日時 平成 27 年6月 25 日(木) 場所 本校プレイルーム 目的 児童生徒の障害による発音の課題改善や言葉による コミュニケーションおよび摂食能力の向上にむけ, 指導方法を学ぶ。 講演 演題 「楽しく安全な食事のために」 県立障害者療育支援センターわかば療育園 医療科 科長補佐 下妻 玄典 先生 始めに食事指導の意識調査として,プリントによる「摂食ウソホント」という質問が行われました。 1 食事指導で最も大切なのは咀嚼ができることである ホント ウソ 2 誤嚥とはむせることである ホント ウソ 3 むせているときはいったん食事を中断する ホント ウソ 両方あ (A り 両方あ り 覚醒の確認,捕食ができるこ と。) (A り 両方あ ウソ ウソ 食べ物が本来入るべき食道に 入らず。誤って気道に入ること。 ) (A ホント 中断はするけれども,中止 まではしなくてよいです。 ) 他 10 項目にわたり説明と設問の意図を話され,介助者が陥りがちなポイントを分かりやすく指摘されました。 捕食の大切さ 捕食(上下唇で食べ物を口に取り込む)が できると ↓ 上顎の前方前部に取り込まれる ↓ 最も敏感なセンサー ↓ 口の中に入ってきた食べ物の「硬さ」「大 きさ」「粘り気」「温度」などを瞬時に判断 し,その後の口の動きを決める。 実習 咀嚼とマンチング 咀嚼とマンチング 1 お菓子を「下顎単純上 下,舌上下運動,口唇閉 鎖なし」で食べてみる。 2 お菓子を「咀嚼運動, 舌側方運動,口唇閉鎖あ り」で食べてみる。 → 相手の動きや口角の くぼみを確認する。 そもそも「咀嚼」と は何でしょうか? 実習 介助体験(二人一組で) ○ 介助される役(子ども役) 1 目をしっかりつぶる。 2 舌を前に出す。 3 頭部後傾(顎を出す) 4 鼻呼吸をやめる。 ○ 介助する役(大人役) 1 何を食べさせるか自分の判断で決め る。 2 子どもの役の人に気付かれないよう に,声掛けもせずに口の中に入れる。 3 感想を出し合う。次に子ども役に了解 を得て,声掛けをして口に入れる。 私たちは,食事指導を行うことはあっても,される経験はほぼありませ ん。実習を通して介助される側の気持ち,恐怖感,困難さを知り,どのよ うにすれば児童生徒の豊かな摂食につながるか確認することができまし た。今後,この研修を生かし,児童生徒の「生きる楽しみの一つとしての 食事の意味を尊重し豊かにする」ことを目指していきたいです。
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