08号 2学期スタート、PTA奉仕作業ありがとうご

春江小学校 校長室だより
麻中の蓬
第8号 平成27年9月1日(火)
2学期スタート!
【幼稚園改修中】
9月1日(火)
「これからは第二学期で秋です。むかしから秋はいちばんからだもこころもひきしまって、勉強のでき
る時だといってあるのです。ですから、みなさんもきょうからまたいっしょにしっかり勉強しましょ
う。」(宮沢賢治「風の又三郎」より)
45日間と長く思われた夏休みも終わり、2学期が始まりました。殆どの
課題は、21日(金)の全校登校日に提出済みなので、最後の10日間は少し
気楽に過ごせた子も多かったのではないでしょうか。反対に、まだ課題が
残っていた子は土壇場まで保護者を巻き込んだりしなかったでしょうか。
休み中、6年生は、9月29日(火)に行わ
れる坂井市連合運動会に向けて、記録会を行いました。その結果を基に、
100m、走り幅跳び、ボール投げ、走る高跳び、持久走(1000m、600m)、
リレー(4×100m)などの選手種目やチャレンジ種目を決定し、本格的な
練習に入ります。全校で応援したいと思います。
この夏休みから、表題の写真のように、来春から春江幼保園としてスタートするため、幼稚園舎の改
修工事が始まりました。園児はしばらく園舎2階での生活することになりますが、給食は小学校で食べ、
グラウンドや体育館でも遊びます。移動などがやや大変ですが、小学生と幼稚園の触れ合いがこれまで
以上に増えてくれることを願っています。
さて、本校は1日から通常の生活に戻ることができましたが、この夏休み明けを通常に迎えることが
できないような、大きな事件・事故が起こりました。
1つは、丸岡駅付近で、特急電車にはねられ、小学1年生とその祖父が亡くなった事故。もう1つは、
寝屋川市の中1の男子生徒と女子生徒が殺された事件。
校区内にもJRの線路があるので、他人事とは思えません。絶対に線路内には入らない、踏切等で動
けなくなったり、そのような場面を見たら、「列車非常停止ボタン」を押すなどの指導をします。
寝屋川の事件は、深夜から未明にかけての時間に、子どもたちが活動していること自体が不思議に思
いますが、そうせざるを得ない事情が本人を取り巻く環境にあったのでしょう。
本人や保護者を責めることはできません。深夜に徘徊することは良くありません
が、このような子どもたちを犯罪から守るために私たちができることは、ちょっ
とした声かけではないでしょうか。
今回の事件で、町のあちこちにカメラがあり、行動がかなり見張られていると
いうことが分かりましたが、カメラは「あぶないおっちゃんがいるから、気をつ
けろよ!」とは声かけしてくれません。こんなご時世なので、声をかける方が怖
いという場合もあるかもしれませんが、そういう時でも警察に連絡することはで
きます。
春江の街中の幹線道路は多くの人が行きかい、安全だとは言い切れません。ちょっと気になった行動
には声かけ(本人に・学校に・交番に)をよろしくお願いいたします。(8/25の天声人語を読んで)
①いのち ②本 ③手伝い
この3つは、1学期の終業式で、是非夏休みにして欲しいこととし
て話したことです。①は、命を守ること。自分の命を交通事故や水の事故などから守ることはもちろん
のこと、いじめなどによって、他の子の命を奪うようなことも許されません。自分の命と同様に友達の
命も守られなければなりません。本校では、昨年度は大きないじめ問題はなかったと聞いていますが、
今年は数件あるので、指導しながら経過を見守っているところです。
②は、本をいっぱい読むこと。実際に体験できないようなことが、本を読むことによって体験でき、
いろんな考えも知ることができます。また、語彙も増えることによって、何でも「うざい」で済まさず、
自分の気持ちを語彙の数だけ豊かに表現でき、他人を言葉で知らず知らずのうちに傷つけるということ
も少なくなるでしょう。
③手伝いの効果としては、
・家族の役に立った、やり遂げることができたということから自信がつく
・どうやったら早くうまくいくかを考えることで要領を考え、工夫する力がつく
・家族の一員としての役割を果たすことで、責任感が身につく
・親子で一緒にやったり、話題にしたりすることで親子のコミュニケーションが深まる
などがあります。
PTA奉仕作業ありがとうございました
8月
23日
(日)
暑い中、またお忙しい中、奉仕作業に参加して頂きまして、本当に
ありがとうございました。保護者の方に加え、一緒に頑張ろうと、何
人かの児童も来てくれました。「子どものため」は、PTA活動のス
ローガンのようになっていますが、土日に仕事の方も多くなり、参加
も難しくなってきています。
窓拭き、蛍光灯拭き、トイレ掃除、草刈り、草取り、植木の刈り込
み、溝掃除など、結構きつい作業ですがPTA会員の皆さんが集まっ
て、「えいやっ!」とやってくださればこそ、1年間少しずつ蓄積さ
れた汚れが、スカッときれいになり、いい気分で2学期を迎えること
ができます。ありがとうございます。
頭良くなりたいけど 勉強が
奈良県11歳男子の新聞投書
ぼくは頭がよくなりたいのに、最近全く勉強する気になりません。なぜ頭がよくなりたいのかとい
うと、頭が良いと、将来のいろいろな夢に近づくことができるからです。
ところが、勉強しようとするとすぐ面倒くさくなります。問題を解いている途中で、自分の趣味で
ある読書をしてしまいます。その途中で腹が減り、何かを食べるついでに休憩をします。そうして、
どんどん時間が経ってしまうのです。ぼくの心に「また今度しよう」という気持ちができます。勉強
は終わらず、「自分は勉強が苦手なんだ」と思ってしまいます。それが勉強が嫌いに
なる原因でした。
どうして集中できないのかなあ、と思うかもしれません。だけど、このようなや
り方になってしまう人には、この気持ちが分かるはずです。
ぼくは今、この弱点と向き合い、将来の夢を強く思うようにしています。すると
勉強する気になってきます。大人になるまでに知識を増やし、大人になったら歴史
研究家や建築士などになりたいです。戦国時代の歴史に興味があるのと、多くの人
の家を建てたいからです。この気持ちがずっと消えないでほしいです。
こんな経験、大人でもありますね。私など今でもそうです。ちょっと気が乗らなかったり、行き詰っ
たりすると、気分転換と称して、その場から逃げだすこともしょっちゅうです。11歳にしてここまで自
己分析をして、その弱点と向き合い、夢に邁進しようとは、もっと年長でもなかなかできません。その
夢が、学問であれ、芸術であれ、スポーツであれ、確かな目標を持つことは、頑張りの糧になります。
ちょうど先日の夕方の情報番組で、人生を支えた言葉として、松本幸四郎さんのミュージカル「ラマ
ンチャの男」の中のセルバンテスの台詞を紹介していました。
「ああ人生自体がきちがいじみているとしたら、では一体、本当の狂気とは何か? 本当の狂気と
は。夢におぼれて現実を見ないのも狂気かもしれぬ。現実のみを追って夢を持たないのも狂気か
もしれぬ。だが、一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、
あるべき姿のために戦わないことだ」
「夢を喰って生活はできない」と夢をいつかあきらめ、現実に身を沈めていく。生活していくために
はそれが悪いことだなどとは誰も言えません。どう折り合いをつけていくかも、その人の生き方。
ちなみに、先日発表された全国学力・学習状況調査の児童質問紙の「将来の夢や目標を持っています
か」の問いに肯定的に答えたのは、春江小(6年)は88.9%(県平均92.3、全国平均86.5)でした。