本書作成にあたり監査協力いただきました方々に 厚く御礼申し上げます。 外部監査 内部監査 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 環境システム学専攻 教授 大島 義人 氏 大学院理工学研究科(理学系) 岡田 哲男 教授 大学院生命理工学研究科 三原 久和 教授 丹沢 広行 事務局長 「東京工業大学 環境報告書2015」 作成にあたって 総合安全管理センター長 本学は大岡山, すずかけ台, 田町の3地区にキャンパスを有し, 約一万人の学生, 約四千人の教職員が多種多様な教育・ 研究活動とこれらの事務支援活動を行っています。 大学の活動の大前提は環境・安全・衛生の保全であり,これを基盤として人材育成を行うと共に研究成果を挙げ, その結果による社会への貢献こそが本学の責務であると感じております。 大学の環境保全活動のポイントには,エネルギー消費の削減,廃棄物の適正処理と削減という直接的な活動の他に, 持続可能な社会の創成にむけた環境研究が挙げられます。エネルギー消費の削減については, 前年度と比べエネルギー 使用量が2.9%の減少,ガス使用量が2.5%の減少となりました。また,本学が推進するスマートエネルギーキャンパ ス構想である「グリーンヒルズ構想」の一貫として,CO2排出量を削減し,エネルギーミックスと電力の平準化を行 う本学独自のスマートグリッド「エネスワロー ver.3」の運用を開始しました。廃棄物の削減については,長年の懸 案事項であったヘリウムガスの回収施設として,すずかけ台キャンパスにヘリウムガス回収・圧縮・液化設備が完成 し,液体ヘリウムの安定供給が可能になりました。廃棄物の適正処理については,PCB(ポリ塩化ビフェニル)汚染 物の廃棄処分を実施し,約18t(高濃度PCB物品は155kg)を適切に廃棄処分しました。一方,世界をリードする環 境関連の研究については,環境政策や計画の視点から持続可能な社会を実現する取り組みや超伝導磁気エネルギー貯 蔵の研究を取り上げました。また,2011年の東日本大震災以降は,学生も地域社会向け環境保全活動を積極的に行っ てきました。これらの活動については本報告書でご確認下さい。 本学の環境報告書も10年目になりました。これまで皆様から頂いたご意見・ご提言を参考にさせていただきながら, 引き続き本学の取り組みをわかりやすく御報告したいと考えております。報告書の作成にあたっては,環境・安全・ 衛生に対する本学の姿勢と,これを基盤とした教育・研究の具体的な取り組み,目に見える形での環境負荷低減の取 り組みと成果を見やすく分りやすく報告することを第一としましたが,同時に大学構成員各層,特に構成員の大半を 占める学生の活動をできるだけ取り上げるようにしました。 大学の環境保全活動に終着点はありません。日進月歩で着実に成果を上げるべく,継続して取り組んでまいります。 読者の皆様へのお願いですが,この環境報告書をお読みいただくことで,本学の環境への取り組みを御理解いただく とともに,建設的な御意見,温かいご指導・ご支援をいただければ幸いです。 41
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