米子コンベンションセンター BiG SHiP

ホール音響システム導入事例
米子コンベンションセンター BiG SHiP
米子コンベンションセンター施設概要
名称：鳥取県立米子コンベンションセンター
愛称：ビッグシップ
（BiG SHiP）
完成：1998年1月
延床面積：18,595㎡
施設：多目的ホール、小ホール、国際会議室、会議室、情報プラザ
運営：公益財団法人とっとりコンベンションビューロー
所在地：〒683-0043 鳥取県米子市末広町294番地
ホームページURL: http://www.bigship.or.jp/
舞台音響設備改修整備
設計・施工・監理: JVCケンウッドアークス・佐藤総合計画グループ
完成: 平成27年3月
http://arcs.jvckenwood.com/
●本社
企画業務部／管理総務部
〒108-0022 東京都港区海岸3-9-15 LOOP-Xビル12F
TEL. 03(6812)2871 FAX. 03(6812)2872
●システム営業部
〒108-0022 東京都港区海岸3-9-15 LOOP-Xビル12F
TEL. 03(6812)2875 FAX. 03(6812)2876
●イメージングシステム部
〒108-0022 東京都港区海岸3-9-15 LOOP-Xビル12F
TEL. 03(6812)2875 FAX. 03(6812)2876
●SP営業部
〒108-0022 東京都港区海岸3-9-15 LOOP-Xビル12F
TEL. 03(6812)2881 FAX. 03(6812)2882
○大阪営業所
〒532-0027 大阪府大阪市淀川区田川2-4-28-1F
TEL. 06(6304)5882 FAX. 06(6304)5883
○名古屋事務所
〒481-0041 愛知県北名古屋市九之坪鴨田121-1
TEL. 0568(24)2440 FAX. 0568(24)2451
○九州営業所
〒810-0072 福岡県福岡市中央区長浜1-1-1 KBCビル9F
TEL. 092(715)8545 FAX. 092(715)8540
http://arcs.jvckenwood.com/
米子コンベンションセンター舞台音響設備における主なソリューション
「米子コンベンションセンター BiG SHiP」は、多目的ホール、小ホール、国際会議室、会議室8室、情報プラザなどを備える
鳥取県随一のコンベンション施設で、
コンサートや演劇など文化活動の拠点でもあります。
ＪＶＣケンウッド・アークスは、同施設の舞台音響設備改修整備工事を担当、平成27年3月に完了しました。
優れた指向性制御により、スピーカー音の不要な
反射を低減するラインアレイ型スピーカーを、
各ホールの用途と特性を考慮して採用。
前方から後方まで均一な音質と音圧を確保しな
がら、高い明瞭度を確保しました。
ラインアレイスピーカー
（多目的ホール）
小ホール
ラインアレイスピーカー
（国際会議室）
ラインアレイスピーカー
（小ホール）
転倒防止用金具
（小ホール・多目的ホール）
多目的ホール
国際会議室
デジタルオーディオ
光ネットワーク回線
持込スピーカー吊りポイントと振止め金具、舞台上の転倒
防止金具、CEE-Form電源コネクターなどを新／増設、
安全性と作業の利便性を更に向上させています。
持込スピーカー吊りポイントと
振止め金具（多目的ホール）
デジタル音響調整卓
（全ホール）
各ホールに配置されたデジタル音響調整卓を中心に、オーディオ
システムのフルデジタル化を実現。主会場とサテライト会場を
同時使用するケースに対応するため、
「Optocore」光ネットワーク
により各室を結び、音声信号を相互に利用できるようにしました。
回線・電源の二重化、マスタークロックの管理も行われ、運用安全
性を確保しています。ネットワーク経由でシステムの集中遠隔
操作を可能にしています。
スマートオーディオモニター
（全ホール）
各ホールともスマートオーディオモニターにより、
アンプ／スピーカーの稼働状態を監視、異常時には
警告を表示することができます。
多目的ホール
多目的ホール音響調整室
デジタル音響調整卓：Soundcraft Vi4
メインスピーカー（L/R）
JBL VT4888 x10 / VT4880 x2
メインスピーカー（C）
JBL VRX932LA-1 x8
多目的ホール（ホール仕様）
2004席・反射板あり
（コンサートなど）
座席数：2004席（1階席1,824席2階席84席
サイドバルコニー86席車椅子席10席）
舞台：最大幅34m 奥行き18.5m
プロセニアム：間口22m 高さ10m
大型映像装置：ワイド400インチ
同時通訳ブース：4室(最大6室)
可動音響反射板／残響可変装置
多目的ホールは、400インチの大画面スクリーンなど充実したプレゼンテーションシステム、1000シーン
を記憶できる照明システムなどの高度な舞台設備と、全客席を床下に収納して平土間の空間にできる
画期的な床機構、可動プロセニアム・音響反射板、壁面6か所の催事用電源などを備え、2004席のホール
として国際会議、式典、講演会などをはじめ、
コンサート、演劇などの文化イベントに対応すると共に、客席
を床下に収納した状態ではグレード感の高い平土間スペースとして、各種展示会、見本市、
スポーツイベ
ントまで、幅広い種類の催事に対応できる米子コンベンションセンターの中心施設です。インターネット
回線を使用した高速大容量通信・映像配信にも対応可能です。
可動プロセニアム内サイドスピーカー
JBL VRX932LA-1/JRX918S
AC2212/64(前方中抜け用)
スマートオーディオモニター
音響調整室システムラック
多目的ホール（平土間仕様）
1,879㎡（展示会、見本市など）
床面積：1,879㎡
電源・通信ピット：床埋め込み44か所
給排水取出口：壁面6か所
床耐荷重：500kg/㎡車両進入可能
レセプション対応可
アンプ室
パワーアンプ:
AMCRON IT9000HD/Itech4x3500HD他
デジタルマルチプロセッサー:
BSS Audio Soundweb London他
音響調整室内ディスプレイ上で、
全パワーアンプの動作状態を監視
できるシステムです。
異常が発生した際は瞬時に警告を
表示します。また、パワーアンプに
接続されたスピーカーの、周波数
インピーダンス特性を診断する
スイープロードモニター機能を
備えています。
診断結果はPC上で保存・管理でき、
初期値と比較することにより、
スピーカーの故障や経年変化を
早期に発見することができます。
小ホール
国際会議室
車椅子席：2∼10（1階層）
床面積：534㎡
座席数：スクール型360席シアター型480席
同時通訳ブース：4室
大型映像装置：ワイド150インチ×2
映像音響機器／催事用電源
レセプション及び展示会対応可能
インターネット回線を使用した高速大容量通信・映像配信に対応可能
客席よりステージを望む
小ホールは、壁面に桜の木を使用した温かみのある雰囲気の中規模ホールで、
200インチのスクリーンを利用した講演会、発表会、ピアノ・室内管弦楽の演奏会、
小演劇、
ファッションショーなどに利用されています。
メインスピーカーに加えて、
ステージサイドスピーカーL,R（移動型）
も利用でき、
幅広い演目に対応できます。
メインスピーカー（L/R）
K-array KK102
国際会議室音響調整室
デジタル音響調整卓：
Soundcraft Si Performer 3
メインスピーカー（L/R）
d&b 24C
国際会議室は、同時通訳ブース4室、2面の150インチ
スクリーンなど、本格的な国際会議に対応できる充実
した設備を備えた、
フリーレイアウトが可能な会議室
です。高級感のある落ち着いた雰囲気で、学会、
シンポジウムをはじめとする各種会議はもちろん、
展示会、
レセプションの会場としても利用されています。
voice of the customer
座席数：300席（固定席298席車椅子席2席）
舞台：最大幅15.2m 奥行き7.2m
大型映像装置：ワイド200インチ
インターネット回線を使用した
高速大容量通信・映像配信に対応可能
催事用電源完備
米子コンベンションセンターの特色
更新により良くなった点
鳥取県立米子コンベンションセンターは、
「BiG SHiP」の愛称で親しまれ、
● デジタル化によりノイズが軽減され、よりクリアな音声の提供が可能となりました。
鳥取県を代表するコンベンション施設および展示会場として、学会や国際会議、
● スピーカー更新により客席後部における音声の聴き取りやすさと、音楽・映画などの迫力が向上しました。
コンサート、展示会など、様々なイベントが開催され、多くの方にご利用いただ
いています。中でも多目的ホールは2004席のホール仕様と、1879㎡の平土
間仕様の二形態が利用でき、鳥取県の観光経済及び文化振興に貢献しています。
● デジタルメディアに対応、CD、SDカード等への録音が可能となりました。
● 各ホールがデジタル回線で結ばれているので、サテライト会場としての利便性が向上しました。
設備更新の背景
● イベント進行上のシーンを記憶できるようになり、多様な場面に素早い対応が可能となりました。
設備更新計画の開始当時(平成23年度)は、平成10年4月の開館より13年が
● 電源喪失時にも放送可能な設備を設けました（多目的ホール、小ホール）。
経過し、設備の耐用年数を超え、経年劣化による故障の頻度が増加していました。
また、補修部品の供給終了により機器修繕が困難となり、安全運用に支障が出て
音響調整室システムラック
メインスピーカー用パワーアンプ K-array KA24×3
● システムの集中管理とタブレット端末による遠隔操作により、作業効率が向上しました。
きたため、設備更新の提案を行い、平成25年度から26年度にかけて2ヵ年計画
で実施することになりました。
Work of ARCS…
更新計画にあたり、要望事項の吸い上げをしっかりと行い、希望どおりシステムを構築できました。
また工事期間中の要望にも柔軟に対応、施工後もしっかりフォローしていただいています。
更新計画のポイント
多目的ホールは、ホール仕様および平土間仕様の2つの会場形態を持つため、
それぞれの特性に見合った機器選定をしました。コンベンション施設なので、
サテライト会場として各ホールを同時運用することもあり、その際に連携できる
配線を計画しました。そのうえで全体としては、以下の点を重視して、最新技術を
取入れながら、利用者ニーズへ柔軟に対応できる計画をお願いしました。
小ホール音響調整室
デジタル音響調整卓：Soundcraft Vi1
● ノイズ軽減とシステム集中管理を可能にするデジタル機器およびデジタル回線の導入。
公益財団法人とっとりコンベンションビューロー
米子コンベンションセンター
● 各ホール内全体の音圧レベルを均一にするため、ラインアレイシステムの導入。
技術課主幹
● 省電力機器の導入。
● ネットワークシステムの再構築など。
西坂朋大様

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