消化器・神経内科に通院中の患者さんへ (臨床研究に関する情報) 当院では、以下の臨床研究を実施しております。この研究は、通常の診療で 得られた過去の記録をまとめることによって行います。このような研究は、本 来なら対象となる患者さんのお一人ずつから直接同意を得ることが望ましいで すが、取得が困難な場合は、厚生労働省の「臨床研究に関する倫理指針」の規 定により、研究内容の情報を公開することで代用されると規定されております。 この研究に関するお問い合わせなど(ご自身のデータを研究に使用されたくな い場合など)がありましたら、以下の「問い合わせ先」へご照会ください。ま た、研究にデータを利用されることに同意しない場合も何ら不利益を受けるこ とはありません。 [研究課題名] 腎不全・造影アレルギーを有する肝細胞癌患者に対す炭酸ガス 造影肝動注療法における予後・奏功・副作用に関する後ろ向き研究 [研究機関] 香川大学医学部附属病院消化器・神経内科科 [主任研究者]氏名:谷 丈二 所属:消化器・神経内科 職名:学内講師 [研究の目的] 現在の学会のガイドラインでは、造影剤を頻回に使用する肝動注療法・肝動 脈塞栓・リザーバー肝動注療法が中心となっており、造影剤を使用しにくい腎 不全・造影アレルギーを有する肝細胞癌患者さんに対する肝癌治療は局所療法 や分子標的治療薬となり治療の幅が限定され、十分な肝癌治療ができないこと も多々あります。炭酸ガスの血管内注入は従来から、心嚢水腫の診断で大量に 用いられていることからその安全性は明らかで、造影剤アレルギー患者や腎不 全患者に対しても安全に行える利点も報告され、また、炭酸ガス動注造影エコ ー法は腫瘍内の微細な動脈血流を検出することによって小肝細胞癌の診断に応 用するものであり、通常の血管造影で描出されない肝細胞癌の診断に役立って おり、肝癌治療分野での炭酸ガスの肝動注の安全性は明らかとなっています。 当院では、炭酸ガスを陰性の造影剤と使用し肝動脈造影を行い、同定できた血 管より肝動注療法または肝動注塞栓療法を行っています。今回、これらの症例 を後ろ向きに解析し、予後・副作用・奏功因子について検討することを目的に しています。 [研究の方法] ●対象となる患者さん 2007 年 1 月から 2014 年 12 月までに香川大学医学部附属病院で肝癌に対して は、通常の肝血管造影に則し通常量の造影剤の代わりに炭酸ガスと極少量の造 影剤を併用にて肝動注療法を行った方です。 ●利用するカルテ情報 ① 年齢 ② ③ 性別 診断名 ④ 治療内容 ⑤ 検査結果 ⑥ 画像診断 ⑦ 術後経過 ⑧ 転帰 [個人情報の取り扱い] 利用する情報からは、お名前、住所など、患者さんを直接同定できる個人情 報は削除します。また、研究成果は学会や学術雑誌で発表されますが、その際 も患者さんを特定できる個人情報は利用しません。 [問い合わせ先] 木田郡三木町池戸 1750-1 香川大学医学部附属病院消化器・神経内科 電話 087-891-2156 FAX 087-891-2157 担当医師 谷 丈二
© Copyright 2024 ExpyDoc