2014(平成 26)年度 事業報告書

一般社団法人日本エレベーター協会
2014(平成 26)年度
事業報告書
(2014 年 4 月 1 日から 2015 年 3 月 31 日まで)
1.会員の異動状況
2014 年度中の会員の異動は、次の表のとおりである。
会員の種類
2013 年度末
2014 年度中の異動
増
減
2014 年度末
正会員
99 社
0 社
0 社
99 社
賛助会員
30 社
1 社
0 社
31 社
情報会員
―
0 社
0 社
0 社
名誉会員
12 名
0 名
0 名
12 名
2.通常及び臨時総会
2.1 第 65 回通常総会
2014 年 5 月 30 日(金)の午後 3 時から、東京都渋谷区渋谷にあるアイビーホールにおいて、第 65 回
通常総会を開催した。第 1 号議案(2013 年度事業報告)、第 2 号議案(2013 年度決算)、第 3 号議案(定
款の変更)、第 4 号議案(役員の選任)、第 5 号議案(常勤の役員の報酬)、第 6 号議案(2014 年度事業
計画)及び第 7 号議案(2014 年度事業計画に伴う予算)を審議し、各議案は承認された。
2.2 臨時総会
臨時総会は、開催しなかった。
3.本部の委員会等、及び支部の活動
3.1 常設委員会等
常設委員会[業務、編集、広報、技術、工事、メンテナンス、安全衛生]及びその関連専門委員会[エレベー
ター機械技術、エレベーター電気技術、エスカレーター、規格・標準化、ISO/TC178 WG4、WG6、小荷物専用
昇降機、段差解消機、ホームエレベーター、リニューアル]は、定期的に開催した。さらに、それぞれ必要に応じ
て、特別委員会及びワーキンググループを開催した。
2014 年度は、特に国土交通省からの法令関連の技術検討、平成 26 年度建築基準整備促進事業の調査番
号 P8 及び国土交通省に、設けられた昇降機等安全審査 WG に関する業務に多忙を極めた。
3.2 支部及び支所の活動
(1)支部及び支所の活動の概要
支部は、北海道、東北、関東、東海、北陸、関西、中国・四国、九州の 8 地域にあり、関東支部の下に神奈
川県支所及び新潟県支所、中国・四国支部の下に四国支所がある。ただし、四国支所の活動は、中国・四国
支部の活動に含み、四国支所は対外名称のみを残している。
定款に規定された事業の中で、支部及び支所において活動する事業は次の 3 項目、及び本部から指示し
た事項である。
1)管轄地域における行政、安全協議会等との連携
2)管轄地域における、「エレベーターの日」等の定期的かつ日常的な安全の周知活動
3)管轄地域における消防本部等との閉じ込め救出訓練等の実施
この支部及び支所における活動のために、支部の活動の展開を取り纏める支部幹事会、支部における技術
的事項を検討する支部技術委員会、及び支部における保守等の事項を検討する支部メンテナンス委員会、並
びに支部の会員に支部活動内容を説明する支部連絡会を必要に応じて設置して活動した。
(2)支部管轄地域における行政及び閉じ込め救出活動等による消防本部等との連携の強化
各支部において当該地域の特定行政庁からの指示等に対して、都度適正に対応した。
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一般社団法人日本エレベーター協会
全国の消防本部等からの要請を受け、総務省消防庁殿との覚書(協力体制)に基づき、会員会社の施設
(研修センター等)又は消防本部等の昇降機を使用して、実機による救助隊への閉じ込め救出訓練を実施し
た。各支部での実施状況は下表のとおりであり、2014 年度の年間訓練回数は 2013 年度と同数であった。
2014 年度には救出訓練を実施しないとした県があったため実施件数が低迷しているが、2 年連続しての未
実施とならないように当該の県とは支部が調整を図っていく予定である。
なお、東京都警視庁からの閉じ込め救出訓練は、2015 年度に実施予定である。
消防本部等への閉じ込め救出訓練実施状況(2015 年 3 月 31 日現在)
支部
実施目安回数
2012 年度
2013 年度
2014 年度
北海道
東北
3 回
6 回
2 回
8 回
2 回
7 回
2 回
6 回
関東
北陸
17 回
3 回
11 回
3 回
10 回
1 回
11 回
2 回
東海
関西
6 回
8 回
4 回
5 回
3 回
6 回
3 回
7 回
中・四国
九州
9 回
8 回
3 回
7 回
6 回
5 回
3 回
6 回
合計
60 回
43 回
40 回
40 回
4.協会の活動
4.1 昇降機の安全、安心の確保及びその周知活動
4.1.1 昇降機の安全、安心の確保
(1)定期検査の制度化[小荷物専用昇降機、ホームエレベーター]:実施できる体制整備、定期検査の
周知の検討等
国土交通省は、昇降機等事故調査部会等において、小荷物専用昇降機に係る事故等の報告を受けて、小
荷物専用昇降機の定期検査の義務化について検討している。
また、2015 年 3 月には国土交通省住宅局建築指導課昇降機等事故調査室から特定行政庁宛に小荷物専
用昇降機の設置情報を基に所有者等に使用上の注意喚起及び点検の促進が促された。
(2)平成 26 年度建築基準整備促進事業への参画
2014(平成 26)年度は「エスカレーターの安全対策のあり方に関する検討」事業番号P8 を東京電機大学か
ら業務委託され、「(イ)既設エスカレーターの地震に対する安全性の確保に関する検討」及び「(ロ)エスカレ
ーターの安全装置の要求性能等に関する検討」を実施した。報告書を 3 月 27 日に東京電機大学から国土交
通省に提出した。また、2015 年 4 月 24 日に開催された同発表会において、東京電機大学・教授 藤田 聡先
生から報告がなされた。
(3)法令等の技術的事項の協力
1)法令等の技術的事項に関する国土交通省への協力
耐震関係の政令改正、告示公布に対して、問合せ事項、依頼された調査等を実施して、必要な情報を
提供した。
2)平成 25 年度版公共建築工事共通仕様書、機械設備工事監理指針及び建築保全業務共通仕様書等
の周知 : これらの事業は 2012 年度に活動した結果、2013 年度に仕様書等が発行され、2014 年度に
講習会等が開催された。
(4)国土交通省の事故報告書公表後の協力要請への協力
社会資本整備審議会から事故報告書が発行された場合等に、安全性向上のための必要な対策を展開す
るために、国土交通省から協力を求められる場合がある。4 件の要請を受け、安全性向上の観点から協力を
した。
(5)昇降機事故報告制度の運用の徹底
国内向けのエレベーター、エスカレーター及び小荷物専用昇降機において重大事故及び安全に関わる不
具合が発生した場合には、JEAS-A2001「昇降機事故等報告制度に関する標準」に基づき、当協会への報告
を徹底した。同制度に基づき、1 件の報告を受けた。
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一般社団法人日本エレベーター協会
(6)労働災害の発生件数の低減及び重篤災害の撲滅:保守関係、工事関係の発生件数の削減
会員から労働災害発生の第1報を受けた際に、発生した事実の連絡及び注意喚起を目的とした緊急連絡
(会長信)を継続して実施した。また、詳細報告の受領時には、安全衛生委員会が当該の会社を交えて再発
防止対策を検討した。
2011 年度に重篤災害の増加を受け、前述の各種対策を行ってきた結果、この 3 年度間は減少傾向となっ
てきていた。しかし、2014 年度は、増加した。また、未だ重篤災害 0 件の目標は、達成できていない。
(7)講習会等による安全、安心に関しての会員への周知活動
1)関係団体等との連携活動
関係団体の関係者に対して実施した講習会等は、次のとおりである。
①国土交通大学校への講師派遣
国土交通省住宅局建築指導課及び国土交通大学校から講師派遣依頼があり、当協会本部事務局から
講師 2 名を 2014 年 12 月 3 日(水)に派遣した。
②実機研修:2014 年 12 月 4 日(木)に、三菱電機ビルテクノサービス(株) 教育センターにおいて、実機
研修を実施した。
2)協会会員向け
当協会会員向けに実施した講習会等は、次のとおりである。
①「昇降機技術基準の解説 2014 年版 耐震告示等の対応」説明会
開催日時
開催場所
内容(概要)
参加者
2014 年
4 月 17 日(木)
137 名
10 時から 12 時まで
1)建築基準法施行令・告示について
アイビーホール
2)質疑応答
2014 年
4 月 17 日(木)
84 名
14 時から 16 時まで
②労働安全講演会
開催日時
開催場所
講師
テーマ
参加者
1) 2013 年度昇降機労働災
1)安全衛生委員会
害分析結果について
前委員長 高頭 茂氏
2014 年
2) 「建設工事関連の労働
2)東京労働局労働基準部
7 月 17 日(木)
アイビー
災害の特色とトレンド等
副主任安全専門官
67 名
14 時から
ホール
について」
松田 健慈郎氏
16 時 30 分まで
3) 「保護具について~最
3)ミドリ安全株式会社
近の動向と使用管理の
部長 佐々木 邦臣氏
ポイント」
③労働衛生講演会
開催日時
開催場所
講師
テーマ
参加者
2014 年
(一社)日本産業カウンセラー 「メンタルヘルス管理監督者
11 月 20 日(木)
アイビー
協会
研修(いまどきの上司のメン
41 名
14 時から
ホール
柏崎 咲江氏
タル&パワハラ基礎知識)」
16 時 20 分まで
④昇降機基礎教育講座
開催日時
開催場所
講義内容(概要)
受講者
2014 年
東京会場
1)開講挨拶、協会活動及び法令遵守に
11 月 26 日(火)
114 名
アイビーホール
ついて
10 時から 16 時まで
2)昇降機概論(歴史・構造・地震対策等)
2014 年
3)建築基準法施行令・告示について
大阪会場
11 月 28 日(金)
45 名
4)質疑応答
中央電気倶楽部
10 時から 16 時まで
⑤社会経済講演会
開催日時
開催場所
講師
テーマ
参加者
2015 年
1 月 28 日(水)
アイビー
スポーツライター・キャスター 「組織を活かし、人を育てる
100 名
15 時から
ホール
青島 健太氏
マネージメント」
17 時まで
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一般社団法人日本エレベーター協会
4.1.2 年間を通じた安全利用の周知活動
(1)都市交通事業者のキャンペーン活動への参画
「エスカレーターみんなで手すりにつかまろうキャンペーン」への参画
全国鉄道事業者 42 社局、商業施設、森ビル、(一社)日本民営鉄道協会、当協会が実施事業者として、
エスカレーターの安全利用を呼びかけるキャンペーンを国土交通省に後援いただき全国各地で実施した。
鉄道事業者各社局等、本部及び支部、会員会社から延べ約 200 名のご協力のもとに、JR東日本の 13
駅、その他全国各社局 19 駅でキャンペーンポスターデザインのポケットティッシュを約 10 万 4 千個配布し
た。
(2)都市交通事業者等へのキャンペーンポスターの掲出依頼
2013 年度に引き続き 2014 年度についても「エレベーターの日」全国統一ポスターデザインに各事業者名
及び当協会名入りのポスターを作成し、札幌市交通局、仙台市交通局、JR東日本、横浜市交通局、名古屋
市交通局、福岡市交通局に掲出いただいた。
また、2014 年度から、新たに札幌市消防局、JR北海道、JR東日本仙台駅、小田急電鉄、京王電鉄、京成
電鉄、相模鉄道、新京成電鉄、西武鉄道、東急電鉄、東京都交通局、東京メトロ、東武鉄道、静岡市の公立
小学校、大阪モノレール、高松琴平電気鉄道についても「エレベーターの日」の全国統一ポスターを掲出い
ただいた。
(3)車内ビジョンシステムへの安全利用動画の提供
大阪モノレールでは、2013 年度から継続して放映いただいているエスカレーターの安全利用に関する
動画を 2014 年度も継続して車内画面にて放映いただいている。また、JR北海道では、2014 年 11 月から札幌
駅及び旭川駅構内の大型画面にて、エスカレーターの安全利用に関する動画を放映いただき、今後継続し
て放映いただくこととなる。
(4)消費者教育推進法による安全周知活動
1)大阪府主催の「マナー講座」
関西支部は、大阪府が主催している、スーパーマーケット等の施設を借用して、小学生以下及び高齢者
を対象とした「マナー講座」に協力した。この講座では、エレベーター、エスカレーターの構造の説明、正し
い乗り方の実地指導等をし、当協会からはクリアファイルに入れたエレベーター、エスカレーターの正しい
乗り方のリーフレットを配布した。
2)学校等への安全周知活動
北海道支部は、11 月 10 日の「エレベーターの日」に札幌市交通局、北海道建築指導センターの協力を
得て、北海学園高校の生徒と一緒に着ぐるみ、エスカレーターの安全利用に関するパネルと立て看板、の
ぼりを使用し、安全利用を呼びかけながら、リーフレット及びエレベーターの日ポスターデザインのポケット
ティッシュ、消せる蛍光ペンのセットを 1 万セット配布した。
東海支部は、静岡市葵区の小学校 38 校に「ドッジボール」を合計 184 個とキャンペーンポスターを送付
し、エレベーター・エスカレーターの安全利用を周知した。11 月 7 日には、そのうちの 3 校を訪問し、「ドッジ
ボール」を贈呈した。
関東支部は、2014 年 12 月 16 日山武市、12 月 17 日成田市、2015 年 2 月 13 日印西市の幼稚園で実
施した乗り方教室で、リーフレット、ポケットティッシュ、消せる蛍光ペンのセットを配布した。
3)「横浜消防出初式 2015」への出展による耐震対策、安全利用等の周知
本部と関東支部神奈川県支所とが協力して、2015 年 1 月 11 日に横浜赤レンガ倉庫及び赤レンガパーク
で開催された「横浜消防出初式 2015」に、エレベーターの安全装置等及びエスカレーターの正しい乗り方
のパネルを展示した。また、「もしもの地震に備えて知っておきたいエレベーターの安全知識」等のリーフレ
ット及びエレベーターの日に作成したティッシュ、消せる蛍光ペン、ベータくんとエスカちゃんの塗り絵等を
約 1,050 名の来場者に配布した。
今回初めての試みとして、会場内の当協会ブースにスクリーンを設置して、エレベーター、エスカレータ
ーの安全利用の動画を放映した。動画は、特にお子様に好評だった。
4)東京都主催の「防災展 2015」への出展による耐震対策、安全利用等の周知
本部及び広報委員会は、2015 年 2 月 27 日、28 日に東京国際フォーラムで開催された東京都主催の「防
災展 2015」に、地震関係、エレベーターの安全装置等及びエスカレーターの正しい乗り方のパネルを展示
した。
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一般社団法人日本エレベーター協会
また、エレベーター、エスカレーター安全利用の動画をパソコン画面で連続放映した。約 600 名の来場
者には、「もしもの地震に備えて知っておきたいエレベーターの安全知識」等のリーフレット及びエレベータ
ーの日に作成したポケットティッシュ、消せる蛍光ペンを配布した。
5)キッズワークショップカーニバル in ふくしま 2015 等での安全利用等の周知
関東支部は、4 月 5 日に会員会社の新入社員の協力を得て、JR 東日本成田駅及び京成成田駅でポケ
ットティッシュを配布した。また、9 月 7 日に河口湖ショッピングセンターで安全推進活動を行い、リーフレット
2 種、ベータくんエスカちゃんと昇降機の安全な乗り方を記載したクリアファイル、ポケットティッシュを配布し
た。
東北支部は、2015 年 3 月 7 日、8 日にキッズワークショップカーニバル in ふくしま 2015 における安全キ
ャンペーンでポケットティッシュを配布した。
6)小田原箱根まちなか博覧会(産業まつり)2014
関東支部神奈川県支所は、9 月 20 日、21 日に小田原箱根まちなか博覧会(産業まつり)2014 に参加し、
安全キャンペーンで、リーフレット 2 種、ベータくんエスカちゃんと昇降機の安全な乗り方を記載したクリアフ
ァイル、ポケットティッシュを配布した。
4.2 地震対策の推進
(1)2012 年度、2013 年度の地震対策全般の検討結果に基づく活動
1)地震対策検討WG活動
2012 年度の地震関連検討WGの検討結果を受けて、2013 年度に発足した地震対策検討 WG の 2 年間
の活動内容を取りまとめた。
①WG1
今後予想される巨大地震に対して、乗客への直接的影響が大きい地震被害防止のため、釣合おもりブ
ロックの脱落防止等の被害、及び閉じ込め削減について検討した。
②WG2
地震時管制運転装置設置のエレベーターにおいても閉じ込めが発生する事例がある。これに対して、
P波感知器の特性調査、地震動の分析、地震時管制運転における課題を整理し、今後地震感知器の仕
様を含めた、地震時管制運転に関する見直しする際に参考となる技術的知見を取りまとめた。
③WG3
長尺物の引っ掛かり防止対策、及び釣合おもりブロックの脱落被害防止につながる対策の検討を進めた。
特に、釣合おもりブロックの脱落防止対策について、被害防止効果の高い構造の必要要件の検討と強
度検証法に関する標準的な計算式を整備した。
2)地震後の現地調査票による調査:対象地震が発生した場合のみ
地震時の閉じ込め及び重大事故につながる機器被害の原因把握を目的とし、会員会社 5 社に対し震度
階 5 強以上の地震発生時に震度階 4 以上を観測した都道府県で閉じ込め又は釣合おもりブロック落下被
害が発生時した場合についての詳細調査を依頼した。依頼後に対象地震は 3 回発生したが、調査対象は
1 物件のみであった。今後も継続て調査データを蓄積する。
3)緊急車両等申請書等のガイドライン、JEAS/JEAB 等の整備
震災時において、エレベーターの早期復旧を図るために、所有者、管理者に協力頂きたいこと等を纏め
たリーフレット「大規模地震発生時のエレベーター早期復旧等に関するご協力のお願い」を作成した。
なお、当該リーフレットは当協会のホームページに「お役立ちリーフレット」として掲載して周知を図るとと
もに、必要に応じてホームページからダウンロードして活用できるものとした。
(2)エスカレーター落下防止対策の普及促進
2014(平成 26)年 4 月 1 日施行の建築基準法施行令の一部改正の内容「地震等に対する脱落防止構造強
化」の内容を紹介するリーフレット「建築基準法施行令の改正の概要」を作成し、発行した。
(3)エレベーターの釣合おもりブロックの落下防止対策の推進
2014(平成 26)年 4 月 1 日施行の建築基準法施行令の一部改正の内容「釣合おもりの脱落防止構造の強
化」等の内容を紹介するリーフレット「建築基準法施行令の改正の概要」を作成し、発行した。
4.3 JEAS等、JIS及びISO/TC178等に関する活動
(1)JEAS 等及び JIS 制定、改訂活動
- 5 -
一般社団法人日本エレベーター協会
1)JEAS の制定、既発行の JEAS の改訂
①JEAS : 次の 9 件を制定又は改訂した。
No
JEAS 番号
登録
タイトル
1
C1001 改訂
14-01
エレベーター設計書(ロープ式)
2
A1003
改訂
14-01
エスカレーター設計書
3
209
新規
15-02
エスカレーターの保守・点検に必要な構造等に関する標準
4
A521B
改訂
15-02
小荷物専用昇降機の構造に関する標準
5
A1040
改訂
15-02
エレベーター設計書(段差解消機)
6
A1041
改訂
15-02
エレベーター設計書(いす式階段昇降機)
エレベーター設計書(ロープ式段差解消機)
7
A1042
改訂
15-02
エレベーター設計書(油圧式(直接・間接)段差解消機)
8
A1043
改訂
15-02
エレベーター設計書(油圧パンタグラフ式段差解消機)
9
A1044
改訂
15-02
②2014(平成 26)年度 第 9 回配布 : 次の表の 2 編を発行した。
No
JEAS 番号
登録
タイトル
1
C1001 改訂
14-01
エレベーター設計書(ロープ式)
2
A1003
改訂
14-01
エスカレーター設計書
③廃版
No
JEAS 番号
登録
タイトル
巻上機のブレーキの手動解放ワイヤロープ、昇降路の点検口及び戸の
1
2005
12-12
施錠装置に関する標準
2)安全要求事項の TS に基づく JIS 及び JEAS の制定
2017 年末に発行を計画しているエレベーターの仕様規定の国際規格の基となる欧州規格 EN81-20/50
に対応する JIS 素案の作成を行った。EN81-20/50 の箇条毎に、建築基準法や 2011 年発行の TS A
0028-1(昇降機の安全要求事項―第1部:ロープ式エレベーター)の要求事項を取り込み、JIS の箇条単位
の素案とした。
3)JIS A4301(昇降路及びかご寸法)の機械室なしエレベーターの検討
国際規格 ISO 4190-1(リフト(エレベーター)設備-第一部:クラスⅠ、Ⅱ、Ⅲ及びⅣのリフト)に機械室な
しエレベーターの寸法規程を導入する動きがあり、この活動への情報提供として、各社の公開情報を基に
機械室なしエレベーターのかご、昇降路寸法の調査を行った。JIS A4301 の定期見直しにあたっては、国
際規格との整合等の運用上の課題が多いため、改訂は行わず現状どおりとした。
4)JIS A4302 の改訂支援
JIS A4302 の完了検査に特化した規定への切り替えを目標として改訂内容を取りまとめ、エレベーター、
エスカレーター及び小荷物専用昇降機の改訂文案が完成した。
5)機種毎の JIS 制定の検討
エスカレーターは、欧州規格 EN115-1 を基に建築基準法等との整合を検討し、JIS 素案が完成した。こ
の内容を技術報告書に取りまとめる活動は休止した。今後、エスカレーター仕様規定の国際規格の制定開
始を待って、活動を再開する。段差解消機は、関連する国際規格及び欧州規格の内容確認とJIS素案作
成とを進めた。
(2)ISO/TC178 活動
1)総会、WG活動等への参画
ISO/TC178 委員会へは、日本の代表(JISC)として P メンバー(投票の義務を持ち、業務に積極的に参
加するメンバー)の地位で参加している。同委員会の傘下の WG として、WG4、WG5、WG6、WG8、WG10
の各国際会議に委員派遣を行い、各WGでの規格開発活動及び改訂時に日本の意見の提示、投票等を
対応した。委員派遣している WG の名称は、次のとおり。
WG4:安全基準とリスク評価(エレベーターの安全基準)
WG4/TFC:安全装置の規格整合、WG4-CEN/TC10/AH17:CEN との協業
WG5:エスカレーターと動く歩道の安全基準
WG6:エレベーター機器(かご寸法、防火戸、非常用エレベーター、エレベーターの避難時利用、等)
WG8:電気要求事項(EMC(電磁両立性)、安全装置の電子化、等)
WG10:省エネルギー
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一般社団法人日本エレベーター協会
2)ISO/TC178 国内審議委員会における審議
エレベーターの包括的な仕様規定に関する国際規格制定に向けての開発工程(ロードマップ)の審議を
中心として日本の対応を検討した。
3)ISO/TC178 に関連した課題の検討
国際規格制定動向に対する、諸課題を検討した。特にエレベーター仕様規定制定に向けてのロードマ
ップ案に対しては、日本の法制度等の実情を考慮して、改訂を申し入れた。
(3)海外の昇降機関連団体との技術交流
ISO/TC178、CEN、ASME との連携強化
2015 年 1 月に開催した、ISO/TC178/WG4 傘下の TFC 東京会議の場において、国土交通省を含めて
欧州標準化委員会昇降機専門委員会(CEN/TC10)メンバーと情報交換した。
4.4 情報発信機能の強化
(1)ホームページの活用
1)一般サイト
①頒布品の拡販のための利便性の向上
昇降機技術基準の解説 2014 年版の発売開始のお知らせ等を掲載し、拡販に努めた。
②昇降機の安全利用の説明の充実、特に高齢者、小学校低学年等に周知
「お知らせ」欄を通じて、エスカレーターの安全利用キャンペーンのお知らせ、「エレベーターの日」昇降
機安全利用キャンペーンのお知らせ、昇降機安全利用キャンペーンアンケートの結果を掲載した。
昇降機の安全利用を目的として、「エレベーターの日」のポスターを掲載した。
「大規模地震発生時のエレベーター早期復旧等に関するご協力のお願い」及び「小荷物専用昇降機の
適正な維持管理のお願い」は、一般サイトからダウンロードできるようにした。
2)会員サイト
委員会活動報告等を掲載した。
(2)機関誌「エレベーター ジャーナル」のさらなる充実
当協会の機関誌は冊子で発行していたが、情報発信の強化を目的として電子書籍とした。
機関誌「エレベーター ジャーナル」は、2014 年 4 月 20 日に創刊して、当協会のホームページの一般サ
イトに掲載した。カラーデータで、幅広い読者にエレベーター、エスカレーターに関する情報を提供開始し
ている。
4.5 昇降機安全利用の広報活動の活性化
(1)11 月 10 日に開催した「エレベーターの日」の活動
「エレベーターの日」の活動として次の活動を実施し、従来よりも広範囲に全国統一ポスターを掲出し、キャ
ンペーン活動を実施した。
1)全国統一ポスター等のデザイン
2014 年度は、2013 年度のポスターデザインを利用し、利用者に実施してほしい言葉を記載し、危険な状
況を示唆する絵で安全を訴求するポスターとした。
2)キャンペーン配布品
キャンペーンを実施する各支部の意見を伺い、共通で制作する配布品として、エレベーター、エスカレ
ーターの正しい乗り方を記載したリーフレット、全国統一ポスターのデザインのポケットティッシュ、消せる
蛍光ペン(11 月 10 日はエレベーターの日、協賛団体名及び当協会名又は支部名の名入り)を作成した。
3)街頭キャンペーン等による呼び掛け
全国各地でエレベーター、エスカレーターの安全利用を呼び掛けた。
①北海道支部: 11 月 10 日に札幌市交通局の大通駅構内等でキャンペーンを行い、キャンペーン配布
品を 10,000 セット配布した。
②本部: 11 月 7 日に東急電鉄渋谷駅構内等、11 月 10 日に東急電鉄横浜駅構内等でキャンペーンを行
い、キャンペーン配布品を合計 6,000 セット配布した。
③関東支部神奈川県支所: 11 月 10 日に横浜駅西口街頭でキャンペーンを行い、キャンペーン配布品
を 2,000 セット配布した。
④東海支部: 静岡市葵区の公立小学校 38 校に「ドッジボール」合計 184 個と全国統一ポスターを送付し、
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一般社団法人日本エレベーター協会
エレベーター・エスカレーターの安全利用を周知した。11 月 7 日には、3 校に直接訪問し「ドッチボー
ル」を謹呈した。
⑤北陸支部: 11 月 10 日にJR金沢駅前でキャンペーンを行い、キャンペーン配布品を 1,000 セット、ポケ
ットティッシュ 1,000 個、消せる蛍光ペン 1,000 本、リーフレットを 500 枚配布した。
⑥関西支部: 阪急電鉄梅田駅の 2 階中央改札前及び 3 階改札前コンコースでキャンペーンを行い、キャ
ンペーン配布品を 5,000 セット配布した。
⑦中国四国支部: 11 月 10 日に広島市中区八丁堀交差点付近、岡山市北区下石井のイトーヨーカ堂前、
高松市サンポート敷地内、松山市大街道の三越大通側入り口付近の4ヶ所でキャンペーンを行い、消
せる蛍光ペンを合計 6,500 本配布した。
4)全国統一ポスターの鉄道車両等への中吊り広告、バス車内等の広告、電飾広告を掲出
JR北海道、札幌市交通局、函館市企業局、旭川電気軌道、くしろバス、十勝バス、仙台市交通局、仙
台空港鉄道、JR東日本、京成電鉄、横浜市交通局、越後交通、福岡市交通局の車両及び車内等の吊り
広告等として約 4,000 枚掲出した。
5)全国統一ポスターの駅構内等及び各事業者内等への掲出依頼と動画放映及びキャンペーン等の
協力を依頼
①札幌市交通局: 駅構内等に札幌市交通局名を記載したポスターを掲出いただき、大通駅構内では、
キャンペーン品を配布いただいた。
②札幌市消防局: 掲示板等に札幌市消防局名を記載したポスターを掲出いただいた。
③JR北海道: 札幌駅、旭川駅構内の画面でエスカレーターの安全利用動画を放映いただき、今後も継
続して放映いただく。
④仙台市交通局: 駅構内等に仙台市交通局名を記載したポスターを掲出いただいた。
⑤JR東日本仙台駅: 駅構内等にポスターを掲出いただいた。
⑥小田急電鉄、京王電鉄、京成電鉄、相模鉄道、新京成電鉄、西武鉄道、JR東日本、東京都交通局、
東京メトロ、東武電鉄: 駅構内等に全国統一ポスターを掲出いただいた。
⑦東急電鉄: 駅内画面に全国統一ポスターを表示いただき、駅構内等では全国統一ポスターを掲出い
ただいた。また、渋谷駅及び横浜駅構内では、キャンペーン品を配布いただいた。
⑧横浜市交通局: 駅構内等に横浜市交通局名を記載したポスターを掲出いただいた。
⑨名古屋市交通局: 駅構内等に名古屋市交通局名を記載したポスターを掲出いただいた。
⑩静岡市葵区内の小学校 38 校: 校内に全国統一ポスターを掲示いただいた。
⑪大阪モノレール: 車内の中吊り及び駅構内等に大阪モノレール名を記載したポスターを掲出いただい
た。また、車内画面にエスカレーターの安全利用周知の動画を継続して放映いただいた。
⑫高松琴平電気鉄道: 車内及び駅構内等に高松琴平電気鉄道名を記載したポスターを掲出いただき、
ポスターデザインのポケットティッシュを配布いただいた。
⑬福岡市交通局: 駅構内等に福岡市交通局名を記載したポスターを掲出いただいた。
6)新聞広告の掲載
①東北支部: 河北新報に「エレベーターの日」の広告を掲載し、エレベーター・エスカレーターの安全利
用を周知した。
②関東支部神奈川県支所: 神奈川新聞に「エレベーターの日」の広告を掲載し、エレベーター・エスカレ
ーターの安全利用を周知した。
7)エレベーター・エスカレーターの安全利用に関するアンケートの実施
当協会ホームページで、エレベーター・エスカレーターの利用者に対して、安全利用に関するアンケート
を 11 月 1 日から 2015 年 1 月 12 日まで実施した。
アンケート応募総数は 16,195 件で、応募者の中から抽選で 100 名に図書カード(1,000 円分)をプレゼン
トした。また、アンケートの結果をホームページに掲載した。
8)取材、放映
①北海道支部: 11 月 10 日に札幌市交通局大通駅構内でキャンペーンの取材を受け、HBC 北海道放送
のニュース番組で放映されました。
②本部: 11 月 10 日放送の日本テレビ「ZIP!今日検定ワールド」という今日は何の日かをクイズ形式で回
答するコーナーで出題の確認依頼があり、当協会が 1979 年に「エレベーターの日」を制定したことが紹
- 8 -
一般社団法人日本エレベーター協会
介された。
③北陸支部: 北國新聞社、中日新聞社、建設工業新聞社からキャンペーンの取材を受け、新聞に掲載さ
れた。
(2)ポスター類、ステッカー類及びリーフレット類の新規企画等
1)キャンペーン配布品:リーフレット、ポケットティッシュ、蛍光ペン、ベータくんエスカちゃんと昇降機の安
全な乗り方を記載したクリアファイル、ベータくんとエスカちゃんの塗り絵を作成した。
2)小学校低学年向けの昇降機安全利用リーフレット:見直した。
3)支部が企画する年間を通じた安全周知活動の支援
①関西支部: 関西支部が 12 月 22 日の京都市交通局の安全利用キャンペーンに協力し、ポケットティッ
シュを配布した。本部は、エレベーターの日のポスターデザインに京都市交通局と当協会名とを名入れ
したポケットティッシュを制作した。
また、関西支部の企画で 3 月 16 日の近鉄奈良駅前のキャンペーンを実施した。本部では安全利用リ
ーフレット、ポケットティッシュ、消せる蛍光ペンのセットを準備した。
②関東支部: 幼稚園、保育園で実施した乗り方教室用にリーフレット、ポケットティッシュ、消せる蛍光ペ
ンのセット、また、キッズワークショップカーニバル in ふくしま 2015 における安全キャンペーン用にポケッ
トティッシュを準備した。
③本部: 札幌市交通事業振興公社の地下鉄マナーキャンペーンにエスカレーターの安全利用に関する
パネル用のデータを提供し、駅構内掲示板、駅構内休憩場所等に掲出いただいた。
さらに、2014 年度の活動において各支部、行政の要望が出ていた、キャンペーン等で活用するベータ
くん、エスカちゃんの着ぐるみの制作準備を開始した。
4)関係団体主催の講演会、論文集、機関誌等への協会活動の成果等の発表
①2013 年度に実施した平成 25 年度建築基準整備促進事業 調査番号 51 の検討内容を東京電機大学・
教授 藤田 聡先生が同事業の発表会で 2014 年 4 月 11 日に発表した。
②鉄の辞典(朝倉書店:2014 年 12 月 15 日発売)は鉄にまつわることを解説した書籍で、その中のエレベ
ーター・エスカレーターで使用しているものについて解説を執筆した。
③BELCA(公益社団法人ロングライフビル推進協会)の ER(エンジニアリングレポート)作成者連絡会議
建物状況調査分科会から昇降機のリニューアルに関する講演を依頼され、リニューアル専門委員会で
当協会発行のリーフレット「エレベーターのリニューアルを考える」等を参考に講演資料を纏め、2014 年
12 月 18 日にリニューアル専門委員長が講演した。
④一般財団法人日本国際協力センター(JICE)の要請により、2014 年 11 月 18 日、19 日に中華民国(台
湾)経済部標準検験局の行政官 3 名に対して、国土交通省 住宅局 建築指導課 昇降機等事故調査
室の協力を得て、「日本のエレベーターの安全基準及び製品認証システム等について」の研修を行っ
た。また、東京電機大学によって、平成 27 年度建築基準整備促進事業調査番号 P8 で実施していたエ
スカレーターの実物大トラスの実験を見学した。
4.6 財政基盤の改善
(1)頒布品及び新規事業
1)頒布品等
①昇降機技術基準の解説 2014 年版は、第 3 版までの印刷となり、想定以上の販売数となった。
②頒布品(安全ステッカー、リーフレット)等の既存品、新規品拡販策
P波感知型地震時管制運転装置、戸開走行保護装置及び安全マークステッカーを頒布している。
「ベビーカー」用の安全ステッカーの人は JIS の改訂計画にともない中性化したデザインとして、頒布し
ている。また、エスカレーター大型ステッカーについては、年に 3 回販売した。
③次の表の頒布品を新規に発行した。
No
1
2
頒布品名
建築基準法施行令の
改正の概要
エスカレーターのリニ
ューアルを考える
新規/改訂
新規
新規
内 容
昇降機の所有者に対し、地震その他の震
動に対する構造強化の内容を周知する
リニューアルの効果等を明示し、エスカレ
ーターのリニューアルを推進する
- 9 -
発行月
2014 年 12 月
2014 年 12 月
一般社団法人日本エレベーター協会
2)産業競争力強化法に基づく先端設備の導入の証明書発行
産業競争力強化法に基づく先端設備の導入をした所有者等に対して税制優遇措置が 2014 年 1 月に施
行されたため、当協会では、当面正会員を対象として当該証明書を 2014 年 7 月から発行できるように準備
を進め、7 月 22 日から受付開始した。
(2)定期検査支援システム
送付案内書と報告書二面への二次元バーコード印刷について、2015 年 10 月から運用が開始できるよう
に、仕様詳細を詰めた。今後プログラム改修を 2015 年上期中に実施する。
また、定期検査支援システムで使用しているソフトウェア(IE8、Java7)でサポート期限切れが近づいており、
優先対応していく事項について検討した。
4.7 昇降機関係統計資料
2013 年度の年間の「新設台数」、「保守台数」、「建物用途別設置台数」、「リニューアル関係の設置台数」等
について調査結果を機関紙「エレベーター ジャーナル」No.2(2014 年 7 月号)に掲載した。
4.8 平成 26 年度優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)受賞者報告、及び平成 27 年度候補
者推薦
(1)平成 26 年度優秀施工者国土交通大臣顕彰
平成 26 年度優秀施工者国土交通大臣顕彰を当協会推薦の 2 名の方が受賞した。
(2)平成 27 年度優秀施工者国土交通大臣顕彰推薦候補者等
平成 27 年度優秀施工者国土交通大臣顕彰推薦候補者及び青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰推
薦候補者を会員会社に募集したところ、それぞれ 2 名の推薦があり、理事会の承認を得て、国土交通省に推
薦した。
以上
- 10 -
一般社団法人日本エレベーター協会
2014(平成 26)年度
収支決算
2014(平成 26)年度の収支決算は、次のとおりである。
2014(平成26)年度 正味財産増減計算書
(2014年4月1日から2015年3月31日まで)
勘 定 科 目
予算額
決算額
(単位:円)
差異
Ⅰ一般正味財産増減の部
1.経常増減の部
(1)経常収益
特定資産運用益
特定資産利息収入
受取会費
入会金収入
正会員会費収入
賛助会員会費収入
情報会員会費収入
事業収益
標準化事業収入
教育普及事業収入
機関紙発行事業収入
業務受託収入
確認申請代理業務収入
定検システム利用収入
証明書発行収入
受取補助金等
民間助成金収入
雑収益
受取利息収入
雑収入
経常収益計
(2)経常費用
事業原価
0
0
82,512,000
0
74,880,000
7,632,000
0
63,760,000
28,400,000
24,900,000
350,000
0
2,200,000
7,910,000
0
2,420,000
2,420,000
100,000
50,000
50,000
148,792,000
33,098
33,098
84,196,000
100,000
76,320,000
7,776,000
0
101,943,980
60,257,610
27,616,092
476,730
3,050,000
2,408,130
7,915,968
219,450
2,370,000
2,370,000
165,954
11,717
154,237
188,709,032
33,098
33,098
1,684,000
100,000
1,440,000
144,000
0
38,183,980
31,857,610
2,716,092
126,730
3,050,000
208,130
5,968
219,450
△ 50,000
△ 50,000
65,954
△
38,283
104,237
39,917,032
0
135,856,616
38,300,000
3,800,000
1,200,000
9,950,000
1,950,000
12,500,000
4,911,616
800,000
300,000
420,000
3,779,757
14,381,841
10,602,084
137,226,184
38,093,241
3,626,276
1,002,761
10,802,998
1,589,481
9,991,002
5,256,361
290,250
83,809
1,051,086
3,779,757
14,381,841
10,602,084
1,369,568
△ 206,759
△
173,724
△
197,239
852,998
△
360,519
△
2,508,998
344,745
△
509,750
△
216,191
631,086
29,425,000
36,677,937
7,252,937
18,300,000
4,500,000
2,500,000
0
100,000
6,350,000
550,000
32,153,089
12,000,000
3,700,000
1,100,000
1,000,000
500,000
253,089
200,000
200,000
200,000
500,000
11,300,000
0
300,000
300,000
600,000
168,009,705
△ 19,217,705
17,971,712
3,781,833
4,190,925
0
103,970
2,218,183
494,359
30,483,150
11,928,663
3,526,259
1,012,434
1,129,436
404,058
254,726
38,568
16,376
163,218
497,466
10,857,160
928
299,500
0
354,358
171,489,091
17,219,941
△ 328,288
△ 718,167
1,690,925
0
3,970
△ 4,131,817
△
55,641
△ 1,669,939
△
71,337
△
173,741
△
87,566
129,436
△
95,942
1,637
△
161,432
△
183,624
△
36,782
△
2,534
△
442,840
928
△
500
△
300,000
△
245,642
3,479,386
36,437,646
△ 19,217,705
192,669,215
173,451,510
17,219,941
192,669,215
209,889,156
36,437,646
0
36,437,646
期首棚卸高
期末棚卸高
事業費
給料手当
福利厚生費
会議費
旅費交通費
通信運搬費
広告宣伝費
減価償却費
消耗什器備品費
消耗品費
図書資料費
印刷製本費
賃借料
諸謝金
租税公課
修繕費
支払負担金
委託費
雑費
管理費
給料手当
福利厚生費
会議費
旅費交通費
通信運搬費
減価償却費
消耗什器備品費
消耗品費
図書資料費
印刷製本費
賃借料
租税公課
支払負担金
帰宅困難者対策費
雑費
経常費用計
当期経常増減額
2.経常外増減の部
(1)経常外収益
経常外収益計
(2)経常外費用
経常外費用計
当期経常外増減額
当期一般正味財産増減額
当期一般正味財産期首残高
当期一般正味財産期末残高
- 11 -
備考
一般社団法人日本エレベーター協会
正味財産増減計算書 前年度比較
勘 定 科 目
2014年4月1日から2015年3月31日まで
2013年度決算額
差異
2014年度決算額
Ⅰ一般正味財産増減の部
1.経常増減の部
(1)経常収益
特定資産運用益
特定資産利息収入
受取会費
入会金収入
正会員会費収入
賛助会員会費収入
情報会員会費収入
事業収益
標準化事業収入
教育普及事業収入
機関紙発行事業収入
業務受託収入
確認申請代理業務収入
定検システム利用収入
証明書発行収入
受取補助金等
民間助成金収入
雑収益
受取利息収入
雑収入
経常収益計
(2)経常費用
事業原価
期首棚卸高
期末棚卸高
事業費
給料手当
福利厚生費
会議費
旅費交通費
通信運搬費
広告宣伝費
減価償却費
消耗什器備品費
消耗品費
図書資料費
印刷製本費
賃借料
諸謝金
租税公課
支払負担金
委託費
雑費
管理費
給料手当
福利厚生費
会議費
旅費交通費
通信運搬費
減価償却費
消耗什器備品費
消耗品費
図書資料費
印刷製本費
賃借料
租税公課
支払負担金
帰宅困難者対策費
雑費
経常費用計
当期経常増減額
2.経常外増減の部
34,145
34,145
82,872,000
0
74,952,000
7,920,000
0
105,503,550
60,959,400
10,021,700
2,142,400
4,133,250
2,746,800
25,500,000
0
2,420,000
2,420,000
73,719
7,483
66,236
190,903,414
33,098
33,098
84,196,000
100,000
76,320,000
7,776,000
0
101,943,980
60,257,610
27,616,092
476,730
3,050,000
2,408,130
7,915,968
219,450
2,370,000
2,370,000
165,954
11,717
154,237
188,709,032
△
1,047
1,047
1,324,000
100,000
1,368,000
△ 144,000
0
△ 3,559,570
△ 701,790
17,594,392
△
1,665,670
△ 1,083,250
△
338,670
△ 17,584,032
219,450
△ 50,000
△
50,000
92,235
4,234
88,001
△ 2,194,382
1,294,320
15,676,161
14,381,841
155,462,847
41,843,786
5,051,158
1,898,747
7,765,960
1,833,587
10,397,350
17,228,742
399,951
68,259
1,808,855
38,408,077
18,082,577
3,162,732
2,779,192
96,590
4,092,593
544,691
30,242,778
11,810,134
3,300,028
789,833
954,120
397,579
397,594
1,920
1,798
184,116
482,697
11,192,579
0
299,500
117,232
313,648
186,999,945
3,903,469
3,779,757
14,381,841
10,602,084
137,226,184
38,093,241
3,626,276
1,002,761
10,802,998
1,589,481
9,991,002
5,256,361
290,250
83,809
1,051,086
36,677,937
17,971,712
3,781,833
4,190,925
103,970
2,218,183
494,359
30,483,150
11,928,663
3,526,259
1,012,434
1,129,436
404,058
254,726
38,568
16,376
163,218
497,466
10,857,160
928
299,500
0
354,358
171,489,091
17,219,941
2,485,437
△ 1,294,320
△ 3,779,757
△ 18,236,663
△ 3,750,545
△
1,424,882
△ 895,986
3,037,038
△
244,106
△ 406,348
△ 11,972,381
△
109,701
15,550
△
757,769
△ 1,730,140
△ 110,865
619,101
1,411,733
7,380
△ 1,874,410
△ 50,332
240,372
118,529
226,231
222,601
175,316
6,479
△ 142,868
36,648
14,578
△
20,898
14,769
△
335,419
928
0
△
117,232
40,710
△ 15,510,854
13,316,472
△
(1)経常外収益
経常外収益計
(2)経常外費用
経常外費用計
当期経常外増減額
当期一般正味財産増減額
当期一般正味財産期首残高
当期一般正味財産期末残高
0
0
3,903,469
188,765,746
192,669,215
17,219,941
192,669,215
209,889,156
- 12 -
0
0
13,316,472
3,903,469
17,219,941
(単位:円)
備考
一般社団法人日本エレベーター協会
貸 借 対 照 表
2015年 3月31日現在
(単位:円)
勘 定 科 目
2013年度決算額
2014年度決算額
差異
Ⅰ 資産の部
1.流動資産
現
金
預
金
未
収
金
前
払
金
仮
払
金
貯
蔵
図
品
書
在
庫
流 動 資 産 合 計
54,385,972
9,390,709
20,658
182,577
34,682
14,381,841
76,036,129
7,165,088
1,637,914
290,876
40,631
10,602,084
21,650,157
△ 2,225,621
1,617,256
108,299
5,949
△ 3,779,757
78,396,439
95,772,722
17,376,283
2.固定資産
(1) 基本財産
建
物
付
属
設
備
基 本 財 産 合 計
2,609,960
2,098,339
△
511,621
2,609,960
2,098,339
△
511,621
10,700,000
11,992,425
4,500,000
6,840,000
20,000,000
5,000,000
1,884,754
20,000,000
15,000,000
6,312,062
10,700,000
11,994,368
4,500,000
6,840,000
20,000,000
5,000,000
1,884,754
20,000,000
15,000,000
6,313,322
0
1,943
0
0
0
0
0
0
0
1,260
102,229,241
102,232,444
3,203
628,939
176,700
7,645,925
17,493,527
378,548
176,700
3,239,600
17,493,527
25,945,091
130,784,292
209,180,731
21,288,375
125,619,158
221,391,880
4,863,801
8,515
0
1,331,200
1,869,714
1,610
0
2,791,400
6,203,516
4,662,724
△ 1,540,792
6,840,000
3,468,000
6,840,000
0
0
△ 3,468,000
10,308,000
16,511,516
6,840,000
11,502,724
△ 3,468,000
△ 5,008,792
192,669,215
209,889,156
17,219,941
(2) 特定資産
ISO 国 際 会 議 準 備 預 金
ISO/WG 活 動 準 備 預 金
安 全 対 策 準 備 預 金
退 職 給 与 引 当 預 金
事務所保証金引当預金
事 務 所 修 繕 引 当 預 金
事務所更新料引当預金
災 害 損 失 等 準 備 預 金
頒 布 品 不 具 合 対 策 準備 預金
P R セ ン タ ー 拡 充 預 金
特 定 資 産 合 計
(3) その他固定資産
什
器
電
無
話
備
加
形
固
保
品
入
定
権
資
証
産
金
その他固定資産 合計
固 定 資 産 合 計
資 産 合 計
△
250,391
0
△ 4,406,325
0
△ 4,656,716
△ 5,165,134
12,211,149
Ⅱ 負債の部
1.流動負債
未
払
金
預
り
金
仮
未
受
払
金
消
費
税
流 動 負 債 合 計
△
2,994,087
△ 6,905
0
1,460,200
2.固定負債
退
職
給
与
引
当
金
資
産
取
得
未
払
金
固 定 負 債 合 計
負 債 合 計
Ⅲ 正味財産の部
一般正味財産
一
般
正
味
(うち基本財産への充当額)
(うち特定資産への充当額)
正味財産合計
負債及び正味財産合計
財
産
(2,609,960)
(95,389,241)
192,669,215
209,180,731
- 13 -
(2,098,339)
(95,392,444)
209,889,156
221,391,880
511,621
3,203
17,219,941
12,211,149
一般社団法人日本エレベーター協会
財
産
目
録 (一般会計)
2015年3月31日現在
勘 定 科 目
(単位:円)
金
額
Ⅰ 資産の部
1.流動資産
現金預金
現
金
現金手元有高
当座預金
みずほ銀行他
普通預金
みずほ銀行他
郵便振替
赤坂郵便局
未収金
前払金
仮払金
貯蔵品
図書在庫
26,822
13,427,763
62,564,101
17,443
7,165,088
1,637,914
290,876
40,631
10,602,084
95,772,722
流動資産合計
2.固定資産
基本財産
建物付属設備
2,098,339
2,098,339
基本財産合計
特定資産
ISO国際会議準備預金
ISO/WG活動準備預金
安全対策準備預金
退職給与引当預金
事務所保証金引当預金
事務所修繕引当預金
事務所更新料引当預金
災害損失等準備預金
頒布品不具合対策準備預金
PRセンター拡充預金
10,700,000
11,994,368
4,500,000
6,840,000
20,000,000
5,000,000
1,884,754
20,000,000
15,000,000
6,313,322
102,232,444
特定資産合計
その他固定資産
什器備品
電話加入権
無形固定資産
保証金
378,548
176,700
3,239,600
17,493,527
21,288,375
125,619,158
その他固定資産合計
固定資産合計
221,391,880
資産合計
Ⅱ 負債の部
1.流動負債
未払金
預り金
未払消費税
1,869,714
1,610
2,791,400
4,662,724
流動負債合計
2.固定負債
退職給与引当金
6,840,000
6,840,000
固定負債合計
11,502,724
209,889,156
負債合計
Ⅲ 正味財産
- 14 -
一般社団法人日本エレベーター協会
財務諸表に対する注記
1.重要な会計方針
(1)消費税等の会計処理
税込み方式を採用しております。
(2)棚卸資産の評価基準及び評価方法
最終仕入原価法を採用しております。
(3)固定資産の減価償却の方法
有形固定資産は、定率法によっております。また、無形固定資産は、定額法によっております。
(4)引当金の計上基準
退職給与引当金は期末退職給与の要支給額に相当する金額を計上しております。
(5)リース取引の処理方法
リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファイナンス・リース取引については、通常の賃貸借取引に係る方法
に準じた会計処理をしております。
2.基本財産及び特定資産の増減額及びその残高
基本財産及び特定資産の増減額及びその残高は、次のとおりです。
勘定科目
前期末残高
(単位:円)
当期増加額
当期減少額
当期末残高
基本財産
2,609,960
建物付属設備
2,609,960
小計
0
511,621
2,098,339
511,621
2,098,339
特定資産
ISO国際会議準備預金
ISO/WG活動準備預金
安全対策準備預金
退職給与引当預金
事務所保証金引当預金
事務所修繕引当預金
事務所更新料引当預金
災害損失等準備預金
頒布品不具合対策準備預金
PRセンター拡充預金
小計
合計
10,700,000
11,992,425
4,500,000
6,840,000
20,000,000
5,000,000
1,884,754
20,000,000
15,000,000
6,312,062
10,700,000
11,994,368
4,500,000
6,840,000
20,000,000
5,000,000
1,884,754
20,000,000
15,000,000
6,313,322
1,943
1,260
102,229,241
104,839,201
3,203
3,203
0
511,621
102,232,444
104,330,783
3.基本財産及び特定資産の財源等の内訳
基本財産及び特定資産の財源等の内訳は、次のとおりです。
勘定科目
当期末残高
(単位:円)
(うち指定正味財
産からの充当額)
(うち一般正味財
産からの充当額)
(うち負債に
対応する額)
基本財産
建物付属設備
小計
(2,098,339)
-
2,098,339
2,098,339
-
-
-
10,700,000
11,994,368
4,500,000
6,840,000
20,000,000
5,000,000
1,884,754
20,000,000
15,000,000
6,313,322
-
(10,700,000)
(11,994,368)
(4,500,000)
(20,000,000)
(5,000,000)
(1,884,754)
(20,000,000)
(15,000,000)
(6,313,322)
(6,840,000)
-
102,232,444
104,330,783
0
0
(95,386,075)
(95,386,075)
(6,840,000)
(6,840,000)
特定資産
ISO国際会議準備預金
ISO/WG活動準備預金
安全対策準備預金
退職給与引当預金
事務所保証金引当預金
事務所修繕引当預金
事務所更新料引当預金
災害損失等準備預金
頒布品不具合対策準備預金
昇降機PRセンター拡充預金
小計
合計
4.固定資産の取得価額、減価償却累計額及び当期末残高 (直接法により減価償却を行っている場合)
固定資産の取得価額、減価償却累計額及び当期末残高は、次のとおりです。
勘定科目
建物付属設備
什器備品
無形固定資産
合計
(単位:円)
取得価額
7,398,703
10,611,762
89,558,400
減価償却累計額
5,300,364
10,233,214
86,318,800
当期末残高
2,098,339
378,548
3,239,600
107,568,865
101,852,378
5,716,487
5.債権の債権金額、貸倒引当金の当期末残高及び当該債権の当期末残高 (貸倒引当金を直接控除した残額のみを記載した場合)
債権の債権金額、貸倒引当金の当期末残高及び当該債権の当期末残高は、次のとおりです。
(単位:円)
勘定科目
受取手形
未収金
未収会費
合計
債権金額
0
7,165,088
0
債権の当期末残高
0
0
0
7,165,088
0
0
7,165,088
0
- 15 -
貸倒引当金の当期末残高
7,165,088
一般社団法人日本エレベーター協会
2015(平成 27)年度
事業計画書
(2015 年 4 月 1 日から 2016 年 3 月 31 日まで)
【基本方針】
安全で安心なエレベーター、エスカレーター
当協会は、すべての利用者の方々に安全を気にすることなく安心してエレベーター、エスカレーター
を利用していただけることを目指す。このためには、これまでに発生した痛ましい事故等を真摯に受け
止め、忘れることなく、製造会社、保守会社、さらには昇降機関連部品等に係わる会社と一体となり、
学識経験者、行政機関、建築業界、関係諸団体等のご協力を得ながら、この実現に向けて、活動を推進
する。
基準の整備
2014 年 8 月から 2015 年 3 月まで 6 回開催された昇降機等安全審査WGの報告書に従って、大臣認定
化の検討がなされた安全装置の内、調速機、非常止め装置及び緩衝器の 3 種類の制動装置について、日
本工業規格(JIS)を制定し、制定した JIS を告示に規定する方向となりました。この報告書を受けて、
3 種類の制動装置に関する JIS の制定活動を当協会の事業計画に組み込むこととする。
ISO/TC178 の日本の国内審議団体として、昇降機に関する ISO/TC178 の活動に参画している。2013 年
10 月に開催された ISO/TC178 の総会において、昇降機に関する国際規格(IS)及び日本工業規格(JIS)
を 2017 年に制定についての推進計画書が議決された。昇降機に関する JIS の制定が地域規格である EN
の著作権との関係で停滞していたが、同推進計画書に沿って制定された JIS に速やかに製品に適用でき
るように、必要に応じて JEAS の制定等の整備を進め、国土交通省のご協力を得ながらこの推進計画書
に沿って昇降機に関する JIS 制定を推進する。
「エレベーターの日」安全の周知活動
11 月 10 日の「エレベーターの日」は年間の安全、安心の周知活動の中心的な位置付けとするととも
に、安全、安心の周知活動はできるだけ広範囲に、年間を通して推進する。
本部、委員会等及び支部等は、年間を通して周知できるようなポスター、リーフレット等の広報ツー
ルの企画及び制作、エレベーター、エスカレーターの設置又は利用者が多い鉄道事業者等へのポスター
等の掲示依頼、行政等の団体が企画した行事への参画等することによって、安全、安心の周知を広範囲
に、長期間実施できるようにする。
法令改正に基づく安全対策等
2014 年度までに法令改正された安全対策の普及を図る。エレベーター、エスカレーターの所有者及び
管理者に対して、既設のエレベーターへの P 波感知型地震時管制運転装置及び戸開走行保護装置の設置
促進、並びに耐震強化対策としてエレベーターの釣合おもりブロックの脱落防止及びエスカレーターの
本体脱落防止対策等々の普及促進を図る。
労働災害
昇降機の据付、保守の従事者の安全確保に関して、労働災害の発生防止の目標として重篤災害の発生
ゼロ
件数を0件と設定している。2010 年度から労働災害の発生総件数、重篤災害の発生減少はしているが、
重篤災害件数の目標を達成できていない。安全衛生委員会、メンテナンス委員会及び工事委員会が連携
して発生防止策を展開し、目標達成を図る。
定常活動
2015 年度は、一般社団法人に移行してからの公益目的支出計画の最終年度である。同計画を計画どお
りに遂行して完了する予定である。
本部、常設委員会等及び支部等の定常活動は、要望への柔軟な対応、改善への取り組み、品質の向上
等を加味しながら、確実に、かつ、遅滞なく遂行する。
当協会の一級建築士事務所における確認申請代理業務では、契約内容の遵守の徹底を図る。
年次報告書、昇降機設置台数調査等の基盤調査、事故報告書対応の安全対策検討のための特別調査、
- 16 -
一般社団法人日本エレベーター協会
5 年に 1 度実施しているエスカレーター利用時の事故調査の纏め等々は、正しい状況を把握して安全、
安心な製品の糧となるように、全会員のご協力を得て推進する。
定期検査支援システムは法令改正に伴うシステムへの改訂を推進し、生産性向上設備投資促進税制の
証明書発行業務は 2015 年度も継続する。
上述の基本方針を踏まえ、次に記載しました基本方針の具体的な展開に従って実施して行きます。会
員の皆様方のさらなるご指導、ご支援及びご協力をよろしくお願い申し上げます。
【2015 年度 基本方針の具体的な展開】
当協会の 2015 年度事業計画の具体的な内容は、次のとおりである。
本事業計画に従い、本部、支部(支所を含む)及び常設委員会(専門委員会等を含む)はそれぞれの
事業計画を策定して活動する。
1.昇降機の安全・安心の推進
1.1 昇降機の安全、安心の確保及びその周知活動
1.1.1 昇降機の安全、安心の確保
(1)2014 年度下期及び 2015 年度上期の法令改正内容への対応
法令の制定及び改正の項目、内容等は、現時点では明確になっていない。制定及び改正内容が明確
になった時点で、その対応について体制及び計画を立案して推進する。
1)法令改正内容の周知徹底
①小荷物専用昇降機の定期検査実施への対応
②昇降機の適切な維持管理に関する指針及びエレベーター保守点検業務標準契約書の周知、等
2)国土交通省との情報交換の実施、昇降機等安全審査WGでの審議、等への対応
3)平成 26 年度の建築基準整備促進事業(以下「基整促」という。
)の実物大実験結果による既設
エスカレーター耐震対策対応
4)昇降機技術基準の解説及び定期検査業務基準書等の改訂
(2)調速機、非常止め装置及び緩衝器の 3 種類の制動装置の JIS の制定
(3)法令等の技術的事項に関する国土交通省、厚生労働省、経済産業省及び消費者庁等への協力
ゼロ
(4)労働災害の発生件数の低減、及び重篤災害 0 件の目標達成
工事(改修を含む)関係、保守関係の発生総件数の削減、重篤災害の撲滅を目指して関係委員会で対
策を検討し、対策の周知を図る。
(5)昇降機事故報告制度による報告の徹底
(6)国土交通省の事故報告書公表後の協力要請への協力
同一、同種の事故の発生を予防するための調査、安全対策等の検討に協力する。
(7)当協会の調査
当協会が定款、会員規則等の規定に従って実施する主な調査は次のとおりで、調査の回答期限の遵
守をお願いする。
1)年次報告[1 回/年]、2)昇降機設置台数調査[2 回/年]、3)エスカレーターの利用者災害調査、他
1.1.2 年間を通した安全利用の周知活動
(1)都市交通事業者のキャンペーン活動への参画 [本部、支部]
継続;JR東日本のキャンペーン 新規;JRグループ各社、主要都市の私鉄及びバス
2013 年度からJR東日本が計画した夏休み時期のキャンペーン活動に協賛し、本部、支部が協力し
て参画している。この活動をより一層活発にするために、継続して活動する。
(2)都市交通事業者等へのキャンペーンポスターの掲出依頼 [本部、支部]
継続;JR東日本、札幌市交通局、仙台市交通局、横浜市交通局、名古屋市交通局、
福岡市交通局、JR北海道、東京メトロ、都営地下鉄、東急電鉄他首都圏私鉄、等々
新規;上記以外の主要都市の鉄道及びバス
「エレベーターの日」に合わせて、本部、支部が協力して首都圏、支部管轄地域にある鉄道等に 2014
年度は約 20 社まで拡大した。継続して依頼するとともに、支部が管轄している地域の新たな鉄道、
定期バス等を運営する会社に展開を図る。
(3)電車内等のビジョンシステムへの安全利用動画の提供 [本部、支部]
- 17 -
一般社団法人日本エレベーター協会
継続;大阪モノレール、東急電鉄、JR北海道、
新規;仙台市交通局、JR東日本、主要都市の私鉄
電車内のビジョンシステムでのエスカレーターの安全利用の放映は大阪モノレールが最初で現在
でも継続しており、2014 年にJR北海道で駅構内のビジョンシステムでエスカレーターの安全利用の
放映、また東急電鉄では駅構内システムでポスターを放映頂いた。
2015 年 12 月からは仙台市交通局の新路線の電車内ビジョンシステムでエスカレーターの安全利用
の放映が予定されている。
本部、支部が協力して、新たな鉄道、定期バス等を運営する会社に展開を図る。
(4)消費者教育推進法による消費者庁(文部科学省)を通じた安全周知活動 [本部、支部]
国民生活センター、幼稚園、小学校、中学校、福祉施設等への安全周知リーフレット等の配布、
「エ
レベーターの日」のキャンペーンを地域の学校の協力を得て実施(2014 年度、北海道支部)
、エレベ
ーター、エスカレーターの正しい利用の講座を幼稚園児、高齢者を対象として実施(2014 年度、関西
支部、関東支部)を参考にして、本部、支部が協力して、対象の人に喜ばれる新たなキャンペーン配
布品も加えて、展開する。
1.2 地震対策の推進
(1)エレベーターの釣合おもりブロックの落下防止対策の推進
既設のエレベーターへの普及;資料、リーフレット等による周知
(2)エスカレーター本体の落下防止対策の普及促進
既設のエスカレーターへの普及;基整促の検討結果及び資料、リーフレット等による周知
2.JEAS 等、JIS 及び ISO/TC178 等に関する活動
2.1 JEAS等及びJISの制定、改訂活動
(1)JEAS 等の制定、並びに既発行の JEAS 等の改訂を適時に実施
(2)2017 年度の国際規格に整合した、エレベーターに関する JIS 制定に向け、JIS 規定内容の検討、
及び JIS 適用の早期実現のための JEAS の制定等
(3)JIS A4301 の機械室なしエレベーターの昇降路及びかご寸法の検討
(4)JIS A4302 の改訂支援
(5)エレベーター以外の機種ごとの JIS 規定内容の検討
2.2 ISO/TC178 活動
(1)総会、WG活動等への参画
(2)ISO/TC178 国内審議委員会における審議
(3)ISO/TC178 に関連した課題の検討
(4)2017 年度に発行予定の ISO/TS22559-Z(日本及び北米の例外規定) の記載内容の検討
2.3 海外の昇降機関連団体との技術交流
(1)ISO/TC178、CEN、ASME との連携強化
(2)NEII、PALEA 等の海外のエレベーター協会との情報交換
3.情報サービス機能の強化
3.1 ホームページ
(1)管理が容易なホームページ構成とし、かつ、利用者の利便性の向上
(2)昇降機の安全利用の説明の充実
(3)掲載内容を精査し、適時、適正な内容の検討、及び実施
3.2 機関誌「エレベーター ジャーナル」のさらなる充実
情報発信機能を強化するために、記事の適時掲載、及び掲載内容の充実
3.3 昇降機安全利用の広報活動の活性化
(1)ポスター類、ステッカー類及びリーフレット類の新規企画、並びに既存品の改訂
1)ポスター、ポケットティッシュ、等へのベータくん、エスカちゃんの活用
2)昇降機の安全利用の周知を図るための展示ボード、リーフレットの制作
ホームページ等に掲載した安全周知内容を活用したリーフレット作成等
3)行政関係、関係団体、支部、支所が企画する安全周知活動の支援
(2)11 月 10 日に開催する「エレベーターの日」活動
1)支部管轄区域内の未展開地域への展開、及び広範囲にわたるポスター等の掲出
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一般社団法人日本エレベーター協会
車内吊りポスター、車内窓のステッカー及び車内電光表示等の掲示方法、壁貼りポスターの大き
さ、等々についての検討
2)昇降機の安全利用の周知のための配布品の企画及び制作
3)利用者アンケート結果の公表、及びアンケートの各委員会等の活動での活用
(3)東京都等の行政が主催する「防災展」等に出展による、耐震対策、安全利用等の周知
【定常活動内容】
1.委員会等
2015 年度の事業計画の基本方針に沿って、次のように推進する。
1.1 委員長会議及び支部長会議
(1)委員長会議は、常設の委員会及び専門委員会の委員長が委員会等の事業計画の進捗状況報告、委
員会等間の連携強化を目的として、年 4 回開催する。
(2)支部長会議は、支部長及び支所長が支部等の事業計画の進捗状況及び経費等状況報告、事業推進
方法等に関して支部等間の連携強化を目的として、年 4 回開催する。
1.2 常設委員会等及び支部等の活動
(1)常設委員会等の活動
常設委員会、専門委員会は、事業計画達成のために、定期的に原則として月 1 回開催する。特別委
員会、WGは、必要に応じて事業計画達成のために開催する。特別委員会、WGは、年度中に新たに
設置の必要が生じた場合には、理事会の承認を得て、設置する。
(2)支部等の活動
定款に規定された事業の中で、支部及び支所において活動する事業は、次の 3 項目である。
1)当該地区の行政、安全協議会等との連携
2)当該地区安全の周知活動、「エレベーターの日」活動、及び定期的、かつ、日常的な安全向上
3)当該地区消防本部との連携:救出訓練体制の整備、訓練の実施
その他、本部から指示した事項
上述の 3 項目について、2015 年度は次の方針で推進する。
1)「エレベーターの日」の活動では、本部の事務局と支部等とが連携して、「安全、安心の周知の
素材」(ポスター等)を本部一括で制作する。また、「エレベーターの日」の活動を継続的に管轄
地域の全域において、より多くの利用者に周知できるように計画する。
2)消防本部に対する救出訓練は、地域の消防本部と実施時期等を打合せ、計画的に実施する。ま
た、救出訓練は有償実施となるように、地域の消防本部が予算を計画する時期に翌年度の実施 計
画、費用等についての打合せを実施する。
2.印刷物等の刊行、頒布及び情報提供
2.1 機関誌「エレベーター ジャーナル」
機関誌は当協会のホームページに掲載する。掲載時期は、原則として 2015 年 4 月、7 月、10 月、2016
年1月の 4 回とする。
2.2 講習会、講演会、説明会等
2.2.1 労働安全講演会 : 2015 年 7 月に東京で実施する。
2.2.2 労働衛生講演会 : 2015 年 11 月に東京で実施する。
2.2.3 昇降機基礎教育講座 : 2015 年 11 月頃に東京会場及び大阪会場の 2 ヵ所で実施する。
2.2.4 社会・経済講演会 : 2016 年1月に東京で実施する。
2.2.5 法令関係説明会他
法令の制定、改正、規格等の制定、改訂等の機会には、必要に応じて説明会等を行うこととする。
2.3 昇降機関係統計資料
(1)昇降機設置台数調査は、正会員に対して 2014 年度年間の新設台数、保守台数及びリニューアル
台数等について調査する。調査結果は、エレベータージャーナル」に掲載する。
(2)エスカレーター利用者災害調査は、5 年ごとに実施している利用災害の調査で、第 8 回目になる。
2013 年及び 2014 年の 2 年分の災害を調査し、エスカレーター専門委員会で分析する。分析結果等
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一般社団法人日本エレベーター協会
は、「エレベーター ジャーナル」に掲載する。
2.4 標準類等の発行
(1)昇降機技術基準の解説、定期検査業務基準書、等の図書を頒布する。
(2)委員会活動によって制定又は改訂された標準類(JEAS 等)
、ステッカー類及びリーフレット類等
は、理事会の承認を得られた後に印刷し、頒布する。
(3)生産性向上設備投資促進税制の申請内容精査、証明書発行業務
2.5 定期検査報告支援システム
告示の改正に伴った定期検査報告支援システムとする。また、システムの利便性を高めるために、新
機能の追加、使用者の要望等に従った現行機能の改善等を検討し、実施する。
2.6 確認申請代理業務
当協会の一級建築士事務所は、昇降機確認申請代理業務を実施する。
2.7 「平成 27 年度優秀施工者国土交通大臣顕彰」(建設マスター)及び「平成 27 年度青年優秀施
工者土地・建設産業局長顕彰」(建設ジュニアマスター)候補者の推薦
「平成 27 年度優秀施工者国土交通大臣顕彰」及び「平成 27 年度青年優秀施工者土地・建設産業局長
顕彰」推薦候補者を会員会社に募集する。理事会の承認を得て、国土交通省に推薦する。
以上
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