平成 27 年度 かながわティーチャーズカレッジ Vol.2 平成 27 年8月 24 日 発行 神奈川県立総合教育センター かながわティーチャーズカレッジ事務局 (教育事業部教育人材育成課 若手教員育成班) 平成 27 年8月 23 日(日) 、総合教育センターにおいて、 受講者に期待すること 第2回かながわ教育学講座を開講しました。オープン・チャ レンジ両コース合わせて 291 名が参加しました。 前半は、 「受講者に期待すること」をテーマに、総合教育センター井坂秀一教育事 業部長よる講義が行われました。まず、かながわティーチャーズカレッジの意義と 求められる教員の資質・能力について、 「かながわ教育ビジョン」を通して理解を深 めるとともに、受講者としての自覚を培うという講座のねらいを確認しました。 次に、 「かながわ教育ビジョン」の基本理念・教育目標を踏まえながら神奈川県が 求めている教員の姿である「めざすべき教員像」について説明がありました。 「目指 すべき教員像」は「人格的資質・情熱」、 「課題解決力」、 「授業力」の3つの要素で 井坂教育事業部長 できています。今回は特に、 「人格的資質・情熱」について取り挙げ、その重要性を 学んだことで、人格的資質は教員になる前から磨けるこ とを理解し、そのためには何をすればよいか等を考える 機会になったのではないでしょうか。 さらに、受講者に期待することとして、①自分自身の 言葉で語れるようになること、②教員をめざすものとし て、どのような気持ちと姿勢でカレッジを受講するのか 考えること、③日々の生活の中でも、積極的に人と関わ ることなどが挙げられました。 最後に、 「子どもが好き」という気持ちを持ちながら、 次の社会を創っていく人材を育成していくという社会的 使命感を持ち、そして、教員になる夢を必ず実現してもら いたいというエールが送られました。 教育事業部長自身の経験も踏まえながらの熱いメッセ ージが込められた講義であり、ティーチャーズカレッジを 受講する意義、教員という仕事の在り方について改めて見 直し、ティーチャーズカレッジで学びを深めることで、力 をつけていくことを期待しています。 グループ活動 後半のグループ活動では、前半の講義を受けて、各グループに分かれて協議を行いまし た。「めざすべき教職員像」に示された「人格的資質・情熱」の4項目のうちの1項目に ついて、どのように実現していくのか各自が出し合い班内で意見を集約する内容でした。 教職員としての人格的資質・情熱 ① 豊かな人間性と社会性、高い対人関係能力とコミュニケーション能力をもっている。 ② 子どもへの教育愛情と責任感、教職に対する使命感と誇りをもっている。 ③ 高い倫理観をもち、公平・公正に行動できる。 ④ 変化に対応し、学び続ける向上心をもっている。 (県「教職員人材確保・育成基本計画」より) 上記の①~④の項目のうち指定された1項 目について、午前の講義の内容を踏まえて、具 体的にどのような姿なのか(どのようなことが できていればよいのか) ・ 「学校で子どもと関わ る教員」の姿をイメージして書き、班で話し合 ってまとめていきました。 次に、話し合った姿に迫るために、どのよう なことを心掛けていくか、講義の内容も踏まえ て、具体的に書き出しました。その後、KJ法 によって、 「めざすべき姿」にどのように迫って いくのか、付箋を班で模造紙に貼り、まとめま した。 最初は遠慮がちに意見を出していた人も、他 の人の意見を一通り聞き終わると、 「この意見は自分の言っていることと似ているかも」と付箋を動かしてグル ーピングしたり、全員が立って話をするほど盛り上がっている班があったりと、積極的に活動している様子が見 られました。また、模造紙にまとめるときも、イラストを多用したり、デザインにこだわったり、それぞれの班 が個性や特色を出しており、見やすく分かりやすいものができていました。 全体発表では、発表を数名で分けて行っ たり、説明している所を指さしたりと、役 割分担しながら協力して発表する様子が 見られました。他の班の発表を聞くことで、 より考えが深まり、また人に分かりやすく 伝えるにはどうすればよいか等のヒント も得られたのではないでしょうか。そして、 2回目のグループ活動を通して、グループ としての連帯感が深まったようでした。 学びの記録のワークシートには、今回の講座で学んだこと、これから心掛けることなどについて、たくさん書 かれており、多くの学びがあったことが伝わってきました。今後の講座にも意欲的に取り組んでいってほしいと 思います。
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