水道事業ガイドライン「業務指標」について

水道事業ガイドライン「業務指標」について
「水道事業ガイドライン(JWWWA Q 100;2005)」は、ISO/TC224 の概念に基づき、
平成 17 年1月に日本水道協会規格として制定されたものです。
このガイドラインには業務指標が設定されており、この指標は、事業活動を定量化し、評価す
ることによって、目標の施策の決定、説明責任の遂行等に活用されます。
業務指標は、厚生労働省策定の「水道ビジョン」にもリンクしており、その指標は6分野 137
項目が定められています。
当企業団では、137 項目のうち該当する 87 項目について算定し、公表しています。
内
容
項目数
算定数
目標1
安心(すべての国民が安心しておいしく飲める水道水の供給)
22
12
目標2
安定(いつでもどこでも安定的に生活用水を確保)
33
20
目標3
持続(いつまでも安心できる水を安定して供給)
49
38
目標4
環境(環境保全への貢献)
7
5
目標5
管理(水道システムの適正な実行・業務運営及び維持管理)
24
10
目標6
国際(我が国の経験の海外移転による国際貢献)
2
2
137
87
計
指標の今回公表する対象期間は平成 21 年度から平成 25 年度までの直近の5ケ年間としていま
す。
主な試算結果は以下のとおりです。
1.安心
(1104)水質基準不適合率 0%、
(1105)カビ臭から見たおいしい水達成率 100%など、水質
は良好なものとなっており、今後とも安心・安全な水の供給を行っていきます。
2.安定
(2102)経年化設備率は高い値を示しており、電気・機械設備の更新が必要です。今後とも
計画的な設備更新を推進していきます。
(2207)浄水施設耐震率、
(2208)ポンプ所耐震施設
率、
(2209)配水池耐震施設率は 100%を達成しています。(2210)管路の耐震化率について
は財政状況等を考慮しながら、重点的、且つ計画的に耐震化を進めていきます。
3.維持
(3002)経常収支比率は 100%以上あり、経費に対して収入が確保できていることを示して
います。企業債に関する指標(3011)給水収益に対する企業債償還金の割合、
(3012)給水収
益に対する企業債償還残高、
(3025)企業債償還元金対減価償却費比率は高く、経営面での影
響を与えていることを示しています。今後とも財政健全化の推進を図っていきます。
4.環境
(4004)浄水発生土の有効利用率 100%など、今後とも環境負荷の低減に努めます。
5.管理
(5101)浄水場事故割合 0%など、今後とも適正なる施設管理の実施、危機管理意識の徹底
を図っていきます。