梅原出、“新奇超伝導の多重極限下物性測定による研究”.

梅原先生
新奇超伝導の多重極限下物性測定による研究
Study of unconventional Superconductor under multiple extreme conditions
我々は,重い電子系超伝導体や鉄系超伝導体などの低温・高圧・強磁場の多重極限状態での熱物性測定を中
心に観測し、新奇な超伝導の発現機構を研究した。本年度は、反転対称性を有しない結晶構造をもつCeRhSi3な
どでP波・トリプレット超伝導の可能性を示唆する結果を得た。また、鉄系超伝導体であるFeSe0.5Te0.5についても
興味深い結果を得た。さらに、磁気熱量効果が期待されるGdCo2B2について圧力による反強磁性相互作用の制
御を試みた[1]。
[1] Pressure Effects on Magnetic and Magnetocaloric Properties of GdCo2B2, Li Lingwei, Hu Guanghui,
Umehara Izuru, Huo Dexuan, Namiki Takahiro, Nishimura Katsuhiko, J. PHYS.SOC. JPN, 81 (2012) 073701
FeSe0.5Te0.5
H=1.0T
2.6GPa
T=0.69K
-100
1.1
C / T (a. u. )
1/V(a.u.)
CeIrSi3
<100>
-50
angle(deg)
多重極限下におけるCeIrSi3の角度分解比熱測定
1.5
1.8
2.2
2.6GPa
<001>
0
0.7
0
200
400
T2 ( K2 )
FeSe0.5Te0.5の高圧力下熱容量測定