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2 0 1 4 . 4 . 1~2 0 1 5 . 3 . 3 1
(証券コード : 6800)
ヨコオの事業領域
当社グループの事業領域は、大きく分けて、車載
車載通信機器
セグメント
通信機器/回路検査用コネクタ/無線通信機器の
三つのセグメントがあります。
精密金属パイプ加工からスタートした当社は、ア
車載用アンテナ
ンテナ技術・マイクロウェーブ技術・セラミック技
術など様々な技術を導入し磨き上げ、アンテナ/
シャークフィンアンテナ
車載用アンテナの微小化・複合化ニーズに長年培った技
術を駆使し、最先端のアンテナを提案し、安全・快適な
コネクタ/先端デバイス製品と事業領域を次々
と拡大して、革新的な製品を生み出してまいり
マイクロアンテナ
(6波統合)
カーライフの実現に貢献します。
ました。
これからも、次世代のエレクトロニーズをいち早
くとらえ、最先端の製品を世界に向けて提案・提
供し続けることにより、さらなる成長と企業価値向
上に努めてまいります。
回路検査用コネクタ
セグメント
半導体回路検査用
コネクタ
半導体デバイスの前工程から後工程
まで全ての検査分野に対し、微細な
回路検査用コネクタを開発・提供し
ています。
垂直プローブカード
1
株式会社ヨコオ 第77期株主通信
高周波ソケット
無線通信機器
セグメント
セラミックス
高密度配線を実現した小型・低背・
RF対応のLTCC(低温同時焼成セラ
ミックス)基板と小型・高性能LED用
パッケージを提供します。
インターポーザ基板
携帯端末用コネクタ
医療用デバイス
携帯情報端末機器の小型化、低
低 侵 襲 治 療 の 実 現 に貢 献 する
背・省スペース化ニーズに応える
微細コネクタを開発・提供してい
ます。
OEMガイドワイヤ、医療用カテー
テル微細精密部品を提供してい
ます。
高耐久スプリングコネクタ
カテーテルシャフト用コイル
株主の皆様へ
拝啓 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申しあ
げます。
グローバル市場の競争環境は絶えず変化を続け
ており、
当社主要市場の一つである自動車市場を例
にとれば、
ここ数年のハイブリッド車の急速な普及、
原油価格急落に伴うガソリン車/ディーゼルエンジ
ン車の増勢、燃料電池車実用化進展、
さらには自動
運転化実現に向けた技術開発・インフラ整備まで、
多くの潮流変化が生じております。
このような状況の中、第77期(2015年3月期)の
当社グループの業績は、344億円と過去最高の連結
売上高となった一方で、米国港湾ストライキに伴う
多額の緊急輸送費発生や中国での労務費上昇など
により、営業利益は前期を上回ったものの、業績予
想に対しては下回りました。経常利益および当期純
利益については、多額の為替差益計上や、投資有価
証券売却益の計上などもあり、大幅な増益となり
売上高
無線通信機器
回路検査用コネクタ
車載通信機器
(単位 : 百万円)
32,970
35,000
30,000
34,414
ました。
当期の期末配当につきましては、設備投資等の
ための内部留保を確保しつつ、当期の大幅増益と
次期の業績見通しなどを踏まえまして、
1株当たり
10円
(中間配当と合わせて年間14円)
とさせていた
だきました。
当期は売上高の成長軌道が確固たるものとな
り、プロダクト・イノベーションで取り組んできた
戦略製品の本格立上げも具体化してまいりました。
第78期
(2016年3月期)
は、
プロダクト/プロセス/
パーソネル・イノベーションをさらに強力に推し進
め、従来とは段違いの高収益体制を目指してまいり
ます。
株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬ
ご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申しあげ
ます。
敬具
経常利益/当期純利益
経常利益
1株当たり当期純利益/配当金
1株当たり当期純利益
配当金
(単位 : 円)
(単位 : 百万円)
2,000
1,713
90
1,609
1,500
80.44
75
60
20,000
1,000
15,000
963
45
884
598
10,000
629
500
30
15
5,000
0
徳間 孝之
当期純利益
29,215
25,000
代表取締役 執行役員社長
第75期
第76期
第77期
(2013年3月期)(2014年3月期)
(2015年3月期)
0
第75期
第76期
第77期
(2013年3月期)(2014年3月期)
(2015年3月期)
0
31.49
29.92
9
9
14
第75期
第76期
第77期
(2013年3月期)(2014年3月期)
(2015年3月期)
株式会社ヨコオ 第77期株主通信
2
社長インタビュー
波半導体検査用MEMSプローブカードの本
今期
(2016年3月期)
からスタートした
格量産化や、
LED用パッケージ基板の本格
新しい中期経営計画について、
事業化が挙げられます。中長期のテーマで
徳間社長に伺いました。
Q1
すが、
メディカル・デバイス事業の国内外研
究機関・医療機関との協業も、具体的な成
新中期経営計画の考え方について
お聞かせください。
果に向けて着々と歩を進めています。
また、
「外部の力を上手く採り入れて事業
A
新中期経営計画は、過去最高の連結売
成長・進化を加速する」
という観点も、新中
上高を達成し新しい成長ステージに入った
期経営計画の重点の一つです。プロセス・
ことを機に、新たに策定しました。その基本
イノベーションの取組みで言えば、車載通信
目標には「ビジネスモデル革新による質の
直します。
機器事業は南米やASEANでの事業が拡大
高い本格的再成長とミニマム8
(エイト)の
・事業ミックスの高度化
していますが、現地メーカーとの提携によ
達成」
を掲げています。
・固定費効率の抜本的な向上
り、より短期間に、柔軟性の高い供給体制を
「ミニマム8」
は、売上高成長率・売上高営
・グローバル事業運営体制
構築する方向で進めています。パーソネル・
業利益率・自己資本利益率(ROE)を8%以
・付加価値創出の高度化
イノベーションにおいても同様で、強く、安
上確保するというものですが、
これを恒常的
とりわけ、
これまでプロダクト・イノベー
定したグローバル事業運営体制の構築に
に実現する体制を構築するためには、
ビジネ
ションで進めてきた新規テーマ・新製品を
は、海外拠点において中核となる現地人材
スモデル革新まで踏み込んだ全社収益構造
確実に事業化・量産化へとつなげることが、
が不可欠であり、その積極的な採用・育成
の革新が不可欠であると考えています。
ビジネスモデル革新に最も重要であると考
に取り組んでいます。
まず、現在の主要事業である車載通信機
えています。
こういった取組みをはじめとする新中期
器/回路検査用コネクタ/ファインコネク
今、最も具体化に近いテーマとしては、当
経営計画を着実に実行し、従来とは段違い
タの各事業の収益構造を、次の観点から見
社初のMEMS
(メムス)技術を駆使した高周
の成長性・収益性を追求してまいります。
3
株式会社ヨコオ 第77期株主通信
トピックス
Q2
新中期経営計画を進めていくなか
での株主還元の方針についてお聞
かせください。
A
高周波デバイス・ウエハ検査用プローブカード 本格量産開始
「安定的な配当を継続的に実施する」
と
当社は、2015年6月より、高周波デバイス
(※1)・ウエハ検査用プローブカードの本格量産を開始し
いう基本方針は変わりませんが、新中期経
ました。
これまでの当社の極小プローブピンを用いた方式とは異なり、
MEMS技術(※2)
により接点を
営計画のもとミニマム8達成を目指すなか
で、まずは、さらなる増配を最優先にしたい
と考えています。株主還元には自社株買い
をはじめとして様々な方 法 が あり、状 況に
よっては他の方法も併用する場合もあり得
ます。ですが、私としては株主還元の基本中
の基本ともいえる配当について、まだ満足
できていません。利益をしっかり上げるなか
形成しています。
これにより、
コンタクト長の短尺化を実現し、優れた高周波特性や低インダクタンスな
どの特長を有しております。2013年秋の製品開発完了後、数々の半導体メーカーやファウンドリから引
き合いをいただき、製品評価・改良を経て、今般、本格的な量産受注に至りました。
※1 高周波デバイス:高周波アンプ/高周波スイッチ/高周波フィルタ等。
※2 MEMS技術:当社においては、
フォトリソグラフィ/エッチング等により、切削・研磨等による接点よりもさらに微細
な接点を形成する技術の総称と定義しています。
当社は、本製品を主力製品の一つに育成し、半導体前工程検査領域での本格事業拡大をさらに強力
に推進してまいります。
で、過去最高の年間18円を超える配当を目
指していきたいと思っています。
YPXシリーズ
●
高速アンプ/スイッチ/
モジュール検査用
●
検査周波数:~20GHz
●
最小ピッチ:
100um
株式会社ヨコオ 第77期株主通信
4
トピックス
新工場棟完成 「LED用セラミック
(LTCC)基板・パッケージ」増産体制構築
LED市場は一般照明、液晶テレビなどを中心に拡大が続いてきましたが、今後はさらに、
4kテレビや
2014年12月、
情報セキュリティの国際認証規格
「I
SO27001」
を取得
車載ヘッドライトなど、
より明るさが必要とされる高出力タイプの需要も見込まれています。
情報通信技術の進展に伴い、情報漏洩・不正アク
当社は、当市場をターゲットに定めて新規開拓活動を展開、顧客獲得に至りました。
これに合わせて、
セス等のリスクが年々増大しており、情報セキュリ
先端デバイスセンター(群馬県富岡市)の新工場棟を5月末に完成、
「LED用セラミック
(LTCC※)基板・
ティ体制の強化が企業の一大責務となっています。
パッケージ」の増産体制が整いました。今秋からの本格量産に向けて、現在着々と準備を進めています。
このような状況のなか、当社では、当社グループが
※ LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics 低温同時焼成セラミックス
取り扱うすべての情報資産の重要性を常に意識し
て、情報セキュリティポリシーを定め、情報セキュリ
ティマネジメントシステム
(以下、
「I
SMS」)
を構築し、
グループ全体で情報セキュリティ強化に取り組んで
まいりました。その取組みの成果として、昨年12月
に、情報セキュリティの国際認証規格であるI
SO270
01の認証をいただいたものです。
バックライト用
LEDマルチLTCCパッケージ
今後、当社I
SMS体制
をグループ全社へ展開
してさらなる向上に努
め、ステークホル ダ ー
の皆様からいっそう信
頼される企業を目指し
てまいります。
先端デバイスセンター
(左側が新工場棟)
5
株式会社ヨコオ 第77期株主通信
LED基板
ISO27001登録証番号
JQA-IM1286
連結財務諸表(要旨)
損益計算書より
会社の概要(2015年3月31日現在)
(単位:百万円)
前期
売上原価
26,705
貸借対照表より
前期末
(2014年3月31日現在)
(自 2013年4月1日 至 2014年3月31日)
営業外収益 営業外費用
378
46
特別利益 特別損失
109 176
営業利益
553
経常利益
884
前期末
(2014年3月31日現在)
当期末
負債純資産合計
29,000
負債純資産合計
25,949
負債
8,760
負債
8,181
(単位:百万円)
(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
売上原価
27,699
1922(大正11)年9月1日
立
1951(昭和26)年6月14日
金
39億9,626万円
資
本
従 業 員 数
単体 558名(前期末比
4名増)
発行可能株式総数
40,000,000株
発行済株式の総数
20,849,878株
(自己株式845,075株を含む)
4,829名
株主数
株主名
税金等調整前当期純利益 当期純利益
1,786
1,609
現金及び現金同等物
の期首残高
3,059
現金及び現金同等物
の期末残高
3,545
持株数
(千株)
持株比率
(%)
1,937
9.6
株式会社群馬銀行
990
4.9
ヨコオ取引先持株会
954
4.7
ヨコオ自社株投資会
771
3.8
BNP PARIBAS SECURITIES SERVICES
LUXEMBOURG/JASDEC/FIM/LUXEMBOURG FUNDS
670
3.3
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
599
2.9
三菱UFJ信託銀行株式会社
595
2.9
徳間 順一
482
2.4
第一生命保険株式会社
451
2.2
株式会社三菱東京UFJ銀行
446
2.2
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
法人税等
177
財務活動による 現金及び
キャッシュ・フロー 現金同等物に
△426 係る換算差額
398
経常利益
1,713
立
設
■大株主の状況
(上位10名)
営業活動による 投資活動による
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー
△1,242
1,756
販売費及び
一般管理費
5,844
営業利益
871
創
当期
当期
(自 2014年4月1日 至 2015年3月31日)
売上高
34,414
電話 : 03-3916-3111
株式の状況(2015年3月31日現在)
税金等調整前当期純利益 当期純利益
818
629
特別利益 特別損失
119 47
東京都北区滝野川七丁目5番11号
純資産
20,240
純資産
17,768
固定資産
11,816
株式会社ヨコオ
〒114-8515
連結 5,348名(前期末比519名増)
キャッシュ・フロー計算書より
営業外収益 営業外費用
905
63
号
(2015年3月31日現在)
法人税等
188
固定資産
11,187
売上高
32,970
当期末
(2015年3月31日現在)
流動資産
17,184
流動資産
14,762
商
本社所在地
資産合計
29,000
資産合計
25,949
販売費及び
一般管理費
5,711
(単位:百万円)
※当社は自己株式を845千株保有していますが、上記の大株主からは除外しています。
※持株数は千株未満を切り捨てて表示しています。
※持株比率は自己株式を除いて算出し、小数点以下第2位以下を切り捨てて表示しています。
株式会社ヨコオ 第77期株主通信
6
当社Webサイトのご案内
第77期定時株主総会 決議のお知らせ
●開催日時・場所
2015年6月26日
(金) 午前10時より、板橋区立文化会館にて開催いたしました。
●報告事項
第77期(2014年4月1日~2015年3月31日)の事業報告、連結計算書類、計算書類ならびに、これらに関する会計監査人
および監査役会の監査結果について報告いたしました。
●決議事項
第1号議案 剰余金処分の件
本件は、原案どおり承認可決され、当期の期末配当金は1株当たり10円(既にお支払済みの中間配当金4円と合わ
せて年14円)と決定いたしました。
第2号議案 取締役4名選任の件
本件は、原案どおり、柳沢和介、徳間孝之、深川浩一および大橋周治の4氏が選任され、それぞれ就任いたしました。
なお、大橋周治氏は社外取締役であります。
なお、本総会終了後の取締役会および監査役会において、執行役員を含めた新役員体制は以下のとおり決定されました。
<取締役>
取締役会長
代表取締役
取締役
社外取締役
柳沢 和介
徳間 孝之
深川 浩一
大橋 周治
<監査役>
常勤監査役
社外監査役
社外監査役
真下 泰史
古田 徹
栃木 敏明
特別口座の株式振替について
株券電子化移行時、株券を証券会社等にご預託いた
だいていない株主様の株式は、特別口座で保管され
ております。
特別口座に記録された株式はそのままでは市場での
ご売却・譲渡・贈与を行うことができません。
ご売却等をご検討される株主様は下記の三菱UFJ信
託銀行証券代行部にお問い合わせください。
株主名簿管理人
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
電話 : 0120-232-711(通話料無料)
<執行役員>
執行役員 社長
執行役員 常務 経営企画本部長
執行役員 管理本部長
執行役員 VCCS事業部長
執行役員 MD事業部長
執行役員 技術本部長/品質保証本部担当
執行役員 生産革新本部長
執行役員 購買本部長
執行役員 YMA M.D.
徳間 孝之
深川 浩一
横尾 健司
柳澤 勝平
田代 宏
石塚 真一
草野 信司
安部 富夫
藤田 豊
お手続きの流れ
③特別口座からの
振替のお手続き
株主様
①口座開設の
お手続き
②口座の開設
三菱UFJ信託銀行
④振替
三菱UFJ信託銀行 証券代行部
電話 : 0120-232-711
(通話料無料)
証券会社
ヨコオ IR
検索
http://www.yokowo.co.jp/ir/