要 望 書 要 望 書

我が国の基幹産業を支える
名古屋港の機能強化に関する
要 望 書
平成27年11月
名 古 屋 商 工 会 議 所
名 古 屋 港 振 興 協 会
名 古 屋 港 利 用 促 進 協 議会
名 古 屋 海 運 協 会
名 古 屋 港 運 協 会
東 海 倉 庫 協 会
日ごろは、名古屋港の発展のために、格別のご理解とご支援を賜り、
厚くお礼申し上げます。
中部地域は、従来より、地域の雇用を支える自動車産業、工作機械、
電機、鉄鋼等の製造業が集積し、近年は、名古屋港臨海部を中心に、
ボーイングやMRJなどの航空機産業の拠点化が進んでいます。
現在、自動車関連産業を中心に、世界的な需要の増加に対応するため、
東南アジア諸国で生産拠点を確保しておりますが、その一方で、海外で現地
調達ができない部品や、製造が困難なコア部品などは、引き続き日本を
マザー工場として国内生産機能を維持・拡充するための設備投資も
積極的に行っており、今後も名古屋港は、この地域の産業発展に欠かせない
非常に重要な社会インフラであります。
このような状況のなか、近年、特に貨物量が急増している東南アジア
航路では、コンテナ船の急激な大型化が進んでいます。
名古屋港においては、主に飛島ふ頭東側コンテナターミナルを利用して
いますが、現状でも水深が不足し、喫水調整による入出港を余儀なくされて
おります。今後、更なる船の大型化に対応できない状態が続けば、
これまで以上に、東南アジア諸国との非効率な物流が改善されず、
我が国経済を支えるこの地域の基幹産業にも多大な影響が出かね
ません。
以上のことから、中部地域の基幹産業が、更なる成長を続けて、
我が国の経済活動に大きく貢献するため、必要な港湾の予算を確保
し て い た だ き、こ の 地 域 の 製 造 産 業 の 物 流 効 率 化 に 必 要 不 可 欠 な
『飛 島 ふ 頭 東 側 コ ン テ ナ タ ー ミ ナ ル の 機 能 強 化』の、早急な実現
に向けて格別のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。
平成27年11月
名 古 屋 商 工 会 議 所
名 古 屋 海 運 協 会
会 頭 岡 谷 篤 一
会 長 伊 東 純 一
名 古 屋 港 振 興 協 会
名 古 屋 港 運 協 会
会 長 藤 森 利 雄
会 長 後 藤 正 三
名古屋港利用促進協議会
会 長 橋 治 朗
東
海
倉
庫
協
会
会 長 白 石 好 孝
立地企業の投資動向
名古屋港の背後地域には完成自動車、自動車部品、工作機械、航空機など基幹産業が集積し、設備投資が積極的
に行われている
企業の投資状況
地域別設備投資増減率 2015/2014(%)
過去 10 年間の企業立地 ・ 投資状況をプロット
( )内は 2014/2013 の増減率
(株)日本政策投資銀行資料
課題 喫水調整による積荷量制限
東南アジア航路 最大船
「MOL GENESIS 5,605TEU」
○輸送機械など重量の重い輸出貨物が多く、
喫水の制約により希望する船に全量積載
できない事態が発生しています。
○このため貨物の一時保管といった不要コス
トの負担を強いられています。
満載時の喫水線
H27.10.7 撮影