各種潤滑剤の潤滑性能評価

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各種潤滑剤の潤滑性能評価
プレス成形用潤滑剤の、加工条件に応じた潤滑性能(摺動性)の評価が可能です。
試験装置の概略
測定技術の特徴
押付け力及びビード形状を変化させることで、面圧を変化
させることができます。摺動速度も変化させることで、板流
入部や絞り成形部の加工をシュミュレートした摺動試験が
できます。板材に同一なものを使用することで、潤滑剤の
評価がプレスの多岐な面圧及び摺動速度で可能となります。
 摩擦係数μ=F/N で算出します。
F:引抜き力 N:押付け力
 標準の面圧は8~130Mpaです。
 摺動速度は0.2~3m/minです。
 板材の表裏の摩擦係数を別々に測定できます。
 試験時間は5分程度と短時間ですので、多種類の潤滑剤の
比較が短期間で出来ます。
ビード(超硬)
引き抜き力(F)
潤滑剤
 繰り返し摺動試験も実施可能です。
板材
 各種材質のビードの製造についても御相談に応じます。
押付け力(N)
高速摺動試験装置の概略図
高面圧の測定例
潤滑油の比較例
プレス時の薄鋼板流入部のシミュレート条件(面圧130Mpa、
摺動速度1.0m/min)での一般潤滑油の測定例を示します。
ビードと鋼板表面の凝着性が高いためにスティックスリップ
現象が起きて、摩擦係数が上下にハンチィングしていると
考えられます。本装置ではこのようなかじりに近い状態での
試験が可能です。
プレス時の薄鋼板絞り成形部のシミュレート条件(面圧8Mpa、
摺動速度0.2m/min)での一般潤滑油、プレス油の比較例を
示します。一般潤滑油では摩擦係数のハンチィングを抑え
られないことや摩擦係数が高いことが分かります。プレス油
では摺動初期にピークを有することから、静止摩擦の寄与も
強いことが分かります。
160
0.4
面圧(Mpa)
0.4
140
120
0.3
一般潤滑油
0.3
80
0.2
60
摩擦係数
40
0.1
摩擦係数
摩擦係数
100
0.2
0.1
プレス油
20
0
0
10
20
30
40
50
60
70
80
0
90 100 110 120 130
摺動距離(mm)
高面圧(130Mpa)での測定例
0
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90 100 110 120 130
摺動距離(mm)
低面圧(8Mpa)での油の比較例
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