中国環境情報 2015年 1月号

中国環境情報
2015 年 1 月 1 日~2015 年 1 月 31 日
環境政策の動き
「土壌環境品質基準」の修正案について意見を募集
1 月 13 日、中国環境保護部は「農地における土壌成分の基準」の改定原案を発表した。この基準は 1995
年の発表以来、初めて修正されることになる。汚染物質である鉛、BHC、DDT の規制値が厳しくなり、
またマンガンやコバルトなど新たに 10 種類の物質が測定対象とされている。地元政府がこれらの基準に
対し責任を負う。
国務院、省エネ・エコ化を展開
電池、塗料に消費税を課税
国務院は、2015 年 2 月 1 日より電池と塗料を消費税の課税対象とし、製造や委託加工、輸入の際に税
率 4%を課すと決定した。ただし、水銀を含まない一次電池、ニッケル水素電池、リチウム一次電池、
リチウムイオン電池、太陽電池、燃料電池、バナジウムレドックスフロー電池、および利用時に VOC の
含有量が 420g/L 以下である塗料は対象外とする。
上海市、大気中の粒子状物質の発生源を発表
上海市はこのほど、大気粒子状物質の発生源に関する最新の分析
結果を発表した。以前に発表された北京・天津・河北省における
PM2.5 の発生源割合と比べて、石炭の割合が低く、工業関連による
ものが高くなっている。市の産業構造や石炭の燃焼が発電業界に集
中していることなどを反映している。
そのほか
トンキン湾一帯で海洋汚染訴訟が頻発、環境保護対策を加速
広西自治区の北海海事裁判所は、2014 年に計 35 件の海洋汚染案件を受理した。大部分は、汚染物質
を放出した企業と水産養殖業者とのトラブルである。トンキン湾沿岸部で水質汚染が懸念されている中、
広西自治区はこの地域における産業一体化計画の制定や、産業構造とその分布の合理的な発展、汚染物
質の排出規制に取り組んでいる。
北京市で人工的にスモッグを除去するための実験室を建設
国家発改委と中国気象局は、
「全国の天気を人工的に制御する計画(2014~2020 年)」を発表した。北
京周辺に、雲や霧の発生を制御する本格的な実験室を建設する予定であり、エアロゾル、雲、霧、降水
および人工的な天気の制御について研究を行うという。
人工的にスモッグを抑制する方法について、
「現段階では風による拡散は無理。人工降雨が有効と思わ
れるが、まだ試験段階である」とのことである。
湖北省武漢でごみ焼却発電所が違法操業
周辺住民が相次いで病気に
湖北省武漢市で、「2 ヵ所でごみ焼却発電所が違法操業したため、周辺
住民が相次いで呼吸器疾患を患う」という報道が注目されている。これら
の焼却発電所は人口密集地域でかつ水源地に位置しており、周辺住民が
2012 年ごろから呼吸器疾患にかかるケースが相次ぎ、一部の住民は悪臭
に耐えきれず引越ししたという。この焼却場から約 400mの所にある団地
では、2013 年に肺がんや肝臓がん、リンパがんなどで 8 人が死亡している。
建設の際に環境影響評価を実施していない上、汚染防止対策もせず、ま
たごみの浸出液を無断で放出し、保安距離内の住民を移転させていないな
どの問題が発覚した。住民の疾病を引き起こしたのは、ごみの焼却中に発
生したダイオキシンであるという。