平成27年度 第2号

北海道別海高等学校農業特別専攻科学生通信
発行:北海道別海高等学校農業特別専攻科
〒086-0214 野付郡別海町別海緑町 70 の 1
T E L:0153-75-2053
FAX :0153-75-2263
平成 27 年度 第 2 号 発行日:H27 . 5 . 28 ( THU )
べこ っこ
新年度がスタートし、早くも1ヶ月が過ぎました。昼休みには、
仕事や趣味の話等で楽しく過ごしている姿が多く見られますが、学
生の皆さんは学校での生活は慣れてきましたか?先輩後輩の垣根
を越えてどんどん交流してください!
4 月には家庭訪問を実施させていただきました。保護者の皆様方
には、お忙しいところ時間を割いていただきありがとうございまし
た。ご家庭や職場での様子を詳しく知ることができました。各ご家
庭と交換した情報につきましては、今後の学生支援資料とさせてい
ただきますのでご了解ください。
4 月 17 日(金)に今年度の学友会総会が行われました。学友会
とは、高校にある生徒会のような組織で、専攻科の学生で構成さ
ます。 役員は下記のように決定しました。積極的な立候補の結
果、全会一致で承認されました。今後の活躍が期待されます。
会 長
副会長
副会長
理 事
理 事
監 査
監 査
青
中
福
中
林
島
下
野 大 地(2 年目学生 豊 原)
西 裕 哉(2 年目学生 豊 原)
田
嵐(1 年目学生 浜 中)
島 光 陽(2 年目学生 標 茶)
健 永(1 年目学生 中西別)
崎 和 成(2 年目学生 中春別)
元 翔 太(1 年目学生 浜 中)
今年度も 5 月 11 日(月)から 6 月 5 日(金)まで家畜(牛)人工
授精師講習会が十勝の清水町で開催(開催者:社団法人ジェネティク
ス北海道)されています。専攻科からは毎年数名が参加(表 1)して
いますが、今年は 2 年目学生の片野登紀子さんが参加することになり
ました。この講習会は、選抜試験に合格した人だけが参加することが
できます。試験の競争倍率は例年約 2~3 倍で、書類審査と畜産およ
び理科(高等学校で勉強する生物)の筆記試験で選考されます。晴れ
て講習会に参加できても、最後に実施される修業試験(9 科目と実技)
に合格しないと授精師の資格は取得できません。講習会は大学の先生
や獣医師が講師となり、約 1 ヵ月間缶詰状態で座学と実習が延々と続
きます。また、夜も復習をしなければ講習会についていけないので勉
強と実習漬けの日々となります。とても専門的な資格(取得すれば一
生更新なし。開業できる。)なので苦労して取得するのは当たり前で
すが、基本的には受検者の知力と体力が求められると思います。ちな
みに今年参加している片野さんは、日頃から講習会に参加するために
勉強を続けていました。専攻科では講習会の修業試験にも合格できる
ように、選抜試験の勉強と同時進行で修業試験対策の指導もしていま
す。我こそはと思う学生は、授精師試験担当教員(中村)のところま
で相談にきてください。皆さんの挑戦をお待ちしております。
表 1 家畜人工授精師講習会参加学生
月
日
曜日
5
29
金
歯科検診
1
月
農大にて農業機械実習初級~ 5 日(金)まで
2
火
酪農科学実験~6 月 15 日(月)まで
8
月
農大にて農業機械実習中級~12 日(金)まで
16
火
酪農機械・施設学~18 日(木)まで
19
金
夏季自宅学習期間~7 月 23 日(木)まで
6
主
な 予 定
*行事や選択授業など錯綜していますので、各自確認してください。
学生の皆さんはまもなく農作業等で忙し
い時期となり、疲れが残ったままで運転し
登校してくるケースも出てくるかと思いま
す。また、自家用車だけではなく農作業機
械で公道や私有地を走行する場合も含め、
決して無理な運転をしないよう心がけてく
ださい。慣れや急いでいるときに事故や違
反は潜んでいます。一呼吸置いてハンドル
を握ってみてはいかがでしょうか。
H27 年度 交通安全宣言
行事予定表にも記載しましたが、北海道立農業大学校(本別町)
において農業機械研修が実施されます。期日は 6 月 1 日(月)~5
日(金)までが初級、6 月 8 日(月)~12 日(金)までが中級です。
すでに大型特殊自動車免許を取得している者が研修対象になるので
すが、中級の試験に合格すると「北海道農業機械士(中級)
」の資格
が取得できます。研修期間中は他の受講者と農大の寮で集団生活を
することになりますので、節度ある行動をお願いします。また、注
意ですが寮のご飯はすごく美味しいので、体重の変化には充分に気
を配るようにしてください。
H19 年度
H20 年度
H21 年度
H22 年度
H23 年度
1 名(男)
2 名(男)
1 名(男)
1 名(男)
1 名(女)
H24 年度
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
1 名(男)
1 名(男)
なし
1 名(女)
あなたです
【おまけ】選抜試験ではこんな問題が出題されています。答えはお近
くの先生に聞いてください。
①牛乳約 1ℓを乳房内でつくるのに必要な血液量は約 500ℓである。
○か×か
②鼓張症は第 4 胃の位置が左右に移動する病気である。○か×か
③丸い種子としわのある種子をかけ合わせた種子を F1 とする。丸を A、
しわを a とすると F1の遺伝子型はどうなるか。
5 月 11 日(月)に土壌肥料学履修学生 5 名で牧草見本園に化学肥料
を散布しました。64m2(4m×16m)に 20 品種のイネ科牧草およびマメ
科牧草が試験栽培されています。どこに何が栽培されているかは看板
を見て観察してみてください。専攻科学生は、駐車場から校舎に入る
時に見られますし、高校生は駐輪場から見ることができますので、牧
草の成長を皆で観察しましょう。
5 月 13 日(水)~15 日(金)に北海道農業特別専攻科学生研修
会が富良野緑峰高校を当番校にして行われ、学生 10 名が参加して
きました。道内に 2 校しかない農業特別専攻科の学生同士の交流を
深め、研修から多くのことを学ぶことを目的に、富良野緑峰高校専
攻科との間で行われている行事となっており、今年で 41 回目を数
えます。
1 日目は朝 8 時 30 分に本校を出発して、北見農業試験場へ向かい
ました。北見農業試験場では、寒冷地に適した牧草(チモシー)の
品種改良やチモシーとマメ科牧草との混播について、詳しく説明を
受け、試験圃場を見学しました。学生からは、「チモシーとアルフ
ァルファの混播は難しそうでしたが、乳量を上げるためにやってみ
たいです」といった声が聞かれました。その後、旭川へ向かい、男
山酒造の資料館見学をおこいました。製造をおこなっている時期で
はなかったこともあり、製造作業の見学はできませんでしたが、男
山酒造の長い歴史を学ぶことができ、さらに知識が増えたと思いま
す。
2 日目は旭山動物園に向かい、様々な動物を見学しました。なか
なか旭山動物園へ行く機会も少ない学生にとっては、この研修の楽
しみの一つでもあったことでしょう。旭山動物園見学後、別海とは
違った雰囲気の田園風景を眺めながら、交流会場である富良野へ向
かいました。富良野緑峰高校に到着し、高校の体育館にてミニバレ
ーを実施しました。初めは富良野緑峰高校の学生達との間にやや緊
張感の残るスタートでしたが、少しずつ緊張も解け、ミニバレー後
の夕食交流会では、すっかり意気投合する両校の学生の姿がありま
した。
3 日目には、閉会式をハイランドふらのでおこなってから、富良
野にあるファーム奥平さんの見学に行きました。ファーム奥平さん
では、畑作を中心に展開しており、アスパラガスの収穫体験をさせ
ていただきました。次に JA ふらの研修室にて、フラノマルシェの
販売戦略についての講演を受けました。その後、実際にフラノマル
シェの見学に向かいました。消費地での顧客のニーズに沿った農産
物販売システムを見ることで、今後の経営スキル向上の一助になっ
たと思います。全体を通し、学生からは、多方面から農業を学ぶこ
とのできた研修になったという声が多く聞かれました。酪農とは違
う農業を体験したり、学生との意見交換もすることができてよかっ
たなどの声も聞かれました。
北見農業試験場
男山酒造り資料館
5 月 21 日(木)に別海高校専攻科ゼミ室にて、エムズ・デーリィ・
ラボ代表三好志朗獣医師様、ゼノアック道東事業所から保住茂雄様と
大槻宏幸様を講師にお迎えし、オンファームカルチャーについて講習
会を実施していただきました。午前中は、乳房炎菌についての知識を
講義してくださり、午後からは、学生の家にいる乳房炎に感染してい
る、あるいは感染の疑いのある牛の乳汁を採取してきてもらい、その
乳汁からどのような菌が発生するのかを寒天培地を使って、培養の実
技をレクチャーしていただきました。学生は、実際現場で活用できる
ことなので、真剣に講義に参加していました。寒天培地による菌の培
養は、すぐには結果が出ないので、後日の授業で観察してみましょう。
今後も家の乳房炎診断に役立てていただきたいと思います。
エムズ・デーリィ・ラボの三好様におかれましては、遠方からお越
しいただき短い時間にも関わらず、熱心にご講演していただきました
こと学生を始め、専攻科教職員一同、心よりお礼申し上げます。
新たに加わったフレッシュな 1 年目の学生さんを紹介します。酒井優衣
さんです。酒井さんには、3 月の記事を担当してもらいます。お楽しみ
に!
酒
井
優
衣(さかい ゆい)
3月担当
はじめまして、酒井優衣です。地元は、大阪です。趣味
は、映画鑑賞と音楽が好きです。中学ではベースをやって
いました。北海道で暮らすのはじめてです。いろいろある
かもしれません。学校は、ファッション関係の勉強をやっ
ていました。酪農関係に携わるのは初めてでいろいろわか
らないと思いますが、たくさん学びたいです。将来は、観
光牧場で働こうと思っています。たった2年でありますが
よろしくお願いします。
美幌峠にて
5 月担当
青野 大地さん
どうも、専攻科 2 年の青野です。みなさんいかがお過ごしです
か。1 年生の皆さんは学校生活に慣れてきたでしょうか。自分は
5 月病っぽい感じで若干だれていますが、新緑の季節になり草木
旭山動物園にて
スポーツ交歓会
夕食交流会
が奇麗な緑色になってきて、いい景色が広がってきました。
5 月 13 日から 15 日まで旭川での視察研修を含めた富良野緑峰
高校の専攻科との 2 校研修がありました。旭川では男山の製造所
で様々な日本酒を試飲するコーナーもありました。旭山動物園で
は数いる動物の中でカピバラの存在感に驚きました。富良野では
緑峰高校専攻科の人たちとスポーツ、焼肉などを交えていろいろ
富良野との集合写真
アスパラ収穫体験
フラノマルシェにて
と話をして盛り上がったり、畑作農家のことを知れたりと交流を
することが出来て、とても貴重な時間を過ごすことができまし
た。とても良い研修でした。
来月には牧草の収穫作業が始まります。皆さん農作業中の事故
には気をつけて頑張っていきましょう!