[授業科目名] 日本の歴史(日本近代史1)(HGNI051020) Japanese History: Modern Period1 [ 担当教員 ] 山田敦 [ 実 施 期 ] 後期 [ 単 位 数 ] 2 [ 授業形態 ] 講義 [ 対象学生 ] 人社現代社会(1,2年次) 人社国際文化(1,2年次) □■ 授業の目的・目標 水は生存の基礎である。特に生育に多量の水を必要とするイネを主食としていた日本そして東・東南アジアでは 、水を確保するために人々は多大な苦労をしていた。「日本人は水と安全はタダだと思っている」という言説は 、日本史を知らない戯言に過ぎない。さて水が足りない場所に水を引く水利施設の建設とその維持管理は、古代 中世だけでなく、近代日本にとっても重要な問題だった。本講義では、日本近代で注目すべき水利施設として、 琵琶湖疎水(京都)・愛知用水(愛知)・淡山疎水(兵庫)を取り上げ、それぞれの建設力学と地域開発、そし て現代への影響を講じる。 □■ 授業計画 第 1回(10月 1日)水利とは何か(講義概要) 第 2回(10月 8日)琵琶湖疎水1(建設の目的) 第 3回(10月15日)琵琶湖疎水2(建設の実際) 第 4回(10月22日)琵琶湖疎水3(建設の効果) 第 5回(10月29日)愛知用水1(建設の目的) 第 6回(11月 5日)愛知用水2(建設の実際) 第 7回(11月12日)愛知用水3(建設の効果) 第 8回(11月19日)愛知用水4(用水と上流部) 第 9回(11月26日)淡山疎水1(淡河川疎水の建設) 第10回(12月 3日)淡山疎水2(山田川疎水の建設) 第11回(12月10日)淡山疎水3(昭和前期の淡山疎水) 第12回(12月17日)淡山疎水4(昭和後期の淡山疎水) 第13回( 1月 7日)淡山疎水5(東濃用水事業) 第14回( 1月14日)淡山疎水6(神戸から見た淡山疎水) 第15回( 1月21日)講義のまとめ 期末試験(1月28日) 3冊のレポートを読むことと、毎回課す宿題に取り組むことが、復習でもあり予習でもある。 □■ 成績判定基準 平常点(20点)と宿題(20点)とレポート点(20点)と期末試験(40点)で評価する。 平常点の評価は、初回から毎回B5の用紙を配るので、そこに課題(講義中に指示する)への答えを書いて提出 することで行う。1回1.5点である(上限20点)。 宿題は初回から簡単なものであはるか毎回(合計14 回)課す。次回に提出であり、1回1.5点である(上限20点)。 レポート点は課題レポートである。指定した本(または指定した分野の本)について、要約と批評を書いてくる ものである。3回課す。各回7点ずつで評価する(上限20点)。 期末試験は1問20点ずつ2問を課す。
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