大樹町公債費負担適正化計画(平成23年度改訂版)

大樹町公債費負担適正化計画
【
総
論
】
1 公債費負担適正化計画策定の経緯
普通会計における実質公債費比率の3カ年平均が20.8%となっており、実
質公債費比率による起債許可団体となったことから、実質公債費負担の適正な管
理のための取り組みを計画的に行うため、公債費負担適正化計画を策定する。
2 実質公債費比率が高い要因
①公債費償還額が多額となっていること。
平成7∼10年度借入の地域総合整備事業債(生涯学習センター)や平成5
∼9年度借入の臨時地方道整備事業債ふるさと農道分(ふるさと大橋)などの
償還のため、公債費充当一般財源等額が平成16年度より1,200百万円超
と多額になっている。
②準元利償還金額が多額となっていること。
起債制限比率の11.7%に対して、実質公債費比率が20.8%と9.1%
もの開きがあることからも分かるとおり、準元利償還金が実質公債費比率を押
上げる要因となっている。
これは、下水道事業の元利償還金に充てる繰出金や、ごみ処理施設等の一部
事務組合公債費充当負担金が多額となっているためである。
3 計画期間
平成19年度から平成24年度(6年度間)
4 公債費負担適正化計画の概要
既往債の償還額や一部事務組合公債費充当負担金(準元利償還金)が次年度以
降減少することや、道路新設改良事業等普通建設事業の凍結による新発債の抑制、
使用料の改定などによる公営企業会計の健全化推進等により、平成24年度を目
標に適正化を図るものである。
○実質公債費負担の将来推計
公債費充当
一般財源等
準元利償還金
実質公債費比率
(3 ヶ年平均)
(単位:百万円、%)
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
1,345
1,321
1,270
1,184
1,084
941
926
420
414
357
333
310
291
275
20.8
21.4
21.3
21.0
19.5
17.1
14.6
【
各
論
】
1 財政状況の現状
①歳入
地方税・・・長引く景気低迷や人口減により減少の一途をたどり、平成14年度
比で65百万円、約9%の減となっている。
地方交付税・・・歳入の半分を占める重要な財源であるが、平成14年度比で3
71百万円、約10%の減となっている。
地方債・・・普通建設事業の減少により、起債額も大幅な減となっている。
②歳出
人件費・・・退職者不補充や独自削減の実施により、平成14年度比271百万
円、約20%の減となっている。
普通建設事業・・・道路新設改良事業の凍結などにより、大幅な減となっている。
公債費・・・償還額の増大により、平成14年度比で116百万円、約9%の増
となっている。
その他・・・町単扶助費の廃止や団体補助金の削減など、大綱に基づく行革の実
施により減少している。
③積立金・地方債現在高
積立金・・・行革による経費削減で発生した余剰金積立により、増加している。
地方債現在高・・・借入額の抑制に伴い、平成14年度比で2,587百万円の
大幅な減となっている。
2 財政状況の見直し
(1) 既往債等の状況
「別紙参考様式1」による。
(2) 計画期間における財政状況や地方債等の見直し等
①歳入確保や捻出方法
保育料の段階的な改定や、発達支援センター利用負担金の導入、遊休資産・
立木の積極的な売却等により歳入の確保を図る。
②歳出削減の内容
更なる職員数の削減による人件費の抑制や、事務事業の効率化や改廃、パー
クゴルフ場等の民間委託の推進、使用料改定等による公営企業会計健全化の推
進などにより行政経費の削減を図る。
③今後の地方債発行等に係る方針
道路新設改良事業の凍結など普通建設事業の抑制により、新発債の抑制を図
り、地方債残高の縮減に努める。
④計画期間中における実質公債費比率の適正管理のための方策
新発債の抑制や、使用料改定等による公営企業会計健全化の推進による繰出
金の縮減、公的資金補償金免除繰上償還の実施等により公債費の適正管理に努
める。
⑤実質公債費比率の見通し等
単年度及び3ヶ年平均ともに、平成19年度に21.6%及び21.4%と
ピークを迎えるが、公債費償還額の減少やごみ処理施設償還終了等による準元
利償還金額の減少に伴い、平成24年度には12.9%及び17.1%と改善
される見込みである。
(「別紙参考様式3」による。)
○実質公債費比率の将来推計
H18
実質公債費比率
(単年度)
実質公債費比率
(3 ヶ年平均)
(単位:%)
H19
H20
H21
H22
H23
H24
21.3
21.6
21.1
20.5
17.1
14.0
12.9
20.8
21.4
21.3
21.3
21.0
19.5
17.1
団体名:大樹町
別紙参考様式1
<既往債等に基づく実質公債費負担の将来推計>
※各団体の事情に応じて、7年度以内であっても、7年度を超えて別の期間で定めることも差し支えない。 (単位:千円)
計画策定年度
計画策定年度
第2年度
第3年度
第4年度
第5年度
第6年度
第7年度
の前年度
(平成18年度) (平成19年度) (平成20年度) (平成21年度) (平成22年度) (平成23年度) (平成24年度) (平成25年度)
①
公債費充当一般財源等額(繰上償還額及び満期一括
償還地方債の元金に係る分を除く。)
①で控除した「借換債」に係る公債費充当一般財源等
② 額(繰上償還額及び満期一括償還地方債の元金に係
る分を除く。)
満期一括償還地方債の一年当たりの元金償還金に相
③ 当するもの(年度割相当額)等(別紙参考様式2「⑱」欄
の数値を転記)
1,344,553
1,320,645
1,269,747
1,183,583
1,067,779
940,638
926,194
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
④
公営企業に要する経費の財源とする地方債の償還の
財源に充てたと認められる繰入金
254,273
256,654
250,041
263,438
263,064
242,326
237,858
⑤
一部事務組合等の起こした地方債に充てたと認められ
る補助金又は負担金
139,938
136,364
88,580
53,445
53,616
42,079
30,583
25,415
20,925
17,869
15,976
13,115
6,250
6,250
328
390
303
228
257
300
300
⑥ 公債費に準ずる債務負担行為に係るもの
⑦ 一時借入金の利子
0
⑧
地方債に係る元利償還に要する経費として基準財政
需要額に算入された額
833,537
814,769
735,720
649,454
617,641
572,657
586,397
⑨
準元利償還金に要する経費として基準財政需要額に
算入された額
198,016
191,621
164,590
140,374
137,475
127,640
125,451
4,469,650
4,385,678
4,335,771
4,333,669
4,505,121
4,505,121
4,505,121
21.3%
21.6%
21.1%
20.5%
17.1%
14.0%
12.9%
#DIV/0!
21.3%
21.0%
19.5%
17.2%
14.6%
⑩ 標準財政規模
⑪ 実質公債費比率(単年度)
⑪'
表頭年度の地方債発行に際し用いる実質公債費比率
の見込み(当該年度前3ヶ年度の平均)
計画期間終了次年度の地方債発行の際に用いる
実質公債費比率の見込み(3ヶ年平均)
14.6%
団体名:
別紙参考様式3
大樹町
大樹町
<計画策定年度翌年度以降の地方債借入予定額及び既往債等に基づく実質公債費負担の将来推計>
※各団体の事情に応じて、7年度以内であっても、7年度を超えて別の期間で定めることも差し支えない。
計画策定年度
計画策定年度
第2年度
第3年度
第4年度
第5年度
第6年度
の前年度
(平成18年度) (平成19年度) (平成20年度) (平成21年度) (平成22年度) (平成23年度) (平成24年度)
計画策定年度翌年度以降の地方債借入予定額
公債費充当一般財源等額(繰上償還額、公営企業債
① 償還額及び満期一括償還地方債の元金に係る分を除
く。)
①で控除した「借換債」に係る公債費充当一般財源等
② 額(繰上償還額、公営企業債償還額及び満期一括償
還地方債の元金に係る分を除く。)
満期一括償還地方債の一年当たりの元金償還金に相
③ 当するもの(年度割相当額)等(別紙参考様式2「⑱」欄
の数値を転記)
1,344,553
1,320,645
1,269,747
1,183,583
1,067,779
940,638
926,194
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
公営企業に要する経費の財源とする地方債の償還の
財源に充てたと認められる繰入金
254,273
256,654
250,041
263,438
263,064
242,326
237,858
⑤
一部事務組合等の起こした地方債に充てたと認められ
る補助金又は負担金
139,938
136,364
88,580
53,445
53,616
42,079
30,583
25,415
20,925
17,869
15,976
13,115
6,250
6,250
328
390
303
228
257
300
300
⑦ 一時借入金の利子
第7年度
(平成25年度)
336,000
④
⑥ 公債費に準ずる債務負担行為に係るもの
(単位:千円)
0
⑧
地方債に係る元利償還に要する経費として基準財政需
要額に算入された額
833,537
814,769
735,720
649,454
617,641
572,657
586,397
⑨
準元利償還金に要する経費として基準財政需要額に
算入された額
198,016
191,621
164,590
140,374
137,475
127,640
125,451
4,469,650
4,385,678
4,335,771
4,333,669
4,505,121
4,505,121
4,505,121
21.3%
21.6%
21.1%
20.5%
17.1%
14.0%
12.9%
#DIV/0!
21.3%
21.0%
19.5%
17.2%
14.6%
⑩ 標準財政規模
⑪ 実質公債費比率(単年度)
⑪'
表頭年度の地方債発行に際し用いる実質公債費比率
の見込み(当該年度前3ヶ年度の平均)
計画期間終了次年度の地方債発行の際に用いる
実質公債費比率の見込み(3ヶ年平均)
14.6%