多次元情報の情報量と統計的性質

2010/5/11
平成22年度
成 年度
多次元情報処理
(Multidimensional information processing)
大学院理工学研究科
集積
集積システム専攻
専攻
藤井 俊彰
今後の予定:
1.多次元情報とディジタル化(4/15, Done.)
2.多次元情報の情報量と統計的性質
3.画像処理の基礎
4.時空間フィルタリング処理
5.信号予測処理/動き推定処理
6.画像の直交変換と空間周波数(DFT, KLT, DCT)
7.周波数領域における処理
ラ 画像 色
8.カラー画像と色
9.静止画像・動画像の符号化
10.画像符号化の国際標準方式(JPEG, MPEG)
11.3次元画像処理/光線空間理論
12.最近のトピックから
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連続信号のディジタル化
音声信号の情報量(例)
16 bit/sample × 40,000 sample/s × 2 ch = 1.28 Mbps
1サンプルあたりの
毎秒サンプル数
チャンネル数
ビット数
2
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方
画像情報の表し方
1
60
秒
画像の情報量(例)
24 bit/pixel × 640×480 pixel × 30 frame/s = 221 Mbps
画素のビット数
1フレームの画素数
毎秒フレーム数
3
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記録媒体に蓄えられる情報量
情報
記録媒体
動画像
文字
図形
5kB/頁
~100 kB
260頁
13枚
1枚
10.8万頁
5,400枚
540枚
27秒
静止画
~1 MB
☆
20 MB/s
FD
(1.3 MB)
CD-ROM
(540 MB)
MO
(2 GB)
40万頁
2万枚
2,000枚
1分40秒
(4 GB)
80万頁
4万枚
1,000枚
3分20秒
200万頁
10万枚
10,000枚
8分20秒
-
-
-
2~3時間
DVD
(10 GB)
ビデオテープ
(アナログ)
☆テレビ並み解像度の場合
多次元信号の例
Plenoptic Function
7次元!
E.H. Adelson and J.R. Bergen, "The Plenoptic Function and the Elements of Early Vision, “
chapter 1 in Computational Models of Visual Processing, Cambridge, MA: MIT Press, pp. 3-20 (1991).
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光線空間の「時空間解像度=光線数」
光線空間の「時空間解像度=光線数」
n
n'
m m'
m, m' , n, n'
:単位長さ/角度当たりの標本点数
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光線数について
水平視差数 垂直視差数
静止画の光線数: N
= Xm × Ym'×Θn × Φn'
水平画素数 垂直画素数
H
D
fv
V
:ビット深度(bit)
:フレームレート
フレ ムレ ト (fps)
を考慮すると・・・
B = HVDf v × ΘnΦn'
(bps)
光線空間の
情報量
通常の2D映像の情報量
多視点カメラシステム
B = HVDf v × ΘnΦn'
(bps)
通常の2D映像の情報量
ΘnΦn'≥ 100
2D映像の100倍超の情報量
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2010/5/11
光線数 = 画素・視点積(静止画)
谷本正幸:名古屋大学情報連携基盤センターニュース Vol.6, No.4 (2007.11).
画像のもつ情報量
確率変数 X
エントロピー
[bit]
画像の場合,画素値は0-255の整数
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