vol. 2 27 3 5 2015 年 3 月6 日号 230 ハウジング・トリビューン【ウィークリー】 http://www.sohjusha.co.jp 今週のトピック解説 省エネ住宅ポイント始動、関連企業のリフォーム提案競争が激化 住宅市場活性化の切り札として注目が集まっている「省 エネ住宅ポイント」の発行申請の受付が3月10日から始まる。 これを受けて、設備・建材メーカーなどでは特設サイトを設 置したり様々なキャンペーンを行うなど、この機会を利用し LIXILは省エネ住宅 ポイントの受付開始 に 合 わ せて 、特 設 H Pを開 設 。キャン ペーン情報などを提 供し、省エネリフォー ムを訴求していく リフォームの提案を強化する動きが活発化している。 LIXILはポイント対象となる製品を購入し、ポイント申請 をした人の中から抽選で様々な賞品をプレゼントする「LIXIL 省エネリフォーム トクトクキャンペーン」を開始、6月末ま で開催する。対象となる製品については、内窓「インプラス」 イレ、バリアフリー建材などを総合的に提案することにより、 や、節水型タンクレストイレ「サティス」など。10万円分 TDYでのリフォーム需要の囲い込みを図ろうとしている。 の旅行券や、大型液晶テレビ、ウォーターオーブンレンジと さらに、クリナップでは省エネ住宅ポイントの対象となる いった、人気の最新家電製品をプレゼント商品として取り揃 システムバスルームとシステムキッチンについて、わかりや えている。 すく紹介する専用サイトを2月末から公開。サイトでは、高 さらに貰ったポイントを利用しLIXIL製品を購入すると、 断熱浴槽や断熱窓サッシを装備したシステムバス「アクリア 抽選で大手外食店などで利用できるグルメカードをプレゼン バス」 「ユアシス」や、節湯水栓を装備したシステムキッチ トする。 ン「S.S.」 「クリンレディ」 「ラクエラ」を導入したリフォ 一方、YKK APはパートナーシップを結ぶ流通店「MADO ショップ」と2月末に初の全国一斉イベントとなる「MADO ショップ全国一斉窓リフォーム相談会《省エネ住宅ポイント 復活祭》 」を開催。省エネ住宅ポイントを活用した窓リフォ ームを訴求している。 独自のポイント制度を開始する ホームセンターも ームをアピールした。YKK APと「MADOショップ」では 省エネ住宅ポイントと連動して独自のポイントを付与する これまでも、エリア毎にイベントを行ってきたが、全国一斉 という取組みを行うホームセンターも出てきている。カイン イベントは初であり、YKK APの省エネ住宅ポイントに対す ズは対象製品の購入者に対し、省エネ住宅ポイントに加え、 る期待感の高さが伺える。また、YKK APでは2015年3月末 製品ごとポイント数を設定する「カインズカードボーナスポ までに省エネ住宅ポイント対象商品を購入した人に対し、通 イント」と、独自のポイントカードに200円ごとに1ポイン 常の5倍のTポイントを付与するキャンペーンも実施している。 トが加算される「カインズカードポイント」を付与。トリプ TOTOも省エネ住宅ポイントを利用した訴求を積極的に ルポイントにより、さらなるお得感を消費者に与えようとし 行っていく。例えば、節水型トイレ「ネオレスト」 、高断熱 ている。 浴槽「魔法びん浴槽」 、節湯水栓「エコシングル浴槽」など 今回始まる省エネ住宅ポイントについては、リフォーム需 を利用したリフォームをアピール。加えて、TOTO、大建工 要を盛り上げる絶好の機会と捉え、各社の期待感が高まって 業、YKK APのTDY3社の商品を組み合わせたプランの提案 いる。そういった中で、各社は省エネ住宅ポイントをいかに も行っている。ポイントの対象となる窓の断熱改修や節水ト 自社の商品の販売に結び付けていけるか知恵を絞っている。 今週の主なニュース 2 27 3 5 ・積水ハウス 東松島市と「防災エコタウン」を開発 敷地を超えてエネルギーを相互融通 ・大和ハウス工業 保育園、老人ホームなどが入居する複 合マンションを開発 賃貸で「二世帯ルーム」を初採用 ・積水化学工業 「減災型サ高住」を発売 V2H を搭 載し災害時の電力安定供給を実現 ・TOTO 便座が電動で昇降するトイレリフトを一新 優れた清掃性も付与 ・LIXIL トッププレートにセラミックを採用したシス テムキッチンを発売 優れた意匠性と機能性を両立 ・パナソニックエコソリューションズ社 さらに自然光に近 い演色性を実現したLED照明器具のラインナップを拡充
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