BD6550G : パワーマネジメントLSI

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構造
シリコンモノリシック集積回路
製品名
バッテリ充電器向け定電圧定電流コントローラ IC
形名
BD6550G
特長
・定電流・定電圧コントロール機能
・高精度基準電圧: 1.21V±1%
・電流検出電圧精度: ±2%
○ 絶対最大定格 (Ta=25℃)
項目
記号
定格
単位
最大印加電源電圧
ICT 端子最大印加電圧
許容損失
VMAX
VICTMAX
-0.3 ~ 14
-0.3 ~ VCC
675 *1
V
V
mW
動作温度範囲
Topr
0 ~ +85
℃
保存温度範囲
Tstg
-55 ~ +150
℃
Pd
*1 PCB(70mm×70mm×1.6mm ガラスエポキシ)基板実装時。Ta=25℃以上は 5.4mW/℃で軽減
○ 動作条件 (Ta=0~+85℃)
項目
電源電圧
記号
範囲
VCC
2.5~12
REV. B
単位
V
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○ 電気的特性
(特に指定のない限り Ta=25℃, Vcc=+5V)
項目
最小
規格値
標準
最大
ICC
-
0.9
2
mA
GMV
1
4.0
-
mA/mV
Ibv
1.198
1.186
-
1.21
1.21
50
1.222
1.234
-
nA
GMI
1.5
4.0
-
mA/mV
196
200
204
Ibi
192
-
200
25
208
-
μA
VOL
-
200
-
mV
IOS
-
20
50
mA
記号
単位
条件
【回路電流】
回路電流(無負荷時)
【電圧制御ループ部】
トランスコンダクション・ゲイン
(VCT シンク電流に限る)
電圧制御ループ・レファレンス電圧
(1.5mA シンク時)
入力バイアス電流(VCT 端子)
【電流制御ループ部】
トランスコンダクション・ゲイン
(ICT シンク電流に限る)
電流制御ループ・レファレンス電圧
(2.5mA シンク時)
ICT 端子(-200mV 印加時)における流出電流
【出力段】
10mA シンク時の出力電圧
出力短絡回路電流
(VCC 端子と OUT 端子を短絡)
VREF
VSE
● 耐放射線設計はしておりません
*1 においては設計保証となります
○ 外形寸法図・標印図
SSOP6 (単位:mm)
REV. B
V
mV
*1
Ta=25℃
0 < Ta < 85℃ *1
*1
*1
Ta=25℃
0 < Ta < 85℃ *1
VSE=0V, ICT=-0.3V
OUT=VCC,
VSE=0V, ICT=-0.3V
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○ ブロック図
VCC
6
1.21V
+
3 OUT
-
VOLTAGE
REFERENCE
1 VCT
+
2 GND
4
ICT
○ 端子番号・端子名
番号
端子名
1
2
3
4
5
6
VCT
GND
OUT
ICT
VSE
VCC
5
VSE
機能
電圧制御ループにおけるセンス端子
GND ライン(全ての電圧に対して 0V 基準となる)
出力端子(シンク能力に限る)
電流制御ループにおけるセンス端子(+)
電流制御ループにおけるセンス端子(-)
正の電源電圧ライン
REV. B
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○使用上の注意
1.) 絶対最大定格について
印加電圧及び動作温度範囲などの絶対最大定格を超えた場合は劣化または破壊に至る可能性があります。また
ショートモードもしくはオープンモード等破壊状態を想定できません。絶対最大定格を超えるような特殊モードが
想定される場合、ヒューズ等物理的な安全対策を施して頂けるようご検討お願いします。
2.) GND 電位について
GND ピンの電位はいかなる動作状態においても、最低電位になるようにして下さい。また実際の過渡現象を含
め、GND 端子を除く端子が GND 以下の電圧にならないようにしてください。ただし、ICT 端子については-0.3V
までの印加が許容できます。
3.) 熱設計について
実際の使用状態での許容損失(Pd)を考え、十分マージンを持った熱設計を行って下さい。
4.) ピン間ショートと誤装着について
プリント基板にとりつける際、IC の向きや位置ずれに十分注意して下さい。誤って取り付けた場合、IC が破壊
する恐れがあります。また出力間や出力と電源 GND 間に異物が入るなどしてショートした場合についても破壊の
恐れがあります。
5.) 強電磁界中の動作について
強電磁界中でのご使用では、誤動作をする可能性がありますのでご注意下さい。
6.) 共通インピーダンスについて
電源及び GND の配線は、共通のインピーダンスを下げる、リップルを出来るだけ小さくする(配線を出来るだけ太
く短くする、L・C によりリップルを落とす)等、十分な配慮を行って下さい。
7.) IC 入力端子について
本 IC はモノリシック IC であり、各素子間に素子分離の為の P+アイソレーションと、P 基板を有しています。この P 層と各素子
の N 層とで P-N 接合が形成され、各種の寄生素子が構成されます。
例えば、下図のように、抵抗とトランジスタが端子と接続されている場合、
○抵抗では、GND>(端子 A)の時、トランジスタ(NPN)では GND>(端子 B)の時、
P-N 接合が寄生ダイオードとして動作します。
○また、トランジスタ(NPN)では、GND>(端子 B)の時、前述の寄生ダイオードと近接する他の素子の N 層によって
寄生の NPN トランジスタが動作します。
IC の構造上、寄生素子は電位関係によって必然的にできます。寄生素子が動作することにより、回路動作の干渉を引き起こし、
誤動作、ひいては破壊の原因ともなり得ます。したがって、入出力端子に GND(P 基板)より低い電圧を印加するなど、寄生素子が動
作するような使い方をしないよう十分に注意してください。
ICT 端子については-0.3V までの印加が許容できますが、それを下回りますと上記の動作を引き起こす可能性がありますので、十
分な配慮を行って下さい。
~
~
(端子B)
P
P
N
N
+
P
N
E
GND
N
+
P
P
N
N
P基板
+
N
P基板
GND
寄生素子
GND
寄生素子
(端子B)
B
~
~
(端子 A)
~
~
P
+
B
C
~
~
トランジスタ(NPN)
抵抗
(端子 A)
寄生素子
C
E
GND
GND
近接するほかの素子
寄生素子
モノリシック IC の簡易構造例
REV. B
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