2015年3月期決算

事 業 報 告 書
平成27年3月期 (第16期)
自
至
平成26年4月 1日
平成27年3月31日
株式会社リック
Ⅰ 事業報告
1.株式会社の現況に関する事項
1-1.事業の経過及びその成果
当期は、受注計画を250,000千円、うち㈱パスコからの受託は25,000千円で、売上高計画を238,000千円、うち同受
託分24,000千円、ならびに経常利益計画を9,694千円(同率4.1%)として設定いたしました。
実績としては、受注が200,915千円(前期比100.1%)で、売上が193,972千円(前期比95.4%)、経常利益は1,780
千円(同率0.9%)となりました。
受注の主な内訳としては、那覇市建築指導課の那覇市アスベストデータベース整備業務委託10,400千円、沖縄市情
報政策課の沖縄市統合型庁内地理情報システム再構築業務委託9,580千円、沖縄総合事務局南部国道事務所の南部国道
管内道路台帳作成業務9,100千円、沖縄防衛局の嘉手納飛行場等2施設用地測量等業務7,200千円、国頭村の国頭農業振
興地域整備計画策定業務7,200千円などです。受注の形態については指名競争入札に加えて、簡易公募型のプロポーザ
ルや総合評価落札方式での発注においても特定・落札して、履行してきております。
また、㈱パスコ受託では、固定資産関連業務14,850千円、道路台帳及び道路ストック関連業務6,576千円、航空写真
データ作成等測量関連業務10,926千円の32,352千円で、前期比152.7%となりました。
当期の業績は、受注高では200,915千円、前期比では100.1%です。利益面では、経常利益で1,780千円、前期比
249.3%となりました。㈱パスコからの業務の移管に伴って直接での受注を拡大させてきていますが、現状はまだ厳し
い状況が続いております。
以上のことから、誠に遺憾ながら、当期の配当につきましては無配とさせていただきく存じます。
1-2.資金調達等についての状況
①資金調達
該当はありません。
②設備投資
該当はありません。
1-3.直前三事業年度の財産及び損益の状況
(単位:千円)
財産及び損益の状況
第14期
第13期
第15期
第16期
(当事業年度)
区 分
(平成24年3月期) (平成25年3月期) (平成26年3月期) (平成27年3月期)
受 注 高
244,604
185,529
200,777
200,915
売 上 高
248,705
216,361
203,392
193,972
経 常 利 益
(△損失)
10,695
2,040
714
1,780
当 期 純 利 益
(△損失)
7,341
1,166
770
1,014
1株当たり当期純利益(△損失)
18353円
2,914円
1,924円
2,535円
総 資 産
127,372
137,879
140,182
139,802
純 資 産
46,485
47,651
48,421
49,435
- 1 -
1-4.対処すべき課題
期初計画の遂行を目指して事業の展開を図ってまいりましたが、十分な成果、実績を積むことができませんでし
た。
このため、受注面からは、システム部門はデータ入力をはじめとして、システム保守から庁内統合型GIS構築までを
パスコ沖縄支店からの業務移行に伴って徐々に単独で受注できてきています。また、調査計画部門は農業振興整備計
画から地域防災計画、高齢者福祉保健計画等へと触手を伸ばし、測量部門は在県本社企業の公募業務を中心に展開し
て実績を積んできていることから、さらなる拡大を図ります。さらに、生産面からは、ここ数年の労務費の増加傾向
に対する原価の低減が図られてきていないため、外注の見直しとともに、パスコからの技術移転による社内生産体制
を整備して生産性の向上と原価の改善を行います。
このような中で、幹線道路ネットワークや返還施設の整備等に係る公共事業予算は確保されてきており、パスコの
技術力を織り込んで、沖縄振興一括交付金を活用した地元企業としての提案の展開を実施いたします。
株主の皆様におかれましては、今後とも一層の支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
1-5.主要な事業内容
当社は、国土交通大臣から測量業の業登録を受け、印刷、地図調整、測量、調査等の受託、ならびに航空写真、地
形図等の販売を主な事業としています。
当社の取得免許等
業 免 許
測
量
業
許 可 番 号
第(2)-31812号
者
建設コンサルタント
-
補償コンサルタント
-
プライバシーマーク取得
18820217(2)
1-6.本社及び主要な営業所並びに従業員の状況
①本社
本 社
沖縄県浦添市
②営業所
該当なし
③従業員
従業員数
前営業年度比増減
平均年齢
平均勤続年数
増減なし
40歳7ケ月
4年1ヶ月
24名(1名)
※( )は従業員数のうち出向者数
1-7.重要な親会社の状況
親会社の状況
名 称
住 所
㈱パスコ
東 京 都
目 黒 区
資 本 金
8,758,481千円
当社への
出資比率
主要な事業内容
100.0%
測 量 業
1-8.借入先及び借入額
(単位:千円)
借 入 先
株式会社パスコ
借 入 残 高
40,000
- 2 -
関係内容
入力業務の受託等、
親会社からの役員の兼任等有
2.株式に関する事項(平成27年3月31日現在)
2-1大株主の状況
株 主 名
持 株 数
株式会社パスコ
計
400株
備 考
持株比率
100.0%
1-7親会社の状況に記載のとおり、
㈱パスコは当社の親会社であります。
400株
2-2.その他会社の現況に関する重要な事項
① 発行可能株式総数
1,600株
② 発行済株式の総数
400株
1名
③ 当事業年度末の株主数 3.会社役員に関する事項
3-1.取締役及び監査役
地 位
代 表 取 締 役 社 長
取 締 役
取 締 役
監 査 役
氏 名
池 内 島 村 小 池 永 井 担 当
他の法人等の代表状況等
株式会社パスコ 基幹業務部人材開発グループ
浩 見
秀 樹
浩 和
俊 泰
株式会社パスコ 中央事業部長
株式会社パスコ 中央事業部技術センター長
株式会社パスコ 経営管理部経理グループ長
4.株式会社の状況に関する重要な事項
該当はありません。
- 3 -
Ⅱ 附属明細書(事業報告関係)
1.会社役員の他の法人等の兼務の状況の明細
「事業報告3-1取締役及び監査役」に記載のとおりであり、その他に記載すべき事項はありません。
- 4 -
Ⅲ 計算書類
1.貸借対照表
(平成27年3月31日現在)
(単位:千円)
科 目
(資産の部)
流動資産
現金及び預金
受取手形及び売掛金
仕掛品
その他のたな卸資産
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
金 額
135,094
23,308
107,258
0
1,468
1,744
1,316
0
科 目
(負債の部)
流動負債
買掛金及び未払外注費
短期借入金
未払金
未払消費税
未払法人税等
前受金
預り金
賞与引当金
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物
機械装置及び運搬具
器具及び備品
土地
建設仮勘定
4,708 固定負債
865 長期借入金
0 退職給付引当金
0
865
0
0
無形固定資産
ソフトウエア
ソフトウエア仮勘定
1,089
1,089
0
投資その他の資産
長期前払費用
繰延税金資産
その他
繰延資産
開業費
負債合計
(純資産の部)
株主資本
資本金
2,755
0
2,545
210 利益剰余金
その他利益剰余金
繰越利益剰余金 金 額
80,295
2,566
40,000
23,875
6,423
2,689
2,578
240
1,925
10,072
0
10,072
90,367
49,435
20,000
29,435
29,435
29,435
0
0
資産合計
139,802
純資産合計
負債・純資産合計
(注)記載金額は千円未満を四捨五入して表示しております。
- 5 -
49,435
139,802
2.損益計算書
(自 平成26年4月1日
至 平成27年3月31日)
(単位:千円)
金
科 目
売上高
売上原価
売上総利益
額
193,972
141,266
52,706
販売費及び一般管理費
営業利益
50,542
2,164
営業外収益
受取利息
貸倒引当金繰入益
雑収入
7
0
0
営業外費用
支払利息
雑損失
経常利益
391
0
特別利益
その他特別利益
特別損失
その他特別損失
税引前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
当期純利益
(注)記載金額は千円未満を四捨五入して表示しております。
- 6 -
7
391
1,780
340
340
0
0
2,120
2,936
△ 1,830
1,014
株主資本等変動計算書
(自 平成26年4月1日
至 平成27年3月31日)
(単位:千円)
平成26年3月31日残高
当期変動額
当期純利益
その他変動
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計
平成27年3月31日残高
資 本 金
20,000
1,014
0
0
20,000
評価・換算差額等
そ の 他
有価証券
評価差額金
平成26年3月31日残高
当期変動額
当期純利益
その他変動
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計
平成27年3月31日残高
株主資本
資 本
利 益
資本剰余金
利益剰余金
0
28,421
0
0
純 資 産
合 計
0
48,421
0
1,014
0
0
0
0
0
1,014
49,435
- 7 -
1,014
29,435
株主資本
合 計
48,421
0
1,014
0
1,014
49,435
株式会社 リック
個 別 注 記 表
平成
平成
26 年
27 年
4 月
3 月
1 日から
31 日まで
1.重要な会計方針に係る事項に関する注記
1.資産の評価基準及び評価方法
(1)棚卸資産の評価基準及び評価方法
商
品
仕 掛 品
総平均法による原価法
個別法による原価法
2.固定資産の減価償却の方法
(1)有形固定資産
定額法を採用しております。 また、取得価額20万円未満の少額減価償却資産に
ついては、3年で均等償却する方法を採用しております。
主な耐用年数は以下のとおりであります。
工具器具備品
3年~5年
(2)無形固定資産
定額法を採用しております。
取得価額20万未満の資産については,取得時に費用処理しております。
なお、主な耐用年数は以下のとおりであります。
自社利用のソフトウェア:5年(社内における利用可能期間)
(3)長期前払費用の償却方法
契約期間に基づき、毎月均等償却しております。
3.引当金の計上基準
(1)貸倒引当金
債権の貸倒損失に備えるため、従来は法人税法に規定する法定繰入率により算出した
回収不能見込額を計上しておりましたが、当期より、一般債権については貸倒実績率に
により、貸倒懸念債権等特定の債権については債権の回収可能性を勘案し、回収不能見込
額を計上することとしました。
なお、当事業年度においては、引当金の計上はありません。
(2)賞与引当金
従業員賞与の支給に備えるため、将来の支給見込額に基づき事業年度に対応する額
を計上しております。
(3)退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、自己都合による期末要支給額を計上しております。
4.収益の計上基準
地図情報システム業務及び測量業務等の請負業務については、工事進行基準を採用しております。
- 8 -
5.その他計算書類作成のための基本となる重要な事項
(1)リース取引の処理方法
リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファイナンス・リース取引については、
通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理によっております。
なお、未経過リース料総額は次のとおりであります。 未経過リース料残高相当額
1年内
3,508 千円
1年超
6,500 千円
10,008 千円
計
(2)消費税の会計処理
消費税の会計処理は税抜き方式を採用しております。
6.会計方針の変更
(有形固定資産の減価償却方法の変更)
取得価額20万円未満の資産について、従来取得時に費用処理しておりましたが、減価償却費
を均等配分することが、より適切であると判断し、当事業年度より3年間で均等償却する方法
に変更しました。この結果、従来の方法と比較し、当事業年度の営業利益、経常利益及び
税引前当期純利益金額が967千円増加しております。
2.貸借対照表に関する注記
1.有形固定資産の減価償却累計額 1,245 千円
2.関係会社に対する金銭債権及び金銭債務
(1)債権の明細
(単位:千円)
会社名
短期金銭債権
立替金
未収入金
売掛金
株式会社パスコ
7,226
0
合計
7,420
195
(2)債務の明細
(単位:千円)
長期金銭債務
短期金銭債務
会社名
買掛金及び
未払外注費
4,147
株式会社パスコ
短期借入金
40,000
未払金
610
前受金
合計
2,568
47,325
長期借入金
合計
-
-
3.親会社株式
該当なし
3.損益計算書に関する注記
(1) 関係会社との取引高
(単位:千円)
営業取引以外の取引
営業取引
会社名
株式会社パスコ
売上高
29,999
仕入高及び
外注高等
22,407
合計
52,406
- 9 -
支払利息
391
その他
7,492
合計
60,289
4.株主資本等変動計算書に関する注記
(1)発行済株式に関する事項
株式の種類
前期末株式数
普通株式
当期増加株式数
当期減少株式数
-
-
400
(単位:株)
当期末株式数
400
5.税効果会計に関する注記
(1)繰延税金資産・負債発生の原因内訳
流動資産
繰延税金資産
賞与引当金繰入額
未払金
一括償却資産償却超過額
未払事業税
退職給付引当金
計
繰延税金負債
633
90
54
144
822
1,744
千円
千円
千円
千円
千円
千円
1,744 千円
繰延税金資産の純額
固定資産
長期繰延税金資産
電話加入権
退職給付引当繰入額
一括償却資産
計
評価性引当額
長期繰延税金資産の純額
5
2,490
54
2,549
△ 5
2,545
千円
千円
千円
千円
千円
千円
(2)法定実効税率と税効果適用後の法人税等の負担率との差異の原因となった主な項目別の内訳
法定実効税率
(調 整)
住民税均等割
税率変更による期末繰延税金資産の増額修正
その他
税効果会計適用後の法人税等の負担率
34.64%
8.40%
10.76%
-1.64%
52.16%
「所得税法等の一部を改正する法律」及び「地方税法等の一部を改正する法律」が平成27年
3月31日に公布され、平成27年4月1日以後に開始する事業年度から法人税の税率は現行25.5%
から23.9%となります。これに伴い、繰延税金資産及び繰延税金負債の計算に使用する法定
実効税率は従来の34.64%から32.89%となり、繰延税金資産の金額が228千円減少し、法人税
の金額が同額増加しております。
6.リースにより使用する固定資産に関する注記
貸借対照表に記載した固定資産のほか、事務機器、製造設備等の一部については、所有権移転外
ファイナンス・リース契約により使用しております。
7.1株当たり情報に関する注記
1株当たりの純資産額
1株当たりの当期純利益
123,587円11銭 であります。
2,535円44銭 であります。
8.重要な後発事象に関する注記
特になし
- 10 -
附
属
(
明
細
計 算 書 類 関 係
平成27年3月期 (第16期)
自 平成26年4月 1日
至 平成27年3月31日
株式会社リック
- 11 -
書
)
1.有形固定資産及び無形固定資産の明細
区分
資産の種類
建
有
構
期
首
帳簿価額
当 期
増加額
当 期
償却額
当 期
減少額
期
末
帳簿価額
減価償却
累 計 額
物
築
0
0
物
0
0
形
機械及び備品
0
0
固
車両運搬具
0
0
定
器具及び備品
資
土
産
建設仮勘定
無
形
固
定
資
産
(単位:千円)
償却累計率
(%)
1,442
0
577
0
865
地
0.0%
1,245
59.0%
1,245
59.0%
0
計
1,442
ソフトウェア
1,953
ソフトウェア仮勘定
0
電話加入権
計
0
0
0
577
865
864
1,089
0
1,953
0
0
0
864
1,089
2.引当金の明細
(単位:千円)
区
(注)
分
期首残高
当期減少額
当期増加額
目的使用
期末残高
その他
貸 倒 引 当 金
340
0
賞 与 引 当 金
699
5,119
3,893
1,925
退職給付引当金
6,261
5,097
1,286
10,072
340
1.設定理由及びその額の算定方法は、個別注記表の「重要な会計方針」に記載しております。
- 12 -
0
3.販売費及び一般管理費の明細
(単位:千円)
科
与
勤
定
員
問
目
手
期
報
報
給
当
通
代
役
酬
顧
酬
賞
与
賞 与 引 当 金 繰 入
退 職 給 付 費 用
法
定
福
利
費
販
売
手
数
料
広
告
宣
伝
費
運
賃
荷
造
費
厚
生
費
教
育
研
修
費
旅
費
交
通
費
水
道
光
熱
費
図
書
費
修
繕
費
公
租
公
課
交
接
待
費
通
信
費
会
議
費
会
費
消
耗
品
費
備
品
費
少
額
資
産
費
減
価
償
却
費
車
輌
費
損
害
保
険
料
機
械
賃
借
料
家
賃
地
代
貸 倒 引 当 金 繰 入
廃
棄
処
分
費
慶
弔
金
寄
付
金
報
酬
・
料
金
出
向
人
件
費
雑
費
計
販 売 費
9,805
73
0
0
811
301
321
1,766
65
30
5
36
110
876
153
131
55
99
90
299
0
120
279
0
0
70
621
95
848
819
0
0
10
20
18
0
103
18,027
- 13 -
管 理 費
8,040
446
0
7,500
639
320
2,943
2,589
0
58
40
73
80
379
153
0
59
167
110
456
0
46
396
0
0
96
59
24
781
810
0
0
0
0
331
5,831
91
32,515
合
計
17,845
519
0
7,500
1,450
620
3,264
4,355
65
88
46
108
190
1,256
305
131
114
265
200
755
0
166
675
0
0
166
680
119
1,629
1,629
0
0
10
20
349
5,831
193
50,542
摘
要
4.売上原価の明細
(単位:千円)
科
目
金
I.商品
期首商品棚卸高
当期商品仕入高
期末商品棚卸高
商品使用高 II.材料費
期首材料棚卸高
当期材料仕入高
期末材料棚卸高
材料使用高
III.労務費
給料手当
通勤定期代
賞与
賞与引当金繰入
退職給付費用
法定福利費
額
1,901
11,050
1,468
11,484
0
13,882
0
13,882
47,871
1,647
2,635
1,305
1,833
8,276
労務費計
IV.経費
厚生費
教育研修費
現調費
雑給
外注費
機械賃借料
消耗品費
備品費
少額資産費
水道光熱費
家賃地代
公租公課
運賃荷造費
旅費交通費
通信費
損害保険料
減価償却費
ソフトウエア償却費
図書費
修繕費
慶弔費
交接待費
会議費
車両費
報酬
雑費
63,566
269
352
2,913
0
36,291
4,161
1,350
505
599
458
1,584
3
97
382
774
91
411
864
19
190
10
0
0
563
0
448
経費計
52,334
141,266
当期総費用
期首仕掛品棚卸高
0
計
141,266
0
期末仕掛品棚卸高
当期売上原価
141,266
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