平成27年7月1日発行 第101号

中野労基だより
2015年(平成27年)7月1日
第101号
2015年(平成27年)7月(第101号)
│中│野
労│基11jだ\よ\り
ノ
発行所
一般社団法人 中野労働基準協会
T E L 0269-22-2255
編集兼発行人 湯 本 光 一
一
7月1目∼7月7目は全国安全週間です
÷
本週間
7月1日∼7月 7日
準備期間
6月1日∼6月30日
zl==1−ガン危険見つけてみんなで改善
意識高めて安全職場
-・-・-・-・-・-・-・-・-・一・-・-・-・-・-・-・-・-・-
全国安全週間は、昭和3年に初めて実施されてから、「人命尊重」という崇高な基本理念の下、「産
業界での自主的な労働災害防止活動を推進し、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図る
こと」を目的に、一度の中断もなく続けられて今年で88回目を迎えました。
6月1日から6月30目までを準備期間、7月1日から7日までを本週間として実施されます。
全国的には、労使協調による労働災害防止対策の展開により、労働災害は長期的には滅少してい
ますが、平成26年は前年を上回る結果となってしまいました。
長野県内の平成26年における休業4目以上の死傷者数は2、113人で、1目当たり約6人が被災し
ています。また、死亡者数は17人で、前年に比べて3入滅少していますが、平成27年に入って、5
月末時点で10人と前年比4人の増加となっています。
本週間では、あらためて安全の大切さを確認して、各種の安全基準や作業手順などの基本的なル
ールを守り、労働災害を防止するための、原点に立ち返った自主的な安全活動を展開する必要があ
ります。
7月1日は国民安全の日で
平成25年の不慮の事故死は39、574人ですが、このうち14、582人が家庭内での不慮の事故で亡く
なっており、1日当たりにすると約40人になります。 事故の発生態様をみますと、「溺死」「窒息」
「転倒・転落」「火災」の順となっています。また、平成26年に交通事故で亡くなった人は、全国で
4、113人、長野県内では82人にのぼっています。
家族みんなで話し合って、事故のない明るく平和な家庭を築きましょ引
全国安全週間
死亡災害防止に向けた緊急要請
平成27年度定時総会開催される
中野地区産業安全衛生大会開催される
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2
熱中症を予防しましょう
食中毒を予防しましょう
出張免許試験のお知らせ
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(一社)中野労働基準協会ホームページ http://www.n-rouki.org.i・
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目 次
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第101号
中野労基だより
2015年(平成27句7月1目
死亡災害の防止に向けた緊急要請
平成27年6月4日付けで、中野労働基準監督署長から中野労働基準協会員あてに、緊急要請があり
ました。要請文の概要は以下のとおりです。
平成27年4月末現在の速報値では、長野県内の休業4日以上の死傷巻数は608人と前年比で13人
の減少となりましたが、一方、死亡災害は毎月発生し、5月末時点での死亡者数は10人と前年比で4
人の増加となっています。
また、中野労働基準監督署管内の死亡災害は、平成26年は1人が死亡、平成27年はすでに2人が
死亡しています。
このまま推移しますと、長野労働局の今年の目標値である、「死亡者数13人以下」の達成はおろか、
昨年よりも大幅な増加となるおそれがあり、誠に憂慮すべき事態となっています。
これら死亡災害の発生状況をみますと、事故の型別では、「墜落・転落」災害が3人、次いで「交通
事故」が2人と多く、また、事故の起因物別では「フォークリフト」「移動式クレーン」「環境等(ド
ラグショベルの水没)」「スノーモービル」及び「コンベア」など車両系建設機械等の機械設備による
ものが目立っています。
このため、「墜落・転落」及び「交通事故」による労働災害の防止対策の徹底はもとより、車両系建
設機械・荷役運搬機械及び移動式クレーン等の機械設備による災害防止対策の徹底が求められている
状況です。長野労働局が全国安全週間の準備期間である6月を「労働災害防止特別強化月間」と位置
付けていることを踏まえ、当署においても貴団体との連携・協同の下、労働災害の大幅な減少に向け
た集中的な取組を実施する予定としているところですが、上記のとおり死亡災害が増加している現状
を踏まえ、貴回休の会員事業場の経営トップが率先して、特に下記の事項について重点的に取り組み、
確実に履行されるよう緊急に要請します。
記
1 共通事項
(1)安全衛生管理体制の整備
(2)墜落・転落災害の防止
(3)はさまれ・巻き込まれ災害の防止
(4)交通労働災害の防止
2 個別事項
(1)車両系建設機械による労働災害防止
(2)車両系荷役運搬機械等による労働災害防止
(3)移動式クレーンによる労働災害防止
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成企7年度定時総会
催
れ
平成27年度定時総会が、5月13目(水)に「アップルシティーなかの」で、会員378名(表決委
任を宮む)が参加して開催されました。
総会には、来賓として、長野労働局小宮山労働基準部長、中野労働基準監督署の関川署長、末長監
督課長、松木労災・安衛課長にご臨席いただき、小林会長のあいさつに続き、関川署長にもご挨拶を
いただきました。
定款に基づいて小林会長が議長に就任され、報告事項、決議事項について審議され、小宮山労働基
準部長からご祝辞をいただき閉会となりました。
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中野労基だより
2015年(平成27年)7月1日
第101号
議事の結果概要は次のとおりでした。
報告事項
(1)平成26年度事業報告、牡算書類及び監査結果報告は、原案どおり承認されました。
(2)平成27年度事業計画及び収支予算については、原案どおり承認されました。
決議事項
第1号議案 「牡算書類の承認について」も、満場一致で承認されました。
中野地区産業安全衛生大会が開催される
平成27年度「中野地区産業安全衛生大会」が、6月10日(水)中野地域職業訓練センターで開催さ
れました。
産業安全衛生意識の高揚と事業場の自主的な安全衛生活動の促進を図ることを目的に、中野労働基
準監督と(一礼)中野労働基準協会が主催し、管内の災害防止団体等の協賛により実施されましたが、
事業者をはじめ、管理監督者、安全管理者、衛生管理者、安全衛生推進者など多数の参加がありまし
た。
【プログラム】
冒頭、産業殉識者を悼み、参加者全員により黙祷を捧げ、中郡敏二産業安全部会長(中野市、中野
土建㈱)の開会のことばで開会されました。
主催者の小林博文会長(中野市、㈱コシナ)と関川中野労働基準監督署長の挨拶、協賛団体等の紹
介が行われ、引き続き、産業安全衛生表彰が行われました。
中野労働基準監督署からの周知事項は、
全国安全週間の実施要綱等について
松木労災・安衛課長
転倒防止体操の実践
霜出労働基準監督宮
練いて、北信濃地域産業保健センターの中村コーディネーターから、センター利用の説明がありま
した。
休憩を挟んで特別講演が行われた後、田宮健一郎氏(須坂市、明治産業㈱)の朗読による大会宣言
案が提示され、満場一致で採択されました。最後に、上島 昇労働衛生部会長(小布施町、DMノバ
フオーム㈱)が閉会の言葉を述べて、午後4時に閉会しました。
なお、大会開催に当たり、会場準備から駐車場の整理、後片付けまで、産業安全部会並びに労働衛
生部会の役員事業場の皆さんに担当していただきました。心から御礼申し上げます。
賞賞
続続
功功
【産業安全衛生表彰者紹介】
産業保健功績賞
【特別講演】
植松
北堀
畑山
悦夫
豊一
靖典
氏
(中野市、新光電気工業㈱高丘工場)
氏
(須坂市、㈱シンエイ)
氏
(飯山市、畑山医院)
「人材育成とメンタルヘルス対策」
オフィス・キヤリアサポート
古越真佐子氏
代表
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2015年(平成27増7月1日 中野労基だより 第101号
竃瑞紅逢着宍l
★熱中症を予防し侈しよう
熱中症は、蒸し暑い環境下で体内の水分、塩分のバランスが崩れ、体温調節ができなくなりからだの
機能が損なわれるもので、突然に具合が悪くなったりすることもあり、こまめに水分補給等の予防が
大切です。
【熱中症予防のチェックポイント】
WBGT値(暑さ指数)を測っていますか?
作業前に水分・塩分を補給していますか?
作
体調確認しましたか?
業
前
暑さに慣れていない作業者がいませんか?
連続作業時間を短くしていますか?
定期的に水分・塩分を補給していますか?
作
日よけに心がけていますか?
業
中
休息時はからだを冷やしていますか?
お互いの体調に注意していますか?
そ
体調が悪くなった時の対応を知っていますか?
の
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WBGT値が28° C以上は厳重警戒です
スポーツドリンク、塩飴等で補給しましょう
朝食抜き・寝不足・飲みすぎ・下痢等に注意
作業時間・休憩時間に配慮しましょう
暑さが避けられない現場では交替作業も
水分はのどが渇く前に補給しましょう
屋外作業ではできるだけ日陰を利用しましょう
冷房された休憩所でからだを休めましょう
つらさをガマンしていないか気をつけましょう
意識がないときはすぐに救急車を呼ぶ
仙
〈出所:中災防リーフレット〉
【熱中症の症状】
○めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、気分が悪い
○頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、いつもと様子が違う
○重症になると・・・返事がおかしい、意識消失、けいれん、からだが熱い
【熱中症が疑われる場合】
○エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難させる。
○衣服をゆるめ、からだを冷やす。(特に、首の周り、脇の下、足の付け根など)
○水分、塩分、経口補水液(水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの)などを補給する。
★食中毒を予防し惨しぷう
夏場は、食中毒の原因となる細菌が活発に増殖する季節です。「食中毒予防3原則」を守りましょう。
1 つけない
食材などから手に細菌が移ります。調理の前後、食事の前等には、手洗いを励行しましょう。
2 増やさない
細菌は、高温多湿な環境で増殖します。生鮮食品や惣菜などは、できるだけ早めに消費しよう。
3 やっつける
肉、魚介類等は加熱することが大事ですが、使った調理器具、布巾等も熱湯等で殺菌すること
も大事です。
皿●・㎜
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皿■・㎜●・㎜
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皿●■皿
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関東安全衛生技術センターで毎年実施している、労働安全衛生法に基づく免許試験の出張特別試験
が、9月27日(日)に、信州大学工学部(長野市若里4-17-1)で実施されます。
「第一種衛生管理者試験」と「第二種衛生管理者試験」の受験についての詳細は、(一礼)中野労働
基準協会(電話0269-22-2255)にお問い合わせください。
また、「第一種衛生管理者試験」と「第二種衛生管理者試験」の受験対策講習会の受講受付けの締切
日も追っています。(一部締切っているものもあります。)詳細はお問い合わせください。
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