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富 士 山の F暑 理田 氏 』￨ま 徐 福 ― 行 の 子 孫 ?
神奈 川徐 福研 究会 定例会資 料
2015年 9月 16日
伊藤健 二
富 士 lll北 側 の 富 士 吉 田 市 や 山 中湖 村 に は 、 実 に 「羽 闘 J翅 1が 多 い 。 伝 説 に よ る と、徐 福
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次 の 資 料 は 、 平 成 26年 、 山 中湖 村 で 作 成 した『 宝 め く り 50』 の 1枚 で 、「羽 団 Jの 曲
来 の 伝 説 に 関 し、 村 民 f/b「 声 Jを 集 め た く
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山中湖村作成
6月 の 定 例 会 で 、 池 上 正 治 先 生 か ら
講 演 を して い た だ い た が 、 そ の 時 の レジ ュ メ で は 次 の よ うに 書 か れ て い る。
「秦 氏 の ル ー
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か や 。朝 鮮 半 島 の 南 部 )か ら、
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国 や 日本 の 史 書 か ら読 み とれ る。 ま た 、 彼 らが そ の 出 自 を秦 の 始 皇 帝 と して い る こ と も興
味 深 い 。」
そ れ で は 、 日本 の 史 書 で は 、 秦 氏 を ど の よ うに描 い て い る の だ ろ うか 。
『 日本 書 紀 』 で は応 神 14年 (283年 )、 天 皇 に仕 えた 弓月君 を祖 と し、 百済 よ り百 二 十
県 の 人 を率 い て帰 化 tノ た と記 され て い る。 平安 時代 に編 集 され た『 新 撰 姓 氏録 』 に よれ ば
弓月君 は秦 の 始 皇 帝 の 末裔 とされ る。
国学 院 大 学教授 の 田中史 生氏 は、秦 氏 の 成 立 は 5世 紀 後 半以 前 とす るには根拠 はな く、
『 日本 書紀』 の 話 は恣意 的 な物語 、 と して い る。 また 日本 古代 の 氏族研 究者 で 中央 大学 講
師 の加 藤 謙 吉氏 に よれ ば 、「秦 氏 」 は血縁 関係 で は な く、朝鮮 半 島南 部 の 伽 耶 か ら渡 来 し
た機 能 集 団 で あつた と してい る。
秦 氏 (羽 田氏 )が 日本 に来 た のが 5世 紀後 半 か ら 6世 紀 だが 、徐福 の 来 目が紀 元 前 3世
紀 で あ る の で 、 そ の 差 は 700年 以 上 とな り、秦 氏 を徐福 ― 行 とす るには年 代 的 に無理 が あ
る。 それ で はなぜ 富 士 山 の 羽 田氏 が徐 福 ― 行 と思 われ る よ うに な つて きた のだ ろ うか ?
そ の 答 えは 、 富 士 吉 田 の 「羽 田氏 」 で徐 福研 究者 の 羽 田武 英 氏 が 、
『 真 説 徐福 伝 説 』 の
中 でみ ご とに解 説 して い る の で 、紹 介 した い 。
(富 士 山 麓 に 渡 来 人 が 来 た痕 跡 は 紀 元 三 世 紀 と した 上 で )
「紀 元 三 世 紀 とい え ば 、 徐 福 らが 東 渡 して す で に
400年 余 りの 歳 月 を経 て い る。 に も
か か わ らず 、 これ ら の 渡 来 人 た ち は 徐 福 ― 行 で あ る と何 故 い わ れ た の で あ ろ う。
こ れ に つ い て は 、 大 変 興 味 あ る文 章 が 残 され て い る。 そ れ は 江 戸 時 代 中期 に 前 述 の 川
日御 師 団 が 徳 川 幕 府 巡 察 使 青 木 文 蔵 (蘭 学 書 ・ 儒 学 書 で 甘 藷 先 生 の 名 で 知 られ る )に 差
し出 した『 河 日御 師 団 由 緒 』 で あ る。
こ の 中 で 、 渡 来 人 秦 氏 (波 多 氏 )の 末 裔 を 自認 す る御 師 団 は 、 彼 ら の 先 祖 が 河 日の 里
に来 た 理 由 と して 、 徐 福 が か つ て 住 ん だ 縁 の 地 で あ る の で 移 り住 ん だ と述 べ て い る。 つ
ま り、 こ の 地 の 秦 氏 は徐 福 の 子 孫 で は な い が 、 同 郷 の 徐 福 を慕 っ て い る と い うわ け で あ
る。 しか も 、彼 ら の 祖 神 を祀 る波 多 志 之 神 祠 (こ の 由緒 で は 秦 大 明神 とな っ て い る )が
徐 福 を祀 る とあれ ば 、 彼 ら 自身 が 偽 称 す る ま で も な く第 二 者 が 徐 福 の 子 孫 と誤 認 す る の
は 無 理 も な い こ とで あ ろ う。
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