27年第1号 - 愛知県議会議員 奥村悠二

奥村ゆうじ
◆ 平成27年2月号 ◆
(知事公館にて 左から 横井県議団長 大村知事 宮脇先生 奥村 )
皆様お元気ですか。私も元気でガンバッテいます。
横浜国立大学名誉教授の、宮脇昭先生のお話を伺いました。
先生は、常緑広葉樹の苗を、高木、中木、低木と混植、密植し、3年
以降は自然淘汰にまかせるという手法で、日本中どころか世界中に森を
つくってこられました。その手本はふるさとの木による鎮守の森です。
3.11の大津波で単一樹林のマツ林は流されてしまいましたが、海辺
の鎮守の森は、根は洗われましたが生き残り、波を押さえつけました。
このことから今、ガレキと土をまぜて堤防をつくり、そこに常緑広葉
樹の苗を植えて、いのちを守る森をつくっておられます。
愛知県のゼロメートル地帯を津波から守るためにも、この堤防をつく
ることを知事に提案しました。
山形県酒田市の大火の時に本間家を守ったタブの木の森の話をきくに
つけても、江南市の防火のためにも、広葉樹の森は必要です。
今年、全国都市緑化フェアがありますが、これを機会に県民ひとりひ
とりが木を植える運動をすべきとも提案しています。
森が滅びた時、文明は滅びるといいます。未来の子どもたちのために
木を植えましょう。
愛知県議会議員
奥村 悠二
平成26年12月2日から12月19日まで、愛知県議会12月定例会が開かれ、
113億円の補正予算が可決されました。
そのうち、医療と介護サービスを高めるための基金32億円が計上され
ました。
愛知県では、今後75歳以上の人口が全国平均を上回るペースで増える
と見込まれていますが、急増する高齢者が住みなれた地域で安心して暮
らせるよう、医療と介護、保健(予防)、住まい、生活の支援などが密接し
て連携する「地域包括ケアシステム」をつくらなければいけません。
そこで国は、消費税を上げた分を財源として各都道府県に配分、基金
を設置し、それぞれの都道府県の計画により事業が実施できるようにし
ました。「新たな財政支援制度」とか「新たな基金制度」といわれるも
のです。
この基金を取り崩して、事業をすすめます。
とりあえず、平成26年度からは医療を対象として事業を実施し、介護
については平成27年度以降、国の方針が出されてから計画の申請をして
いきます。
〔事業の主なもの〕
○地域包括ケア病棟の新設など、2億円。
急性期の病院からの受け入れ、介護施設からの緊急入院のため、ある
いは在宅生活に復帰するための支援を行うところです。
○在宅医療サポートセンター 11億9000万円。
退院調整や患者の様態が急変した時などの後方支援病院の確保のため
の検討を行う施設を県内全ての医師会に設置します。
○在宅医連携システム整備 3億3000万円。
訪問看護師、リハビリ職種、薬剤師、介護支援専門職員等の活動を支
援するために、在宅患者情報を共有するための、サーバーリース代や
パソコンを購入します。
○ナースセンターを充実 1億2000万円。
看護協会に委託してあるナースセンター
の強化をはかるために、相談窓口の延長、
サテライトの設置をします。
○医療機関で女性が安心して働けるよう
院内保育所を整備します。3億9000万円。
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昭和41年、広島県の御調(みつぎ)町の御調国保病院というベッド
40床、職員45人の小さな病院に、病院長として山口昇という若い外科
医が大学病院から来ました。
数年たって、寝たきり患者が多いのに気づきました。それも、1、2
年前に脳の緊急手術をして、24時間体制で看護を行い、更にリハビリ
テーションまでして元気になって退院していった人たちが、床ずれを
つくり、オムツをあてた寝たきりの状態で、再入院してくるケースが
増えたのです。
一体どうしてだろうかと調べてみると、家庭内の介護力の不足や不
適切な療養環境のため、「つくられた寝たきり」になることがわかっ
たのです。
そこから、山口医師の悪戦苦闘が始まります。
病院の看護やリハビリの出前に始まり、はては行政の福祉や保健の
部門を病院に取り込んだり、あらゆる努力をして、医療と介護あるい
は予防まで連携させることに取り組んで成功させます。
それが今日、日本中に広まっている地域包括ケアの始まりです。
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平成27年 第1号
平成27年2月12日発行
発行/奥村 悠二