平成27 (2015) 年6月 将来にわたる首都東京の安定給水の確保に向けて 水道は、都民生活と首都東京の都市活動を支える欠くことのでき ない重要なライフラインであり、安定給水は数多くの水道施設(水 道システム)により支えられています。特に、河川などから浄水場 に原水を送る導水施設、水道水をつくる浄水場、浄水場から水道水 を送り出す送水管、そしてその水道水を一旦貯留して安定的に配水 する給水所は、水道システムの骨格を形成する基幹施設です。 平常時や老朽化した水道施設の更新時における安定給水はもとよ り、大規模事故や切迫性が指摘される首都直下地震などの異常時に おける給水確保のため、これら基幹施設の果たす役割は非常に重要 です。 万一、これら基幹施設の機能が停止する事態となれば、断水等が 広範囲に及び、都民生活と首都東京の都市活動に深刻な影響が及ぶ こととなります。こうした広域断水等のリスクを回避するためには、 施設の更新や震災への備えなど基幹施設に係る課題に的確に対応す ることが欠かせません。 このため、今後 10 年間に重点化して取り組む基幹施設整備の方向 性・効果及び具体的な取組を「東京水道基幹施設再構築事業」とし て取りまとめました。 基幹施設整備には、長い年月と多くの費用を要することから、代 替施設の設置やアセットマネジメント手法の活用などにより、安定 給水を確保しつつ事業量の平準化に努めるなど、効率的に整備を実 施していきます。 東京水道は、都民をはじめ多くの関係者の皆さまのご理解のもと、 この基幹施設再構築事業の着実な推進により、将来にわたる都民生活 と首都東京の都市活動を支える安定給水の確保を目指していきます。 目 次
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