ゴールド、金急落の背景 その1 米マネタリーベース拡大は打ち止め (山本)

ゴールド、金急落の背景 その1 米マネタリーベース拡大は打ち止め (山本)
北辰物産株式会社 『波動展望の部屋』 http://www.hoxsin.co.jp/hadoutenbou/ 作成:山本 毅 [email protected] ☎ 0120-253-277
図は米連銀公表の米国マネタリーベース=お金の量とゴールド(スポット)の比較である。
リーマンショックで世界金融市場全体が暴落し、ゴールドも暴落したが、その世界金融恐慌不安を解消したのが米連銀の超金融緩和である。QE1、2、3と言われた米連銀による米国債や
住宅証券買い入れにより、買い入れた分のマネーが市場へ放出され、それが「過剰流動性」となり、投機マネーと化し、株も商品も大上昇となった。つまり、バブル崩壊からの金融恐慌危
機を「人工的なバブル発生」で打消し、新たなバブルの熱狂で危機回避したわけだ。その超金融緩和も終了へ向かい、マネー供給量であるマネタリーベース拡大は止まった。次に来るの
は実質ゼロ金利解除、利上げである。 量的金融緩和終了と利上げ開始は、リーマンショック対策を打ち消すものであり、これまでの超金融緩和によって実体的に強化されなかったバブル
的な上昇は崩壊、元の木阿弥へ通し戻される。その道中に現在のゴールド下落があるということではなかろうか。
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