www.monex.co.jp 2015.08.03 日本株銘柄フォーカス 個別銘柄 <決算メモ> シニア・マーケット・アナリスト 金山敏之 村田製作所(6981) - 決算はファナックショックの懸念を払拭する内容 - 先月 28 日にファナック(6954)が中国でのスマートフォン需要減少を受けて通期の業績予想 を下方修正しました。まさかの第 1 四半期決算での下方修正で、中国のスマホ需要拡大の恩恵を受 けてきた他の企業にも懸念が広がりました。村田製作所(6981)もそのなかの一つで、ファナック の株価が急落した 29 日の村田製作所の株価は上昇して始まったものの、その後下落に転じ結局 2% を超す下げとなりました。 しかし、大幅な増収増益となったこの第 1 四半期決算と足元の状況は、ファナックショックでの 市場の懸念を払拭する内容だったといえます。第 1 四半期の売上高は前年同期比 28%増の 2802 億円で、会社計画を 190 億円近く上回って着地しました。また、第 2 四半期(7-9 月期)の売上 高の会社計画は第 1 四半期実績比 10%増の 3100 億円ですが、7 月の受注も 6 月比 5-10%増で 推移し、第 2 四半期の計画に沿った受注が入ってきたようです。 これはグローバル対応のハイエンド LTE 端末の生産拡大に加え、中華圏セットメーカーの LTE 端末生産拡大、さらに端末のマルチバンド化の予想以上の進展などが続いているためです。この第 1 四半期に直近四半期比(1-3 月期比)で大幅増収となった表面波フィルタは今も需給のひっ迫した 状態が続いているようです。 –1– Copyright (C) 2015 Monex, Inc. All rights reserved. 利益相反に関する開示事項 マネックス証券株式会社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を 契約先証券会社より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありま せん。レポート対象企業の選定はマネックス証券が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先証 券会社を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びにマネックス証券と本レ ポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。 ・当社は、本レポートの内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではご ざいません。 ・記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧 誘するものではございません。 ・過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。 ・提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。 ・当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。 ・投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。 ・本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・ 複製・配布することはできません。 マネックス証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第165号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 –2– Copyright (C) 2015 Monex, Inc. All rights reserved.
© Copyright 2024 ExpyDoc