政策注力分野に対する大学生からの質問

政策注力分野に対する大学生からの質問
本日は、ご多忙の折、公開討論会にご出演いただき、誠にありがとうございました。以下は、来場者アンケートの際の質問用に、大学生と共に用意をした質問項目になります。
日々、ご多忙のことと存じますが、若者の政治への興味を高めるため、よろしければ各項目に対してご回答をいただけますと幸いです。
いただきましたご回答は責任を持って学生に伝えるとともに、インターネットによって公開、周知に努めます。若者の政治参加意識を高めるために本取り組みへのご理解ご協力賜れますと幸いです。
注力分野
質問文
ご回答 (300文字程度まででご記入ください)
①社会保障(医療・介
護・年金 等)
埼玉県では、全国トップクラスのスピードで高齢化が進んで 消に向けた保育施設の充実などにより、埼玉県に日本一の子育て・教育環境を実現し、埼玉県
います。今後、急速に進む高齢化に対して、対策や打破す への子ども世代の定住を促進します。
また、全国最速の高齢化に対応した医療・介護体制の整備も必要です。国との連携で必要な医
る方策はありますか。
高齢化については、「高齢化を食い止めること」と、「高齢化に対応すること」の両方の対策が必
要です。
まず、高齢化を食い止めるために、日本初の「埼玉子育て教育応援資金」の創設や待機児童解
師数を確保するとともに、ICT活用による医療・介護のシームレスな提供体制の整備、介護・看護
人材などの抜本的な確保策の創設を行います。
埼玉の魅力は、何といっても住み心地の良さです。快晴日数全国1位で災害も少なく、交通の要
衝に位置するなど、恵まれた立地条件があります。また、県内各地には様々な歴史や伝統文化
があり、人情味豊かな人々がいます。これを活かせば埼玉はもっと住みやすく愛される県になり
ます。さらに、こうした魅力を発信することで、オリンピック・世界盆栽博・ラグビーW杯を契機に外
国人観光客の受入体制を整備し、埼玉県への訪問外国人観光客の増加にもつなげていきま
す。
②産業政策
都道府県のブランド力や郷土愛など、他の都道府県と比べ
て埼玉県は魅力がすくないのでは、と思ってしまうことがあり
ます。観光や産業など、県の魅力と言えるものはなんでしょ
うか。
③社会資本整備
埼玉県の特徴の一つに、交通の利便性が高いことが挙げら
れると思います。一方で、日々、県内で学び、暮らす中で、
県の東西をつなぐ交通インフラがぜい弱であると感じること
もあります。東京オリンピックなどの一大イベントを埼玉県の
活性化に最大限利用するために社会資本を整備した方がよ
いのではないかと思う一方で、財政赤字も気になります。社
会資本整備はどのようすべきだと思いますか。
④教育・子育て
将来の子育て世代として、所沢市の育休退園問題は衝撃的
でした。人口当たりの小児科医も全国的に見ても非常に少
ないですし、実は埼玉県は子どもを育てにくいのではないか
と思ってしまいます。子育て支援へのお考えをお聞かせくだ
さい。
⑤農林漁業
埼玉県は、大消費地である東京とも近く、農業地域としても
可能性があるのではないかと思います。ねぎや小松菜、さと
いも、小麦等々、一大産地だと調べてみて気づきました。県
の農業についてこれからどのようになっていくべきでしょう
か?
埼玉県の農業には、消費地と産地が近く、消費者と生産者との交流が行いやすいという利点が
あります。県民全体が埼玉県の農業の多面的機能を理解し、県全体で農業を支えていけるよう、
地域住民との連携や都市・農山村交流等を推進していきます。
また、県内では地勢に合った地域農業により多彩な農産物が生産されています。恵まれた条件
を十分に活用し、各地域の特性を活かした魅力ある農産物の生産を支援していきます。
⑥税財政(財政再建
等)
これから先の将来において、壇上の皆様の誰よりも長く埼玉
に暮らす可能性のある一人として、埼玉県の借金のことが
気になります。コントロールできる範囲内であれば県債を活
用することは悪い事ではない、という考えもあると思います
が、不安もあります。県の財政に関する基本的なお考えをお
聞かせください。
埼玉県では、扶助費や公債費など義務的経費の増加により厳しい財政状況が続いています。
県の財政を改善するため、税収を増やしていくことが大切です。
私は国の成長戦略と連携し、成長の果実を埼玉県に取り込みます。
また、予算編成に当たっては、既存事業のスクラップアンドビルドを徹底し、限られた財源を成長
分野や新たな行政課題への対応に重点的に配分していきます。
⑦労働(雇用・就職・
就労環境整備 等)
これから働き出す身として、埼玉県内での働きやすさが気に
なっています。特に、埼玉県内は、平成24年度、25年度と有
効求人倍率が全国ワースト2位といった調査結果もでていま
すし、県内に働き場所がないのでは、とすら感じています。
他にも、女性の社会進出やブラック企業といった雇用を取り
巻く言葉もたくさんあります。埼玉県における私たち若者の
雇用について、お考えをお聞かせください。
⑧環境・エネルギー
埼玉県は、平野も多く、快晴日数も最も多い都道府県です
が、自然エネルギーを活用したエネルギーの自給率は決し
て高くありません。環境とエネルギーは21世紀の大きなテー
マですが、お考えをお聞かせください。
⑨行政・議会改革・地
方分権
行政改革、特に行政のスリム化では埼玉県は全国でもトップ 厳しい財政状況に加え、今後の急激な高齢化の進展や人口減少時代の到来などを踏まえると、
クラスの実績を誇ると思います。例えば、人口当たりの職員 県の行財政基盤を一層強化していくことが必要です。行政改革は、職員数を減らすだけでなく、
数は全国でも最も少ないようですが、一方で長時間残業が 官民協同の推進や、ICTの活用等による業務改善等、様々な手法を組み合わせることによって
進めていくべきだと考えます。
全国的に問題として報じられてもいました。
これからも、行政のスリム化は進めていくべきでしょうか?
⑩安全・防災・震災復
興
埼玉県の特徴として、他県で学んだり、働いている人が多い
ことが挙げられると思います。一方で、東日本大震災では、
帰宅困難者が問題にとなったと聞きました。災害が起きたと
き、家族の下に帰れないのは自分にとっても、家族にとって
も、とても不安なことだと思います。埼玉県における災害対
策についてお考えをお聞かせください。
埼玉の可能性を活かし、もっと住みやすい県にするために、社会資本整備は非常に重要です。
特に、埼玉県民の通勤の利便性向上に向けた交通インフラの整備は喫緊の課題です。このた
め、ICTを活用したオンデマンドバスの普及促進など新しい交通網の整備を通じ、利便性向上と
地域路線バスの経営改善を実現します。また、首都高の延伸や、地下鉄7号線の延伸なども実
施します。
また、東京オリンピック等を契機に外国人観光客の受入体制を整備し、埼玉県への訪問外国
人観光客の増加にもつなげます。
社会資本の整備にあたっては、国の成長戦略と連携し、成長の果実を取り込むことで税収を増
加させ財源を確保するなど、財政状況にもしっかりと留意しつつ、施策を実施していきます。
私は子育て・教育に重点投資を行うことで、埼玉県を日本一子育て・教育しやすい県にしたいと
考えています。
まず、子育て・教育目的であれば何にでも使える奨学金「埼玉子育て・教育応援資金」を日本で
初めて創設します。将来埼玉県に在住し納付した県民税を奨学金返還分とみなすことで、子ども
世代の埼玉県内への定住を促進します。
さらに、幼稚園・保育園等に通わせる保護者負担を軽減するとともに、待機児童解消に向け保
育施設に係る経費の市町村への補助率の引上げを実施します。
医師についても、国との連携により必要な病床数を確保し、しっかりと医師数を確保していきま
す。
埼玉県内で若者が安心して働ける環境を整備します。
地域若者サポートステーションを活用し、働くことに悩みを抱えている若者に対し、キャリア・コン
サルタントなどによる専門的な相談、コミュニケーション訓練などによるステップアップ、協力企業
への就労体験などを実施し、就労に向けた支援を行っていきます。
また、若者自立支援センター埼玉も充実させ、若者の就労支援も実施していきます。
近年、新興国の経済発展に伴い世界のエネルギー需要は急増しています。我が国はエネル
ギー資源が乏しく、その大部分を海外に依存しているため、エネルギーの安定供給は喫緊の課
題です。また、近年、エネルギー利用に伴う環境問題、特に地球温暖化問題への対応、効率的
なエネルギー供給の実現が求められています。
埼玉県は快晴日数が日本一多いという特性があるため、太陽光発電に加えて、エネルギー変換
効率が高い太陽熱利用技術についても積極的に活用していきます。また、未利用資源となって
いるバイオマスの有効利用の推進を図っていきます。
さらに、埼玉県はセメント工場や県南部に集積している工場などから多くの熱が発生することか
ら、その排熱を未利用エネルギーとして他の用途に積極的に活用していきたいと思います。
東日本大震災発生時に陣頭指揮を執った経験を活かし、帰宅困難者対策の充実や防災セン
ターの機能強化・防災ヘリコプターの機動力向上など、首都直下型地震に万全の備えを講じま
す。
また、さいたま新都心に首都バックアップのための防災拠点を整備するなど、自然災害の少ない
埼玉県の優位性を活かしたまちづくりを行います。