を超える場合 ・ 受入ガス量又は払出ガス量が週間受入・払出計画から頻繁に大きく逸脱す る場合 ④ 当社のガス工作物に故障が生じた場合、修理及びその他工事施工のために必 要がある場合 ⑤ 託送供給依頼者が、当社のガス工作物を故意又は重大な過失により損傷若し くは亡失して、当社に重大な損害を与えた場合 ⑥ 託送供給依頼者が、28.〔保安等による敷地・建物への立ち入り〕に定め る当社係員の立ち入り等、託送供給実施に際して当社が求める協力の依頼を正 当な事由なく拒んだ場合 ⑦ 託送供給依頼者が、支払期限日までに料金等その他の当社に対する債務を支 払わない場合 ⑧ 託送供給依頼者が、払い出したガスを不正に使用し又は使用しようとした場 合 -14- ⑨ (3) その他、託送供給依頼者がこの約款又は託送供給契約に違反した場合 託送供給の制限又は停止に該当する事象が発生した場合であって、託送供給依 頼者の責に帰すべき事由により当社が損害を受けた際には、その損害を賠償して いただきます。 22.託送供給の制限又は停止の解除 (1) 託送供給依頼者は、21.〔託送供給の制限又は停止〕(1)によるガスの受 け渡しの停止を解除しようとする場合は、事前に当社と協議するものといたしま す。 (2) 21.〔託送供給の制限又は停止〕(2)によって当社が託送供給を制限又は 停止した場合であって、託送供給の制限又は停止の事由が解消した場合には、当 社はすみやかに託送供給を再開いたします。 なお、託送供給依頼者の責に帰すべき事由による制限又は停止を解除する場合 には、託送供給の制限又は停止及び再開に要する費用に消費税等相当額を加えた 額を託送供給を再開する前に支払っていただきます。 23.損害賠償の免責 11.〔託送供給の開始〕(2)によって託送供給開始日を変更した場合、21.〔託 送供給の制限又は停止〕(2)によって託送供給を制限又は停止した場合、若しくは 26.〔託送供給契約の解約等〕によって託送供給契約を解約又は変更した場合であっ て、それが当社の責に帰すべき事由によらないものである場合は、当社は託送供給依頼 者の受けた損害について賠償の責を負いません。 Ⅵ.託送供給契約の延長、変更、終了及び解約 24.託送供給契約の延長 (1) 託送供給依頼者が、基本契約満了日の翌日以降も当該基本契約と同一の条件で 託送供給の延長を希望する場合には、当該基本契約満了日の 3 か月前までに託送 供給契約延長を申し出ていただきます。当社が当該託送供給の延長について支障 がないと認める場合には、基本契約を契約期間満了日の翌日から更に 3 年間延長 するものとし、その後の期間も同様といたします。 この場合、基準最大流量及び基準年間託送供給量は、原則として当該基本契約 の最終年度の数値を適用するものといたします。なお、この最終年度の基準最大 流量に基づき設定された契約最大流量と実績最大流量に乖離がある場合等、当社 が基本契約を延長することについて適切でないと判断したときには、これを認め ない場合があります。 (2) 託送供給依頼者が基本契約の契約条件を変更して当該基本契約満了日の翌日以 -15- 降も託送供給の延長を希望する場合には、当該基本契約満了日の 3 か月前までに 託送供給延長の検討申し込みをしていただきます。当社は、その申し込みに基づ き当該託送供給について検討を行い、その結果を託送供給依頼者に当該申し込み を受けた日から起算して 2 か月以内に書面にて回答いたします。 (3) 託送供給依頼者は、(2)による当社の検討の結果、託送供給が可能な場合に は、(2)により当社が回答した書面に基づき、託送供給契約の延長を申し込む ことができます。 (4) (2)の検討に際し費用が発生した場合には、5.〔託送供給検討の申し込み〕 (2)に準じてその実費相当額に消費税等相当額を加えた額を申し受けます。 25.託送供給契約の変更及び終了 (1) 託送供給依頼者が、基本契約期間中に託送供給契約の変更を希望する場合には、 契約変更希望日の 3 か月前までに、この約款によって再度託送供給検討の申し込 みをしていただきます。 (2) 24.〔託送供給契約の延長〕(1)による基本契約の延長又は(3)による 託送供給契約の延長の申し込みがない場合には、基本契約満了日をもって託送供 給を終了いたします。 (3) 基本契約満了前に託送供給契約を中途解約する場合には、その中途解約の期日 の 3 か月前までに通知していただきます。この場合、当社は、その中途解約の期 日をもって託送供給を終了いたします。なお、年次契約のみの中途解約はいたし ません。 (4) 託送供給の終了時に託送供給依頼者が当社に対して料金等その他の負担すべき 債務がある場合には、直ちに弁済していただきます。 (5) 託送供給の終了時に当社設備の原状回復を行う場合には、当社は、託送供給依 頼者にその費用の全額を負担していただくとともに必要な協力をしていただきま す。 26.託送供給契約の解約等 (1) 関係法令の改正、著しい社会的・経済的変動等、託送供給契約の存続が困難又 は不適当と認められる場合には、契約期間中であっても当社は託送供給契約を解 約又は変更することができるものといたします。 (2) 託送供給依頼者が次のいずれかに該当した場合は、契約期間中であっても当社 は直ちに託送供給を解約できるものといたします。また、託送供給契約の解約時 に託送供給依頼者が当社に対して料金等その他の負担すべき債務がある場合に は、直ちに弁済していただきます。 ① 破産、民事再生、会社更生、会社整理、特別清算若しくは特別調停等の法的 整理手続きの申立て又は開始があった場合 ② 滞納処分による差押え若しくは保全差押えがなされ、又は保全処分の申立て -16- がなされた場合 ③ 強制執行又は競売の申立てがなされた場合 ④ 解散の決議がなされた場合 ⑤ 営業の全部又は重要な一部若しくは託送供給契約に関係ある部分の譲渡又は 廃止の決議がなされた場合 ⑥ 自ら振出し、引受けし、又は裏書きした手形・小切手が不渡りになる等支払 いが停止状態に陥った場合 ⑦ 託送供給の制限又は停止の事由となった状態を当社が定めた相当期間内に是 正しない場合 ⑧ その他託送供給依頼者の業務継続に重大な支障を及ぼすと認められる状態が 発生した場合 (3) 託送供給依頼者の責に帰すべき事由による託送供給契約の解約の際には、当社 設備の原状回復のための費用及びその他当社に生じた損害の全額を託送供給依頼 者に負担していただきます。 Ⅶ.保安に関する事項 27.託送供給上の保安責任 (1) 託送供給における責任の分界点は、受入地点及び払出地点とし、その詳細は、 基本契約に定めます。 (2) 保安の責任は、(1)に定める責任の分界点に応じて負うものとし、その詳細 は、基本契約に定めます。 28.保安等による敷地・建物への立ち入り 当社は、保安等の確保等、託送供給の開始準備・実施及び終了に際し以下に掲げる必 要な業務を実施するため、託送供給依頼者若しくは当該託送供給に係るガスの供給先の 敷地又は建物に、当該敷地又は建物の使用者の承諾を得て立ち入ることがあります。 この場合には、託送供給依頼者は正当な事由がない限り立ち入ることを承諾し、あわ せて供給先の承諾を得ていただきます。 なお、使用者のお求めに応じ係員は、所定の証明書を提示いたします。 ① 計量機器の設置、維持管理、検査及び計量値の確認 ② 受入地点まで及び払出地点以降の当社設備の設計、設置、維持管理及び検査 ③ 託送供給に係るガスの不正使用防止のための検査、確認業務 ④ 21.〔託送供給の制限又は停止〕(2)に基づく託送供給の制限又は停止 のための業務、及び22.〔託送供給の制限又は停止の解除〕に基づく託送供 給の制限又は停止の解除のための業務 ⑤ 25.〔託送供給契約の変更及び終了〕、又は26.〔託送供給契約の解約 -17- 等〕に基づく託送供給の終了のための業務 ⑥ その他保安の確認等、託送供給の実施に伴って必要となる業務 Ⅷ.その他 29.情報の取り扱い 当社及び託送供給依頼者は、託送供給検討の申し込み日以降、託送供給の業務に関し て相互に知り得た当社及びその関係者並びに託送供給依頼者及び当該託送供給に係る ガスの使用者に関する情報を、当該託送供給の業務以外の目的に使用しないことといた します。 ただし、法律上必要とされる場合は、この限りではありません。 30.担保 当社は託送供給の開始に先立ち、又は託送供給の継続に際して、託送供給依頼者に当 社が必要と認める担保、保証を設定していただくことがあります。 付則 実施の期日 この約款は、平成 27 年 1 月 1 日から実施いたします。 -18- 〔別表1〕託送供給の担当窓口等 1-1.託送供給担当窓口 託送供給検討、託送供給契約のお申し込み、お問い合わせ等については、下記 を窓口といたします。 ■ 西部ガス株式会社(本社) 供給部 託送供給担当 ◇住 所 : 福岡市博多区千代一丁目17番1号 ◇電 話 : 092-633-2263 ◇ファックス : 092-633-2752 1-2.託送供給約款及び高・中圧導管図面の閲覧場所 託送供給約款並びに当社の高圧導管及び中圧導管の位置等を明示した地形図は、 以下の場所でご覧いただけます。 ただし、託送供給検討、託送供給契約のお申し込み、お問い合わせ等につきまし ては、上記窓口へお願いいたします。 閲覧場所 供 福 北 給 岡 九 支 州 支 住 所 電 話 部 福岡市博多区千代一丁目17番1号 092-633-2263 社 福岡市博多区千代一丁目17番1号 092-633-2345 社 北九州市小倉北区愛宕一丁目5番10号 093-591-6601 熊 本 支 社 熊本市中央区萩原町14番10号 096-370-8600 長 崎 支 社 長崎市御船蔵町1番1号 095-826-9101 店 佐世保市万津町7番36号 0956-23-3111 佐 世 保 支 -19- 〔別表2〕ガスの組成等の基準 この約款に基づく託送供給をお引き受けするにあたっては、原則として以下の組成等 の条件を満たすことが必要となります。 (1)45メガジュール地区 項 目 基 準 値 * 備 標準熱量 45 MJ/m3N 総発熱量 44.20~46.00 MJ/m3N ウォッベ指数 52.7~57.8 成分含有率から算定 燃焼速度 35~47 算定方法はガス事業法による 比重 1.0未満 空気を1.0とする 全硫黄 0.00 g/m3N 付臭剤中の硫黄分は除く 硫化水素 検出せず アンモニア 検出せず 付臭成分濃度 10~14 m g/m3N 水素 4 vol%以下 一酸化炭素 0.05 vol%以下 受入圧力 受入温度 考 ガス事業法の熱量の定義による 原則として当社と同一成分の付臭剤 を使用すること 受入地点の導管運用上の最高圧力以下 流量制御弁の上流で託送供給契約量 であること の受渡しに必要な圧力を有すること 0℃~30℃ *基準値とは、受入地点においてガスが原則として常時満たすべき性状等の上下限値であり、ガ ス製造設備の設計、運転の基準となる数値をいう。 なお、以下の項目については、ガスの製造方法の違い等による差異が大きいため、 個別に協議させていただきます。 ・ 酸素 ・ 窒素 ・ 二酸化炭素 ・ 炭化水素の露点 ・ 水分 ・ ガスのノッキング性 ・ その他微量成分 油分、微量元素(V,Pb,Cl等)、オレフィン類、ジエン類、有害成分(ベン ゼン、トルエン等) -20- (2)46メガジュール地区 項 目 基 準 値 * 備 標準熱量 46 MJ/m3N 総発熱量 45.58~46.42 MJ/m3N ウォッベ指数 52.7~57.8 成分含有率から算定 燃焼速度 35~47 算定方法はガス事業法による 比重 1.0未満 空気を1.0とする 全硫黄 0.00 g/m3N 付臭剤中の硫黄分は除く 硫化水素 検出せず アンモニア 検出せず 付臭成分濃度 10~14 m g/m3N 水素 4 vol%以下 一酸化炭素 0.05 vol%以下 受入圧力 受入温度 考 ガス事業法の熱量の定義による 原則として当社と同一成分の付臭剤 を使用すること 受入地点の導管運用上の最高圧力以下 流量制御弁の上流で託送供給契約量 であること の受渡しに必要な圧力を有すること 0℃~30℃ *基準値とは、受入地点においてガスが原則として常時満たすべき性状等の上下限値であり、ガ ス製造設備の設計、運転の基準となる数値をいう。 なお、以下の項目については、ガスの製造方法の違い等による差異が大きいため、 個別に協議させていただきます。 ・ 酸素 ・ 窒素 ・ 二酸化炭素 ・ 炭化水素の露点 ・ 水分 ・ ガスのノッキング性 ・ その他微量成分 油分、微量元素(V,Pb,Cl等)、オレフィン類、ジエン類、有害成分(ベン ゼン、トルエン等) -21- 〔別表3〕ガスの性状等の測定方法の例及び監視方法 この約款に基づくガスの性状等の測定及び監視については、原則として以下の方法に よるものとします。 ただし、原料性状や製造設備の運転状況から含有の可能性がない、又は一定範囲にあ ることが明らかであると当社が判断した成分については、必ずしも測定することを要し ません。 項 目 測定方法の例 監視方法 総発熱量 速応答型熱量計 連続 燃焼性 成分分析値より算定 連続 比重 成分分析値より算定 連続 ガスクロマトグラフィ- 連続 全硫黄 ガス事業法に基づく方法 定期 硫化水素 ガス事業法に基づく方法 定期 アンモニア ガス事業法に基づく方法 定期 付臭成分濃度 付臭剤添加量とガス流量から算定 連続 ガスのノッキング性 成分分析値より算定 連続 炭化水素露点 成分分析値より算定 定期 水分 露点計 定期 圧力 圧力計 連続 温度 温度計 連続 炭化水素、水素、酸素、窒素、 一酸化炭素、二酸化炭素 (注) ・ 測定方法は個別協議により他の方法によることがあります。 ・ 監視方法の定期監視項目については、個別協議により測定頻度を決めさせていた だきます。 ・ 上記項目の測定記録は当社に提出していただきます。 ・ 上記の他、法令の規定により測定、記録が必要な場合はその規定によるものとし ます。 -22- 〔別表4〕託送供給を実施するにあたり必要となる設備 この約款に基づく託送供給に際しては、原則として以下の設備が必要となります。 4-1.受け入れのために必要となる設備 設 備 名 フィルター 機 能 不純物の除去 ガスの熱量測定 仕様又は要件 備 考 当社仕様又は同等以上のもの 速応答型であり連続測定が可 能であること ガスの組成分析 (炭化水素、酸素、窒素、水 成分等の測定設備 JIS-K2301 で規定された仕様 素、一酸化炭素等) ガスの特殊成分の分析 (硫化水素、全硫黄、アンモ 含有の可能性がないと JIS-K2301 で規定された仕様 ニア) ガスの付臭濃度の測定 温度計 ガス温度の測定 圧力計 ガス圧力の測定 当社が判断する場合は 不要 ガス事業法関係法令で定める 仕様 測定有効数字が 3 桁で連続測 定が可能なこと 測定有効数字が 3 桁で連続測 定が可能なこと 当社仕様のもので連続測定が 取引用計量機器 ガス量の測定 可能なこと(負荷計測機能を 有するもの) 緊急遮断弁 流量制御弁 異 常時 ・緊 急時 のガ ス遮 テレコントロールにより操作 断 できること ガスの流量制御 テレコントロールにより操作 できること 受入地点データのうち テレメータリング・ 受 入地 点デ ータ の制 御室 テレコントロール へ の転 送及 び制 御室 から 設備 の流量等の遠隔制御 必要項目については当 個別に協議 社監視部署へもテレメ ータリングさせていた だきます 放散設備 受入導管 オフスペックガスの放散 当 社既 設本 支管 まで のガ スの輸送 個別に協議 当社仕様又は同等以上のもの 絶縁継手 電気的絶縁 当社仕様又は同等以上のもの 電気防食設備 連絡導管の防食 当社仕様又は同等以上のもの -23- 託送供給依頼者の事業 所内に設置 4-2.払い出しのために必要となる設備 設 備 名 機 能 仕様又は要件 備 考 当社仕様のもので連続測定が 取引用計量機器 ガス量の測定 可能なこと(負荷計測機能を 有するもの) 異 常時・ 緊急時 のガス 遮 テレコントロールにより操作 断 できること 緊急遮断弁 払出地点データのうち テレメータリング・ 払 出地点 データ の制御 室 テレコントロール へ の転送 及び制 御室か ら 設備 の 必要項目については当 個別に協議 遠隔制御 社監視部署へもテレメ ータリングさせていた だきます 当 社既設 本支管 からの ガ 払出導管 当社仕様又は同等以上のもの スの輸送 絶縁継手 電気的絶縁 当社仕様又は同等以上のもの 電気防食設備 連絡導管の防食 当社仕様又は同等以上のもの -24- 〔別表5〕託送供給料金表 (1)45メガジュール地区 ① 定額基本料金 1 か月につき ② 403,000 円 流量基本料金単価 1 立方メートルにつき ③ 730 円 従量料金単価 1 立方メートルにつき ・ 5.00 円 上記流量基本料金単価及び従量料金単価は、当社一般ガス供給約款に定める供給 するガスの圧力におけるものといたします。 (2)46メガジュール地区 ① 定額基本料金 1 か月につき ② 403,000 円 流量基本料金単価 1 立方メートルにつき ③ 746 円 従量料金単価 1 立方メートルにつき ・ 5.11 円 上記流量基本料金単価及び従量料金単価は、当社一般ガス供給約款に定める供給 するガスの圧力におけるものといたします。 -25- 〔別表6〕導管ネットワークの圧力計算方法及び ガスの圧力等に関する条件 導 管 ネ ッ ト ワ ー ク の 圧 力 計 算 方 法 起点1と終点2を結ぶガス導管の輸送能力の計算は、下式によります。 10,000(P12-P22)D5 Q = K 式(1) 2 SLg ただし、Q :導管のガス輸送能力(m3/h) K :圧力区分別流量係数 D :導管内径(cm) P1 :起点1における絶対圧力(MP a) P2 :終点2における絶対圧力(MP a) L :起終点間の延長(m) S :ガスの比重(空気を 1.0 とする) g :換算係数(9.80665) 複数の導管が接続されて導管網が形成されている場合には、式(1)を利用したハーデ ィ・クロス法による繰り返し計算により、導管の圧力及び流量を計算します。 ガ ス の 圧 力 等 に 関 す る 条 件 ①ガスの圧力に関する条件 圧 力 高 最低圧力 最高圧力 圧 1.0 MPa以上 託送供給 実施 時に導管 中圧A 0.3 MPa以上 運用上の 最高 圧力を超 中圧B 0.1 MPa以上 えないこと (注1)圧力は、ゲージ圧で表示しています。 (注2)最低圧力よりも高い圧力を確保しなければならない場合があります。 ②ガスの流速に関する条件 託送供給する路線内のガス流速が中圧Aで40m/s、中圧Bで20m/sを超えない こと。 ③製造設備の能力に関する条件 託送供給実施期間中において、当社の製造設備がその最高及び最低製造能力の範囲で 運転できること。 -26- 〔参考〕託送供給を実施するにあたり必要となる設備(概念図) 託送供給依頼者による 常時監視・制御 放散設備 M 緊急遮断弁 区分バルブ 防食設備 絶縁継手 緊急遮断弁 計量機器 取引用 圧力計 温度計 流量制御弁 敷地境界 受入導管 成分等測定設備 フィルター 託送供給ガス 製造設備 当社による 常時監視・制御 既設導管 分岐バルブ 分岐バルブ 払出導管 敷地境界 計量機器 取引用 防食設備 絶縁継手 区分バルブ 緊急遮断弁 M 託送供給依頼者による 常時監視・制御 -27-
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