PDC-14設定サービスツールについて 1.概要 PDC-14設定サービスツールは、PDC-14にUSBを使用して設定するための専用サー ビスツールです。 本来、EEPROMベースで、設定を差し替える仕様ですが、ご要望によりツールとしてリリース しておりますので、ツールのサポートは行っておりません。 動作確認済みOSは XP、7のみです。 定義として表の1ライン分を1コマンド(実行命令)として定義いたします。 2.設定項目の説明 ① ② ⑥ ⑨ ③ ⑩ ⑪ ⑤ ④ ⑫ ⑦ ⑬ ⑧ ⑭ ⑮ ⑯ ⑰ ①キーデータ 入力データとして、6種類のワイヤーと1種類のフラグが用意されています。 ワイヤーは入力信号線で、自動車のACC信号や、ライトの信号等、Hiレベルが2V以上の 信号を接続し、信号を接続しない場合は、LOレベルに固定されます。 キーデータで指定した情報と、実際のワイヤー信号のパターンが一致した場合、実行対象ポー トのドライバー指定で指定したドライバーに対して命令が実行されます。 MASK項目は、未使用の項目に対し設定します。 (必ず一番最初に設定します。 ) フラグは、キーフラグ設定と関係があり、実信号であるワイヤーと、フラグにより実行命令を 制御いたします。 実際には、ワイヤーによる実行命令を実行し、命令が終了時キーフラグにチェックがあると、 同一のキーデータフラグ項目がHiになりワイヤー1~6+フラグHiデータがキーデータと なりコマンドスキャンされます。 現在のワイヤーデータ+フラグが作成されていれば、その命令が実行されます。 ※キーフラグを指定しているワイヤー構成に、フラグを追加したキーデータが作成してある事 キーデータが、変更されたと認識する状況は、キーデータが登録コマンドと一致した場合です。 ワイヤーの論理が変化していても登録されているコマンドと一致していない場合、命令変化し た認識にはなりませんので、同じコマンドは実行されません。 ②実行対象ポート ドライバー1~4が存在し、それぞれが物理的に分離された、LEDドライバーとなります。 それぞれのドライバーは、3Aのドライブ能力があり、トータルで5Aを超えないように使用 することができます。 命令が実行される単位は、ドライバー単位、後優先で実行される為、ドライバー1が前の命令 を実行中でも新しいコマンドがヒットすれば、新しい命令が実行されます。 ドライバー2に別の命令がヒットした場合、ドライバー1とドライバー2では別々の命令が同 時に実行されます。 (ドライバー毎のマルチタスク動作が行われます。 ) ③実行命令1 調光速度、目的輝度、ポーズより構成されます。 調光速度は1~255まで設定でき、目的輝度までの50mS経過時の輝度増加数を指定しま す。 目的輝度は、0~100%まで指定でき、目的輝度に達する時間は下記の式になります。 輝度到達時間≒0.05*( (255*(目的輝度/100) )/調光速度) ポーズは0~255まで設定でき、1で50mSのポーズを入れることが可能です。 ※ポーズは目的輝度に達した後挿入されます。 ④実行命令2 実行命令2の有効欄にチェックを入れると、実行命令1を実行した後に、実行命令2が実行さ れます。 項目は実行命令1と同様です。 使用例として点滅処理等に便利です。 ”実行命令1で2秒掛けて100%まで点灯し1秒そのままで0.5秒で0%まで減光し1秒 そのままで3回繰り返します。 ”のような命令が可能です。 ⑤繰り返し数 キーデータでヒットした実行命令を繰り返し数分繰り返します。 0~255まで設定可能です。 繰り返し回数の時間計算は、下記のようになります。 命令実行1は、最低100mSの実行が行われ、命令実行2は150mSの間実行されます。 その為、ポーズなしで最速で点滅を繰り返した場合、ON―100mS、OFF-150mS サイクル時間250mSの為、4Hzの点滅が最速となります。 ポーズを1付加するごとに50mSずつ時間が付加されます。 ポーズなしで点滅実行した場合、実行命令1に1、実行命令2に1を設定すると 実行命令1が150mS、実行命令2が200mSで、350mSとなり2.85Hzの点滅 となります。 ※255を設定すると無限ループとなります。 ⑥ビット増減判定 ビット増減判定を使用すると、キーデータが一致するに至った過程を、動作条件にすること が可能です。 つまり増有効がチェックされると、キーデータが一致した際、Hi Bitが増えて一致した 場合のみ、命令が実行されます。 減有効がチェックされると、Hi Bitが減って一致した場合のみ、実行されます。 増有効、減有効の両方のチェックはチェック無と同様の為、設定できません。 ⑦キーフラグ キーフラグは、命令が終了するタイミングで、同じキーデータの同じワイヤーデータに、フラ グBitを立てる処理を行います。 つまり、現在実行されていた命令の、ワイヤーデータ1~6+フラグの命令が実行されること になります。 (ワイヤーデータ1~6+フラグの命令を登録しておく必要があります。 ) ※ビット増減判定を使用している場合、キーフラグ使用は、キーデータに対し1つのみです。 増判定でキーフラグを使用した場合同じキーの減判定では、 キーフラグの指定はできません。 キーフラグを使用し、命令の拡張を行った場合、拡張命令が実行されるタイミングまで、前 回のキーフラグ以外のキーデータ状況を、保持しなければ、拡張命令は実行されません。 ⑧終了待ち 現在実行されている、最終命令が終了するまで命令の受付を禁止し、終了を待ちます。 時間のかかる命令を終了待ちにすると、新しい実行命令の受付が長時間行われなくなる為、注 意が必要です。 又、繰り返し回数に255を指定して、終了待ちを設定すると、無限ループになりますので、 注意が必要です。 ※無限ループの場合、本機の電源OFF-ONの必要があります。 ⑨命令追加ボタン 設定された項目を追加いたします。 追加時は、キーデータ毎にソート処理され表に反映されます。 同じキーデータが存在する場合、登録が拒否されます。 ⑩命令更新 一覧項目を選定し、詳細項目を変更したのちに更新を行います。 キーデータは変更できませんので、キーデータを変えたい場合削除か消去しかできません。 MASK項を消去し再度MASK項を追加する場合、現在登録されている全項を消去する必要 がありますので注意が必要です。 ⑪削除 表の選択項目を消去いたします。 ⑫消去 表の全項目を消去いたします。 ⑬読み込み 拡張子zzrの保存ファイルを読み込みます。 ⑭保存 現在の設定データを保存いたします。 ⑮印刷 表の内容を印刷いたします。 ⑯終了 プログラムを終了いたします。 ⑰設定DLL 表の内容を、PDC-14にダウンロードいたします。 PDC-14側ではUSBケーブルを接続し電源を投入、セレクトスイッチをDLLに設定し RESETボタンを押して、待機いたします。 設定DLL押下時、正常にUSBが認識されていると、DLLが実行されます。 ※USB接続用のドライバーをインストールしておく必要があります。 ※PCとUSBで接続する場合の注意として、PCのUSBポートに直接接続して下い。 USBハブを経由し、接続した場合、うまく接続できないことが有ります。 3.インストール PDC-14の商品詳細ページよりダウンロードください。 ダウンロードしたPDC-14.MSIを起動いたします。 下記画面のように選択願います。 ※インストール時のセキュリティー要求に対して 許可してください。 PCの状況によって違ってきますが、インストール されているセキュリティーソフトによってはウイ ルスとの誤認や、リアルタイム防御では危険行動等 と判断され削除や隔離される場合がありますが、そ の場合PDC-14を除外ソフトとして設定して 下さい。 設定方法は、各ご使用のセキュリティーソフトを、 お調べください。
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