平成26年度 乳がんの罹患状況と 検診状況 乳がんは女性が罹るがんの中で最も多いがんで、近年増加しています。 平成26年度の乳がんに関する当組合の統計をまとめましたので皆さまの健康管理の参考にしてください。 乳がんに罹る女性は30代から増加し、40代・50代で多くなっています。 被扶養者向けの生活習慣病健診を受けた女性の7割は乳がん検診のオプション項目を選択し、実際に 検診から乳がんが発見され、治療に入られた方が4名います。 乳がんは早期発見であるほど治癒率が高い病気です。早期発見のために自己チェックに加えて、オプ ションの乳がん検診を少なくとも2年に1回は必ず選択してください。 【罹患状況】 乳がん医療費 3カ年推移 件数 外来 入院 件数計 1,060 金額 80,000 千 70,000 1,010 60,000 26年度は前年度に比べ、件 数は増加していますが、入院 医療費の減少により金額は 減少しています。 50,000 960 40,000 910 30,000 20,000 860 10,000 810 0 24年度 25年度 26年度 平成26年度 乳がん 年齢別 金額 件数・人数 千 20,000 300 18,000 250 16,000 外来 入院 受診人数 件数 14,000 12,000 200 10,000 150 8,000 100 6,000 4,000 50 2,000 0 0 15 ~ 19 20 ~ 24 25 ~ 29 30 ~ 34 35 ~ 39 40 ~ 44 45 ~ 49 50 ~ 54 55 ~ 59 60 ~ 64 65 ~ 75 30代後半から増加 し、40代・50代の 受診者が多くなっ ています。 【乳がん検診】 (生活習慣病健診受診者:35歳以上の被扶養者・任継本人) 受診者数:3,124人 若い年代は多くの方が 乳がん検診を受診しています。 女性特定健診受診者の年齢別乳がん検診受診状況 人 800 90.0% 700 600 エコー受診者 80.0% マンモ受診者 70.0% 乳がんオプション選択率 60.0% 500 50.0% 400 40.0% 300 30.0% 200 20.0% 100 10.0% 0 0.0% 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~69 70~75 女性で生活習慣病健診を受診した方の7割以上が乳がんオプションを選択しており、若い年 代での選択率が高くなっています。しかし、日本対がん協会のHPによると、30代の女性が 患うがんの中で最も多いのは子宮頸がんです。若い年代の方は恥ずかしがらずに子宮頸 がん検診のオプションを選択することも視野に入れて自分の健康管理をしてください。 女性生活習慣病健診受診者 乳がんオプション選択率 選択 無 29% エコー 28% マンモ 43% 有効性が公式に認められているのはマンモ だけですが、ピンクリボンの乳房健康研究会 のHPでは、エコーは放射線被曝を避けたい 妊娠中の方、若年の方、乳房の圧迫に耐え られない方、強い乳腺症などで良好な撮影 ができない方、頻繁に検査をする必要のあ る方などに適しているとしています。 生活習慣病健診でマンモ・エコーを受診された 3,124名のうち、検診後に医療 機関にかかった方が74名いました。そのうち、乳がんが見つかり治療を開始さ れた方は4名でした。
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