1 作型 2 品種

レタス栽培統一事項(YES!clean)
H27産
JAとうや湖葉菜生産部会
1
作型
作 型
播 種 期
定 植 期
収 穫 期
6月どり(ハウス)
1月 25 日~2月 28 日 3月 10 日~4月 15 日 4月 20 日~6月 15 日
6月どり(ベタガケ+マルチ)3月 10 日~4月 20 日 4月 20 日~5月 18 日 6月1日~6月 30 日
7・8月どり(露地)
4月7日~6月 25 日 5月5日~7月 20 日 7月1日~8月 31 日
9・10月どり(露地) 6月 10 日~7月 20 日 7月5日~8月 15 日 9月1日~10 月 10 日
栽培管理カレンダー
月
旬
上
2月
中 下
上
3月
中 下
上
4月
中
下
上
5月
中 下
上
6月
中 下
上
7月
中 下
上
8月
中
下
上
9月
中
下
上
10月
中 下
ハウス(冬ま
○
き)、トンネル
収穫
(春まき)
(は種始:1/25) △
△■■■■■■■■■■■■■■■■■
定植 (5/18まで)
露地7・8月どり
○
○
は種
△
△
作型
定植
■■■■■■■■■■■■■■■
収穫
露地9月どり
○
は種
○
△
定植
△
■■■■■■■■■■
収穫
*ハウス、トンネル
(*冬まきハウス)
菌核病
灰色かび病
(*春まきトンネル)
菌核病
灰色かび病
アブラムシ類
主
要
病
害
虫
発
生
時
期
▲(○)
(○)
*春夏まき(7・
8月収穫)
すそ枯病
軟腐病
菌核病
灰色かび病
ナモグリバエ
アブラムシ類
ヨトウガ
▲(○)
●
●
(◎)
(◎)
○
(○)
(○)
(○)
▲ (◎)
▲ (◎)
▲● (○)
●
(○)
◎
●
*夏まき(9月収穫)
▲(○)
すそ枯病
軟腐病
菌核病
灰色かび病
アブラムシ類
ヨトウガ
● ●
▲
▲
▲(○)
▲● (○)
●
○ ▲ (○)
(◎) (◎)
(○)
◎
◎
●
【凡例】 作型図 ○は種、△定植(移植)、■■■■収穫、▲その他栽培管理法等
主要病害虫発生時期図: ──発生時期、○基幹防除時期、(○)臨機防除時期、▲発生状況調査等 (○内数字は成分数)
◎同時防除(同一薬剤で複数の病害虫を対象) (◆)条件付き防除 ●:生物防除
2
品種
・6月どり(ハウス)~コロラド、ウィザード、ロジック、ブリザード、カルマーMR
・6月どり(露地)~シルル、バークレー
・7・8・9・10月どり~シルル、スーパー67、バークレー、マイヤー、ラプトル、キャスパー、
サルバドーレ、シーカー、サーマルスター、テリオス 09、
フォース、ディアマンテ、レタイーナ、SM1-041、SM2-046
- 19 -
3
施肥・土づくり
(1)土壌分析を定期的に行い、診断に基づいた適正な土壌改良と施肥を行う。
(2)有機物及び有機質資材の施用により、化学肥料の減肥を行い、適正施肥を実施する。
(3)輪作体系の中で緑肥の栽培や堆肥の施用を励行し、地力を高めて健全な農作物の生産
を図る。
(4)肥料の施用量
1)6・7・8・9・10月どりの施肥基準(窒素成分)
化学肥料
有機質肥料 総窒素
化学肥料北海道 慣 行 レ ベ ル
作 型(肥 料)
施用量未満 施用量
施用量以下 慣行レベル
との比較
(kg/10a)
15.0
1.0~3.0
18.0
16.0
6.2%以上減
ハウス栽培 (kg/10a)
13.0
3.0~5.0
18.0
14.0
7.1%以上減
露地栽培
※施肥基準について、土壌分析値から露地栽培は熱水抽出性窒素 3mg/100g 以下、ハウス栽培は硝酸
態窒素 5mg/100g 以下の両作型ともに土壌肥沃度「低」の基準とする。また、レタスの育苗培土に
は肥料成分が含まれるため、化学肥料施用量の上限表示を「以下」ではなく「未満」とする。
2)6・7・8・9・10月どりの施肥例(露地・ハウス 1作目)
成 分 量 (kg/10a)
施用量
区分 肥 料 銘 柄 名
(kg/10a) 窒 素
内化学窒素 リン酸
NS262
60
7.2
7.2
9.6
露 地 発酵副産液乾燥複合肥料
35
1.75
0.7
0.4
例1 (アミノ発酵有機)
貴陽 795
20
1.4
0.8
1.8
牛糞敷き料たい肥
2t
1.0
0.0
0.0
NS262
露 地
キラキラぼかし
例2
えん麦(後作)
N202
露 地 発酵副産液乾燥複合肥料
例3 (アミノ発酵有機)
ぶん太
牛糞敷き料たい肥
ハウス
セルリー専肥S887
例
NS262
4
カ リ
7.2
苦 土
0.0
0.4
0.0
1.0
0.0
0.0
0.0
計
11.35
8.7
9.1
8.6
0.0
125
75
4.5t
15.0
3.0
0.0
15.0
0.0
0.0
20.0
9.0
0.0
15.0
4.5
0.0
0.0
0.0
0.0
計
18.0
15.0
15.0
19.5
0.0
80
9.6
9.6
16.0
9.6
3.2
40
2.0
0.8
0.4
0.4
0.0
90
4.2
0.0
2.3
1.3
0.0
計
15.8
10.4
10.8
11.3
3.2
2t
44
95
3.0
3.6
11.4
0.0
1.6
11.4
0.0
3.6
15.2
0.0
3.1
11.4
0.0
1.4
0.0
計
18.0
13.0
18.8
14.5
1.4
病害虫防除
(1)節減対象農薬の使用基準
防 除 統 一 基 準
作 型
防除回数
成分使用回数
化学合成農薬
北海道慣行レベル 慣行レベル
との比較
成分使用回数
6月どり
2
2
5
60%以上減
7・8月どり
6
6
8
25%以上減
9・10 月どり
7
7
9
22%以上減
- 20 -
(2)防除薬剤低減のための技術
1)窒素肥料の多用を避け病害の発生を軽減し、農薬使用量の削減を図る。
2)病害虫発生予察を行うことによって、スケジュール散布を避け適期防除に徹し、
農薬散布回数の削減を図る。
3)マルチの使用または中耕除草を実施することにより、除草剤は使用しない。
・
(3)病害虫防除の薬剤
1)節減対象農薬(化学合成農薬から有機 JAS で使用可能な化学合成農薬を除く)
① 6月どり(ハウス・露地)
ア
基
灰菌 ブ
散布
項
軟
腐
幹 農 薬 名
使用時期 成分 回数 腐 敗 色核 ラ
倍率
か病 ム
臨
剤数
び
シ
目
病
病
(倍)
機
類
病
・
チウラミン水和剤 5g/種子1kg 播種前
殺菌剤 臨機 スターナ水和剤 2,000 収穫7日前
1
1
1
スミレックス水和剤 1,000 収穫7日前
パダンSG水溶剤 1,500 収穫 14 日前 1
アディオン乳剤
2,000 収穫7日前
1
2
ヨ
ト
ウ
ム
シ
ハ
ス
モ
ン
ヨ
ト
ウ
立枯病等
―
―
―
○
○
―
―
―
―
―
―
○
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
○
ナモグリバエ
○
―
1,000 収穫7日前
1
― ― ― ナモグリバエ ◎
4,000 収穫3日前
1
― ― ― ― ― ◎
2,000 収穫3日前
1
― ― ― ○ ― ―
マラソン乳剤
※上記の8剤(臨機防除)の内、使用を2回以内にする。
※品種やコーティング加工によりチウラミン水和剤が消毒済の場合は臨機防除を 1 回以内とする。
② 7・8・9・10月どり 露地
ハ
成
基
灰
斑 ア ナ
ス
散布 使用時期 分 回 菌 す 立 軟 色 腐 点 ブ モ ヨ
項 幹 農 薬 名
ト
そ枯腐か敗細ラグウモ
・
ン
倍率
核
剤 数
枯病病び病菌ムリムヨ
病
目 臨
シ
バ
ト
(倍)
数
機
病
病 類 エ シ ウ
病
殺虫剤 臨機 プレオフロアブル
カスケード乳剤
5g/種子1kg 播種前
1
――○――――――――
チウラミン水和剤
2,000 収穫7日前 1
―――○―○―――――
スターナ水和剤
500 収穫 14 日前 1
―――○―○○――――
ヨネポン水和剤
臨機
(※)
1,000 収穫7日前 1
―○―――――――――
リゾレックス水和剤
1,000 収穫7日前 1
○―――○――――――
スミレックス水和剤
2,000 収穫7日前 1
○○――○――――――
アミスター20フロアブル
モスピラン粒剤または
0.5g/株 定植前日~当日
―――――――
○
殺
またはプレバソンフロアブル5
100倍・0.5L/箱
育苗期後半~定植当日
―
―
―
―
―
―
―
○○○
1
虫
1,500 収穫 14 日前
―――――――
◎
剤
パダンSG水溶剤
1,000 収穫 30 日前 1
―――――――
○
オルトラン水和剤
2,000 収穫7日前 1 (※)― ― ― ― ― ― ― ○
○
アディオン乳剤
臨機
1,000 収穫7日前 1
―――――――
◎
○
プレオフロアブル
1,000 収穫3日前 1
―――――――○○
ハチハチ乳剤
2,500 収穫前日 1
―――――――
◎
ディアナSC
ハモグリバエ類
2,000 収穫前日 1
―――――――
○○
フェニックス顆粒水和剤
※節減対象農薬の臨機防除はスターナ水和剤、ヨネポン水和剤、リゾレックス水和剤、スミ
レックス水和剤、アミスター20 フロアブル、モスピラン粒剤またはオンコルマイクロ
カプセル、パダンSG水溶剤、オルトラン水和剤、アディオン乳剤、プレオフロアブル、
ハチハチ乳剤、ディアナSC、フェニックス顆粒水和剤の内、7・8月どりは6回以内、
9・10月どりは7回以内に収める。
※マイヤー、コーティング種子のラプトル、キャスパー等は種子消毒のためにチウラミン
水和剤が粉衣されているので、種子消毒済みの品種を作付けた場合、臨機防除は7・8月
どりは5回以内、9・10月どりは6回以内とする。
③除草剤、植物生長調整剤は使用しない。
殺
菌
剤
- 21 -
2)節減対象農薬以外の使用農薬(天然由来物質等 及び有機 JAS で使用可能な化学合成農薬)
オ
ヨ
項
散布
使用 す 軟 腐 オ ト
ウ
農 薬 名
倍率
使用時期
成分 そ 腐 敗 タ
バ
枯
目
(倍)
回数 病 病 病 コ ム
シ
ガ
バリダシン液剤 5
800 収穫7日前
※
アグレプト水和剤
2,000 収穫 14 日前
殺菌剤 ベジキーパー水和剤
バイオキーパー水和剤
殺虫剤
○
―
―
2
○
―
―
1,000 発病前~発病初期
2
○
―
―
1,000 発病前~発病初期
2
○
―
―
2
○
○
―
―
500~800
Zボルドー
―
○
○
フローバックDF
1,000 発生初期但し、収穫前日
2
―
―
―
○
○
スピノエース顆粒水和剤
5,000 収穫3日前
2
―
―
―
◎
○
※上記のバリダシン液剤について、生育期間中に6月どりは、使用を1回以内とし、7~10
月どりは、使用を2回以内とする。
・ベジキーパー水和剤、バイオキーパー水和剤は、微生物農薬のためZボルドーを始め他の
殺菌剤と近接散布すると十分に効果が発揮されない場合があるので注意する。
5
土壌改良資材等その他の資材
・6月どり(ハウス・露地)
使用時期
資材名(商品名)
3月上旬~
とかちゼオライト
4月上旬~5月上旬 ミネラーレ
4月上旬~5月上旬 ミネラーレSi
4月上旬~5月上旬 母錦
4月上旬~5月上旬 マイル SP
用
途
土壌改良資材
葉面散布剤
葉面散布剤
葉面散布剤
葉面散布剤
使用量
土壌診断に基づいて、施用量を決定する。
1,000 倍 200L/10a
1,000 倍 200L/10a
1,000 倍 200L/10a
1,000 倍 150L/10a
・7・8・9・10月どり
使用時期
5月上旬~8月上旬
5月上旬~8月上旬
露地
資材名(商品名)
ヤシガラ炭
ネオシリカ52
用
途
土壌改良資材
土壌改良資材
使用量
40kg/10a
60~80kg/10a
6月上旬~9月下旬
6月上旬~9月下旬
6月上旬~9月下旬
7月上旬~9月中旬
7月上旬~9月中旬
7月上旬~9月中旬
7月上旬~9月中旬
7月中旬~9月中旬
7月中旬~9月中旬
ウェルガードV
ニームオイル
マイル SP
クエン酸
クリーンプラント
カルクイック
コラーゲン
アミノエース
木酢
葉面散布剤
葉面散布剤
葉面散布剤
葉面散布剤
葉面散布剤
葉面散布剤
葉面散布剤
葉面散布剤
葉面散布剤
1,500 倍 200L/10a
1,000~3,000 倍 200L/10a
1,000 倍 150L/10a
1,000 倍 200L/10a
800 倍
200L/10a
1,000 倍 200L/10a
500~800 倍
200L/10a
1,000 倍 200L/10a
500~800 倍
200L/10a
※土壌改良資材は「地力増進法」に定められた種類の品名を記載し、農水省等肥料登録のあるも
のは、土壌分析結果により施用するため上記に記載しない。
6
その他
・露地栽培の場合は、野菜→ビート→緑肥→イモ→レタスのような輪作体系による作付けによって、より
健全なレタスを生産する。
・ハウス栽培の場合は、作付け前に残留窒素を測定し適正な施肥により、健全なレタスを生産する。
- 22 -