1.「デジャブ景気

(日本経済論Ⅰ・2015 前期)
第3回
「景気(2)-景気循環と景気指標」
1.「デジャブ景気」は H.24(2012)年 4 月終焉
脆弱な景気回復過程の中、2011 年 3 月、大震災発生、その後、遅れた復興
2012 年 11 月、総選挙、12 月安倍新政権誕生、アベノミクスのもと円高是正、
株価上昇が第 16 景気循環(アベノミクス景気)につながるか?
景気動向指数、鉱工業生産と家計消費、3 長命景気(いざなぎ景気、平成景気、
小泉景気(輸出増>公共投資))の主要需要項目別増加寄与率の違い
2.戦後日本の 15 景気循環(金融経済 1-2 節 政府の資金不足の調整)
(1)S.25 年~朝鮮戦争ブーム(2)S.26 年 10 月~投資・消費景気、パルプ、
デパート、パチンコ(3)S.29 年 11 月~神武景気、三種の神器、鍋底不況(4)
S.33 年 6 月~岩戸景気、モータリゼーション、国民所得倍増計画(5)S.37
年 10 月~オリンピック景気と 40 年不況、山陽特殊鋼の破たん(6)S.40 年
10 月~いざなぎ景気、米国に次ぐ経済大国へ(7)S.46 年(1971 年)12 月~列
島改造ブーム、ニクソンショックと円切り上げ(8)S.50 年 3 月~安定成長
景気(9)S.52 年 10 月~公共投資景気(10)S.58 年 2 月~ハイテク景気、
日米間貿易摩擦(11)S.61 年(1986 年)11 月~平成景気、株・土地高のバブル
(12)H.5 年 10 月~さざ波景気、H.9 より戦後最大の不況(13)H.11 年 1
月~IT 景気 (14)H.14 年(2002 年)1 月~小泉景気(いざなみ景気)は 2008 年 2
月終焉、9 月リーマンショック(15)H21 年(2009 年)3 月~(デジャブ景気)
3.景気の波のいろいろ
ジュグラー・サイクル(主循環)-7~10 年の中期循環(設備投資循環)
キチン・サイクル(小循環)-40 ヶ月程度の短期波動(在庫循環)
コンドラチェフ長波-1780 年~1920 年の 2 個半のサイクル(技術革新)
建築循環(クズネッツサイクル)-22、3 年の建て替え周期
景気循環の仮設―シュンペーターの創造的破壊説など、乗数効果と加速度原理
4.景気指標、景気予測
所得、生産活動、消費、投資、物価、雇用、金融、貿易・国際収支関連統計
景気動向指数(CI、DI)-28 系列の先行 11、一致 11、遅行 6 指標、
サーベイデータ-内閣府法人企業景気予測調査、消費動向調査、日銀短観等、
季節調整-対前年比、X12-ARIMA-移動平均の繰り返しなど
景気予測-チャート法、計量モデル予測、段階的接近法など