特集「ＦＡ機器システム」 “MELSEC iQ− iQ−Rシリーズ”のシンプルモーションユニット開発での設計フロントローディング名古屋事業所西中計成要旨三菱電機㈱のサーボシステムコントローラは，各種産業機高速システムバスの採用によって，CPUとの高速データ交換を械の駆動制御を高速・高精度に実現する制御機器である。な実現し，且つフレキシブルな同期制御や速度・トルク制御なかでも，シンプルモーションユニットは，位置決めユニットどを実装した。感覚で高度なモーション制御（同期制御，カム制御，マーク本稿では、当社が本開発において携わった、三菱電機(株) 検出機能等）を簡単なパラメータ設定と，シーケンスプログと一体となって実施したEMC対策での設計フロントローディラムで実現できるユニットである。サーボアンプとの接続は，ングについて述べる。同期性に優れたネットワーク“SSCNET（注１）Ⅲ/H”に対応今回の設計フロントローディングにおいては，パターン上している。SSCNETⅢ/H対応のサーボアンプである“MR−J4シリのノイズ伝搬と構造部分の影響について確認する必要があり，ーズ”と接続することで，各種サーボモータを様々な用途で三次元電磁界解析を用いてEMC対策を施した。その結果，構造使用することができる。部品のノイズ経路，及び基板の共振箇所を把握し，パターン今回“MELSEC（注２）iQ−Rシリーズ”のシンプルモーションユニットの開発ではシーケンサ基本演算性能の大幅向上と修正や共振防止コンデンサの追加により，ノイズ耐量が向上した。シールド板金の耐ノイズ解析(高周波ノイズ) MELSEC iQ-R シリーズシンプルモーションユニット外観図 5V-SG 間ノイズ印加(FG パターン部印加) (注1) SSCNET は，三菱電機(株)の登録商標である。 (注2) MELSEC は，三菱電機(株)の登録商標である。ＭＥＥエンジニア５９号