第 1 回入札等評価委員会 議事概要

平成 26 年度
公益財団法人横浜市建築保全公社
第 1 回入札等評価委員会 議事概要
日
時
平成 27 年 1 月 19 日(月) 午後 2 時 00 分から午後 3 時 50 分まで
開催場所
公益財団法人横浜市建築保全公社
出
席
者
川島志保委員長、原田恒敏委員、小林謙二委員
欠
席
者
なし
題
審議事項
議
会議室
1
一般競争入札(条件付)に係る抽出案件
3件
2
指名競争入札に係る抽出案件
1件
3
随意契約に係る抽出案件
3件
4
業務委託に係る抽出案件
3件
報告事項
議事内容
1
入札業務のフローについて
2
電子入札の運用状況について
3
1
工事の安全性、適正な施工の確保等の取り組み状況について
案件抽出理由に係る報告
審議に先立って、原田委員より、審議案件の抽出理由について、抽出案件一覧
表に基づき、報告があった。
小林委員より案件の抽出率について質問があり、一般競争入札(条件付)の抽出案
件 3 件は、総数 411 件のなかから抽出し 0.7%。指名競争入札の抽出案件 1 件は、
総数 13 件で 7.7%、随意契約に係る抽出案件 3 件は総数 274 件で 1.1%、業務委託
に係る抽出案件 3 件は総数 150 件で 3%である旨公社から回答した。
2 議題
(1)審議事項1
一般競争入札(条件付)に係る抽出案件 3 件についての審議
公社より、一般競争入札(条件付)に係る抽出案件 3 件「都筑区総合庁舎外壁改
修その他工事(その 1)」
「中和田中学校給水管改修その他工事(その2)」
「倉田小
学校教室等照明設備改修工事」について、抽出事案説明書に基づき説明。
(委員) 入札案件に共通する事項ですが、落札候補者の入札参加資格の有無の審査に
ついて、審査項目の一つである「横浜市有資格者名簿」との照合は、どの時点
で行うのか。また、名簿の更新頻度はどの程度か。
(公社) 開札後、落札候補者に対し確認します。名簿の更新頻度は、2 年毎です。
(委員) 落札候補者が入札参加資格を失うケースはあるのか。
(公社) 開札後に指名停止を受ける等のケースもあり、市が公表する指名停止業者一
覧表と照合確認をしています。
(委員) 「倉田小学校教室等照明設備改修工事」は不調となり、その後再度の発注で
1
は、当初に行った入札の最低制限価格よりも低い価格で落札となったが、これ
はどういうことか。
(公社) 本件のような不調の場合は、設計の内容を見直す変更を行って、工事件名に
「その2」と付けて、当初の工事とは全く別の工事として発注します。
これにより、予定価格も変わるため、当初発注工事と不調後の発注工事は、
同列にはなりません。
(委員) 今年度の公社の不調案件の発生状況はどうなっているのか。
(公社) 平成 26 年 12 月末時点で、建築、電気、機械合計の 134 件中、11 件が入札
不調であり、発生率は約 8.9%となっています。
(委員) 今年度の不調発生率は、例年に比べ高いのか、通常の水準なのか。
(公社) 例年と比較して高い状況です。
(委員) 不調の要因のひとつとして、落札候補者が辞退するケースもあるようだが、
辞退の理由は何か。
(公社) 例えば、一つの業者が複数の工事を落札した結果、対応できないという理由
で辞退したものなどがあります。
(委員) 説明を了承する。
(2)審議事項2
指名競争入札に係る抽出案件 1 件についての審議
公社より、「旭区民センターサンハート冷温水発生機等更新工事」について、
抽出事案説明書に基づき説明
(委員) 予定価格が約 4 千 2 百万円に対し、落札価格が約 4 千万円であり、拮抗し
ているが、どういう状況であったのか。
(公社) 本件は、事後公表案件であり、落札率は 94.8%となり、比較的高めですが、
落札価格以上で入札した者も3者おり、各者ともに比較的高い価格で積算をし
た、と推察されます。
(委員) 説明を了承する。
(3)審議事項3
随意契約に係る抽出案件 3 件についての審議
公社より「新横浜日産スタジアム PC 緊張端部改修その他工事」、
「東俣野小学
校屋内運動場屋根防水改修その他工事」「南部斎場火葬炉設備等修繕工事」につ
いて、抽出事案説明書に基づき説明
(委員) 随意契約に共通する事項であるが、契約金額の妥当性の検証については、行
っているのか。また、市の依頼局との予算の関係はどうなっているのか。
(公社) 設計段階で当公社の単価を使用し、査定した価格となっています。依頼局と
は、常に連携し、予算の調整を行っています。
(委員) 一般的に言って、随意契約において、公社の予定価格と相手方の入札金額の
差はどれくらいなのか。
(公社) 全体として、それほど大きくはありませんが、全案件において予定価格以下
の金額で契約しています。
2
(委員)
随意契約における公社の予定価格と契約金額の関係を具体例で示してくれ
ると、随意契約の仕組みが理解しやすいので、次回準備をお願いしたい。
(公社) 随意契約の予定価格も入札と同様の考え方に基づいて設定しており、予定価
格と入札価格の具体例について、次回資料でお示しします。
(委員)「南部斎場火葬炉設備等修繕工事」は、メーカーとの随意契約であり、当初機
器類を設置した者に対し、後から発生する工事を発注していくとの説明であっ
た。
これらを踏まえ、随意契約については、次の二つの懸念があるのではないか。
一つは、例えばメーカー随契の場合、当初契約は低い金額で行い、その後発
生する修繕工事等で入札価格を高めに入れてくるのではないかという懸念。
もう一つは、公社の予定価格がそもそも高いのではないかとの懸念である。
これら随意契約に関する資料を次回準備してほしい。
(公社)
予定価格については、先ほどご説明した通り、公社の単価を使用し、査定
した価格を使用しています。また、全案件について予定価格以下で契約をし
ておりますので、相手方が入札価格を高めに入れて、その金額で契約を締結
するということはありません。
予定価格と入札価格の具体例ですが、次回、随意契約の状況が分かる資料
を準備します。
(委員) 「新横浜日産スタジアム PC 緊張端部改修その他工事」は、防水工事も含ま
れているようだが、緊張端部の工事と分けて発注しないのか。
(公社) 構造体の一部と関係するため、分割して発注はしておりません。
(委員) 「東俣野小学校屋内運動場屋根防水改修その他工事」は、防水事業協同組合
への発注であるが、最終的な施工者は組合員となると思うが、その選定につい
て、公社が関与出来るのか。
(公社) 公社と協同組合との間で工事請負契約を締結していますので、協同組合がど
の組合員を選定するか、ということについて公社が関与するところではありま
せん。
(委員) 発注した工事について、完成後評価を行うと思うが、協同組合への発注工事
の評価は、実際に施工を行った者への評価までは行わない、ということか。
(公社) その通りです。先ほども申し上げたとおり、あくまでも公社と協同組合との
間の契約ですので、完成検査についても、協同組合に対して行います。
(委員) 説明を了承する。
(4)審議事項4
業務委託に係る抽出案件 3 件についての審議
公社より「神橋小学校ほか 25 校給食室給湯設備配管改修その他工事に伴う実
施設計業務」、
「よこはま動物園管理棟改修工事に伴う実施設計業務」、
「三ツ沢公
園球技場修繕工事に伴う実施設計業務」について、抽出事案説明書に基づき説明。
(委員) 「よこはま動物園管理棟改修工事に伴う実施設計業務」については、2 年間
にわたる工事予定となっているが、これで完了なのか。
(公社) 本件については 2 年間で完了です。
3
(委員)
「三ツ沢公園球技場修繕工事に伴う実施設計業務」については、20 年間に
わたる計画であるが、本件は単年度分の契約なのか、ある程度の期間をまとめ
た契約なのか。
(公社) 本件は単年度分の契約です。
(委員) 毎年このような設計の依頼がある、ということか。
(公社) その通りです。予算の関係でこうならざるを得えない状況にあります。
(委員) 単年度ごとに発注するのではなく、一括で行った方が設計費や工事費は安く
なるのではないかと思う。
また、先ほどの随意契約の審議の際にあったように、あくまで公社と組合と
の契約であり、組合に発注した後の、最終的な施工者の選定には公社が関与し
ない、という説明であったが、設計の場合も同様と考えてよいのか。
(公社) その通りです。なお、協同組合は、公社では把握できない各組合員の技術力
や手持ちの仕事量等を勘案し、最適な者を選定していると聞いています。
公社において事業協同組合が施工する工事や設計協同組合が作成する設計
図書の品質管理は、協同組合とそれ以外の事業者の区別なく同様に徹底してい
ます。
ただ、協同組合は、修繕の専門機関であり、単なる契約の相手方というより
は、使用する材料や施工方法等について情報交換を行いながら、お互い切磋琢
磨していくパートナーとして認識しています。
公社の場合、同様の工事が同時期に大量にあり、1社へ発注することでは対
応が難しい状況にあります。市内企業数社に分けて発注しても、工事監理の難
しさもあります。これらの背景を踏まえて、改善を重ねながら現在の方法を採
っています。
(委員)
説明を了承する。次回、協同組合との業務フロー、プロセスが理解できる
資料を準備して頂きたい。
(5)報告事項
公社から、報告事項のうち、電子入札の運用開始について報告を行い、その他
の事項については次回に報告することとなった。
(委員) 残りの報告を次回行う、ということでお願いする。
(公社) 次回行います。
【まとめ】
抽出した案件について審議を行った結果、適切に入札及び契約手続等が行われておりました。
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