事業報告書 - 札幌大谷大学・札幌大谷大学短期大学部

平成 26 年度
札幌大谷大学・札幌大谷大学短期大学部
事
業
報
告
書
平成 26 年度
札幌大谷大学・札幌大谷大学短期大学部
事
業
報
目
告
書
次
1.学校法人の概要
①
建学の精神・教育方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
②
沿革・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
③
設置する学校等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
④
役員及び教職員に関する情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
⑤
施設等の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
2.事業の概要
当該年度の主な事業の概要
大学・短大全体・・・・・・・・・・・・・
8
(1) 財産目録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17
(2) 貸借対照表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
19
3.財務の概要
(3) 収支計算書
① 資金収支計算書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
21
② 消費収支計算書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22
(4) 主な財務比率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
23
(5) その他(借入金の状況) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
23
-2-
1.学校法人の概要
①-ア 建学の精神(寄附行為第3条:目的)
この法人は、教育基本法、学校教育法並びに私立学校法に従い、且つ宗祖親鸞聖人が開顕さ
れた本願念仏の大道による仏法と人を重んずる宗教々育を基調とし、自他尊重の社会人、国際
人の養成及び幼児保育を行い心身豊かな人材を育成することを目的とする。
①-イ 建学の精神(
「札幌大谷大学・札幌大谷大学短期大学部 学生便覧」より)
札幌大谷大学、札幌大谷大学短期大学部は、その名の通り京都「大谷」の地に埋葬された日
本仏教の大成者、親鸞聖人(1173-1262)の教えを建学の精神にしています。これはまた1906
(明治39)年、北海道初の私立高等女学校を設立した札幌大谷学園の伝統に由来しています。
親鸞聖人は、自らの凡夫性にいち早く目覚めて「悪人親鸞」と名乗り、無条件に我々すべて
に掛けられている大いなる願いを拠所としない限り、生死の道を克服して意味ある一生を生き
切ることはできないことを発見されたのです。
その願いに基づく我々の学園は、
「生き切れないいのちは一つもない」という理念により、す
べての人間に開かれた学園であり、同時にそこでは、一人も取りこぼさない教育、選別をしな
い教育、裁かない教育が展開されて、自発性・自律性に富んだ学生が育まれるはずです。そし
て教職員も共に学び、教育支援の誠を尽くすのです。
こういった教育観に立脚して、音楽学科、美術学科では、内面からあふれ出る表現のエネル
ギーを様々な手法において発揮し、すべての人々を幸せにする芸術家を育成しようとし、地域
社会学科では、地域社会に貢献しうる心身豊かな社会人を、そして、保育科においては、未来
を築く子どもたちのための保育者・教育者を、真に育成したいと願っています。
①-ウ 教育方針(
「札幌大谷大学・札幌大谷大学短期大学部 学生便覧」より)
1.
「本学樹立の精神」に立脚し、明るく温かみのある自律的人間の育成を行う。
2.
「教育基本法」
「学校教育法」の定めに則り、深く専門の学芸を教授研究し、幅広く深い教
養及び総合的な判断力を培い、生涯にわたって地域参加・社会貢献できる人材を育成す
る。
3.学問の自由を尊び、自発的精神の高揚につとめ、自他の敬愛と協力によって、文化の創造
と発展に貢献する人材を養う。
-3-
② 沿革
1906(明治39)年4月 北海女学校創立(現在、札幌市中央区南6条西7丁目)
1910(明治43)年4月 北海高等女学校に組織変更
1922(大正11)年9月 現校地、札幌市東区北16条東9丁目(当時、札幌村仲通)に移転
1944(昭和19)年3月 財団法人北海高等女学校に組織変更(法人の成立、同年7月7日)
1947(昭和22)年4月 北海高等女学校併置中学校開設
1948(昭和23)年4月 学制改革により、札幌大谷高等学校、同附設中学校に改称
1951(昭和26)年3月 学校法人札幌大谷学園に組織変更
1955(昭和30)年4月 札幌大谷高等学校附属幼稚園開設
1961(昭和36)年4月 札幌大谷短期大学(保育科、入学定員40名)開学
札幌大谷高等学校附属中学校に改称
1964(昭和39)年4月 短期大学に音楽科・美術科(入学定員各50名)を増設
幼稚園を札幌大谷短期大学附属幼稚園とする
1966(昭和41)年4月 短期大学に専攻科「音楽専攻」
「美術専攻」を設置
1979(昭和54)年4月 短期大学に専攻科「保育専攻」を増設
1980(昭和55)年4月 短期大学の入学定員を保育科80名、音楽科90名、美術科70名に改める
1991(平成03)年4月 短期大学の入学定員を音楽科130名、美術科90名に改める
2000(平成12)年4月 短期大学の専攻科を2年制に改める
大学評価・学位授与機構より認定を受け、「学士」の学位取得可能とな
る
2001(平成13)年4月 札幌大谷中学校に改称
2003(平成15)年4月 高等学校に音楽科・美術科を設置
2006(平成18)年4月 札幌大谷学園創立100周年
札幌大谷大学(音楽学部、入学定員80名・3年次編入学定員10名)開学
短期大学の入学定員を保育科100名、音楽科50名に改める
2007(平成19)年4月 札幌大谷短期大学を札幌大谷大学短期大学部と改称
札幌大谷短期大学附属幼稚園を札幌大谷大学附属幼稚園と改称
2008(平成20)年4月 札幌大谷大学短期大学部専攻科「音楽専攻」募集停止
中学校を男女共学とする
2009(平成21)年3月 札幌大谷大学短期大学部専攻科「音楽専攻」廃止
4月 高等学校を男女共学とする
2010(平成22)年4月 短期大学保育科及び美術科を男女共学とする
2012(平成24)年4月 大学音楽学部を芸術学部に名称変更
芸術学部美術学科を増設
社会学部地域社会学科を増設
2013(平成25)年3月 短期大学部音楽科及び美術科、専攻科美術専攻を廃止
-4-
③ 設置する学校等(平成27年3月31日現在)
学校法人札幌大谷学園
理事長 黒萩
裕
所在地 札幌市東区北16条東9丁目1番1号
札幌大谷大学
学 長 巌城 孝憲
所在地 同 上
札幌大谷大学短期大学部
学 長 巌城 孝憲
所在地 同 上
札幌大谷高等学校
校 長 種市 政己
所在地 同 上
札幌大谷中学校
校 長 種市 政己
所在地 同 上
札幌大谷大学附属幼稚園
園 長 安井 美恵子
所在地 札幌市東区北16条東8丁目2番1号
各学校の定員及び現員(平成27年3月31日現在、単位:人)
学
校 名
学部・学科・
入
学 収 容
課程名等
定員数 定員数
現員数
備
考
芸術学部 音楽学科
80
340
283 3年次編入定員10
芸術学部 美術学科
70
※300
244 3年次編入定員10
社会学部 地域社会学科
70
※280
138
100
200
228
10
20
13
札幌大谷高等学校
320
960
956
札幌大谷中学校
175
490
325
-
200
207
-
2,790
2,394
札幌大谷大学
札幌大谷大学短期大学部
保育科
専攻科保育専攻
札幌大谷大学附属幼稚園
合
計
※芸術学部美術学科及び社会学部地域社会学科は、平成24年4月開設のため、平成26年度の実質
収容定員は、芸術学部 美術学科240人、社会学部地域社会学科210人。
-5-
④役員及び教職員に関する情報
役員の概要(平成27年3月31日現在 定員数:理事11名、監事2名)
区 分
氏
名
常/非
備
理 事 長
黒萩
裕
常
平成25年7月26日就任
理
事
月輪 淳裕
非常勤
平成26年6月1日就任
理
事
巌城 孝憲
常
勤
平成23年4月1日就任 札幌大谷大学・同短期大学部
理
事
種市 政己
常
勤
平成24年5月29日就任 札幌大谷高等学校・中学校 校長
理
事
加藤 久豊
常
勤
平成25年10月1日就任 札幌大谷学園法人本部 本部長
理
事
中村 律子
非常勤
平成22年5月27日就任
理
事
鈴木 正實
非常勤
平成22年12月3日就任
理
事
曽我 皆達
非常勤
平成25年9月5日就任
理
事
白山 敏秀
非常勤
平成26年6月1日就任
理
事
伊藤 友晴
非常勤
平成21年4月1日就任
理
事
中井 千尋
非常勤
平成25年4月1日就任
監
事
中尾
進
非常勤
平成27年1月1日就任
監
事
四衢
信
非常勤
平成25年6月1日就任
勤
考
評議員の概要(平成27年3月31日現在 定員数:23名
区
分
法人の職員
宗門関係者
卒 業 生
人
数
8
4
3
単位:人)
父
母
学識経験者
2
教職員の概要(平成27年3月31日現在 単位:人)
札幌大谷
札幌大谷
札幌大谷
札幌大谷
区
分 学
園
大学短期
大
学
高等学校
法人本部
大 学 部
0
55
13
56
教 専 任
員
兼 任
0
197
38
53
職
員
学長
合
6
計
23
19
札幌大谷
大学附属
幼 稚 園
10
17
7
312
札幌大谷
中 学 校
計
153
正 規
2
22
6
13
1
1
45
非正規
2
26
6
2
3
3
42
計
4
300
63
124
40
21
552
-6-
⑤ 施設等の状況(平成27年3月31日現在)
土地
区分・所在地
所属区分・地積(㎡)
種別
大学・短大
高校・中学
価
幼稚園
額
(千円)
計
基本財産
札幌市東区
北15条東8丁目
校舎
敷地
-
3,221
-
3,221
172,159
北15条東9丁目
〃
-
318
-
318
1,010
北16条東8丁目
〃
-
-
2,527
2,527
461,201
北16条東9丁目
〃
7,145
21,054
-
28,199
94,795
37,370
-
-
37,370
493,399
-
104,424
-
104,424
314,922
19,218
-
-
19,218
2,374
-
48,365
-
48,365
1,943
63,733
177,382
2,527
243,642
1,541,803
宅地
-
800
-
800
15,252
〃
-
488
-
488
2,267
〃
-
-
1,550
1,550
12,000
-
1,288
1,550
2,838
29,519
丘珠町 運動場
中沼町
札幌市清田区
有明
北広島市仁別
〃
山林
〃
合 計
-
運用財産
札幌市東区
北15条東8丁目
札幌市中央区
南12条西16丁目
札幌市清田区
里塚
合 計
-
建物
部 門
法人本部
面積(㎡)
取得価額(千円)
帳簿価額(千円)
1,511
381,082
335,203
大学・短大
20,223
3,866,525
2,423,495
高校・中学
15,659
2,232,127
1,328,385
1,532
268,004
140,279
38,925
6,747,738
4,227,362
幼稚園
合 計
-7-
摘
要
2.事業の概要
当該年度の主な事業の概要
2大学・短大全体
●重点項目
1)グランドデザイン(中期計画)の策定
建学の精神を教育の根底の理念とし、現代社会の中で、社会人として活躍する心豊かな人を
育成する。そのためには、本学の音楽・美術・地域社会・保育の各分野において、培われてき
た確かな教育の指針を継承し、新たに確立すべきものは確立し、地域貢献という地域社会と連
携する大学のあり方を明らかにしていく。向う5か年の大学運営の明確なビジョンを策定しつ
つ、高等教育の場としての学生支援の環境をより十全に整えていくことを願いとする。
○「札幌大谷学園グランドデザイン」として5年間(平成 27 年~平成 31 年)の中期計画を策定し
た。
○本学園の各方針に基づき、大学及び短期大学として目標達成に向けての具体的施策を立案し、大
学運営のビジョンを明確にする。
2)完成年度(平成 27 年度)以後の教育課程の見直し
芸術学部音楽学科は、カリキュラムポリシーの見直し、及びカリキュラム内容の整理により
開設コースの改編・整理を検討し、スリム化を図る。
芸術学部美術学科は、コースの改編とともにカリキュラム内容の整理・統合などにより、配
置専任教員と学生数のバランスのとれた教育課程の編成を目指す。併せてゼミナール制の導入
について検討する。
社会学部地域社会学科は、完成年度を見据えて学科内にカリキュラム検討委員会を設け、教
育課程の点検を行う。その骨子は、社会学の専門領域に関して、設置時に配置した類似名称の
科目の整理統合と全学共通科目の導入に伴う一般教育科目の再編である。
全学部共通科目として、地域貢献系科目の開設を検討する。また、授業料の設定について検
討する。
○各学科において教育課程の見直しを行い、平成 28 年度から新カリキュラムに移行するための準
備を行った。
○全学部共通科目の地域貢献系科目の開設については、平成 28 年度からの開設には至らなかった
が、継続課題として検討を進める。
○授業料の設定については、平成 27 年度より保育科の教職課程履修費・保育士養成課程履修費を
50,000 円増額、平成 28 年度より社会学部地域社会学科の授業料を 50,000 円、施設費を 50,000
円増額することとした。
-8-
3)地域貢献機能の明確化
これまで地域貢献事業として、札幌市東区及び美唄市との連携協定をはじめ、各学科の特色
に応じた地域貢献活動に取り組んできたが、本学の持つ「地域に貢献する大学」としての機能
をより明確化するため、これまでの実績に基づき地域貢献事業を一事業として確立させる。
また、これに伴い、文部科学省が募集する「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に
応募し、地域コミュニティの中核的存在となるよう本学の機能強化を図る。
○「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に申請したが、採択には至らなかった(申請数
237・採択数 25)。
○平成 27 年度においては、
「地域に貢献する大学」としての社会的評価を得るための本学の実現可
能な取組を整理し、本学の持つ特色を地域貢献事業に反映させるための組織体制を構築する。
4)各種委員会等の機能改善
教授会の下に設置している「広報委員会」と「入試委員会」の機能について、これまでホー
ムページ等の大学全体に係る広報は「広報委員会」、学生募集に係る広報は「入試委員会」がそ
れぞれ担当してきたが、「入試委員会」は入学試験の企画・実施を主な所管業務とし、学生募集
広報は広報委員会の所管とするよう機能改善を図る。
これにより、情報の管理及び発信等の広報業務が一元化され、学生募集広報の強化を図ると
ともに、より充実した大学広報の実現をめざす。
○広報委員会と入試委員会の機能改善を図り、広報委員会の業務が大きく拡大され、広報機能が充
実された。
○一方、業務拡大に伴う構成員の人数配置や広報委員会の所管事務が企画総務課と進路支援課の2
つの事務組織が関わることになったことによる業務の分担及び効率化等の課題が発生した。
○平成 27 年度の委員会運営を経て、課題の整理を行い、平成 28 年度からの委員会規程の改正に繋
げることとする。
5)学園設置各校との連携強化
昨年度より隔月で開催している幼中高大連携推進委員会において、連携強化のプログラムを
検討しているが、学園行事調整検討、入学金減免検討、芸術教室開設検討、学園ネットワーク
構築検討等の各部会があり、実施できるものは実施し、更に協議が必要なものは、協議を継続
していく。大学から中高への出前授業は、すでに実施されてきたが、今年度においては、更
に、高校生が大学の授業を受けられる単位取得コースを協議する検討部会が開設される予定で
ある。
○幼中高大連携推進委員会及び各検討部会において、検討・協議を継続的に行った。
○体育関係授業での中学校・高校所有体育館の利用について、前期水曜日の2講時に利用可能とな
った。
○札幌大谷高校の生徒が本学の授業を履修できるよう「札幌大谷大学高大連携科目に関する科目等
履修生規程」を制定し、平成 27 年度より科目等履修生として受け入れることとした。
-9-
●教育事業
1)教育改善
①設置計画の履行
平成 24 年度設置の芸術学部美術学科及び社会学部地域社会学科において、設置計画の着実
な履行に努める。
○教育課程の状況については、教員の退任により、配当年次の変更及び科目担当教員の変更等、若
干の変更を余儀なくされたが、概ね計画どおり実施した。
○定員確保の状況については、社会学部地域社会学科において、定員充足率の平均が 0.7 倍未満と
なり、課題解決に至らなかったため、更なる学生募集の強化に努める。
②3ポリシーの明確化
学則に定める教育の目的を達成するため、各学科で3ポリシー(アドミッションポリシ
ー・カリキュラムポリシー・ディプロマポリシー)を定め、教育活動を行っているが、本事
業計画の重点項目に挙げる「グランドデザイン(中期計画)の策定」と併せて、大学・短期
大学としての3ポリシーを明確化する。
○大学・短期大学全体の3ポリシーを定め、明確化した。
○平成 27 年度より、学生便覧、入学案内及びホームページにて周知した。
2)FD活動
①全学FD
専任及び非常勤講師の全教員を対象とした「全学FD研修会」を開催し、組織的な授業内
容・方法の改善に努める。
○新年度開始直ぐに専任及び非常勤講師の全教員を対象とした「FD研修会」を実施したことによ
り、組織的な授業内容や教育方法について確認し、改善に努めた。
②各学科FD
学科ごとのFD活動においては、教員相互の授業参観、授業方法についての研究会等を
実施し、各学科の特徴に合ったFD活動を推進する。
○学科ごとの公開授業やコースごとの分科会等を実施したことにより、各学科の特徴に合ったFD
活動を推進した。
3)学生生活支援
①学費納入に関する制度の明確化
学費未納者に係る除籍に関する規程の一部改正及び学費分納に関する規程を定め、納入期
限等を緩和することで、学費の支弁が困難な学生に対し経済的支援を行う。
○「札幌大谷大学・札幌大谷大学短期大学部授業料等未納者に係る除籍・復籍内規」及び「札幌大
谷大学・札幌大谷大学短期大学部の学費等分納の取扱要領」を改正したことにより、学費納入に
関する制度を明確化し、学費の支弁が困難な学生に対し支援を行った。
- 10 -
②授業料減免制度の活用
授業料減免制度により、学業優秀な学生及び生活困窮な学生に対する経済的支援を行う。
○新設された奨学金制度「東本願寺奨学金」を活用し、学生への経済的支援を行うことにより、学
生サービスの拡充に努めた。
4)キャリア支援
①キャリア支援科目の履修促進
大学 2・3 年生のキャリア支援科目である「キャリアプラン基礎」、「キャリアプラン応用
Ⅰ」・「同Ⅱ」の履修を促進するとともに、課外講座の内容を充実させ、職業意識の涵養に努
める。
○キャリア支援科目「キャリアプラン基礎、応用Ⅰ・Ⅱ」の履修学生を軸に内容を充実させ、
演習形式で職業の涵養に努めた。
○履修学生を増やすための学内告知を学内メール等の活用により積極的に行い、科目担当教員と連
携しながら、学生の就業意識を高めた。
○授業内では、仕事研究として企業の現場で働く方や経営者の方(卒業生含む)から直接お話しを
聞く機会を設け、就職時の臨場感を熟成させた。
②各種就職支援講座の開講
インターンシップ、職業理解、音楽系・美術系専門職業界研究等を通じ、音楽・美術の専
門職への就職に関するより多くの情報発信に努める。ポートフォリオ作成講座、Microsoft
Office Specialist 資格取得支援講座等、様々な講座に参加した学生がステップアップ式に
成長できるようにプログラムを設定する。
○インターンシップ、職業理解、音楽系・美術系専門職業界研究等の研究会を軸に専門職就職に関
するより多くの情報発信に努めた。
○様々な就職支援講座や資格取得支援講座等に参加した学生が段階的に成長できるように講座を適
宜精査し、プログラムを設定した。
○講座受講後のアンケートでは、講座への満足度は高かった。また、受講により就職活動への積極
性が向上し、成果が見られた。
③就職イベントの開催
「進路・就職スタートアップセミナー」、「進路・就職フェアー」、「就職活動スタートプログ
ラム」の3本を柱とし学生の職業観を養う。また、学生に配布する就職活動の手引き「Let’
s 就活!」の内容を見直し、さらなる充実を図る。
○「進路・就職スタートアップセミナー」、「進路・就職フェアー」、「就職活動スタートプログラ
ム」の3本柱を軸に学生の職業観を育成した。
○学生に配布する「Let’s 就活!」について、表紙デザインの学内公募を行い、学生の就職意識
の高揚を図ると共に内容の充実を図った。
- 11 -
④個別指導の強化
学生一人ひとりに対する個別指導を徹底し、個々の希望に応じた就職決定に結び付ける。
○学生一人ひとりに対する個別指導の重要性に鑑み、学生の個別支援を丁寧に行った。
○大学は、就職率は 85.7%で前年度比 1.2%増、進学等を含めた進路決定率は 89.8%で前年度比
1.9%増となり、前年度よりも若干良好な結果となり、成果がみられた。
○短期大学部保育科は、クラス担任による学生指導、進路指導に力を入れることにより、今年度も
退学者を出すことなく、就職率もほぼ 100%達成できた。
⑤求人開拓
インターンシップや学内企業説明会を通じて企業との信頼関係をさらに強めるものとす
る。
また、企業訪問(幼稚園・保育園等を含む)を行い、卒業生の就業状況を把握するととも
に本学の専門教育及びキャリア教育への理解を求めるための広報活動を展開する。
○インターンシップや学内企業説明会の企業数は安定してきている。
○企業訪問(保育系・民間企業系)は随時行い、本学の学生の長所を伝え、人事担当者とのパイプ
を更に強化した。
○内定先・就職先、求人開拓としての訪問を行い、学内企業説明会への参加を促し、インターンシ
ップの受け入れ要請も推進した。
●研究事業
1)研究費
①外部研究費獲得
財務課を中心に、外部研究費に関する情報を各教員に発信し、科研費等をはじめとした外
部研究費の積極的活用を促進する。
○各種の助成事業の発信を随時行い、外部研究費の積極的活用の推進に努めた。
○外部研究費の獲得の対策として、コーディネートの体制整備が必要と考えられるため、平成 27
年度の検討課題とする。
②特別加算研究費の活用推進
学長の裁量によって支給可能な「特別加算研究費」についての活用促進を行い、研究活動
を支援する。
○募集要項を配付し、活用促進の広報を行った。
○9件の申請があり、全ての研究を採択した(研究計画の変更により1件辞退)
。
○次年度以降も予算に応じて継続して実施し、研究活動の促進を図る。
- 12 -
2)研究発表
①紀要の発行
紀要編集規程に基づき、紀要編集委員会により編集作業を行い、本学における研究・教育
の成果を公表する。なお、発行は3月を予定する。
○紀要 45 号を3月 31 日に発行した(発行部数は 500 部)
。
○冊子体は国内大学図書館、様々な美術館や博物館、仏教系機関や報道機関、本学関係者に配布す
る。また、電子化した論文(著者が公開を許諾)は本学図書館 HP 及び CiNii(NII 学術情報ナビ
ゲータ)で公開し、広く世界に発信する。
②論集の発行(社会学部)
紀要の発行に加え、平成 24 年度に新設した社会学部の研究・教育の成果を広く社会に公表
するため、社会学部としての論集を3月に発行する。
○論集3号を3月 31 日に発行した(発行部数は 200 部)
。
○成果を広く社会に公表するために、冊子体を全国の社会学部を有する大学図書館、札幌近郊の主
要大学図書館や国立国会図書館、公立図書館等に配布する。また、電子化した論文は本学図書館
HP 及び CiNii(NII 学術情報ナビゲータ)で公開し、広く世界に発信する。
●社会貢献・国際交流事業
1)社会貢献事業
①地域連携協定関係
東区・天使大学・専門学校北海道体育大学校と締結した「東区地域連携協定」及び美唄市
との「連携協定」により、幅広い分野の社会貢献活動を継続して展開する。
○各協定に基づき、各学科の特色を生かした社会貢献活動を展開した。
○八雲町及び苫小牧信用金庫との地域連携協定を新たに締結し、社会貢献活動の拡大を図った。
②公開講座の開講
一般市民に対する生涯学習の場を提供し、併せて本学の建学の精神及び設置する学科の特
色の理解を深める機会として、公開講座を充実させ、地域に開かれた事業を展開する。
○仏教・音楽・美術・社会・保育の5講座を開講し、述べ 287 名の参加があった。
○公開講座終了後のアンケート結果では、ほとんどの参加者が「また本学の公開講座にぜひ参加し
たい」、
「機会があれば参加したい」との回答があり好評だった。
2)国際交流事業
①リスト・フェレンツ音楽芸術大学(芸術学部音楽学科)
海外研修の受入れ及び同大学教授の派遣事業について、継続して実施する。
○同大学教授であり、本学客員教授のラントシュ・イシュトヴァ―ン氏の特別講義を実施した。
- 13 -
②ペーチ大学(芸術学部音楽学科)
昨年 12 月に新たに連携協定を締結した同大学と「学生同士の交流コンサート」等により交
流事業を実施する。
○同大学教授による特別講座や合唱指導、国際交流コンサートを開催した。
●学生募集
1)入学定員の確保に向けた取組
①募集広報の実施体制
重点項目として挙げた入試委員会と広報委員会の機能改善による連携で募集活動を強化
し、これまでの入試制度及び広報活動を見直しながら、入学定員の確保に努める。
○芸術学部音楽学科及び社会学部地域社会学科については、入学定員の確保に至らず、また、前年
度の入学者数を下回ったため、更なる改善策を検討する。
○芸術学部美術学科も入学定員の確保に至らなかったが、定員の9割は確保しており、また、前年
度の入学者数を上回ることができた。次年度は入学定員を確保できるよう取り組む。
○短期大学部保育科は前年度に引き続き入学定員を確保することができた。今後も維持できるよう
取組を継続する。
②各種広告
交通広告・新聞広告・進学情報誌等での広報を展開し、本学のPR、特に資料請求の促進
となるよう効果をねらい掲出する。
○学生募集のスケジュールと出願時期を総合的に考慮し、効果の高い媒体を選出した。
○美術学科及び地域社会学科の学生が広告クリエイターの指導を受けながら、大学ポスターを制作
し、学びの一環として学生が大学広報に関わっていく取組を実施した。
③進学相談会・進学ガイダンス
各種相談会を通じて、オープンキャンパス及び進学準備講習会等の本学で実施するイベン
トへの参加を促す。
○直接高校生と接触できる機会として、前年度以上に進学相談会・進学ガイダンスに参加した。
○結果として、入学者の増加には至らなかったため、平成 27 年度は、進学相談会・進学ガイダン
スの効果を見極め、人員や予算をより効果的に再配分することを検討する。
④高校訪問
進路指導部及び音楽、美術の教科担当教諭への適切な情報提供により、信頼関係の構築を
図る。また、訪問エリアを北海道内から東北圏に拡大する。
○入学者・出願者情報を基に高校訪問を実施した。
○美術学科では「がんばれ!美術の時間」を企画し、美術実技指導者のいない地方高校に出向いて
授業や美術部指導を行った。また、その一環として、北海道高等学校文化連盟(高文連)各支部
と連携し、実技研修会を実施した。
- 14 -
⑤オープンキャンパス・進学準備講習会・大学説明会
例年、オープンキャンパス・進学準備講習会の参加者の出願率が高いことから、さらに内
容の充実を図り、出願に結び付ける。
○計画に基づき実施した。イベント参加からの出願率が高いことから、次年度以降においても学生
募集の柱として、より高校生が参加しやすい内容を検討し、プログラム内容の充実を図る。
2)入試制度改革
①センター利用入試の導入(社会学部地域社会学科)
社会学部地域社会学科において、平成 27 年度入学試験より大学入試センター試験利用型の
入試制度を設け、受験者層の拡大を図る。
○計画どおり「大学入試センター試験利用入試」を導入し、全体として出願者の増加を図ることが
でき、本学の認知度を高めるなど一定の成果を得ることができた。
②入学試験制度及び科目等の見直し
完成年度以降の教育課程の見直しとともに、各入学試験制度及び入学試験科目についての
見直しを行う。
○出願者の減少傾向が続いている音楽学科のカリキュラム、コース及び入試制度について、継続し
て見直しを図っていく。
○美術学科において平成 28 年度から新カリキュラムを開始する予定であり、それに伴い新入試制
度(AO入試、自己推薦入試)を追加導入する。
●管理運営
1)施設・設備関係
①中長期キャンパス整備計画の策定
これまで、単年度ごとに検討している中・小規模の補修・改修等の整備について、校舎改
修及び耐震補強等の計画と併せた中長期的な計画の策定に着手する。
○中期的資金計画と合わせて、5年間の中期的キャンパス整備計画を策定した。
○耐震対策については、平成 27 年度に南棟の耐震補強工事を実施することとした。
- 15 -
②クリーン・エコキャンパスの推進
平成 22 年4月から「クリーン・エコキャンパス」を宣言し、環境保全に配慮したクリーン
で快適な学習・研究環境の充実をめざしてきたが、平成 26 年度は、さらに取組を強化し、ゴ
ミの排出量及びエネルギー消費量に目標値を設定し、省エネと学内の美化に取り組む。
○ゴミ排出量は、年間目標 175.50 ㎥に対し実績 169.32 ㎥であり、目標値比 6.4%減、前年度比
11.8%減の圧縮が達成された。
○電気消費量は、年間目標 940,000kWh に対し実績 894,767 kWh であり、目標値比 2.5%減、前年
度比 5.8%減の圧縮が達成された。
○学内の美化については、学内巡回を行い廊下や教室内に置かれている不要物等を撤去するなど、
美化の推進に努めた。
2)財務関係
①中期的資金収支計画の見直し
平成 24 年度の改組以降、大学の定員が未充足となっていることから、これまでの中期的資
金収支計画を見直し、安定した経営基盤を築くための財務体質の強化・改善を行う。
なお、18 歳人口の低下や経済状況等、先行き不透明な現況を踏まえ、計画期間は平成 26
年度から 30 年度までの5年間とする。
○収入については、少子化により学生確保が更に厳しくなることを見据え、学生納付金収入の算定
基礎となる学生数を下方修正し、また、平成 27 年度、28 年度に実施する学費の増額を盛り込ん
だ計画とした。
○支出については、教育課程の見直しによる平成 28 年度からのカリキュラムのスリム化に伴い、
人件費の減額を計画した。
○耐震対策の計画については、平成 27 年度に実施する南棟耐震補強工事に関する補助金、借入金
及び経費を計上し、借入金返済と併せて計画の変更を行った。
②補助金及び各種助成制度活用に係る検討会の設置
補助金等各種助成制度の活用を図るため、補助金等対策に係るプロジェクトを発足させ、
補助金収入の安定的確保をめざす。
○学長、副学長、各学科教員 1 名、事務局長、財務課長をメンバーとした「補助金等外部資金獲得
ワーキンググループ」を設置した。
○数回の会議の中で、補助金の仕組みの説明等を行い、補助金増額に向けた協議・検討を行った。
○特に「改革総合支援経費」の獲得に向けて取り組むべく、各項目の点検を行い、前年度よりも対
象配点を上げて申請したが、採択には至らなかった。
○平成 27 年度においても、ワーキンググループの活動を継続的に実施する。
③学校会計基準の改正に伴う対応
平成 27 年4月1日施行の学校会計基準の改正に伴い、会計システムをリニューアルする。
○改正となった学校会計基準に対応したシステムへのバージョンアップを行い、改正法令に基づく
会計処理となるよう対応した。
- 16 -
3.財務の概要
国または地方公共団体から経常費補助金の交付を受ける学校法人は、私立学校振興助成法の定
めにより「学校法人会計基準」に従い、会計処理を行い、計算書類を作成し、公認会計士または
監査法人による監査を受けて所轄庁に届け出ることが義務づけられています。
「学校法人会計基準」に定められている計算書類は、資金収支計算書、消費収支計算書、貸借対
照表です。また、私立学校法によりこれらの他に財産目録、事業報告書を作成する事になってい
ます。
以上の定めに基づく計算書類等を以下に示します。なを、全て法人全体の額で、表示していま
す。また、(5)借入金の状況以外は、経年比較出来るように表示しています。
(1)財産目録
※貸借対照表の資産や負債について、具体的内容を表したものです。学校法人が所有する土地や
建物の面積、図書の冊数などを知ることが出来ます。
科
目
(単位:千円)
平成25年度
平成26年度
一 資産
(一)基本財産
6,436,908
1 土地
( 243,641㎡)
(1)校舎敷地
(
6,227,910
1,541,803
( 243,642㎡)
1,541,803
34,109㎡)
728,624
( 34,265㎡)
729,165
(2)運動場
( 141,793㎡)
808,321
( 141,794㎡)
808,321
(3)その他
(
67,739㎡)
4,858
( 67,583㎡)
4,317
2 建物
(
38,860㎡)
4,069,964
( 38,925㎡)
3,914,452
(1)校舎等(東9丁目)
(
37,202㎡)
3,919,726
( 37,202㎡)
3,768,610
(2)校舎等(東8丁目)
(
1,590㎡)
145,336
(
1,590㎡)
138,414
(3)その他(丘珠・中沼町)
(
68㎡)
4,902
(
133㎡)
7,428
3 構築物
(
101点)
101,546
(
101点)
92,744
4 図書
( 145,867冊)
402,010
( 145,509冊)
406,979
5 教具・校具
(
4,966点)
292,922
(
4,233点)
243,582
6 その他の備品
(
114点)
9,995
(
114点)
11,125
7 教育研究用ソフトウェア
(
3点)
11,856
(
2点)
6,957
8 車輌
(
8台)
6,812
(
10台)
10,268
(二)運用財産
1,040,234
1,017,347
507,206
514,709
2,054
3,003
(2)預貯金
505,152
511,706
2 積立金
431,479
429,046
1 預金、現金
(1)現金(現金手許有高)
3 不動産(土地)
(
2,838㎡)
29,519
(
2,838㎡)
29,519
4 未収金
70,114
40,845
5 前払金
197
197
1,311
1,311
6 電話加入権
- 17 -
7 敷金
461
1,720
0
0
7,870,508
7,245,257
1,020,241
744,178
700,160
480,520
ア 日本私立学校振興・共済事業
77,200
58,560
イ 北海道私学振興基会協会
322,960
161,960
ウ 真宗大谷派北海道教務所
300,000
260,000
241,937
237,090
0
570
78,144
25,998
2 流動負債
896,884
697,090
(1)短期借入金
213,340
86,320
(2)未払金
150,858
69,358
(3)前受金
451,069
438,151
(4)預り金
81,617
103,261
1,917,125
1,441,268
5,953,383
5,803,989
(三)収益事業用財産
資産総額
二 負債
1 固定負債
(1)長期借入金
団
(2)退職給与引当金
(3)役員退職給与引当金
(4)長期未払金
負債総額
正味財産(資産総額-負債総額)
- 18 -
(2)貸借対照表
※年度末における学校法人の資産、負債の内容、純資産(資産-負債)の額を明らかにします。
また、基本金(維持すべき金額)に対する純資産の過不足状態を消費収支差額として表します。
(単位:千円)
科
目
22年度
23年度
24年度
25年度
26年度
6,650,104
7,311,574
7,224,752
6,899,625
6,689,506
6,536,851
6,763,638
6,661,806
6,454,571
6,250,472
土地
1,571,172
1,571,322
1,571,322
1,571,322
1,571,322
建物
4,393,418
4,385,622
4,227,363
4,069,964
3,914,452
39,313
105,221
105,456
101,546
92,744
145,116
305,124
344,196
292,922
243,582
14,816
13,116
11,426
9,995
11,125
図書
342,429
369,869
391,781
402,010
406,979
車輌
9,124
8,365
10,262
6,812
10,268
21,463
4,999
0
0
0
113,253
547,936
562,946
445,054
439,034
98,618
536,480
544,420
431,479
429,047
12,651
9,738
16,754
11,856
6,957
1,984
1,718
1,772
1,719
3,030
1,734,512
1,190,645
645,756
577,517
555,751
現金預金
1,625,294
1,127,995
536,244
507,206
514,709
未収入金
108,784
62,439
109,306
70,114
40,845
434
211
206
197
197
8,384,616
8,502,219
7,870,508
7,477,142
7,245,257
1,366,414
1,245,107
1,020,241
877,562
744,178
1,026,840
913,500
700,160
566,840
480,520
327,305
295,246
241,937
238,692
237,090
0
0
0
22,214
570
12,269
36,361
78,144
49,816
25,998
860,031
1,151,899
896,884
785,522
697,090
短期借入金
171,320
413,340
213,340
133,320
86,320
未払金
211,951
190,512
150,858
109,370
69,358
前受金
420,836
465,177
451,069
462,908
438,151
預り金
55,924
82,870
81,617
79,924
103,261
2,226,445
2,397,006
1,917,125
1,663,084
1,441,268
資産の部
固定資産
有形固定資産
構築物
教育研究用機器備
品
その他の機器備品
建設仮勘定
その他の固定資産
特定資産
教育研究用ソフトウェ
ア
その他
流動資産
前払金
資産の部合計
負債の部
固定負債
長期借入金
退職給与引当金
役員退職給与引当金
長期未払金
流動負債
負債の部合計
- 19 -
基本金の部
第1号基本金
8,220,036
8,776,163
8,975,883
9,119,632
9,235,453
第3号基本金
98,600
99,600
100,600
101,600
55,500
第4号基本金
168,000
168,000
168,000
168,000
168,000
8,486,636
9,043,763
9,244,483
9,389,232
9,458,953
2,328,465
2,938,550
3,291,100
3,575,174
3,654,964
基本金の部合計
消費収支差額の部
翌年度繰越消費支出超過額
消費収支差額の部合計
△ △ 2,938,550 △ 3,291,100 △ 3,575,174 △ 3,654,964
2,328,465
負債の部・基本金の部及び
8,384,616
8,502,219
7,870,508
消費収支差額の部合計
1.平成22年度の建物の増は、中・高校舎増築によるものである。
7,477,142
7,245,257
2.平成21・22年度の建設仮勘定は、中・高校舎分である。平成23年度は、構築物分である。
3.教育研究用機器備品の減は、電子機器のリースによる。平成23年度の増は、設置経費による。
4.平成21年度からの教育研究用ソフトウェアは、リース料であるが会計基準の改正によるものです。
5.平成24年度から現金預金の減は、当該年度開学2学科の未完成による。
6.平成25年度の役員退職給与引当金は、公認会計士の指導により設定した。
6.平成21年度からの長期未払金は、教育研究用ソフトウェアのリース料残額によるものです。
7.特定資産は、平成22年度設置経費確保の為に取崩し、平成23年度に復元している。現金預金と連動。
8.平成26年度の第3号基本金の減は、短大奨学基金取崩による。
- 20 -
(3)収支計算書
① 資金収支計算書
※学校法人の、その年度の教育研究活動やこれに付随する活動に対応する、すべての収入と支出
の内容を明らかにし、また現金預金の1年間(4月1日~3月31日)の動きを表すものです。
(単位:千円)
科
目
収
学生生徒等納付金収入
入
22年度
23年度
24年度
25年度
26年度
1,749,359
1,664,243
1,709,570
1,686,609
1,753,898
手数料収入
32,698
35,307
35,072
33,938
28,024
の
寄付金収入
74,043
51,956
54,309
47,723
53,671
部
補助金収入
583,519
596,471
572,054
609,254
600,695
国庫補助金収入
148,190
145,542
119,140
157,410
134,291
地方公共団体補助金収
435,329
450,929
452,914
451,844
466,404
11,119
10,099
10,114
10,774
12,435
4,175
2,220
62
717
4,517
雑収入
110,839
73,428
111,419
71,996
38,925
借入金等収入
300,000
300,000
0
0
0
前受金収入
420,836
465,177
451,069
462,908
438,151
その他の収入
671,205
192,345
162,318
330,230
332,976
△ 603,885
△ 485,711
△ 576,584
△ 522,787
△ 504,102
1,266,841
1,625,294
1,127,995
536,244
507,206
4,620,749
4,530,829
3,657,398
3,267,606
3,266,396
1,738,518
1,740,839
1,951,589
1,835,574
1,776,637
入
資産運用収入
事業収入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
収入の部合計
支
人件費支出
出
教育研究経費支出
296,326
310,840
332,334
327,972
362,643
の
管理経費支出
165,769
237,599
164,570
152,401
141,585
部
借入金等利息支出
7,514
7,743
7,181
4,983
3,731
借入金等返済支出
221,480
171,320
413,340
213,340
133,320
施設関係支出
484,236
225,033
20,581
23,474
674
設備関係支出
31,697
218,551
124,568
23,172
30,862
資産運用支出
11,315
437,861
26,202
28,059
157,169
その他の支出
256,470
268,086
273,641
232,673
190,803
△ 217,870
△ 215,038
△ 192,852
△ 81,248
△ 45,737
1,625,294
1,127,995
536,244
507,206
514,709
4,620,749
4,530,829
3,657,398
3,267,606
3,266,396
資金支出調整勘定
次年度繰越支払資金
支出の部合計
1.平成26年度の学生生徒等納付金収入の増は、大学の新学科が3年目を迎えた為の増額。
2.平成26年度の雑収入及び人件費支出の減は、退職金によるものです。
3.補助金収入科目の下の2科目は、補助金収入の内訳科目です。
4.各科目の年度経緯については、貸借対照表の説明と連動する。
- 21 -
② 消費収支計算書
※学校法人の1年間(4月1日~3月31日)の収支状況を表す重要な計算書類です。帰属収入と消費支
出の内容を明らかにし、また消費支出が消費収入により賄われているかを表します。
(計算書科目の説明)
・帰 属 収 入 =学生生徒等納付金、補助金などの学校法人の負債とならない収入
・消 費 収 入 =帰属収入-基本金組入額
=施設設備拡充などへの充当額
・消 費 支 出 =人件費、消耗品費、光熱水費などの消費する支出
・帰属収支差額=帰属収入-消費支出
=純資産の増加又は減少
・基 本 金 =取得した施設設備(1号)+施設設備の将来取得に向けた先行組入れ(2号)+
各種基金(3号)+運転資金(4号)
=帰属収入のうち、学校法人がその諸活動の計画に基づき必要な資産を継続的に
保持するために維持すべき額として決定した金額
(単位:千円)
科 目
消
学生生徒等納付金
費
22年度
23年度
24年度
25年度
26年度
1,749,359
1,664,243
1,709,570
1,686,609
1,753,898
手数料
32,698
35,307
35,072
33,938
28,023
収
寄付金
75,972
54,622
57,914
50,990
58,084
入
補助金
583,519
596,471
572,054
609,254
600,695
の
国庫補助金
148,190
145,542
119,140
157,410
134,291
部
地方公共団体補助金
435,329
450,929
452,914
451,844
466,4044
11,119
10,099
10,114
10,774
12,435
4,175
2,220
62
717
4,517
133,348
92,944
156,139
99,454
84,596
2,590,190
2,455,906
2,540,925
2,491,736
2,542,248
△ 365,204
△ 557,127
△ 200,720
△ 144,749
△ 115,820
2,224,986
1,898,779
2,340,205
2,346,987
2,426,428
1,716,286
1,728,296
1,942,999
1,882,001
1,799,062
資産運用収入
事業収入
雑収入
帰属収入合計
基本金組入額合計
消費収入の部合計
消
人件費
費
教育研究経費
442,928
460,539
503,577
516,224
539,790
支
管理経費
229,537
304,398
236,484
225,650
208,523
出
借入金等利息
7,514
7,743
7,181
4,983
3,731
の
資産処分差額
2,148
5,878
414
598
862
部
徴収不能額
591
0
0
0
0
徴収不能引当金繰入額
12,517
2,010
2,100
1,605
350
消費支出の部合計
2,411,521
2,508,864
2,692,755
2,631,061
2,552,318
△ 108,693
△ 186,535
△ 610,085
△ 352,550
△ 125,890
当年度消費収支超過額
前年度繰越消費収支超過額 △ 2,033,237 △ 2,141,930 △ 2,328,465 △ 2,938,550 △ 3,575,174
基本金取崩額
0
0
0
0
46,100
翌年度繰越消費収支超過額 △ 2,141,930 △ 2,328,465 △ 2,938,550 △ 3,291,100 △ 3,654,964
1.平成26年度の基本金取崩額は、短大奨学基金の取崩によるものです。
2.各科目の年度経緯については、貸借対照表の説明と連動する。
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(4)主な財務比率
(単位:%)
比率名
算式
消費支出比率
人件費比率
教育研究経費比率
管理経費比率
学生生徒等納付金比率
寄付金比率
補助金比率
22年度
23年度
24年度
25年度
26年度
93.1
102.2
106.0
105.6
100.4
66.3
70.4
76.5
75.5
70.8
17.1
18.8
19.8
20.7
21.2
8.9
12.4
9.3
9.1
8.2
67.5
67.8
67.3
67.7
69.0
2.9
2.2
2.3
2.0
2.3
22.5
24.3
22.5
24.5
23.6
消費支出
帰属収入
人件費
帰属収入
教育研究経費
帰属収入
管理経費
帰属収入
学生生徒等納付金
帰属収入
寄付金
帰属収入
補助金
帰属収入
1.消費支出比率は、平成24年度の学部等増設に伴う支出増、又、未完成による帰属収入の減により支
出過大となっている。
2.人件費比率は、1の理由と連動し上昇している。
3.教育研究経費比率は、少しずつではあるが、増額傾向で改善している。
4.学生生徒等納付金比率及び補助金比率がほぼ同一なので、増額に向けた改善が必要である。
(5)その他
借入金の状況(平成27年3月31日現在)
借
入 先
日本私立学校振興・共済事業団
北海道私学振興基金協会
真宗大谷派北海道教務所
合
計
借入残高
(千円)
利率
(%)
返済期限
目
的
担保等
4,440
3.25
H27/9/20
校舎増築
土地
63,440
1.9
H39/9/15
グラウンド購入
土地
24,000
0
H29/3/25
経営安定資金
土地
45,000
1.1
H30/3/20
グラウンド購入
土地
149,960
0.8
H32/3/20
校舎増築
土地
280,000
0
H33/6/30
経営安定資金
566,840
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