[ 事業活動での環境負荷低減] 省エネ・温暖化ガス排出削減の取り組み Global S-TEC Level 1目標 グローバル目標 省エネ 生産量あたりのエネルギー原単位を 2014年度基準5.9%削減 温暖化ガス排出削減 国内事業所目標 CO 2 換算排出量を19万トン以下 海外事業所目標 生産量あたりのCO 2 排出原単位を 2014年度基準7.2%削減 地球温暖化防止のため、環境活動計画「S-TEC」の中で最重要項目として推進しています。 京都議定書が発効した2005年に 「京都議定書に関する活動方針」 を定め、研究・生産・オフィスの各部門および個人生活で省エ ネ、燃料転換、省資源など温暖化ガス排出削減に資する活動を実践することを定めています。また同年には、国内グループ各社と 温暖化対策ワーキンググループ(WG) を結成し、燃料転換などCO 2 削減を主体に活動を進めてきました。 [事業活動における省エネ・温暖化ガス排出削減の状況] 当 社グ ル ープ の 国 内 C O 2 削 減目標は、直 近 最 少であった 2008年度レベルを超えないよう対策を講じること、すなわち 排出量を19万トン以下とすることです。 温暖化対策WGの活動では、コジェネや燃料転換などCO 2 削 減を主 体に活 動を進め、2 0 0 8 年 度 以 降 、生 産 量 あたりの CO 2 排出原単位を年々削減し、温暖化ガス排出の増加を抑え てきました。 (▶図-3、4) 2011年以降、原発停止の影響による電力のCO 2 係数悪化 環境・安全のために 29 等によるマイナス要 因 が あったもの の 、W Gでの C O 2 削 減 テーマの実行により徐々に減少させてきましたが、2014年度 は、特に中部電力のCO 2 係数悪化が大きく影響し前年比1.0 図-1 温暖化ガス排出の推移 国内事業所CO2 CO2排出量 (千トン) 213 200 150 123 100 100 50 0 195 190 197 海外関係会社CO2 185 168 205 196 200 198 生産量指数 (国内) 197 189 50 70 65 190 197 190 116 115 100 79 50 0 '90 '07 (年度) '08 200 150 102 62 204 194 196 指数 ('90=100) '09 '10 '11 '13 '12 '14 '18目標 '20目標 0 万トン増の20.4万トンとなりました。 (▶図-1、2) 一方、海外関係会社では、増設により生産量が大きく増加し ていることからCO 2 排出量も増加しています。同時に、製品構 成も大きく変化しており、CO 2 排出原単位としては減少してい ます。 図-2 生産量あたり原単位の推移 エネルギー原単位指数 (国内) エネルギー原単位指数 (グローバル) 原単位指数 ('90=100) CO2排出原単位指数 (国内) CO2排出原単位指数 (海外)'07=100 120 2015年度からスタートする「Global S-TEC Level 1」で は、エネルギー原単位をグローバル目標とします。温暖化ガス 排出については、国内事業所は総量19万トン以下としますが、 海外関係会社ではさらなる生産拡大が見込まれるため生産量 あたりのCO 2 排出原単位で目標を設定しました。 103.5 102.3 100 97.8 80 80.0 67.9 60 40 '90 '07 (年度) '08 '09 '10 '11 '12 '13 96.3 98.0 84.0 64.8 '14 60.1 '18目標 ※原単位指数(グローバル) は国内外連結での原単位指数を表す 図-3 CO 2 削減テーマ推移(完了分) CO2 削減量 (千トン) 発電・燃料転換 エネルギーロス防止 製造プロセス改善 図-4 エネルギー構成(国内グループ工場) エネルギー使用機器の効率向上 その他 12 比率 (%) 100 14 80 10 31 60 8 6 19 11 34 40 4 20 2 0 購入蒸気 '06 (年度) '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 0 購入電気 燃料 都市ガス 0 34 33 34 34 37 37 6 6 5 4 3 2 30 32 32 32 31 31 30 30 30 29 28 '05 '06 '07 '08 '09 42 45 46 46 2 2 2 2 30 30 29 29 29 26 24 23 23 '10 '11 '12 '13 '14 55 36 '90 '01 (年度) Corporate Social Responsibility Report 2015 [国の施策への協力] [中長期目標(国内)] 政府の推進する温暖化ガス削減の国民運動には、2005年 から継続して参加しています。運動の名称は「チームマイナス 6%」→「チャレンジ25」 と変遷し、2014年3月からは 「Fun to Share」 となりました。 (▶P25) 国内のCO 2 中期目標は2020年度、19万トン (現状より増や さない) としています。2030年度の国内目標は、政府の目標値 決定を待って策定する予定です。 水資源保護 Global S-TEC Level 1目標 用水原単位 グローバル目標 生産量あたりの用水原単位を 2014年度基準6.8%削減 水資源保護の観点から、「Global S-TEC」では、生産量あた りの用水使用原単位を指標に取り入れます。 生産プロセスで使用する用水の繰り返し使用やリサイクル 使用、蒸気ドレンの再利用などにより、用水原単位を2014年 度基準6.8%削減することをグローバル目標とします。 用水使用量と生産量あたり原単位(国内外連結) 用水使用量 (千m3) 5,000 用水合計 用水原単位指数 ('14=100) 120 用水原単位指数 4,051 3,980 4,000 102.9 3,000 110 100.0 93.2 100 2,000 90 1,000 80 0 '07 '08 (年度) '09 '10 '11 '12 '13 '14 '18目標 70 省資源・廃棄物削減活動 Global S-TEC Level 1目標 グローバル目標 5万トン 年以下 埋立処分量 グローバル目標 10トン 年以下 資源の有効利用のため、 3R (リデュース・リユース・リサイク ル) に取り組んでいます。 「S-TEC25」の中で、国内の廃棄物発生量を5万トンレベル 30 廃棄物のマテリアルフロー(国内グループ、2014年度) 内部処理 外部処理 15%削減することを目標としてきました。2008-2011年は5 前年比8千トン増加したため、名古屋工場と鹿島工場で廃棄物 削減のチャレンジを行いました。その結果、廃棄物発生量は順 調に減少し、国内の2014年度の発生量は過去10年間で最小 廃棄物 発生量 廃棄物発生量 (海外) 再資源化率 40 40 45.9 47.8 48.0 56.1 49.7 45.8 20 0 再資源化率 (%) 80 60 49.6 20 3.0 '07 (年度) 3.6 '08 3.8 '09 3.7 '10 4.7 '11 5.1 '12 外部減量 23,072トン 2,903トン 外部処理委託量 埋立廃棄物量 (42.2%) (0.01%) (6.3%) 3トン ※リサイクルには熱回収を含む 廃棄物発生量原単位の推移(国内) 60 71.5 (35.9%) 16,442トン 19,348トン 廃棄物量と再資源化率の推移 廃棄物発生量 (国内) (7.5%) (50.3%) (100%) 「S-TEC25」では廃棄物発生量原単位を目標値としたため、 産業廃棄物量 (千トン) 80 外部リサイクル量 社内減量 45,848トン となりました。 目標値には未達でしたが成果は得られたものと考えています。 社内リサイクル量 3,428トン 以 下に抑 えるよう、廃 棄 物 発 生 量 原 単 位 を 2 0 1 0 年 度 基 準 万トン以下をキープしてきましたが、2012年度に発生総量で 環境・安全のために 廃棄物発生量 4.8 '13 3.9 '14 0 指数 ('10=100) 160 152 140 124 123 120 104 100 100 101 '10 '11 106 97 80 60 '07 (年度) '08 '09 '12 '13 '14 化学物質排出削減 PRTR法対象物質のサイト別排出量、VOC排出削減対策とその効果はホームページの環境関連データ集をご参照ください。 Global S-TEC Level 1目標 VOC排出量 国内事業所目標 80トン 年以下 海外事業所目標 2016年度までに排出量を把握し、削減目標を設定する 環境へ排出・移動される化学物質の量を把握し、優先順位を 決めて排出を削減する自主活動を行っています。 当社グループでの化学物質の環境への排出はほとんどが大 気への排出であることから、2006年度以降、PRTR法対象外 エチル(150トン) とメタクリル酸メチル(15トン)の削減によう やく目途が立ちました。2015年下期の稼動を目指します。 これにより2018年度の国内目標に大きく近づきます。 VOC排出の推移(国内グループ) の溶剤類なども含めたVOC総量削減に取り組んでおり、排出 総 量を、2 0 1 0 年 度 基 準 6 0 % 削 減する目 標としてきました。 2006年度以降、VOC除去装置や回収装置等の導入、プロセ ス改善などにより排出量は減少してきているものの、鹿島工場 での 対 策 の 遅 れにより目標には大きく未 達となっています。 2014年度、鹿島工場でのVOC除害装置の検討が進み、酢酸 [2014年度実績(国内)] 取扱量 大気 排出量 水域 排出量 土壌 排出量 廃棄物 移動量 当 社 132 127,122 45.8 0.5 0 469.3 国内関係会社 58 196,481 11.1 0.1 0 11.5 のべ140 323,603 56.9 0.6 0 480.8 合 計 環境・安全のために 31 VOC排出量 (トン) 排出原単位指数 PRTR法対象外 排出原単位指数 ('10=100) 500 160 400 140 300 120 単位: トン 対象 物質数 PRTR法対象 352 200 329 245 255 100 0 100 205 183 223 191 192 80 75 59 65 58 59 56 72 57 80 '06 '07 (年度) '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '18目標 66 60 ※排出原単位=VOC排出量/原料購入量 その他のS-TEC目標 Global S-TEC Level 1目標 CO 2 削減貢献量 三洋化成単体目標 事業所からのCO 2 排出量の4倍以上 土壌汚染調査 グローバル目標 工事などの機会をとらえ自主調査を実施。不具合があれば適切に処置 公害防止 大気汚染、水質汚濁防止のため、設備の適切な維持管理、定 期点検により法令等の規制値を順守するとともに、これら汚染 物質の排出の抑制に努めています。水洗浄が必要な製品の生 産が増加し、その処理が難しいためCOD負荷量の抑制に苦戦 しています。土壌・地下水汚染については、工事などの機会をとら えて自社敷地内での自主調査を継続し、特に問題は顕現していま せん。また、2008年度以降公害クレーム等は発生しておらず、 ま た、環境関連の法令違反・行政指導および訴訟はありません。 大気汚染物質排出の推移(国内外連結) SOx 排出量 (トン/年) 140 120 NOx 排水量とCODの推移(国内外連結) ばいじん 123 120 104 97 100 82 80 116 6,000 91 40 0 16 11 10 '07 (年度) 15 11 '08 15 11 '09 14 11 '10 5,615 5,931 16 14 '11 15 18 '12 22 '13 17 24 '14 COD負荷量 5,931 5,427 5,873 82 60 20 排水量 排水量 (千m3) 8,000 5,906 COD負荷量 (トン) 200 5,454 5,330 150 4,000 100 2,000 50 0 '07 (年度) '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 0
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