第13回目Note

講義日程
http://www.osakac.ac.jp/labs/s-jeong/mechakine1
第1回: 機械と機構
第2回: 機素と対遇、対遇の自由度と分類
第3回: 機構と機械の自由度
第4回: 連鎖と連鎖の置き換え
第5回: 運動とベクトル
第6回: 瞬間中心と3瞬間中心の定理
第7回: 速度の解析
第8回: 加速度の解析
第9回: 学修達成度中間評価
第10回: リンク機構とその分類、4節回転連鎖
第11回:スライダクランク連鎖1
第12回:スライダクランク連鎖2
第13回:両スライダクランク連鎖
第14回:特殊リンク機構
第15回:学修達成度最終評価
講義目標
1. 両スライダクランク機構について理解する
3.リンク機構
c. 両スライダクランク連鎖
2つの回り対偶
2つのすべり対偶
■ 静止節の取り方で異なるリンク機構
(i) 往復両スライダクランク機構:
(ii) 固定両スライダクランク機構:
(iii) 回転両スライダクランク機構:
(iv) 交差スライダてこ機構 :
回り対偶とすべり対偶を持つ節を固定
両端すべり対偶を持つ節を固定
両端回り対偶を持つ節を固定
回り対偶とすべり対偶が交互
(i) 両往復スライダクランク機構
回り対偶とすべり対偶
スライダCの行程
𝑠 = 𝑎(1 − cos 𝜃)
すべり対偶
回り対偶
スライダCの速度
𝑑𝑠 𝑑𝜃 𝑑𝑠
𝑣=
=
𝑑𝑡 𝑑𝑡 𝑑𝜃
𝑑
= 𝑎𝜔
(1 − cos 𝜃) = 𝑎𝜔 sin 𝜃
𝑑𝜃
スライダCの加速度
𝑎=
𝑑𝑣
𝑑
= 𝑎𝜔2
sin 𝜃 = 𝑎𝜔2 cos 𝜃
𝑑𝑡
𝑑𝜃
(ii) 固定両スライダクランク機構
両端にすべり対偶
Pの軌跡
𝑥 = 𝑎 cos 𝜃
𝑦 = 𝑏 sin 𝜃
上式を2乗して整理すると
𝑥 2 𝑦2
+ 2=1
2
𝑎
𝑏
楕円方程式
(iii) 回転両スライダクランク機構
𝜋
𝛼+𝛽+𝛾 =
2
𝜋
𝛾+𝛿+𝛼 =
2
両端に回り対偶
𝛽=𝛿
リンクBとDの角速度は同一
同一直線上にない2本の
平行軸の回転運動の伝達
(iv) 交差スライダてこ機構
回り対偶とすべり対偶が交互
𝑏 = 𝑎/ cos 𝜃
スライダDの引張力をPとすると
𝐹 = 𝑃/ cos 𝜃
O1回りのモーメントMは、
𝑀 = 𝑏𝑃/ cos 𝜃
= 𝑎𝑃/ cos 2 𝜃